「今日もやる気を出せずに終わってしまった」と思いながら眠りにつく夜はつまらなく感じるものです。やる気を出せない毎日が続くと、そんな夜が「日常」になります。今回は「やる気が出ずにつまらない毎日を送っている」という人へのお話です。一人でいると、友達と冗談で「やる気ない」などと言い合っている時には感じないような虚無感が襲ってきます。「こんなことではいけない」と焦る気持ちとは裏腹に翌朝になればまた同じ1日が始まる…もうやめましょう、今日、何とかしましょう!
もくじ
仕事のやる気が出ない原因とは?そのやる気の無さは「なんとなく」ではない?
まず、どうしてやる気が出なくなったのかを考えてみましょう。最初はそれなりにでも持っていたやる気がなくなったのですから、どこかにあるはずです。よく、やる気が出ない人は自分で「なんでやる気が出ないんだろう?」と自分に問いかけた時に「なんとなく」という答えを出します。この「なんとなく」をそのままにしているから、いつまでたってもやる気が出てきません。あなたのやる気が出なくなったことには、必ず明確な理由があります。一つずつ可能性を探ってみましょう。
原因①上手くできない 上手にできることはいつでもやる気が出る
やる気が出ない人に多いのはこの理由です。たとえば、あなたが得意なことがパソコンのタイピングだとします。手書きの文章を渡され「これをパソコンで清書して」と依頼された時「やる気を出そう!」としますか?「やる気以前の問題で、やればいいことをやるだけ」と考えるのではないでしょうか?このように、人は自分が上手にできることに「やる気」は出そうとしません。もう出ています。仕事も同じです。「仕事のやる気が出ない」と感じるのは、その仕事を上手にできないからではありませんか?それなら上手にできるようになれば良いのです。練習をする、上手な人にコツを聞く、自分で勉強してみるなど方法はいくつもあります。まずは「上手になる」ということを目指してみましょう。やる気はその後からついてきます。
原因②やり方がわからない イメージできることならやる気は出る
人はやり方がわからないことはしたくありません。たとえば「クライアントへお礼状を書いて」と指示されたとします。お礼状を書いたことがなければ、正直「いやだ」と感じるでしょう。やる気なんて出るわけもありません。でも、上司が以前別のクライアントへ出したお礼状をお手本として貸してくれたらどうですか?「やってみよう」という気になるのではないでしょうか?やり方がわかれば「やれないことはない」と考えることができます。そうするとやる気が出てくるのです。仕事も同じです。あなたがやろうとしていることのやり方をあなたはわかっていますか?わからないなら教わる、調べるだけで解決です。やり方がわかってしまえば「やれば終わる」とシンプルに考えることができ、やる気もちゃんと出てきます。
原因③目標がない どこへ向かえば良いのかが解ればやる気は出る
「こんなことをしていて、自分はどうなるんだろう?」と考えてしまうと、やる気が出なくなります。つまり目標がないのです。これは会社にもよりますが、これと言った目標を与えられていないことが原因でしょう。またはその目標に納得がいっていないのではないでしょうか?でも、これもやる気を出せるように解決することはできます。何をするにしても「目標」は絶対に必要です。目的地がわからなければ歩き出すことはできません。原因によらず、この場合は目標を自分で決めましょう。「この仕事は15時までに終わらせる、それができたらおいしいコーヒーを飲む」など、何でも良いのです。ゲーム感覚で挑戦してみませんか?どんな仕事も日々の積み重ねによって目標が見えてきます。今は直近の目標が見えないだけです。まずは毎日自分の決めた目標をクリアしていくだけ、に集中してみましょう。
「やる気が出ない」は次の「やる気が出ない」を呼ぶ!負の連鎖を終わらせるには?
「やる気」はとても便利で、同時にとても怖いものです。それは連鎖するからです。やる気がある人は、そのやる気が次ぎのやる気を呼びます。やる気が出ない人は、次のやる気の無さを呼んでしまうのです。つまり「今やる気が出ない」のであれば「次もやる気は出ない」ということになります。だったら、今すぐ「やる気」に繋がる行動を起こさなくてはなりません。やる気が出ない時は、まず体を動かしましょう。「やる気が出ないから動けない」ではなく「やる気は出ないけど体は動く」を実感する必要があります。
まずはやる!やる気の出る出ないを考えるから体が動かない
まずは目の前にある仕事をやってみてください。何でもいいのです。強制的にやり始めることが重要です。パソコンでする仕事があるのなら、まずはその仕事の為の画面を開いてみるだけ。電話を掛けなければならない仕事があるなら取り敢えず受話器を上げてみる、これだけです。「やる気が出ないからやってもダメだろう」という気持ちはいったん忘れましょう。やってみれば「やる気がない割にはそれなりにできた」と言える結果は出ます。これを繰り返すのです。そうすればやる気の有る無しに関わらず、体がちゃんと動くことを実感できます。それがわかれば「やってみればできるもんだな」と、次の行動に取りかかることができるようになります。やらないからやる気が出ないのです。やればやる気は付いて来ます。
やってみれば、やる気が出ない原因がわかる!答えはそこにしかない
いざやってみると、自分が特にやる気が出ないものが何だかわかるようになります。「自分は仕事全般ではなく、特にこれにやる気が出なかったんだな」とそれを見つけられればしめたものです。その仕事にやる気がでるように考えてみましょう。その仕事が面倒だからやる気が出ないのであれば、面倒ではないようにすれば良いですし、厳しく言われるからやる気がでないのであれば、どうすれば厳しく言われないようになるのかを考えてみるのです。この「どこがやる気を無くさせているのか」を知ることはとても重要なことで、逆に言えば、これがわからなければあなたの仕事はいつまでたってもやる気を持ってやることはできません。こうやってやる気を無くさせるものを一つ一つ潰して行くことが、あなたのやる気を出させるために欠かせないことなのです。
仕事のやる気が出ないことに繋がる行動 人間のやる気を奪っていく悪習慣とは?
仕事のやる気が出ないことの原因が、仕事以外に潜んでいる場合もあります。これは仕事内容やあなたの性格などとは関係のないことです。それは日々の習慣の中にあります。人間には充分な睡眠と、栄養のある食事が欠かせません。しかし、長く寝る、たくさん食べるだけではダメです。いずれも「規則正しい」ということが重要なポイントと言えるでしょう。ここが乱れていると、意識とは裏腹に無気力でやる気からはほど遠い生活を送ることになります。
悪習慣①不規則な睡眠サイクル 体は意外と規則正しいことが好き
まずは睡眠です。睡眠は「質」が大事です。ベッドに入って10分ほどで寝付く、深い眠りを得る、ということが「質の良い睡眠」と言われています。睡眠サイクルが乱れている人は「眠たいのに眠れない」「夢ばかり見て眠った気がしない」という状態が続きます。これでは脳や体が正しく機能できません。そうすると日中のやる気を絶つストレスホルモンの分泌を過剰にしてしまいます。
体は性格とは別です。あなたがどんな性格であったとしても、体は規則正しい生活が好きですし、求めています。その体の欲求を抑え込んでしまうと、日中にしわ寄せがきます。できるだけ決まった時間にベッドに入る、眠れないからと言ってスマホを触ったりテレビを観たりしてはいけません。体は「まだ寝ない気だな」と勘違いして体を活性化しようとするので、さらに眠れなくなります。
悪習慣②過食 食べ過ぎるは思考を止める!空腹時ほど頭は冴える
「食べる」という行為は人を幸せにします。悲しい時やツラい時に食べなくなるとますます弱ってしまうのは、体力だけではなく食べることで得られる幸福感が欠けてしまうからです。でも、食べ過ぎもいけません。食べ物を消化するために体はたくさんの力を胃に集中させます。だから食後に眠たくなるというのは有名な話ですよね。でも、このこととやる気を結びつけて考えている人は少ないのではないでしょうか?
「がんばるために食べる」は良いことですが、食べ過ぎてしまっては本末転倒です。脳は空腹時ほど冴えます。食べ過ぎてしまうと、脳にはいつまでも血液が行かなくなり、頭はぼんやりとしてきます。それをやる気が出ないと感じているのです。やる気を出したいときは、おいしい食事をしっかり摂って幸せを感じ、食後にコーヒーでも飲んで、消化が終わった頃から動き出すようにしましょう。
まとめ
「仕事のやる気が出ない」と感じた時、あなたの頭の中には、その現実以上の不安でいっぱいになってしまうのではないでしょうか?これから先も働き続けなくてはならないのに、それができない自分はどうやって生きていくのだろう、と考えると自分がとんでもなくだらしない人間のように感じてしまうものですよね。でも、やる気は出そうと思って出るものではありません。やる気が出るような仕組みにすることで出てきます。どんなに呼んでも出てこないやる気を忘れて、今できることをまずやってみる!という考えがたくさんのやる気を運んできます。そうなるとやる気の存在は次第に薄くなってきます。それが当たり前になるのです。気が付いた時には「やる気?あぁそんなものを気にしたこともあったな」と懐かしく思うかもしれませんね。