様々な理由で仕事に力が入らない「頑張れない」状況になることがあります。仕事が頑張れないときは、精神的にまたは肉体的に疲れていて自分自身に元気がありませんので、何をやっても楽しめないことが多いです。
仕事が頑張れないことには必ず明確な「理由」が存在します。頑張れない理由を明確にし、頑張ることについて自分の考えを整理し、変えていくことによって、頑張れない状況は改善されていきます。早く立ち直れるように頑張れない状況を乗り切る考え方を学んでいきましょう。
もくじ
あなたが仕事を「頑張れない」理由とは何か?
仕事を頑張れない状況の代表的な事例から立ち直る方法を考えていきましょう。
頑張れない理由には、体力的に疲労がたまっていること、精神的ストレスを感じていることの2つに分けられます。頑張れない状況のときは元気が無い状態であり、決して怠けているわけではありません。
ですから「頑張れない自分が情けない」や「頑張れない自分が恥ずかしい」等と自分の責任だと感じたり自分を責めないことが大切です。自分が頑張れない理由に応じた適切な解決策を見つけることを心がけましょう。
いくら頑張っても仕事が終わらないという諦め
人手不足の会社で一人当たりの仕事量が多かったり、常に忙しい職場で残業が当たり前のような会社で働いていると、あまりの仕事の多さに仕事に対するモチベーションが落ちてしまい、頑張る気力がなくなってしまうことがあります。
単純に「仕事量」があなたを頑張れない状態にしているのです。仕事を頼まれた時に、処理できないと感じたら一度上司に相談してみましょう。上司に相談することで効率的な仕事の処理方法や仕事量の軽減を検討してもらえるかもしれません。
上司に相談することで「仕事ができない社員だと思われるのではないか?」と不安になる方もいらっしゃると思いますが、仕事量が原因であなたが頑張れない状態になり、そのまま仕事を辞めてしまうことになれば、会社にとっても大きな痛手となります。会社のためにも自分のためにも早期に相談するようにしましょう。
仕事をする意味が見いだせないという絶望感
厳しいノルマや苦手な仕事をこなしていると「何でこんな仕事をしなければならないのか?」と疑念を持ち、考えれば考えるほど頑張れない状態になり、業務効率も下がっていくということは、多くの方が一度は経験されていると思います。
仕事をする意味を見出せない時ほど、視野を広げて様々な角度から自分の仕事を見ることを心がけましょう。
例えば、厳しいノルマはあなたを成長させるために会社があなたに与えた試練かもしれません。苦手な仕事を任されることについても、上司があなたの普段の優秀な仕事ぶりをみて、更にスキルアップさせようとしてあえて課した仕事なのかもしれません。
また、様々な仕事には必ず意味がありますし無駄な仕事はありません。あなたが行っている仕事も必ず誰かのためになっているのです。自分の仕事が、誰のためになりどのように機能しているかを把握することにより、仕事をする意味はすぐに見出すことができます。
精神的ストレスにより頑張ることができない
仕事の量が多かったり責任ある仕事を任される等やらなければいけないという大きなプレッシャーがかかることで、精神的なストレスになり、ある日緊張の糸が切れてしまい仕事に対する気力がなくなってしまうことがあります。
また、そのような状態が長期間続くとうつ病等の精神疾患に陥ることもありますので注意が必要です。精神的ストレスによる頑張れないときは、自分の中では頑張ろうという気持ちはあるのになかなか体が思うように動かない状態になります。
精神的ストレスが溜まっている場合は、無理に頑張ろうとせずに休日を有効に使い、リフレッシュする方法を考えましょう。そして、精神疾患の疑いがある場合は、早めに心療内科を受診するようにしましょう。
「頑張れない」気持ちを変える3つの方法とは?
あなたが仕事を頑張れない状況に陥った時に立ち直るための効果的な「考え方」を紹介していきます。考え方としては、自分自身のことを考えるのではなく、「第三者」のために頑張るというところがポイントです。
「頑張る」ためには、自分自身の頑張りを認めてくれる「誰か」の存在がとても重要です。自分自身の頑張りを認めてくれる誰かがいたり、自分自身の頑張りが誰かのためになるのであれば、自分だけのことを考えるよりも、頑張る力が湧いてきます。
誰かに認められたいという気持ちで頑張る!
誰かに認められることは誰でも嬉しいことですし、頑張る気持ちが湧いてくるものです。「早く一人立ちしたい!」や「会社や上司から高い評価を得たい!」という誰かに認められたいという思いは、仕事を頑張る原動力になるのです。
また、仕事の成果を認められるということは、「自分の頑張りを見てくれている人がいる」と実感できることでもあります。
成果が認められると仕事にもやりがいを見出すことができるようになり、上司との信頼関係も築くことができ、仕事に益々面白みが増します。
認められたい人は、上司や同僚だけではなく親や友人でも構いません。まずはあなたの頑張りを認めてもらうことによって、あなた自身が一番仕事のモチベーションが上がる人にターゲットを絞り、その人に認められるように仕事を頑張ってみましょう!
誰かのために仕事をするという気持ちで頑張る!
誰かに認められたいという気持ち以上に頑張る気持ちを強くする気持ちがあります。それは、「誰かのために」頑張るという気持ちです。
「子供や妻等家族を養っていくために仕事を頑張る」という家族への思いや、純粋に「お客様の喜ぶ顔が見たい」という思い、そして「必ずできると信じてくれている同僚や上司に結果で応えたい」という思い等様々な「誰か」のために働くと考えることで、自分自身に頑張る力を与えてくれます。
誰かのために働くということは、時にはプレッシャーになり辛いと感じる時もありますが、自分が仕事を頑張ることにより得られる相手の喜ぶ顔を思い浮かべれば、疲れを吹き飛ばして「もうひと頑張り」する原動力になるものです。
誰かのために頑張るためにまずは自分を満たすこと!
仕事とは、顧客に満足してもらいその対価を得ることです。つまり、仕事をすることは、「相手を満たすこと」なのです。様々な形で「相手を満たす」ために様々な仕事があり、その様々な仕事のうちの一つがあなたの仕事です。
相手を満たすために自分自身の身を削り頑張ることが、相手の心を動かしたり素晴らしい企画や商品を生み出すことに繋がり引いては評価されることに繋がっていきます。
しかし、相手を満たすために頑張るためには自分自身が満たされていなければなりません。例えば、自分自身が体力的に疲弊していたり、精神的なストレスを抱えていた場合、相手のことを考える「余裕」がなくなってしまいます。
休日は、ストレス解消になるような過ごし方をしたり、日々の仕事も気持ちに余裕をもって働ける状態にする等、常に「頑張れる」自分自身の環境を整えておきましょう。
「頑張れない」なら頑張る必要は無し?その理由とは?
一般的に「頑張ること」とは、読んで字の如く「頑なに張る」と書きますので、辛いことに耐え努力して物事をやり通すという意味であり、頑張ることは「辛く厳しいこと」であるという印象があります。
気力や体力が充実しているときは、「頑張るぞ!」と思う気持ちは大切ですが、精神的にも肉体的にも疲弊しているときに「頑張らなければいけない!」と思う気持ちは、逆に自分にとってプレッシャーになってしまうことが多いのです。
「頑張ること」が重荷にならないような考え方を見つけていきましょう。
無理に頑張ったり頑張ることにこだわらない!
一般的な学校教育等では、「頑張ることは美学」とされてきました。頑張ることは良しとされ、頑張らないことは「悪」であるという固定観念を持っている方がほとんどだと思います。
しかし、その考え方はあくまでも自分自身が「元気な」ときの考え方です。頑張れないときは、精神的または肉体的に疲弊している状態なので、無理に頑張ろうとする気持ちは、自分に悪影響を及ぼしてしまいます。
逆に頑張れる状況ではないので「頑張らなくていい」と考えると、気持ちがとても楽になり疲弊した体の回復が早くなることがあります。頑張れないときは、無理をして頑張ることにこだわらずに自分が頑張れる「体の状態を取り戻すこと」を第一に考えるようにしましょう。
まとめ
「頑張ることは素晴らしいことだ!」という考えは誰もが思っていることで正しい考え方であることに変わりはありません。しかし、様々な理由により仕事が頑張れない状況に陥ることもまた誰にでもあることなのです。
そしてそのことは決して情けないことでも恥ずかしいことでもありません。頑張れない状況になった時は、自分自身の考えや思いを整理し、自分に合った立ち直るための効果的な方法を見つけることが大切です。
そして一人で考え込まずに、信頼できる友人や家族に相談してみましょう。良いアドバイスをもらえることもありますし、何より話を聞いてもらうだけでも、精神的疲労の回復につながります。
無理をして頑張ることにこだわらずに、気持ちと体力に余裕を持った状態で元気に仕事が出来る状態を常に心がけていきましょう。