自分の短所についてあなたはどう思っていますか。一生付き合っていかなければならない、そんな風に思っていませんか。しかし実は短所は新たなあなたを見つけ出す道しるべなのです。これは不思議でもなんでもないことです。もともとあなたの短所は長所へと続く道なのですから。
自分の長所に気づかなくても、短所に気づいている方は多いですよね。特に対人関係に関わるものは気づきやすいものです。でも短所もあれば当然長所もあるはずですよね。だからこそ宝探しなのです。
もくじ
自分の短所のなかに宝が眠っていると気づく
世の中には自分の短所を思い悩み、外に出て他人と接するのも怖いというような方がいます。自分の短所ばかりが気になってしまうあなたは、自分の長所へ至る可能性に気づいていません。
人はネガティブな思考に入り込むと、何もかもを悪いほうへと捉えてしまいます。でもよく考えてみてください。暗さを感じるのは明るさを知っているからです。自分の短所に思い悩むのはその先に長所があることをあなた自身が知っているからなのです。
短所は成長していないあなたの本質
自分の短所が長所な訳がないと思いますよね。それでは具体的に例を挙げてみます。「短気」な人は嫌われやすくて損な気質の代表的な短所として知られています。しかしこれは裏を返せば物事に対する反応が早い、怒りを感じるほどのこだわりを持っているということです。
「気が弱い」というのも短所として辛い気質です。しかしこれも、慎重さと他人を優先する意識の現れとも言えます。自分の短所とは伸ばしきれていない長所である場合がほとんどです。
短所は上手に育てることができなかったあなたの性質の一面です。そこにはあなたの良さが潜んでいます。意識を変えて自分を見つめ直すことで自分の短所は長所になるのです。
自分の短所を自覚して長所を探すために必要なこと
自分の短所を自覚して、そのことに思い悩む必要はありません。短所を自覚したら、その短所をカバーして積極的に長所を伸ばすようにすることができるのです。短所をそのままにしておいて得をする人はあなた自身も含めて誰もいませんよね。
自分の短所がなぜ短所になってしまっているのかということを理解しましょう。短所があなたを苦しめるのはネガティブにその資質と向き合ってしまうからです。自分はこういうダメな人間なんだと思い込み、知らず知らず短所をそのまま受け入れてしまっています。
しかし実は短所はあなたが長所を成長させる入り口であるとわかれば、短所は貴重な宝の地図であることを意識することができるでしょう。
自分の短所を別の切り口で見てみると見えてくるもの
いくら自分の短所に長所が隠れているとは言っても、自分の短所にどうしても悩んでしまう方も多いでしょう。たとえばだらしないと言われてしまう方。これは長所としては自由でおおらかであると言えるのですが、組織においては嫌われる資質です。
遅刻をしたり仕事にムラっけがあったりと、組織の枠からはみ出してしまいがちになります。こういった短所を持った方は就活などで苦労しているのではないでしょうか。しかし考え方を切り替えてみることで新たな展望が開けることもあります。
自由奔放さを持つということは、アイディアに優れていたり、他人が思いつかない発想をすることができるということでもあります。長所として伸ばすことができれば、職人や、デザイナーなどの個人の資質がものを言う職種や、新しい事業を起業してみるという考え方もできます。視点の切り替えで世界が変わるのです。
自分の短所を理解してポジティブに考えるためにできること
とは言え、なかなか自分の短所を考える際にそれが宝の地図だと考えることができる人はいません。短所はあなたを常に苦境に立たせる原因となります。何かの拍子に自分の短所を自覚するたびに落ち込んでしまうという方は多いはずです。
だからこそ、まずは短所をどのように考えるのかというところから始める必要があります。自分の短所を新たな発見の場と考えることができれば、あなたは自分の長所を発見することができるはずです。思考の訓練と思って挑戦してみてください。
誰にでも短所があることを理解しよう
人が自分の短所で落ち込むときは主に他人と比べるときです。他の人はちゃんとできるのに自分はできない。他の人はやらない失敗を自分はしてしまう。そんな風に考えるので、よけいに自分の短所が諸悪の根源のように思えてきます。
しかし、短所というものは決してあなただけのものではありません。だれもが持っているのです。あなたから見たらなんでもできる素晴らしい人であっても、短所は存在します。もし短所が目立たないのなら、その人は自分を見つめて足りない部分を長所として成長させたのです。
元気で情熱的な人がいるとして、その人が暑苦しいと思われるか、頼もしくてついていきたい人と思われるかは、短所として放置しているか、長所として伸ばしているかの違いです。
短所は意欲や経験によって長所へと成長する
短所が長所を理解するための道しるべであるということさえ理解できれば、後はそう難しくはありません。短所があなたを苦しめる部分。自分や他人を不快にしている部分を意識して改善すれば、短所は影をひそめ、長所として輝きはじめます。
そのためには、経験から学ぶことが必要です。短所で損をしてただ落ち込むのではなく、どうすればよかったのかを考えてみましょう。失敗の経験は、成長へ至るチャンスでもあります。たとえばうっかりで失敗するという方の場合は、気が散りやすいという要因があります。
気が散りやすいのは興味を持ちやすいからです。その興味を持ちやすいという自分をコントロールすることで、うっかりを減らし、流行に敏感で他人にセンスを褒められる自分へと変わることもできます。
自分の短所をアピールポイントとして利用する
自分の短所を改善するのが難しい場合でも、その短所を自分にプラスなものへと変えることはできます。それは自分のアピールポイントとして短所をあえて利用することです。
いっそくとびに短所を変えるのが難しくても、変えていけるものとして考えることはできます。そこをアピールすることで他人に印象強く認めてもらうこともできます。短所というものは誰にとっても悩ましいものです。だからこそ、短所をポジティブに考えられるということは大きなアピールポイントになるのです。
短所を克服したエピソードを自信の裏打ちにする
自分の短所を克服して長所へと変える。それはごく個人的なことですが、とても大きな意味を持つことでもあります。そこで、あなたが短所をみずから自覚して長所へと成長させたとき、それを自分のなかで輝かしいエピソードとして前向きに他人に語るようにしてみましょう。
そうやって他人に語ることで、それはあなた自身にとって素晴らしいことだという説得力を自分で得ることができます。短所をポジティブに受け入れて長所へと変えることができた自分は素晴らしいのだという自信を持つことができるのです。
そしてまだあなたを悩ませている短所を、きちんと受け止めて変えていく原動力にもなります。他人に語るのが恥ずかしい場合は、日記やブログなどに書くのもいいでしょう。書いて読むことで、何度でも成功のエピソードとして再認識できます。
短所をあえて認めることで人間性に奥行きを感じさせる
なかなか自分の短所を変えることができなくても、自分の短所を認識できているということは大きな意味を持ちます。他人に自分をアピールするときに、短所も語ってみましょう。
すると、説明を受けた相手は、あなたは自分の短所を率直に認める誠実な人間だと思います。短所はだれにでもあり、多くの人がそれを恥ずかしいと思っているからこそ、短所を率直に認めて、それを改善しようとしているあなたに好感を持つのです。
短所というのは言うなればその人の弱点でもあります。人は弱点をさらされると信用されていると感じます。自分の短所にきちんと向き合っていることをアピールをすることで、聞く相手にプラス方向の印象を与えることができるのです。
まとめ
自分の短所にネガティブになっていたあなたも、前向きに改善していくことによって長所にすることができるということが理解できたのではないでしょうか。自分の短所はあなたに備わった本人の気質や性格に起因するものなので無くすことは難しいものです。
しかし、考え方を切り替えて長所へと伸ばしていくことは意識していれば可能です。短所だから仕方がないと諦めるのではなく、あなたの長所やアピールポイントとして前向きに受け止めていきましょう。