「あなたの得意なことはどんなことですか?」または「あなたの特技はなんですか?」と時には聞かれることがあるかもしれません。そのようなときに、どのように答えたらよいのかが分からない、という人も多いのではないでしょうか。また、自分は得意なことなどないと決めてしまっている人もいるかもしれません。
今回は、自分の得意なことの見い出し方や、これから得意なことを増やしていく方法などについて解説していきたいと思います。ぜひ参考にしてみて下さい。
もくじ
自分が得意なことの定義とは何か?を探る
「得意なこと」を辞書で引いてみると「最も手慣れていて自信があり上手であること。また、そのさま。」とあります。上手いことと、それをすんなりと行い慣れているように見える、ということが定義になります。好きなことが得意なこととイコールになりやすいのは、自信があり上手であるということに当てはまるからではないでしょうか。
あなたが得意なことは?と聞かれたときには、まずは自分が自信を持ってできること、上手と言われることを探してみることをおすすめします。自分では分からないときには、家族や身近な人に自分についてリサーチしてみてもよいでしょう。
得意なことがない人とある人の違いとは何か?
人は自分自身で得意なことを意識しながら生活しているでしょうか?社会人の場合は、自分の得意なことを仕事として生活の糧にしている人が思い浮かびます。また学生であれば、部活動や習い事で才能を伸ばし周囲にも認められている人、などが挙げられます。それでは、得意なことがある人とない人とでは、どのように違って見えるのでしょうか?また未来はどのように違ってくるのでしょうか?
得意なことがある人は、総じて自信に満ち溢れているように見えます。また、仕事においても生き生きと行っているようにも見えます。そして、得意なことがないという人は、不安げな表情になっていることが多いようです。得意なことがある人は「自分自身がよく分かっている」ということなのです。得意なことも苦手なことも分かり、自己分析ができているのです。
何がきっかけで得意なことが生まれるのか?について
それでは、得意なことが既にある、という人はどのようにして見つけたのでしょうか?また、得意なことが生まれたのでしょうか?得意なことというのは、一日や二日で生まれるものではありません。きっかけが興味があることからスタートした場合でも、いろいろな段階を踏んでいるのです。
スタートしたときには、もしかするとあまり興味がなかったかもしれません。しかし、継続してみるとその奥深さや面白さが分かり、自分も結果を残すことができた、ということで益々努力を積み重ねる、という偶然のパターンも多いのです。ポイントは何事もやる前から「自分にできるはずがない」「どうせ自分にはできない」と諦めてしまわないことと言えます。
自分の好きなことを得意なことへ伸ばしていく
諺の「好きこそものの上手なれ」という言葉にもある通り、好きがきっかけでどんどん上達して、得意分野となることがあります。このような場合は好きがイコール得意なことなので、気分的にもとても良く精神状態もハッピーな状態を保つことができるのです。そして、将来それが仕事へと繋がっていくならば、これはとても幸せなことと言えます。
好きなことを仕事にできる人は、世界中を探してもごくわずかかもしれません。好きだからといって、必ずしも生活の糧にならないという人もたくさんいるのです。また、別のパターンでは、最初はあまり好きではなかったけれども、長年同じ事を続けていくうちに好きになって自分の天職となった、という人もいます。
周囲の人に自分についてリサーチして客観的に見る
自分自身では自分のことがよく見えない、分からないという人も多いかと思います。他人のことはよく観察できても、肝心の自分のことがよく分からないということもあるのです。そのような場合には、自分の家族や友人、先生などに自分についてのリサーチをしてみることをおすすめします。近しい人の場合、「私はどんな人なの?」と聞くことは少々恥ずかしいかもしれません。
そのようなときには、悩みを相談するという形で、相手に聞くことが良いでしょう。自分の良さが見えなくて何が得意なのかが分からない、とストレートに聞くと相手は大事な人の悩みを察知して、真剣に答えてくれるのではないでしょうか。
自分を成長させて新たな発見をするために視野を広げる
今現在、自分の得意なことがなくて見つけられない、という人はこれからどうすればよいのでしょうか。一つのヒントが、新たな発見や経験をしてみるということにあります。自分の視野が狭い場合、自分の経験や知っていることの中でしか、物事を判断できません。しかし、いろいろなことを見聞きして、見聞を広げると、自分の世界観が広がります。
今まで接したことのない人たちと接することで、その人たちを通して、知らない世界を見ることができるのです。以下の具体例も参考にしてみましょう。
訪れたことのない土地に旅行をして新しい体験をする
視野を広げるための方法で、最もおすすめしたいことは、自分が今まで訪れたことのない場所に旅行をしてみる、ということです。見知らぬ土地への旅行は一人でも数人と一緒でも構いません。また場所も国内でも海外でも大丈夫です。大事なことは今まで知らなかった世界の扉を開けてみることなのです。
旅行は非日常のことをして、知らない土地の人と触れ合い、その土地の文化を体験するという絶好の機会なのです。今まで知らなかったことに興味がでたら、迷わずに現地で体験してみましょう。そしてそれが楽しい、上手くできる、と思ったらそれは自分の得意分野で好きなことになる可能性が高いといえるのです。
幅広いジャンルの本や映画などの作品に触れてみる
旅行という費用や休みを利用した方法以外でも、気軽に普段の生活の中で行うことができる、視野を広げるための方法があります。それは、いろいろなジャンルの本を読み、幅広いジャンルの映画作品を観るということです。この方法では、毎日の生活や休みの日を利用して短い時間から、チャレンジすることができるので、誰にでもできるというメリットがあります。
本や映画は、著者や監督などの作品に関わっている人たちの、個性や考え、人生観などをダイレクトに受け取ることができるよい機会なのです。また、間接的に表している作品もあり、「この作品ではどんなことを訴えたかったのだろう」と推測してみることも、楽しみになるかもしれません。本や映画を通して、自分が疑似体験できるので、とてもよい方法と言えます。
まとめ
これから仕事を探す場合や、将来的に転職したいを考えている人は、自分の得意なことをまず見つける、そして気が付くことから始まります。得意なことというのは、一見とても曖昧な定義に思えますが、自分でも気がつかないところで、得意なことをしている、というケースもあるのです。
得意なことを見つけるための方法についていくつかご紹介してきましたが、見つけた後にはその「得意」を伸ばしていくために、毎日コツコツと努力をすることも大切なのです。好きなことを得意なことへ、また、得意なことが好きになる、という自分を目指して行動してみましょう。