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我慢は身を滅ぼす!避けたい我慢と状況別予防・対策術

仕事をしていると、上司や同僚等からの様々な理不尽や身勝手な対応や態度を取られたり、様々な理由で職場環境が悪い事等が原因で、多かれ少なかれ「もう我慢できない!」という気持ちになったことがあると思います。我慢できないと感じる理由は、我慢強い性格の方や、気が短い方等本人の性格によってそれぞれであり、どの程度我慢して仕事を続けるかということもまた人それぞれです。では、仕事においての様々な不満は、我慢し続けるべきでしょうか。

今回は、多くの皆さんが抱えている「仕事で我慢できないこと」をいくつかピックアップし、自分が我慢できるかできないかをしっかりと判断し、その解決策を考えていきましょう。

もくじ

職場環境や仕事における人との関わりで一番我慢できないこと何ですか?

仕事をしていると「これだけは我慢できない」と感じることはたくさんありますが、その中でも多くのみなさんが感じている共感できる内容について下記の通りまとめてみました。自分自身で解決できることや自分ではどうすることもできないこと等、我慢できない理由は様々です。皆さんも、自身の仕事の現状に置き換え、当てはまるかどうか一緒にチェックし、まずは自身が感じている一番のイライラの原因を突き止めることからはじめてみましょう。

会社の悪しき習慣等によるサービス残業が多い

残業に対する考え方ですが、まずは定められた法律を充分に理解しておきましょう。正規職員は、労働基準法で定められた法定労働時間に基づき働いています。法定労働時間は、原則として1日8時間、1週間40時間以内です。それぞれの企業はこの法定労働時間に収まるように勤務時間を決定しており、この決定した勤務時間を超過した分を残業代として支払うことは、法律で決められています。更に法定労働時間の範囲外の労働に対しては、割り増し残業代を支払わなければなりません。

さて、企業が残業代を支払わないということは、労働基準法違反であり刑罰の対象となります。サービス残業が多いどころか、サービス残業が発生していること自体が問題なので、サービス残業が平気で行われている職場環境に我慢できないのであれば、残業代がしっかりと支払われる会社に転職することをお勧めします。

労働基準監督署等の然るべきところに訴えることも選択肢の一つとしてありますが、訴えるということは、時間や体力・精神力を必要とし、何より強い覚悟が必要です。訴えたことが明るみに出れば、それまでと同じようにその会社で働くことは精神的にきついですよね。サービス残業の習慣がある会社は、なかなか改善されません。

取引先や顧客から怒鳴られる等の酷い扱いを受けている

勤めている会社の取引先や顧客から怒鳴られ、ひどい扱いを受けることがあります。ここではどうして怒鳴られているのかがポイントです。もし、自分が、怒鳴られても当然の対応やミスを犯していれば、それは相手の怒りを素直に受け止め、反省し次の仕事に活かしていくことが適切な判断です。仕事での成長は、ミスや失敗をからで学んでいくこともあります。

しかし、相手の一方的な理不尽な怒りは、受け止めたところで自分には全くメリットがありませんし、成長には繋がりません。世間には、自分のその日の機嫌次第で態度が変わったり、公私混同して関係の無い人に八つ当たりしたりする人がいます。そんな人を他人が変えさせることは到底できません。理不尽に怒鳴るような人がいたら、なるべく近寄らず、関わらないようにするしか方法はありません。他人の理不尽な怒りを受けることは、精神を削られ多大なストレスに繋がります。

仕事ができなかったりサボっていたり、とにかく上司が働かない

部下は上司を選べないので、自分の上司がどんな人なのかは、快適に仕事をする上でとても重要な要素となります。働かない上司であれば、そのしわ寄せはもちろん部下に降りかかってきますよね。働かない上司には2つのタイプに分類できます。1つ目はそもそもサボっていて働かない場合、2つ目は管理業務等自分の知らないところで上司としての業務をこなし、一見働いていないように見えるだけで、しっかりと部下を評価し業務を全うしている場合です。

もし後者である場合、それは単に部下の勘違いなので、部下がピンチの時、救いの手を差し伸べてくれるかもしれません。管理職や上司の仕事は、部下にはわかりずらいことが多いです。仕事でのトラブル等があった時、上司が適切な対応で解決してくれるかどうかで、その上司の仕事に対する姿勢や働いているのかどうかの判断ができます。

しかし、単に仕事をサボっているだけであれば、頑張って働いている部下はやはり我慢できませんよね。仕事をサボる上司のよくある行動や特徴をまとめてみましょう。「どこにいるか分からなくなることがしばしばある」、「近づいたら慌ててパソコンの画面を切り替える」、「部下がやっている仕事を充分に把握していない」、「自分の仕事を部下に押し付ける」等、挙げだしたらきりがありません。ほんの一部の例を挙げましたが、自分の上司が、これらの行動をとっていた場合、上司が仕事をしていない可能性は高いです。

働かない上司だということが判明した場合、まずはその上司よりも更に上の上司に相談してみましょう。上司のサボりがあまりにも目に余る場合、人事異動や上司を変えてほしい旨申し出ることも可能です。このように働かない上司に我慢できない場合は、転職を考える前にまずは社内で解決を図ることを考えましょう。

遅刻や身勝手な行動等、部下の勤務態度に我慢できない

部下の勤務態度に悩まされている上司も多いのもまた事実です。注意すべきところは注意し、反省しない部下への指導には我慢が必要になります。では勤務態度の悪い部下の行動や特徴をまとめてみましょう。「遅刻が多い」、「挨拶ができない」、「就業中の雑談が多い」、「勤務中に自分のスマホをいじる」等、こちらもたくさん挙げることができます。勤務態度の話題になると、「ゆとり世代」は何かとよく批判の対象になりますが、世代や年齢は関係ありません。勤務態度はその人自身の問題であって、ゆとり世代以外の勤務態度の悪い部下もたくさんいます。

勤務態度の悪い部下に対しては、改善されるまで粘り強く指導することが重要です。勤務態度が悪いまま放置しておくと、その部下は「勤務態度はこれでいいんだ」と勘違いしてしまいます。そしていずれ会社に損害を与えるような失態を起こしかねません。部下の失態は上司の責任です。部下の勤務態度には我慢強く指導していきましょう。

ゴルフやイベント等休養する暇がない程休日の誘いが多い

仕事でのゴルフやイベント等休日の誘いが多い職場環境の良し悪しはその人によります。同僚や上司と積極的に交流を深めたいと思っている人にとっては好都合ですし、仕事とプライベートの区別をつけている人にとっては、休日も人付き合いという我慢を強いられ迷惑以外の何物でもありません。この休日の誘いですが、強制参加か任意参加なのかによっても我慢の度合いが違ってきます。

本当に任意参加であれば、苦にならない程度に気が向いたときに参加すればよいのですが、会社によっては「任意参加という名の強制参加」もあります。任意参加と言いつつも参加が暗黙の了解になっている場合には、休日を返上して参加するストレスと不満を抱えることになります。強制参加については、せっかくの休日を会社に潰されるという多大なストレスが生じ、更に無理な我慢を強いられ不満が増大します。

もう「本当に」我慢できないと感じたときはどうしたらいいの?

仕事での「もう我慢できない!」というイライラの一番の原因は見つかったでしょうか?それは、自分自身で解決していける内容ですか?仕事をしていくうえで小さな我慢は必要です。しかし、「本当に」我慢できないと感じ、我慢の限界を向かえたら、どのような対応を取ればよいのでしょう?自分自身の我慢の限界を向かえているわけですから、次は社内での解決策、それでも解決できない場合は次の解決策へと、段階的に解決法を探っていきましょう。

上司に相談したり異動を申し出たり社内での解決策を探る

自分自身の我慢の限界を超えたら、まずは上司に相談してみましょう。上司自身に問題があり、それが原因で我慢できないと感じているのであれば、他の上司あるいは問題の上司より更に上の上司への相談することが適切です。本人の我慢の度合いにもよりますが、状況によっては、上司に相談することで意外にもすんなりと解決できることもあります。たいていの上司は、部下が相談一つすることなく我慢し続け、それが原因で仕事の業績が上がらず結果的に退職という結果になることを避けたいと思っているはずです。業績が上がらないこと、部下が退職することは、最終的に上司の評価にもつながります。部下のため、そして一番は自身の評価を上げるため、上司は問題解決に向けて積極的に動いてくれることでしょう。

上司に相談しても、解決に至らなかった場合、職場内での自分自身の環境を変えるため、今度は、上司や人事課に異動を申し出てみましょう。部署やチームが我慢できないことの原因がある場合は、その場所を離れることが問題解決の一番の方法です。

転職することにより今までの仕事での我慢から解放される

社内での上司への相談や異動の希望が通らず問題が解決しなかった場合は、転職に踏み切りましょう。今の仕事において我慢していることの原因が他人の理不尽や身勝手からくるものであり、自分自身では解決できないことであるならば、無理に我慢し続ける必要はありません。自らの身体を第一に考えるべきであり、問題が転職でしか解決できないのであれば迷わず転職を選択しましょう。しかし転職にはリスクも伴います。慎重に転職先を選択しなければ、転職したものの職場環境は改善するどころか更に悪化してしまったということも充分に考えられます。

人間関係でのトラブル等の我慢が強いられる状況はどの会社においても起こり得ることですから、そんな多少の我慢は耐えられるようにするためにも、自分自身の目標や希望をしっかり持ち、それを実現できる転職先かどうかをしっかりと見極めましょう。

まとめ

人はなぜ我慢をするのでしょうか?それは、我慢の先にある成功や幸せがあると信じているからです。「ここを乗り越えれば完成する!」「ここを切り抜ければ仕事が円滑に進む!」等、我慢の先に「良い結果」が待っているから我慢するのです。ですから、度を超えた誰かの「理不尽」や「身勝手」に対する我慢をする必要はありません。その先には「良い結果」が望めないからです。行列のできるラーメン屋さんで我慢して何時間も待ったのに自分の目の前で品切れになったことを想像してみてください。おいしいラーメンを食べるという「良い結果」を失ったことにより、何時間も待つという我慢が、一瞬にして多大なストレスになりますよね。

仕事でも、我慢した先の「良い結果」を想像し、その「良い結果」は果たして今の我慢を解消できる程のものなのかどうかで我慢の基準を設定すると良いでしょう。仕事に無駄な「努力」はありません。しかし、無駄な「我慢」は往々にしてあります。

 

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