仕事に対するモチベーションがなくなってしまうこと、ありますよね。
やる気に満ち溢れて仕事をしている時は充実感があるのものですが、モチベーションが低いと仕事をしていても楽しくないのではありませんか?
「最近仕事がうまくいかないし、達成感がないな・・・」
「なんで自分がこんなに嫌な仕事をしなきゃいけないんだろう!」
「この仕事を続けた先に、幸せな未来なんて想像できない・・・」
などと感じてしまっているのではないでしょうか。
またそういった感情を抱きながらも、なんとなく日々の仕事をこなしつつ、どうすればいいのか悩んではいませんか?
「仕事のモチベーションが上がらず、かと言ってそんな現状を変えるためにどうすればいいかわからない…」
そんな悩みを抱えてしまっている人は、あなただけではありません。
しかし、モチベーションが下がる原因を正しく認識し、対応していけば、状況の改善に向かって歩みを進めていくことができます。
今回は、モチベーションについて悩みを抱えた時に何を考え、どう行動していけばよいかを解説していきます。
もくじ
仕事へのモチベーションがなくなった原因を知っていますか?
あなたは今、仕事に対してのモチベーションが低下してしまっていますよね。
しかし、どんな理由でモチベーションが下がっているのか、自分自身でうまく説明することはできますか?
今の会社に就職したばかりの頃、あるいは過去に仕事で何か成果を出すことができたとき、あなたのモチベーションは今よりは高かったのではないでしょうか。
それが、何かしらの理由があってモチベーションが下がってしまっているわけですよね。
まずはモチベーションがなくなる原因を正しく理解することによって、それに対する解決策も見えてくるものです。
原因がわからないと、どうればいいのかわからず、いつまでも行動を起こせない時間が続いてしまいますよね。
ここでは、仕事に対してモチベーションがなくなってしまう原因について、解説していきます。
まずはあなたの置かれている現状を、正しく認識することから始めましょう。
仕事を自分なりに頑張った結果、うまくいかない状況が続いている
自分なりにどう工夫してもうまくいかない状況が長く続いてしまうと、モチベーションは下がってしまいます。
例えば、小学校のころに体育の授業で鉄棒をしたときのことを考えてみましょう。
はじめて鉄棒に触って、すぐに「逆上がり」ができないのは当たり前のことです。
そんな中で練習をして、工夫を重ねていくうちに、「逆上がり」ができるようになると嬉しいですよね。
今度はもっと難しい技に挑戦してみて、失敗や工夫を重ねながら様々な技ができるようになっていきます。
こんな風にして試行錯誤しながらレベルアップしていけると、「やればできるんだ」と感じ成功体験や達成感によってモチベーションを維持していくことができます。
しかし、どう工夫しても「逆上がり」が一度も成功しない状況が続いてしまうと、鉄棒をすることが嫌になってしまうのはないでしょうか。
仕事でもこれと同じように、頑張っても一向に成果が出ない、あるいは評価されないような状況が続くと仕事そのものに対するモチベーションを保てなくなってしまいます。
「本当は別の仕事がしたい」という自分の本心に気付いていない
今の仕事は、本当にあなたが心からやりたいと思っている仕事ですか?
心からやりたい仕事をすることができているなら、モチベーション高く働くことができるはずですよね。
本当は他の仕事をやりたいという気持ちを心の奥底では持っていながら、他人の声や世間の目を気にして自分を騙しながら、やりたくない仕事を続けてしまってはいませんでしょうか。
自分の本心としては、今の仕事をすることに価値を感じられなくても、
- 家族から、今の仕事を続けるよう期待されている
- 安定して給料を貰えている今の環境を捨てるなんて、非常識なことはできない
- まだ今の会社に入社して数年も経っていないのに辞めると、社会から非難される
- そもそも、やる気が出ないなんて甘えたことを思っている自分はダメだ
などと、自分以外の誰かの目を気にしてばかりいて、自分の本心から目を背けてしまっていると、やがて心に大きな負担がかかってしまいます。
このように、心の奥底でやりたくないと思っている仕事を無理やり続けている場合も、モチベーションがなくなる一因となります。
お金だけが仕事の目的になっており、その先に夢や目標を持てていない
あなたが今の仕事をする意味を考えたとき、「お金を稼ぐ」ということ以外に何か意味はあるでしょうか?
たとえば、自分が将来やりたいこと、あるいは自分が将来なりたい姿と、今の仕事の内容が繋がっているのであれば、多少つらいことがあっても頑張れますよね。
自分の夢や目標に近づくために今の仕事を頑張っている、という考えがあれば、その分だけモチベーション高く仕事ができるはずです。
しかし給料を貰うことだけが目的になってしまっていると、「お金さえもらえればいい」「仕事には興味がない」という意識になってしまいますよね。
そうすると、夢や目標をイメージできている人と比べてモチベーションが維持しづらくなってきます。
また、20代から30代、そして40代へと年齢が上がるにつれ、結婚や育児などお金のかかることも増えるので、年収が思うように上がらないと仕事へのモチベーションも大きく下がってしまうでしょう。
このように、お金だけが目的になっていることもモチベーション低下の原因となります。
モチベーションがなくなったことの弊害とは?
やる気の出ない仕事を頑張り続けることは、辛いことです。
モチベーションがなくなったからと言ってすぐに仕事を辞ることは現実的には難しい事情もあるので、ひとまず目の前の仕事をこなしていく形になりますよね?
しかし、モチベーションがない状態のままなんとなく仕事を続けてしまうと、様々なデメリットが生じる可能性があります。
短期間であればモチベーションがなくとも、うまくごまかしながら仕事をこなしていくことはできます。
しかしそれが長期間になってしまうと、無理やり仕事をしていることが大きな負担となり、ストレスを抱えてしまうことに繋がります。
ため込んでしまったストレスは様々な形で、あなたの人生にマイナスの影響を及ぼすでしょう。
ここでは、モチベーションがないまま仕事を続けているとどんな問題が生じるのか、具体的に見ていくことにしましょう。
バーンアウトシンドローム(燃え尽き症候群)を発症してしまう
バーンアウトシンドロームという言葉をご存知でしょうか?
H・フロイデンバーガーというアメリカの精神分析医が発見した病気で、日本語では「燃え尽き症候群」と表現されます。
仕事などに没頭していた人が、極度の心身疲労によって急激に心のエネルギーを失い、それまでの意欲を失ってしまうことです。
厚生労働省によると、バーンアウトシンドロームでは以下のような症状が見られます。
- 無気力になり、社会不適合になってしまう
- イライラがおさまらない
- アルコールや薬物などへの逃亡
- 不眠や頭痛、発熱などの体調不良
- 対人関係が悪化し、重度のうつ病や家庭崩壊を引き起こす
仕事を頑張りすぎた結果として成果が出なかったり、上司に認められなかったりすると、疲労や不満により精神的に大きなストレスを抱えることになります。
そしてそのようなストレスがきっかけとなり、バーンアウトシンドロームを発症してしまうのです。
なので、もともと強い目的意識をもって真面目に仕事に取り組んでいる人がなりやすい傾向にあります。
モチベーションの低下により、自分がバーンアウトシンドロームになってしまっていないか、注意が必要です。
仕事に集中できず注意散漫になり、大きなミスを発生させてしまう
仕事にモチベーションを持てていないと、仕事をいい加減にやるようになってしまいませんか?
仕事に意欲がなければ仕事中も別のことを考えるなど注意散漫になり、ミスをしやすくなります。
書類の記載ミスや忘れ物をしてしまったり、集中して仕事ができていれば防げたようなケアレスミスも頻繁に発生させてしまうことになります。
また、車両の運転や機械の操作で大きなミスをしてしまうと、人命に関わる大きな事故を発生させてしまう可能性もありますよね。
現金や機密情報を扱う仕事であれば、紛失や情報漏洩などのミスによって会社に大きな損害を与えてしまうこともあり得ます。
つまり、モチベーションがないことで自分の成果が上がりにくいだけでなく、ミスを発生させて周りに迷惑をかけてしまう可能性があるということです。
このように、モチベーションの低下はミスを発生させてしまう原因になりますので、注意が必要になります。
勤務態度が悪くなり、評価が下がって解雇や左遷につながる
上司や同僚、取引先の関係者はあなたの仕事に対する姿勢を気にしているはずです。
モチベーションが下がって仕事に対してやる気が出ていなければ、仕事上のコミュニケーションがめんどくさくて適当にやってしまったり、時には仕事そのものをサボってしまったりしますよね?
あなたの周囲の人は、そんなあなたの態度を敏感に感じ取っています。
また、お客様を相手にそのような態度でいると、クレームを受けてしまうかもしれませんよね。
このような状況が続いた結果、会社や上司から勤務態度について注意を受けることになります。
しかしモチベーションが低いままだと、根本的に態度を改めることは難しいことでしょう。
また、勤務態度が悪ければ周囲からの風当たりが強くなるので、人間関係も悪くなり仕事がしづらくなります。
何度も注意されても勤務態度に問題があるようであれば、別部署に左遷されてしまったり、最悪の場合は解雇になってしまう危険性があります。
モチベーションの低下が態度に出てしまっていないかどうか、気を付けてみてください。
モチベーションを上がる3つの取り組みとは?
ここまで、モチベーションが低い状態で仕事を続けることによるデメリットを解説してきました。
モチベーションが低いことは解決しないでいると、あなたの人生に大きなマイナス影響を及ぼすことをおわかりいただけたでしょう。
なので、ひとまずは今の仕事を続けていくとすると、なんとかしてモチベーションを高めていきたいですよね?
根本的に今の仕事に対してモチベーションがゼロになってしまっていると再びやる気をだすのは難しいですが、多くの場合、まだうまく工夫すれば多少であればやる気を出せる余地があるはずです。
どうしても全く興味の持ちようがないような仕事なら、そもそもあなたはそんな会社には入社していないでしょう。
ここでは、やる気の出ない仕事に対してなんとか再びモチベーションを高めるための方法を紹介していきます。
参考にできるものがあれば、試してみてください。
モチベーションの高い同僚などと飲みにいき、話を聞いてみる
会社の同僚や上司、あるいは他の会社の知り合いなどで、仕事に対するモチベーションを高く保っている人はいますか?
もしそんな人がいれば、いちど食事や飲みに誘ってみて、どうやってモチベーションを高めているのか聞いてみましょう。
そんな人が何を考え、どのような理由で仕事に対してやる気を出しているのか、参考にできる部分はあるはずです。
また、やる気をもって仕事に取り組んでいる人であれば、仕事上の相談という形であれば快く答えてくれることも多いはずです。
自分のモチベーションが上がらないからと言って、同じようにやる気のない人たちばかりと付き合っていても、会社の愚痴や文句を言い合うだけで問題の解決には繋がりません。
また、匿名でネット上で仕事の愚痴を吐くのも、好ましくはありません。
プライベートな時間であればリフレッシュのために気の合う人と飲みに行ったりするのも有益ですが、それだけでは前には進めないでしょう。
なので、仕事へのモチベーションが高い人を誘ってみて、なぜそんなにやる気を出すことができるのか聞いてみるといいでしょう。
そうすると、今まで気が付かなかったような発見をすることができるかもしれませんよ。
趣味などでリフレッシュし、ストレスを解消する
やる気の出ない仕事をしていると、ストレスは溜まっていく一方ですよね?
ストレスをあまり溜めすぎると、いつか爆発してしまい、大変なことになってしまうかもしれません。
なので、プライベートの時間にうまくリフレッシュし、ストレスを解消するようにしましょう。
カラオケで大声で歌ってみたり、山や川などにいって自然の中でキャンプなどの活動をしてみてもいいでしょう。
人気のお店で美味しい料理やお酒を楽しんでみたり、気になっている映画を見てみるということもできます。
また、体の運動にはリフレッシュ効果があるので、ジムなどで運動をしてみることも有効です。
疲労が溜まっているようであれば、温泉やマッサージなどで心身を癒してリラックスしてみるのも手です。
また、できるだけ毎日の暮らしの中でストレスを小出しに解消していけるよう、会社の近くにお気に入りのマッサージ店などを見つけておくと良いでしょう。
ストレスを溜めすぎない生活のリズムをつくれればベストです。
割り切ってしまい、最低限の仕事だけをこなすことに集中する
どうしてもモチベーションが出ない状況で、無理やりやる気をだそうと努力してみても、結局しんどくなってしまうだけではないですか?
また、「仕事にやる気がない自分はだめな人間だ」などと自己批判してばかりでは、それこそいつか心を壊してうつ病になってしまいます。
なので、ひとまず仕事を完璧にこなすことを諦めてしまい、とりあえず最低限の仕事だけをきっちりとこなしていくことだけに集中すると、少しは楽になりますよ。
周りを見渡せばモチベーションの高い社員が大きな仕事に取り組んでバリバリやっている姿も目に入るかもしれません。しかし、あなたがどうしてもモチベーションが高まらないならもうしょうがないので、気にしないでおきましょう。
それよりも、やる気が出ないのに仕事を完璧にこなそうとすると、ミスが発生するなどしてかえって悪い状況になるほうが好ましくありません。
やる気を出すことを諦めてしまうと、心に余裕ができ、また時間がたてば自然とモチベーションが高まってくる可能性もあります。
それでもモチベーションが上がらなかった時の対処法とは?
色々と工夫をしてみて、再び仕事へのモチベーションを上げることはできそうですか?
モチベーションの波は多かれ少なかれ、誰しもあるものです。
同じ会社で同じ仕事をしていても、職場の環境が少しずつ変化していく中で、なにかのきっかけでまたやる気が高まるということも十分にあり得ることです。
しかし、どうしてもモチベーションが上がらず、仕事をやる気が全く湧いてこなければ、それはあなたが必要としている仕事ではないということです。
また、もうすでに長い期間モチベーションが低いままだらだらと仕事を続けているという場合も、自分自身の人生の充実を考えるのであれば、どこかで区切りはつけるべきでしょう。
ここでは、どうしてもモチベーションが上がらない時、どのように変化を起こしていけばよいか解説します。
他人からの評価を気にするばかりではなく、自分の本心に向き合う
他人からの評価や、世間の目はどうしても気になってしまいますよね。
- 安定した大企業に勤めることを目指すべきだ
- 一度きめた仕事を定年まで続けることが、美しいことだ!
- 不安定な道に進むと、家族を心配させてしまう
など、これらはすべて「他人の意見」であり、あなた自身の本心とは違うものです。
誰もが他人との関わりの中で生きているので、他人の意見もある程度考慮することは大切なことです。
しかし他人の意見に従うように生きてばかりだと、いつしか自分自身が本当にやりたい仕事は何なのか、「自分の本心」はどういうものなのか、見失ってしまいます。
あなたは本心では何がしたいのか、また将来どんな自分でいたいのか、もし見失っているなら、自分自身の心にもう一度問いかけてみましょう。
心からやりたいことのイメージがつかめたら、今何をすべきなのか少しずつ明らかになっていくはずです。
いきなり大きな行動を起こさず、少しずつ変わっていくこと
仕事へのモチベーションがないからと言って、いきなり転職してしまおうとするのは避けたほうが良いでしょう。
変わらない現状につい焦ってしまい、改善を急ぎすぎてしまう気持ちはわかります。
しかし、人間というものは、急激な環境の変化に対しては抵抗を感じるようにできています。
急に会社を辞めて、全く違う環境の中で再スタートしようとしても、心と体が追い付かずにリズムを崩してしまうでしょう。
なので、できるかぎりゆっくりと変化を起こすようにするといいでしょう。
まずは求人や転職情報をチェックしてみたり、将来につながるような勉強を始めてみたり、少しずつ変化をつけていくのがベターです。
あくまで現在の仕事をこなしつつ、空いた時間を少しずつ上手に活用するような形であれば、精神的な負担が急激に大きくなることもありません。
急ぎすぎてしまわないよう、注意が必要です。
充実した将来のイメージを描き、転職活動を始めてみる
今の仕事を辞めて、もっと自分のモチベーションが上がるような仕事に就きたい、という明確な意思を持っているのであれば、転職活動を進めていくことも必要ですよね。
まずは転職サイトなどを通じて、どのような会社があって、どのような求人があるのか、あるいは、現在の自分はどんな会社に求められているのか、といったことをリサーチしましょう。
在職しながら転職活動を進めていくことは大変な面もありますが、転職エージェントなどに相談すればサポートを得ることもできます。
また、転職活動を通じて充実した将来をイメージできるようになれば、毎日を過ごすことが少しずつ楽しくなってくるかもしれません。
急ぎすぎず、前向きな気持ちで少しずつ行動していくことが大切です。
まとめ
仕事のモチベーションがなくなってしまい、どうすればいいかわからなくなった時、まずはその原因を明らかにすることが大切です。
いくら頑張っても認めてもらえなかったり、他人の意見ばかり気にしていたり、あるいはお金のためだけに働いてしまっているようなことが、モチベーションが低下の原因になります。
モチベーションが低いまま仕事を続けていると、バーンアウトシンドロームなどにより心に負担がかかってしまいます。
また、仕事に集中できないと大きなミスをしてしまったり、評価が下がって懲戒免職になってしまう危険性もあるでしょう。
なので、ストレスを解消する習慣をつけるなど、モチベーションを少しでも維持する工夫をしていきましょう。
どうしてもモチベーションが上がらなければ、あなたの本心に耳を傾け将来イメージを明確にしたうえで、焦らず少しずつ状況を変化させていきましょう。