仕事では成功があるのはもちろん、同時に失敗もあるのが事実です。一度失敗をしてしまうと、気持ちがネガティブになり「なぜ失敗したのか?」「どうして回避できなかったのか?」と、落ち込んでしまうこともあるでしょう。
落ち込み続けていると、モチベーションも下がり、全体の効率も悪くなってしまいます。そうなれば、また仕事でミスをしてしまうかもしれません。
そこでこの記事では、仕事での失敗から立ち直るための方法や考え方について紹介していきます。
もくじ
仕事の失敗から立ち直るためにまずするべきこととは?
仕事で失敗をしてしまうと、気分が落ち込み、何事に対してもやる気が起きなくなるでしょう。ですので、なるべく早く気持ちを切り替えて仕事に取り組まなければなりません。
そのために必要なのは、気持ちを軽くすること。何を始めるにしろ、現状のネガティブな気持ちをスッキリさせなければ、仕事もうまくいきません。ですので「早く立ち直らなきゃ」と考える前に、まず気持ちの整理から始めることが大切です。
そこでここからは、仕事の失敗から立ち直るために気持ちを軽くする方法を紹介していきます。
心を上向きに!好きなことや運動をしてリフレッシュ
失敗してしまった後は「なぜ失敗したのか?」「どうしてあんなことを……」と、後悔の気持ちが頭の中を支配しているはずです。ですので、まずはその気持ちを軽くするべく、自分の好きなことや運動に熱中して気持ちをリフレッシュさせましょう。
というのも、後悔の気持ちが頭の中を支配している状況で何かを始めても、おそらく何もうまくはいきません。改善策を考えようとしても。正しい思考回路ではないため考えがまとまらないでしょう。
好きなことや運動は、あなたがやりたいことを優先して構いません。
- 音楽を聴く
- 映画やテレビを見る
- ゲームをする
- いつもより多く寝る
- ランニングやジョギングをする
など、なんでも構いません。とにかく、気持ちを好きなものや運動に熱中させ、正しい思考回路を取り戻しましょう。特に運動は効果的ですので、積極的に取り入れてみてください。軽くランニングでもいいですし、場合によってはストレッチだけでもかまいません。
具体的な原因を知る!何に対して落ち込んでいるのか
仕事で大きな失敗をした後というのは、頭の中がそのことでいっぱいで、ぐちゃぐちゃになっている状態です。頭の中を整理するためには、いま考えていることをすべて頭の中に吐き出すことが大切になります。
というのも、私たちは普段、頭の中で考えが整理できていると考えていますが、ほとんどの場合はうまく整理できておらず、頭の中でいろんな考えや思いがグルグルと回っているだけなのです。
頭の中の考えを吐き出すときにオススメなのが、考えていることを“紙に書き出す”という方法。たとえば、
- 自分は何に落ち込んでいるのか?
- 何がダメだったのか?
- 今後の不安は何かあるか?
などについて、頭の中にあるものをすべて吐き出してみましょう。考えを紙に書き出すだけでも、頭の中はスッキリして「自分は〇〇に悩んでいたのか」「〇〇に不安を感じていたのか」と、冷静に自分の考えと向き合えるようになります。
自分を客観的に見る!不確定なことで落ち込んでないか
繰り返しになりますが、何か失敗をして落ち込んでいるときは、何を考えても連鎖的にネガティブな感情が浮かんできます。ですので、いまあなたが感じているネガティブな気持ちの中には、“思い込み”があるのも事実です。
たとえば「仕事で失敗した」というのは、残念ながら事実でしょう。しかし「失敗したから上司や周りも怒っているに違いない」「できないやつを思われたかも」といった悩みは、事実ではなく思い込みである可能性が高いといえます。
つまりは、自分で勝手な思い込みをして、そのことに対して落ち込んでいる可能性も十分に考えられるのです。それではあまりにも時間の無駄ですし、誰も得をしないと言わざるをえません。
この“思い込み”による落ち込みを避けるためには、自分のことや失敗の状況をできるだけ客観的に捉える必要があります。それこそ、先ほど挙げた「紙に書き出す」という手法で、書き出された考えや悩みに対して「これは事実、あれは思い込み」と仕分けしてみてください。
仕事の失敗を自分の力に変える3つのステップとは?
仕事の失敗で落ち込んでいるとき、まずは気持ちを切り替えから始めましょう。このステップを飛ばしてしまうと、立ち直る方法を探そうにもうまくいかず、余計にネガティブになって落ち込んでしまう可能性があります。
さて、気持ちを切り替えた後は、失敗を次の仕事につなげていけなければいけません。このとき、もっとも大切なのは”失敗から学ぶこと”。それさえできれば、失敗したことが決して無駄にはならないでしょう。
ではここからは、仕事の失敗から立ち直り、自分の力に変えていくための方法を“3ステップ”にて紹介していきます。
失敗は成功のもと!成長するチャンスとして捉える
まず、失敗から立ち直って自分の力を変えていくためには、“失敗に対する考え方”を変える必要があります。月並みにはなりますが「失敗は成功のもと」と捉え、前向きに失敗と向き合う意識を持ちましょう。
多くの人は軽視していますが、考え方の切り替えはとても大切です。失敗をただのミスだと捉えているうちは、失敗を最大限に自分の力へ変えてはいけませんし、ミスを思い出すたびにネガティブな感情が出てしまいます。
仕事の失敗を自分自身の力に変えるためには、“成功するためのチャンス”として捉えるようとすることが大切です。
当然ながら、自分自身を責めても良いことは一切ありません。失敗に対して一通り考えた後は、今後の仕事にどう活かしていくのか、という視点で失敗と向き合うようにしましょう。
次はどうするか?原因を解決する方法を探し出す
気持ちを今後の仕事や次の成功に向けた後は、実際に「次からはどうするのか?」について考えていく必要があります。失敗した原因を正しく把握し、次につなげるための具体的な方法へ落とし込んでいきましょう。
ここでもオススメなのが、紙に書き出す方法。先ほど紹介した通り、自分の気持ちや失敗の原因、不安材料などをとにかく書き出してみましょう。その上で、挙がった原因に対して「次は何を改善すれば失敗しないか?」「何をすれば不安材料がなくなるのか?」と、“失敗への対策”を考えてみてください。
ここで注意したいのが、あくまで前向きに考えるということ。ネガティブに考えていては解決が遅くなるだけですので、無理のない範囲でポジティブに、失敗と向き合っていく姿勢が必要になります。
あとは実行するのみ!立ち直った自分を想像する
さて、気持ちを切り替え、失敗の原因への対策が見つかれば、あとは実行するのみ。自分なりにできることから始めていき、同じミスを繰り返さないように仕事を進めていきましょう。
このときに大切なのは、失敗から立ち直ってミスを繰り返さないようになった自分自身の姿を想像すること。「この失敗から立ち直った後はどう働いているのか?」「対策を進めていけばどう成長していくのか?」と想像し、モチベーションを高めながら行動していきましょう。
そして、実際に職場で解決策を実行できれば、あなたは完全に「失敗から立ち直った」といえます。そして、その頃には失敗をポジティブに捉えて、自身の成長のために一歩ずつ進んでいるはずです。
仕事での失敗は誰だってする!立ち直る過程が成長に
ここまで、仕事で大きな失敗をした後にするべきことや、落ち込んだ状態から立ち直るための方法を紹介しました。再三お伝えしている通り、失敗したときに大切なのは「次はどうするか?」という、前向きな視点であることを覚えておきましょう。
つまりは、失敗から“立ち直る過程”が重要になるのです。というのも、失敗は誰にだってあるもので、それはどれだけ大きな成功を収めている人でも変わりません。ただ、そのような人は失敗から多くのことを学び、次の成功に活かしてきたのです。結果として大きな成功を勝ち取った、といえるでしょう。
ですので、失敗をして落ち込む気持ちもわかりますが、失敗を成功のチャンスとして捉え、少しずつ前に進んでいくようにしましょう。
まとめ
仕事において、失敗は誰だってするもので、誰にとっても怖いものです。ただ、そこでネガティブな側面だけを見ずに、ポジティブに捉える考え方が重要になります。
それにあたって、まずは自分のネガティブな気持ちを切り替えることから始めましょう。その上で、失敗をポジティブに捉え、原因を把握し、解決策を実行していく気持ちを持ち、実際の行動へ入っていきましょう。
失敗をすると、してしまった直後はそればかりに気を取られて「本当に大きなミスをしてしまった……」と感じるかもしれません。しかし、少し時間が経つと気持ちも晴れ、何事もなかったように日常へ戻っているはずです。
もちろん落ち込む気持ちはわかりますが、まずは気持ちを切り替え、今回の失敗を今後の仕事へ役立てる気持ちを持つようにしてみてください。