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ゼロ秒思考を実践すれば頭が良くなる!ゼロ秒思考の5つの効果とは?

もっと素早く思考できるようになりたい、仕事の生産性を上げたい、そんなふうに悩んでいるビジネスパーソンの方は多いですよね。どうやって思考力を鍛えればいいのかというのは、とても難しい問題です。

そんな思考力を鍛えたいと考えている人に、おすすめのトレーニングがあります。それはゼロ秒思考です。ゼロ秒思考というのは、赤羽雄二さんが考案した頭が良くなるためのトレーニング方法のことです。

いったい、ゼロ秒思考はどんなものなのか、そしてトレーニングを行うことでどんな効果があるのか、詳しく解説していきますね。

もくじ

ゼロ秒思考は頭がよくなるためのシンプルなトレーニング

頭がよくなりたい、人は誰でも一度はこの願いを考えたことがありますよね。頭がいい人は羨ましいなと思った経験がある人も、多いはずです。でも実は、人というのは本来誰でも頭がいいものなんですよ。

思い込みがあったり、悩みがあったり、習慣化できてなかったりすることで、その能力を十分に発揮できていないだけなんです。

ゼロ秒思考のトレーニングを続けることで、本来持っている自分自身の頭の良さを発揮できるようになっていきます。

考案者は世界的に有名なコンサルティングファーム、マッキンゼー出身

ゼロ秒思考を考案したのは、赤羽雄二さんという方です。赤羽さんは、東京大学卒業後、小松製作所で設計や開発の仕事を行い、その後、スタンフォード大学大学院への留学を経て、世界的に有名なコンサルティングファーム、マッキンゼーで仕事を行ってきました。その赤羽さんが、マッキンゼーに入社して以来続けているのが、このゼロ秒思考のトレーニングです。

ビジネスの最先端で活躍してきた人だからこそ、本質的な部分にフォーカスしたトレーニング方法を開発することができたといえます。赤羽さんがゼロ秒思考という本を出版して以来、このトレーニングは様々な人の間で支持されています。

A4用紙に1分間で考えたことをひたすら書き続ける

ゼロ秒思考のトレーニング自体は、非常にシンプルです。用意するものは、A4用紙とペン、ストップウォッチだけです。時間も1回あたり1分しかかかりません。これであれば、誰でも気軽に取り組めますよね。

用意したA 4用紙を横置きにして、左上にタイトル、右上に日付を書きます。タイトルは、今自分が考えていることやもやもやしたことであれば、何でも構いません。

そして、そのタイトルに関連する文章を、4から6行程度で、20~30字程度で書いていきます。とにかく文章の上手さは気にせず、思い浮かんだ内容を書くようにします。

1ページを1分で時間を区切って行うこともポイントです。朝起きてから夜寝るまでの間に、毎日10ページ書くことが推奨されているトレーニング方法です。

ゼロ秒思考でどんどん賢くなる!ゼロ秒思考で得られる5つの効果とは

A 4用紙と紙そしてストップウォッチさえあれば、すぐにできるゼロ秒思考のトレーニングは、続けるほどに頭がどんどん賢くなると言われています。

最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、 慣れてくれば頭の中の考えを、紙に書き出すことが楽しくなってくるはずですよ。

そしてこのトレーニングを続けていくと、ビジネスパーソンにとって嬉しい様々な効果が得られてきます。ゼロ秒思考のトレーニングによってどんな効果が期待できるのか、それぞれご紹介しますね。

頭の中にある漠然としたモヤモヤや不安が消える

ゼロ秒思考のトレーニングでは、とにかく頭の中にあるモヤモヤを全て紙に書き出すことを大切にしています。悩みやモヤモヤが頭の中にあると、ついついそれを何度も考えてしまう反復思考に陥りやすくなります。

自分では生産的な考えをしているつもりでも、実際は同じ悩みをループしているだけということはよくあります。これではあなたの貴重な時間がもったいないですよね。頭の中で考えるのではなく、紙に一度書き出してしまうことで、客観的に自分の頭の中を見ることができます。

そうすると漠然とした不安感というのが消えて、いつも頭の中が穏やかで落ち着いた状態になりますよ。

常に思考が整理されて、頭がクリアな状態になる

自分の考えを紙に書き出すことによって、常に思考が整理された状態になるという効果も期待できます。

頭の中は、いろいろなものごとが、ぐちゃぐちゃになって混じっていることは多いですよね。今度の会議のことについて考えていたと思ったら、子供の小学校受験のことに思考が飛んでしまうなど、常に色々な考えが飛びかっています。

ゼロ秒思考では、1テーマを1枚の紙にまとめていきます。そうすることで、それぞれのテーマに即した自分のアウトプットを手に入れることができます。

いつの間にか、頭が常にクリアな状態になっていると実感できるようになりますよ。

物事に対する判断のスピードが、格段にアップする

物事に対する判断を行う時って、ついつい時間をかけてしまいがちですよね。しかもせっかく時間をかけても、判断の精度はなかなか上がりません。

ゼロ秒思考は A 4用紙1枚を1分で書くという、時間を区切ったトレーニングです。 1分というのは、とても短い時間です。この短い時間の中で、どれだけテーマに沿った考えを書き出せるのかが勝負です。

このようなトレーニングを繰り返すことによって、物事に対する判断のスピードが徐々に速くなっていきます。

どうやって短い時間で思考を働かせればいいのか、だんだん身についてくるようになりますよ。

仕事の内容の要点をまとめることが上手になる

会議をしたり打ち合わせをしたりした時に、要点をまとめることが苦手な人は多いですよね。要点をまとめるというのは、物事の本質部分、重要部分を見極めるスキルが必要だからです。

ゼロ秒思考のトレーニングを続けていくことで、物事の本質を見極める力が徐々についてきます。テーマに沿って、重要な要素を書き出すスキルがつくからです。そうすると、仕事の内容の要点をまとめることも上手になっていきますよ。

どこが重要な部分で、どこが枝葉の部分なのか、会議をしていてもすぐに理解できるようになります。要点をまとめることができれば、周りからできるやつだと一目置かれる存在になっていきますよ。

行動に移すまでのためらう時間がなくなり、スピードが速くなる

何かしようと思ってもついつい先延ばしにしてしまう、行動しようと思っても色々なことが頭の中を巡ってすぐには動けない。そんなふうに、すぐに行動できなくて、悩む事って多いですよね。

ゼロ秒思考のトレーニングを続けることで、行動に移すまでのためらう時間が少なくなり、圧倒的に行動のスピードが早くなっていくんですよ。

思考を短時間で吐き出すトレーニングをしているため、常に思考が整った状態になっています。さらに短い時間でアウトプットを出すということも練習できているので、紙に書くということ以外の行動のスピードも一緒に早くなっていくんですよ。

時々これまでのメモ書きを振り返ることで、自分の成長が実感できる

ゼロ秒思考のトレーニングでは、書いたA 4の紙はまとめて保存しておくことが推奨されています。毎日どんどん数は増えてしまいますが、テーマに分けて保管していくようにしましょう。

例えば、新しい事業について考えているとすると、最初の頃は、ぼんやりとしたとりとめのない内容になっているかもしれません。でも、時間を経ることに、どんどんシャープな内容になり書いている文章も洗練されているはずです。

人は自分自身の成長を感じることで、さらに成長していこうという意欲が湧いてきます。

同じテーマで、同じ時間かけて書いた内容の成長が実感できると嬉しいですよね。

周りに教えることでさらにゼロ秒思考の学びを深めていこう

自分でトレーニングを続けて行こうと思っても、ついつい途中で挫折してしまうことは多いですよね。また、一人だけで取り組んでいると、学びも浅く単調になりがちです。そんな時は、周りにゼロ秒思考について教えていくようにしましょう。

何か新しい物事を学んだ時は、人に教えることで、より理解を深めることができるんですよ。インプットとアウトプットのバランスをとっていくことが大切です。ぜひゼロ秒思考がある程度身についたら、周りの人にトレーニングの仕方を教えてあげましょう。人に教えることで、あなた自身もさらに成長することができますよ。

まとめ

ゼロ秒思考というのは、東大出身でマッキンゼーに勤務していた経験もある赤羽雄二さんが考案した、頭が賢くなるためのトレーニング方法です。A 4用紙に1分間でひとつのテーマに対して考えを書き出していくだけの、シンプルな内容になっています。やり方は簡単ですが、毎日続けていくことによって、ビジネスパーソンにとって嬉しい五つの効果を得ることが期待できます。

一つ目は、頭の中にある漠然としたモヤモヤや不安が消えることです。二つ目は、常に思考が整理されて、頭がクリアな状態になることです。三つ目は、物事に対する判断のスピードが早くなることです。四つ目が、仕事の内容の要点をまとめることが上手になることです。そして五つ目が、行動に移すまでのためらう時間がなくなり、スピードが速くなることです。

時々以前のメモ書きを見返すことで、成長している実感を得ることができますよ。慣れてきたら、周囲の人にゼロ秒思考のトレーニングを教えてあげましょう。自分自身の学びもより深まりさらに成長できます。

ぜひゼロ秒思考のトレーニングを続けて、賢い頭を手に入れてくださいね。

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