「どうしてこういうやり方で仕事を進めているのか」「ちゃんと考えて仕事をしなさい」など、会社で指摘をされることはありますよね。
考えていた内容がずれていたという場合には考え方を修正すれば良いのですが、そもそも自分で考えることが苦手という人は、何をどう考えればいいのかわかりませんよね。
仕事をするにあたり、自分で考えるということはとても重要なことです。
この記事では、考えることが苦手な人でも、自分で考えることができるようになる方法をご紹介します。
もくじ
会社で重宝される人材になるには考えることが重要
会社で働き続けるうち、重要なプロジェクトを任されたい、昇進したいという気持ちが芽生えるものです。いきなり重要な役割に就くことができなかったとしても、会社にとって役に立ちたい、仕事の幅を広げたいという思いは出てくるはずです。
しかし、どんなに願ったとしても、自分で考えることができない人には重要なポジションを任されることはありません。会社で求められる人材の多くは、自分で考え、行動をし、チームを引っ張っていくことが苦手できる人です。
考えることは、会社で求められる人材になるための第一歩です。
「考えることが苦手だから」と諦めてしまえば、足踏み状態が続いてしまいます。目指したいポジションがあるのであれば、積極的に考える癖をつけていきましょう。
マニュアルが無いと仕事ができなくなる!
考えることが苦手な人は、マニュアルをもとに進める作業や、指示されたことをキッチリこなすことが得意な人が多いようです。
しかし、マニュアルが無いと仕事ができなくなってしまう可能性があります。
新しいプロジェクトを行う時はマニュアルが無い場合が多いですし、業務の内容がよく変わる業務の場合にはマニュアルの更新が追い付いていないこともるはずです。
そんな時に「マニュアルを用意してほしい」と要望を出したり、「わからないので一つずつ教えてください」という指導を求めたとしても、会社側は教える時間や人材を確保するよりも、自主的に動ける人をプロジェクトに参加させる方を選ぶでしょう。
言われたことをキッチリ正確にこなすことはとても重要ではありますが、それができる人はたくさんいます。アルバイトや派遣社員にも取って代わられない存在になることが大切です。
「何を考えればいいかわからない」からの卒業は可能
考える重要性は理解できたけれど、結局何を考えればいいのかがわからないと、先に進むことができません。
しかし、いざ考えようとした時に、何を考えればいいのかイメージできるでしょうか?
考えることが苦手な人の場合、何をどこから考えればいいのかがわからないことが多くあります。どうすればいいのかわからない迷子のような状態になり、悩んでしまう場合もあります。
残念なことに、この迷子のような段階で自分で考えることを諦めてしまう人はとても多いのです。
考えることが得意とまでは言えなくても、自分で考えることができないという状態から脱することは誰でもできます。
自分で考えることができるようになると信じ、諦めずに考えてみることを大切にしてください。
正解を出す必要はない?普段からできる訓練法4選
いざ考えようとしてみた時に「正解にたどり着けなかったらどうしよう」と不安に思うこともあるのではないでしょうか。
ですが、不安に思う必要はありません。考える物事に対して、必ず正解があるとは限らないですし、正解が複数あることもあるからです。
正解を出さなければならないということに捕らわれず、まず考えてみる。これがとても重要なことです。
ここからは、普段からできる考えることの訓練法についてご紹介しますので、参考にしてみてください。
1.何のために仕事をしているのか考えてみよう
会社で働いていると、毎日色々な仕事を行わなければなりません。忙しいと仕事をこなすことしか考えられなくなりますが、その仕事のことを考えてみることも大切です。
何のためにこの仕事があるのか、この仕事をすることでどのようなメリットとデメリットが会社に生じるのかを考えてみましょう。
単調で苦手な仕事だったとしても、実は重要な役割を担っていることに気づくことができれば、仕事へのやりがいも増すはずです。こうした方が効率的ではないか、という改善提案もすることができるかもしれません。
また、自分の仕事に対して考えているだけですから、正解を出すことができなくても周囲に何も影響を与えません。自分で納得いくまで考えるには、もってこいのお題です。
2.小さなことでも「なぜ?」と疑問をもつ癖をつけよう
考える訓練をするにあたり、毎回お題を出すのは大変です。お題を出しただけで疲れてしまい、満足してしまっては意味がありません。
実は、考える訓練をするときにわざわざお題を出す必要は無いのです。日常生活のちょっとした違和感に気づき、それを考えるようにすれば充分訓練になります。
例えば「なぜあの人がプロジェクトにアサインされたのか」「いつも上から目線の上司が、仕事の様子を見に来てくれたのはなぜか」などのお題でも良いのです。
もちろん、「どうしてアサインされたの?」と本人から正解を聞き出す必要もありません。
ちょっとしたことでも考える習慣をつけていくと、気づいた時には考えることが苦手ではなくなっているはずです。どんどん考えるようにしましょう。
3.一つ一つの物事に自分の意見を持とう
なんとなく「こんな感じかな」という考えができるようになったら、更に考えることを深めていきましょう。少し考えることに満足していては、仕事に活かすところまで進むことができません。
次のステップとして、考えた結果に対して、自分はどう思っているのか、自分ならどうするかを考えてみてください。
物事を深く考えるようになると、自分の意見を明確に伝えることができるようになります。会議中に突然意見を求められても困らなくなるようになるのです。
気付けば改善提案もできるようになり、今までとは違ったポジションで活躍できるかもしれません。周りからも、「何かが変わった」というイメージを持ってもらえ、ポジティブさが伝わるでしょう。
4.思ったことを紙に書きだしてみよう
考えることを続けていると、行き詰まってしまうこともあるかもしれません。ですが、そこで考えるのをやめてしまうのは勿体ないです。誰でも行き詰まることはある、と前向きに考えるようにしましょう。
どうしても上手く考えられず、モヤモヤとした気持ちになるようであれば、紙に書き出してみる方法がおススメです。
頭の中だけで考えていると、同じことが繰り返し浮かんできてしまいます。
紙に書き出すことで、自然と頭の中が整理されてきて、考えや意見がまとまってくるようになるのです。自分がどこで詰まってしまったのかも、自然と気づくこともできます。
ずっと同じことを考えていても先に進めませんので、行き詰まったと感じた時には紙に書き出してみてください。
検索に頼るのはNG!自分の頭で考えることが重要
何かわからない事がある時、真っ先にスマートフォンやパソコンで検索をしていませんか?検索をすれば結果がすぐに出ますし、色々な意見を見ることができて、とても便利ですよね。
検索を続けるうちに「自分の意見ができた」と感じることもあるかもしれませんが、残念ながらそれは自分の意見だとは言えません。なぜなら、たくさんの検索結果を頭の中で整理しただけだからです。
考えることが苦手な状態から脱するには、すぐに検索に頼らないことが大切です。
色々な人の意見を取り入れることも大切ですが、まずは自分で考えて、自分なりの意見を固めてみてください。検索をしたいのであれば、その後からでも充分です。自分なりの意見が固まってから検索をするようにしましょう。
まとめ
自分で物事を考えることが苦手な人は意外と多く、いつの間にか考えることを諦めてしまっている人もたくさんいます。
しかし、諦めさえしなければ、考えることが苦手な状態から、自分で考え意見をもつことができるようになることは可能です。
自分の仕事について考えてみることはもちろん、普段から「なぜ?」という疑問を常にもつようにすれば、自然に考えられるようになってきます。もし何をどう考えていいかわからなくなってしまった場合は、紙に書き出すことで頭の中を整理してみましょう。
また、何も考えないうちにパソコンやスマートフォンで検索をすることはNGです。
まずは自分で考えることを大切にして、「考えることが苦手」という状態からの卒業を目指しましょう。