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人生やり直したい!と思ったら…人生やり直す考え方を紹介

リセットボタンを押したら、自分が好きなところから人生やり直せるようなシステムがあったら、人生やり直したい!と考えることはありませんか?

失敗続きの仕事、同級生に比べて収入が少ない自分、あの時違う人と結婚していたら、学生のころもっと勉強していれば今頃…、あの時今の選択ではなく、別の選択肢を選んでいたら…と思ったことがある人は多いでしょう。

人生やり直したいと考える人は珍しくありませんが、いつまでもその気持ちを引きずっていては、前に進むことはできませんよね。そこで今回は、現実世界で人生をやり直すのではなく、考え方次第では人生をやり直すことができる、その方法を紹介します。

もくじ

人生やり直したい!と思うきっかけは仕事・家庭がメイン

人生やり直したいと考えているあなたは、どんな理由で人生をリセットしたいのでしょうか。おそらくは、仕事か、家庭のことで問題・悩みを抱えているのではないでしょうか。

自分自身の仕事が思っていたような仕事ではなかったこと、子どもの発達のつまずき・非行、恋人や配偶者との関係がうまくいかない…多くの人の悩みは共通して仕事もしくは家庭のことなのに、その内容は千差万別です。

しかし、仕事も家庭も人生の中で占める割合は大きいため、悩みとしての存在感も大きく、こんなことで悩み続けるくらいなら、人生やり直したいと考えてしまうのでしょう。

自分自身以外の悩みでも、大切な人が重い病気にかかってしまったり、不幸な出来事に遭うと、自分のことを責めて「人生やり直したい」と考える人もいます。

でも、SF映画のようにリセットボタンを押せば、時間が巻き戻って選択肢の再選択ができる…ということは起こりえません。しかし、そこで絶望するのではなく、自分自身の考え方を変えることによって、人生をやり直すのは可能なのです。

人生をやり直すためにできる具体的な行動

リセットボタンを押すように簡単ではありませんが、人生やり直したいと思ったら、まず実践してみていただきたい考え方があります。

大切なことは、以下のような人生をやり直すような考え方を知ることではなく、その考え方を実践し、行動すること、あるいは自分の中に定着させることです。

仕事で人生やり直したいなら、転職を考えてみる

仕事のことで悩んでいる場合は、今の仕事を思い切って離れてみることも視野に入れましょう。

何年経っても仕事に慣れない、職場の人間関係が重大なストレスになっている、残業が月に100時間を超えることが当たり前になっていて、毎日終電で帰っている…というように、仕事の悩みの中には人として生きていくことが難しいような重大悩みがあります。

ところが、毎日やってくる出勤日の中に「この会社はおかしい」という会社の問題を問うべきことが隠されてしまい、ストレスに押しつぶされそうになると、優しい人ほど「自分に能力がないから」「自分の努力不足」と、自分自身を責めてしまうのです。

このように、仕事の悩みで自分の存在価値も見えなくなるようであれば、思い切って転職を考えてみることも一つの方法です。転職後も同じような悩みを持つことになるのでは…という不安から、なかなか転職活動に挑戦できない人もいるかもしれません。

そのような人は、無料で転職支援サービスを提供している転職エージェントを利用するなど、第三者の協力を得て、慎重に次の転職先を選ぶことで不安が解消されるでしょう。

プライベートで人生やり直したいなら、別離・離婚?

仕事での悩みは特にないけれど、家に帰るのが嫌になるくらい、家庭に問題がある人もいるでしょう。

ずっと独身で「あの時結婚していれば…」という悩みを持っている人から、結婚はしたものの、結婚当時の配偶者の優しさや思いやりはどこへやら、家庭内でしばらく会話をしていない人もいるのではないでしょうか。

配偶者との関係で悩んでいて、人生やり直したいと思うなら、別居や離婚を視野に入れてもいいかもしれません。ただし、子どもがいる場合は二人の問題ではないため、子どもの年齢に応じた配慮が必要です。

子どもがまだ小さくても、ある程度大きくなっても、両親の別居や離婚という出来事は子どもの心に影を落とします。ただ、親が自分のために無理をして結婚生活を続けることを望まない子どももいます。

熟年離婚をして、その理由が「子どもが大きくなったから…」と言われれば、「自分のせいで離婚できなかったのか」「自分という存在があったことが親を苦しめていたのか」と、子どもは自分自身を責め、さらにそのような人生を送ってきた親をも責めることになるでしょう。

そうならないよう、しかるべきタイミングで別居や離婚を考えることで、人生をやり直すことができるかもしれません。

すべてに失望しているなら、一度何かに没頭してみる

仕事でも家庭でもうまくいくことがなく、すべてに失望している人は、一歩間違えば本当に人生をリセットすべく、極端な選択をする傾向にあります。

たとえば次の仕事が決まっていないのに退職したり、子どもがいるのに後先考えずに家を飛び出してしまったり…。

このような極端な行動は、のちに自分の首をさらに絞めるような結果になってしまうことが多く、現実では人生をリセットすることが不可能になってしまいます。

もしもあなたが、この世の中のすべてに絶望しているなら、没頭できるもの、没頭できることを見つけることで人生をリセットできるかもしれません。

これは実は仏教の修行からきていることなのですが、絶望を含む煩悩は何かに没頭することによって一時的に頭から追いやることができるのです。仏教といっても、滝に打たれるとか、寺をめぐるとか、大きなことではなくてもよいのです。

たとえば家の廊下をピカピカになるまで無心で磨く、食卓を端から端まで磨く、服にまったくシワがなくなるまでアイロンをかける…というようなちょっとした家事でも十分なのです。

大切なことはその行為をしている間は無心になれることです。没頭できると、ネガティブな思考回路も没頭している間はストップされます。

このネガティブ思考がストップされることが没頭の最大のメリットです。没頭を繰り返すうちに、悩んでいる時間が日に日に短くなっていくことを実感したら、人生をリセットしたのも同じような状況になるのです。

あることがきっかけで人生やり直せた人もいる

実際に人生をやり直すことができた!と感じている人の体験を知ることは、人生をやり直したいと考えているあなたの役に立つかもしれません。世の中には、自分以外の誰かによって、あるいは自分以外の何かによって人生をやり直せたと感じている人もいます。

家庭教師との出会いが落ちこぼれをエリートに

ある人は、学校での成績はあまりよくなく、どちらかというと成績はいつもクラスで下のほうで、家でも「将来は肉体労働とか、成績の関係ない仕事に就くしかないかもね…」と言われていました。

自分でも頭がいいとか、得意なスポーツがあるわけでもなく、人生には絶望していたのです。

ところが、ある家庭教師に出会ったことによって、その人物は東京大学に入学し、誰もが知っている超大手企業に入社することになります。

具体的には、家庭教師から英語を教えてもらったのですが、その教授方法がその人物にぴったりマッチしていて、自分が今まで成績が悪かったのは、単純に努力してこなかったからだとわかったのです。

はじめは英語だけの点数が伸びていったのですが、「めちゃくちゃ努力すればできる」ことを学習したその人物は、その他の教科においても学習態度を一新させました。

このようなリセットができる人は、努力できる才能がある人かもしれませんが、もしかしたらあなたも努力する才能があって、まだそれを発揮できることを気が付かせてくれるような人と出会ってないだけなのかもしれません。

転職は大きな人生のリセットボタンであることも多い

転職は、年齢や経験業種・職種などによって確かに制約を受けることは多いものの、人生の大半を占める「仕事の時間」を一変させ、人生をリセットさせる大きな要素です。

今の仕事に向いていないと感じ、改めて自己分析してみたら、まったく別の仕事に向いていて、思い切って転職してみたら本当に生きやすくなったという人もいます。

また、営業職でなかなか契約が取れずに悩んでおり、残業時間が長いこと、交渉によるストレスなどをきっかけに事務職に転職したら、土日が休みで残業も少なく、給料は減ったものの終業後に趣味の時間を持てるようになって、人生をリセットできたという人もいます。

1日24時間のうち、8時間以上を会社で仕事人として過ごすわけですから、人生をリセットするには転職は有効な手段だといえます。

行ったことのない場所への旅行も人生をリセットできるきっかけになる

旅行をすることで、世界観が拡がったり、自分の悩みが小さなものに思えるという人もいます。

人生やり直したいと思って、旅行雑誌を読んでみたり、旅行のパンフレットを見たりする人も多いものの、実際に旅行に出かけるためにはコストもかかりますし、仕事で休みをとらなくてはならないし…と考え、結局は行かずじまいだったという経験はありませんか?

金銭面で行けずにいるなら、ツアー旅行であれば思っているよりも安い価格帯のプランもあります。また、仕事で休みがとれないという人も、断られたら辞めるくらいつもりで、強気に有給を消化してもよいでしょう。

2018年現在、厚生労働省ではゴールデンウィークに関して5月1日と2日に年次有給休暇を取得することで9連休になることを考慮し、「仕事休もっ化計画」と銘打って有給消化を推奨しています。

厚生労働省でも推奨しているのですから、企業が有給消化を拒否することは今後ますますしにくくなっていくでしょう。

旅行に出かけるなら、あなたが今まで行ったことがない都道府県、もしくは海外旅行もおすすめです。

特に山や海などの広大な自然と触れあえる場所なら、人生やり直したい…という後ろ向きな気持ちから、「まだまだやり直せる!」という前向きな気持ちにリセットできるでしょう。

広大な自然の中で、自分の人生と向き合い、自分の生き方を固めすぎないことの大切さを知ることができるため、知らない場所への旅行はおすすめです。

少しでも「死」を考えるようなら医療機関で早めの受診を

人生やり直したい…あの時に戻りたい…このまま人生を生きるのなら、いっそのこと…と、少しでも死ぬことを考えてしまうほどに思いつめているなら、早めに医療機関を受診しましょう。

人生やり直したいという気持ちは、多くの人が体験する気持ちであり、そう思うこと自体はまったく不自然でもありません。

ただ、「やり直せないようなら終わらせよう」という発想に至るようであれば、それはもう日常生活を続けることが難しいほどに思いつめているといえます。

「過ぎた道、選ばなかった道は、みな醒めた夢を同じ」という言葉があるように、過去へのこだわりが強すぎると、前を向いて生きることが困難です。

自分だけで気持ちの立て直しが難しい場合、病名をつけられるかも…ということは考えず、「どうしたら生きやすくなるのか」を教えてもらうというつもりで、医療機関を受診しましょう。

まとめ

人生やり直したいと思った時、多くの人は実際に声に出して「もうだめだ」「もう自分はおしまいだ」などと言ってしまうのではないでしょうか。

ところが、口に出して言葉にしてしまうと、余計に自分自身のネガティブに支配され、必要以上に自分の人生を否定してしまうことになります。

人生をリセットするためには、まずは自分が今いる状況を客観的にみて、本当にどこかを大幅に変える必要があるのかどうかを振り返ってみましょう。

そのうえで、本当にリセットする必要があると感じられたら、仕事を変える、別居や離婚を視野に入れる、没頭できるもの・ことを見つけるといった方法を試してみてもいいかもしれません。

リセットは、短い人生の中で何度も何度も繰り返しできることではありません。リセットしたからには、リセットした後の人生を後から振り返って「よかった」と実感できるものにする必要があるでしょう。

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