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20代なのに仕事の疲れが取れないのはどうして?今からできる対策

「週の半ばから、毎朝栄養ドリンクのお世話になっています。」「週末は疲れすぎて、何もする気がおこりません。」「週末に十分休息を取ったつもりなのですが、月曜日の朝、まだ疲れが取れていない気がします。」こんな話をよく聞きます。体力が落ち始めた30代以降の方のお悩みかと思えば、20代の方から聞く話です。先日も電車で近くにいた20代と思しき男性二人が「いくら眠っても疲れが取れない」と話していました。社会人になって仕事を始め、まだ1年も経たないのに、このような状況の方が少なくありません。「疲れが取れない」という方たちに有効な対応策はないのでしょうか?そもそも何故、疲れが取れないのでしょうか?

仕事を始めて感じた取れない疲れは肉体疲労というより脳の疲れ

疲れには大きく分けると二つあります。一つは体の疲れ、そしてもう一つは脳の疲れです。疲れとは運動など体を動かしたことにより起こるものなのかと思いきや、それだけではありません。もちろん、登山やマラソンなど全身を使う運動をした後は体の筋肉が疲れているでしょう。そういった疲れは、睡眠などある程度休息を取ることにより解消されます。もう一つの脳の疲れは、休息を取るだけでは解消されないことがあるのです。最近、特に気になる20代の方からのお悩み相談、「疲れが取れない」というのは、まさにこの脳の疲れが溜まっているといえるのではないでしょうか?

専門家によると、主な原因は自律神経の疲れだそうです。自律神経とは私たち人間の体内に無数にある神経の一つであり、内臓の働きなどを調整しています。内臓の働き、代謝、体温などを調整するため、私たちの意思に関わらず24時間365日休みなく働いているわけです。休みなく働いていることが自律神経の疲れとなるのではありません。主に昼間や活動時に心と体の状態を活発にする交感神経と、夜間やリラックス時に心と体の状態を休ませる副交感神経、どちらかが過剰に働くことなく、うまくバランスが取れて働いていると、自律神経は疲れることなく、私たちの健康も保たれます。このバランスが崩れ、どちらかが過剰になった状態が自律神経の疲れとなります。そして、自律神経の疲れは私たちの健康に支障を与えます。「疲れが取れない」となるのです。

常に仕事のことばかり考えるのではなくオンオフを切り替える

仕事を始めたばかりの20代の方たちは、今までとは全く違った環境にあります。そのため、活動状態の交感神経が過剰に働き続けてしまうことがあります。仕事中だけでなく、仕事が終わって職場から出た後も、仕事のことが気になっていたらどうなるでしょう?仕事の締め切り、営業ノルマ、対人関係など気になることは挙げたらきりがありません。これらを仕事が終わって帰りの電車や家に帰ってからも、そして眠る前まで考えていたら交感神経がずっと働いています。

更に、脳は眠る直前に考えていたことを、眠っている間もリピートし続ける傾向があります。すると、眠っている最中まで交感神経が働き、リラックス時に心と体を休ませる副交感神経が十分に働くことができなくなってしまいます。これが交感神経と副交感神経の働きのバランスが取れていない、自律神経が疲れてしまう状態です。このように「疲れが取れない」状態になってしまうのです。これは特に生真面目な方が陥りがちです。生真面目が良くないわけでも、不真面目が良いわけでもありませんが、仕事が終わった後も真面目に仕事のことばかり考えるのではなく、オンオフの切り替えははっきりした方が自分の体のためになるでしょう。

仕事とプライベートの具体的な切り替え方法

では、仕事の時間が終わった後、交感神経から副交感神経へ、自分の状態を切り替えるには具体的にどんな方法があるのでしょうか?友人と会って、お喋りしたり、映画を観たり、買い物をしたり、食事をするのも良い方法です。その際に大切なことは、その場に集中することです。人と会っていても、心ここにあらずではいけません。一緒に時間を過ごしているのに頭の中は仕事のことだったら、それは相手にも失礼です。また、自分にとってもオンオフの切り替えになりません。その時は仕事のことは脇に置いておき、考えるのをやめましょう。そして、笑ったり、泣いたり、感情を出しましょう。

体を動かすのも良い方法です。例えば、皇居外周をランニングしている方は非常に多いです。近くにロッカー・シャワールームなど、仕事帰りに着替えたり、運動後に汗を流したりするスペースが充実しています。また、スポーツジムも豊富にあります。通勤途中に気に入ったジムを見つけたら、そこで体を動かすことも可能です。また、趣味などの習い事を始めてみるのも良い方法です。絵を描いたり、字を書いたり、何かを創ったり、何かを学んだりして、気持ちを切り替えることができます。一人の時間を持つこともおすすめです。もちろん仕事も大切ですが、仕事のためだけに生きているわけではありません。自分のためだけに使う時間を取ってみてください。

今の仕事を続ける以外にも選択肢は存在する

疲れが取れるように、必要以上に仕事のことを考えないように努めたり、オンオフの切り替えを色々試したりしたけれど、それでも疲れが取れない場合があるかもしれません。そのため、日々のパフォーマンスが極端に落ちていたり、よく眠れなかったり、食欲が落ちたり、食事しても美味しいと感じられなかったり、風邪をひきやすくなったり、喜怒哀楽の感情が極端に減ったりするかもしれません。もしこれらに思い当たることがあるようでしたら、その時は抜本的な見直しが必要です。

まず、信頼できる方に現状を話して相談しましょう。職場に相談窓口があれば、そこに相談してみるのも一つの方法です。職場では相談しにくいようでしたら、公共や民間の相談先もありますので、そちらに相談することもできます。相談方法は、電話、メール、対面など自分にとって都合の良い方法を選択できます。どうしたら良いのか自分では全く見当がつかない状態だったとしても、必ず状況を打開する方法はあります。決して一人で抱え込まないでください。

今の仕事は、何らかの思いと共に始められたと思います。仕事を始める前には、自分の描いたイメージもあったでしょう。ただ、どんな仕事も傍から見ているのと実際その仕事をしてみるのとでは相違があります。仕事を始めて数年で、もしくは数ヶ月で辞めてしまうなんて、自分は何て甲斐性がないのだろうと心配する必要はありません。単に今のこの仕事が自分に向いていなかっただけです。他の仕事も続かないとは限りません。仕事を変えることにより、今まで気づかなかった新たな自分の才能を開花させることもあります。今の環境を全く変える、つまり暫くゆっくり休んだり、転職したりすることも、視野に入れるタイミングでしょう。

今の仕事の状況を改善しようとすれば必ず良い選択ができる

「疲れが取れない」という悩みは、20代の方にまで広がっています。20代といえば仕事を始めたばかりで、どうしたら良いのかわからないことも多々あるでしょう。それ故、特に生真面目な方は必要以上に仕事のことを考えすぎて、活動時の交感神経ばかり過剰に働き、ゆっくり休息する副交感神経の働く場面が極端に減り、自律神経が乱れた、疲れた状態つまり「疲れが取れない」状態となっていることがあります。そうなっていたら、オンオフの切り替えを意識してみましょう。

仕事をしている時以外はなるべく仕事のことは脇に置いておき、その時やっていることに意識を向けます。人と一緒に楽しい時間を過ごしたり、体を動かしたり、自分のために時間を使ってください。それでも疲れが取れないようでしたら、今の状態を大幅に変える必要があります。専門家に相談したり、場合によっては仕事を休んだり、転職したりすることも選択肢となり得ます。辛くても頑張り続けることだけが良いことではありません。生きていくには自分自身が一番の資本となります。状況を改善しようと行動しさえすれば必ず良い選択ができるでしょう。

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