あなたは、自尊心とプライドの違いを知っていますか?プライドは、「なんであいつばっかり認められるんだ、自分の意見の方が絶対正しいのに!」といった欲求からくるものです。
別名「承認欲求」とも言い換えることができます。
自尊心は、「自分にはこうゆうことができる。このスキルで他の人の助けになりたい」といった思考です。自尊心とプライドは「表裏一体」ともいわれていますが、蓋を開けてみれば全然違うものだと思います。
今回は、自尊心とプライドの違いについて、ご紹介していきます。
もくじ
自尊心とプライドは表裏一体。自尊心は高めるもの、プライドは手放すもの
今後の仕事やプライベートでもそうなのですが、自尊心とプライドの違いは理解しておいた方が良いでしょう。なぜなら、プライドの塊のような人と、自尊心が強い人とでは人からの扱われ方が変わってくるからです。
基本的に、人間は「承認欲求の塊」だと思っておいてください。承認欲求は誰でも持っている欲求です。下手をすれば、食欲、睡眠欲、性欲よりも厄介な欲求かもしれません。
承認欲求を持っている人は、「とにかく自分に注目してくれ!」とアピールしている人です。早い話が、「誰かに認めて欲しい」と思っている人です。
承認欲求は、持っていても良いことがないので、手放した方が人生を楽しく生きられます。逆に、あなたも含めて、いろんな人が「あの人の言うことであれば参考にしよう」と思う人がいるはずです。その人は、自尊心が高い人だと言えるでしょう。
これはつまり、自尊心が高い人は自分自身と向き合えているから、他人を尊敬することができます。つまり、自尊心とプライドは似て非なるもの、表裏一体というわけです。では、どうすれば良いのでしょうか。
まずは、「自尊心を守ること」について考えていきましょう。
自尊心を守るってどういうこと?どんなメリットがあるの?
自尊心を守ることのメリットについてご紹介していきます。
自尊心を守る上で一番大きなメリットは、「他人と張り合う必要がなくなる」ということです。他人と張り合うのは、良い言い方をすれば「ライバルがいる」ということです。しかし、見方を変えると、ライバルしか視界に入っていないということに繋がります。
ライバルに負けたくないプライドはあると思いますが、そのプライドは会社にとって必要ですか?本来であれば、作業が効率的に回るように全員で協力すべきですよね。つまり、「自分は争う必要がない、このままで良い」と受け入れてあげることが大切なのではないでしょうか。
自尊心とは自分を大切にすることであり、高めればメンタルを強く保てる
自尊心とは、自分自身を大切にしてあげることです。自分自身を大切にできない人間が、他人に優しくすることはできません。他人に優しく接するだけの余裕がないからです。
自尊心を高めていけば、自分のボーダーラインが自然と分かるようになります。「自分がしてあげられるのはここまで」といった感じです。それと同時に、よく頑張ったと「自分自身を褒めてあげる」ことも大切です。
少しだけ余裕を持てるようになれば、自分を第3者目線で見ることができますし、よりメンタルを強く保てるようになると思います。
自尊心を高めるとは自分を大切にすること。愛情をもって自分を見てみよう
自分自身を認めてあげられない人は、まだまだ大勢います。言い換えれば、それだけ自分自身を見つめることは難しいことなのです。
そこで、自分の周りに「自分のことを認めてくれる人」を集めてみてはいかがでしょうか。友人や恋人でもかまいません。とにかく長所を見つけてもらうのです。そうすると、自分にはこんな良いところがあるんだと、自分自身を認めて大切にできるきっかけにもできます。
自分のことを認めてもらえない人は、褒めてもらったり声をかけてもらったりするだけでも、精神的に強くなりやすいです。まずは、愛情をもって自分を見ることから始めていきましょう。
プライドって何?どうすれば手放せるの?
繰り返しになりますが、プライドは「承認欲求の塊」です。「素の自分を見てくれる人だけ分かってくれれば良い」といった欲求です。
たとえば、資格を取ったり経験を積んだりしていくと、挫折したときに「どうして受け入れてもらえないんだ!」といった気持ちが出てきます。「プライドは持っていても意味がない」と考えられないと、手放すことは難しいかもしれません。
プライドの手放し方は、自分自身の能力を受け入れるところから始めた方が良いでしょう。
自分自身の能力を過信しすぎると、失敗を味わったときに立ち直れなくなることが多いです。上には上がいることを忘れずに、謙虚にしていればプライドを手放せるようになるかもしれませんね。
プライドが高いと自分も他人も「許す」ことができなくなる
プライドが高いと、他人の些細なミスも許すことができなくなります。プライドが高い人の思考として、「自分ができるのに、なんであなたはできないの?」といった考えが巡りやすいです。とくに、自分の思い通りにいかないと、イライラしやすい傾向があります。
また、完璧主義者にもプライドが高い傾向が見られます。あなたがもし、他人の失敗を許すことができない性格だとしたら、改めた方が良いかもしれませんね。
そうしないと、自分も他人も許すことができなくなって、あなたの周りから人が離れていってしまいます。つまり、プライドは手放した方が良いと言えます。
プライドを捨てることは自分の未熟さを受け入れること
プライドは、あなた自身が自分の未熟さを理解できていないから、手放すことができないと考えられます。
世の中の成功している人たちは、プライドではなく自尊心を持っており、常に「今の自分にできることはなにか」を考えています。そのため、自然と他人から感謝されるようになり、承認欲求を持つ必要がなくなるのです。
プライドを捨てるというよりは、「誰かから認められたい、感謝されたい」といった見返りを求めた気持ちを捨てるべきだと思います。
まずは、今のあなたの実力を自分自身で受け止めて、その上で「自分に何ができるか」を考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、自尊心とプライドの違いをまとめてきました。急にプライドを捨てろといっても、簡単にできるものではありません。やはり、日々の積み重ねが大事です。
自尊心を持っている人は、自分と関わりを持ってくれている人が幸せになるにはどうしたら良いかを考えます。
プライドが高い人は、最優先に自分の利益しか考えることができません。どちらに他人がついてきてくれるかといったら、プライドが高い人たちではなく、自尊心を持っている人たちではないでしょうか。
ぜひ、この機会にプライドを捨てて、自尊心を高める意識をしてみてはいかがでしょうか。