ストレスを全く感じないという人はいないでしょう。現代社会はストレスが多く、たくさんの人がストレスに悩んでいます。適度のストレスは必要だという考えがありますが、過度のストレスは間違いなく心に悪影響を与えてしまいます。
大事なのは、ストレスを軽減する方法を知っておくことです。そうすればストレスが蓄積することがありません。
今回ご紹介するストレス軽減に役立つ方法は、読書です。6分の読書がストレス軽減になる研究が明らかになりました。6分読書でストレス軽減になる理由や実践方法、注意点など詳しくご紹介します。
もくじ
読書がストレス軽減になるって本当?
イングランドのサセックス大学の研究で、読書はストレス軽減に効果的であることが分かりました。ボランティアグループを対象に、様々な行動をした後の、それぞれの心拍数やストレスレベルを調査しました。
その結果、ストレス軽減の度合いは、音楽鑑賞が61%、コーヒーを飲むことが54%、散歩が42%、ゲームが21%でした。読書は68%と最もストレスの軽減に役立つことが明らかになりました。しかもストレスレベルは、実験を行う前よりも下がったほど驚きの結果が出ました。
読書はストレス軽減に最も役立つばかりでなく、たった6分の読書でその効果が出ます。長時間する必要がないので、忙しくても誰でも実践できます。では、どうして読書がそこまでストレス軽減に役に立つのでしょうか。
読書がストレス軽減に効果的な理由
たった6分の読書がストレス軽減になる理由はなぜでしょうか。1つ目は、読書をすることで現実から離れることができます。人生でいろんなことがあった時、問題に取り組むことも大切ですが、気分転換を適度にすることも必要です。そんな時、読書は現実から離れるためのツールとして利用できます。
2つ目は、ポジティブな発想ができるようになります。ストレスが溜まってくると、どうしてもネガティブな考え方をしてしまいがちです。時には、八つ当たりしてしまうこともあるかもしれません。読書は一人で落ち着いてできることなので、イライラした気持ちを落ち着かせてくれるでしょう。
現実から離れて違う世界に浸れるから
読書をすることで、現実とは違う世界に浸ることができます。現実では見たこともない景色や、経験したことのない冒険など、小説の世界で楽しむことができます。
仕事では現実を見て問題解決することが必須です。でも、仕事を離れてもこの思考のままだと脳も心も疲れてしまいます。そしてストレスが溜まります。
ストレスが蓄積していく前に、少し現実離れしてみましょう。日常生活の中で現実から離れた冒険をすることが難しくても、読書ならどんな世界も体験することができます。
現実と違う世界に浸って、日頃のストレスを吹き飛ばしましょう。しかもたった6分でストレス軽減になるのですから、やって損はありません。
ポジティブな発想ができるようになるから
人間は基本的にネガティブに考えてしまう生き物だと言われます。それは、危険を回避する本能が働くからです。
しかし、ずっとネガティブな考え方をしていると、自分にもまわりにもストレスを与えてしまいます。ネガティブからポジティブに考え方を変えるには、まずネガティブに考えやすいという事実を知ることです。そしてポジティブな考えができるように心がけることです。
読書では、登場人物の立場や気持ちを客観的に見ることができます。自分が当事者の時は、主観的に物事を捉えるため、ネガティブに偏った見方をしてしまうこともよくあります。
読書で様々な人の気持ちを知ることで、ネガティブな考え方からポジティブな考え方に変わっていくことができるでしょう。
ストレス軽減になる本の選び方
6分の読書でストレス軽減になる理由をご説明しました。どんな本でも没頭して読むことができればストレス軽減になります。自分の興味あるジャンルや作家の本を選ぶことが基本です。
あまり読書したことがなくて選び方が分からない場合は、ストレス軽減に最も効果があるものを選ぶのも良いでしょう。それは先ほども理由にあったように小説です。小説は、現実から離れた世界に浸ることができるからです。
どんな本でも良いとは言っても避けたほうが良い本もあります。人の好みにもよりますが、注意点を知っておくと、本が選びやすくなるでしょう。
興味のあるジャンルや作家の本を選ぶ
基本的にどんな本でも読書をすること自体がストレス軽減になります。選び方としては、自分が興味があるかどうか、楽しめるかどうかです。
読書が好きで好きな作家がいる場合は、その作家の本をいろいろ読んでみると良いでしょう。あまり読書をしたことがない人は、書店でベストセラーや人気の本として並んでいる本の中から選ぶと選びやすくなります。図書館で本を借りて好きなジャンルや作家を見つけるのも良いかもしれません。
興味のあるジャンルの本を選べば、その本を読むことに没頭して、ストレス軽減に役立ちます。途中で読むのが嫌になってしまったら、潔く本を変えてしまうのも良いでしょう。
最もストレス軽減に効果があるジャンルは小説
読書がストレス軽減になる理由で上げたように、最も効果があるジャンルは小説です。小説では、自分がいる世界とは違う世界を登場人物が生きています。現実ではありえないような空想の世界もあれば、現実的な世界だけど自分は経験したことがない世界など様々です。
現実から離れた世界を読書で体験することで、日頃のストレスを忘れてその世界に没頭することができます。登場人物の立場になってみることで、新しい視点が得られることもあるでしょう。
どの本を読んだり良いか迷ったり、分からないときは最もストレス軽減に効果があるとされる小説がお勧めです。
専門用語や横文字が多い本は避ける
ストレス軽減のために読書をする場合、基本的にはどんな本でも良いです。しかし、読んでいてストレスがたまるような本は避けるべきです。
例えば、専門用語や横文字が多く並ぶような本は、気分転換として読むには疲れてしまいます。理解するのに時間がかかったり、読みながら調べものをしないといけないような本はストレス軽減のための読書には向いていません。
ストレス軽減のための読書として本を選ぶ際は、専門用語や横文字が多い本を避けるようにすると、選びやすくなります。他には、ビジネス書は個人差が分かれるかもしれませんが、気分転換のジャンルとしては、多くの人に向かないでしょう。
実際に読書でストレス軽減してみよう
ストレス軽減になる本の選び方が分かれば、次は実際に読書をしてストレス軽減に役立てましょう。読書に最適な場所は人によって違うかもしれませんが、集中できる場所を選ぶようにしましょう。読書にお勧めの場所をいくつかご紹介します。
読書をする際の注意点としては、その本を読むことに没頭できるかどうかによって効果が大きく変わります。先ほどの本の選び方にもあったように、興味あるジャンルや作家、避けたほうが良いものを考えた上で、読書に没頭できるようにしましょう。
そして、電子書籍か紙の本かの選び方、考え方も合わせてご説明します。
ストレス軽減のための読書に最適な場所はどこ?
読書するのに最適な場所は、自分が落ち着ける場所、集中できる場所です。一人になれる場所として落ち着くのは、お風呂や自分の部屋です。特にお風呂は他に気が散るようなものが何もないので、読書に没頭できます。
カフェや図書館、電車などは大勢の人がいても集中しやすい場所です。ある研究で、カフェは勉強に集中できる場所だと明らかになっているほどです。コーヒーを飲みながら、休憩時間に読書を短時間するのは簡単にできそうです。
6分の読書なら、どんなに忙しい人でも通勤電車の中で実践できます。いつもなんとなく無駄な時間を過ごしていた通勤時間を有効に活用してストレス軽減にもなるなら一石二鳥です。
ストレス軽減のための読書をする注意点
読書がストレス軽減になるかどうかは、その本に没頭できるかどうかです。読書しながら、他のことが気になったり、文字を追っているだけではストレス軽減効果にはなりません。没頭できる本を選ぶこと、そして没頭できる場所を選ぶことが重要です。
電子書籍で本を読む人も多くなっています。何冊もの本を持ち運びしやすかったり、紙の本よりもお手頃な価格で購入できるなど利点があります。しかし、ストレス軽減のための読書には、紙の本をお勧めします。
実際に本が手元にあって紙をめくりながらの読書は、電子書籍よりも没頭しやすいことが理由です。電子書籍では1冊の本を集中して読むことも難しい場合があります。
まとめ
6分読書がストレス軽減になる理由を本の選び方、読書する場所、そして注意点など詳しくご紹介しました。たった6分の読書がストレス軽減になると知って、驚いたのではないでしょうか。それなら読書が苦手な人でもトライできそうです。
仕事でもプライベートでもやるべきことや、やりたいことがたくさんあって時間がない人は多いでしょう。6分ならどんなに忙しい人でも毎日時間を作ることができます。
ストレスが溜まっていかないように、ストレスを軽くする方法を知っておくことは大切です。ぜひ毎日の習慣に読書を取り入れて、ストレス軽減に役立ててください。