ストレスの発生原因第一位ってなんだか知っていますか?それは、職場の人間関係。人間関係がうまくいかない職場で働くのは本当に辛いですよね。そういう職場では、「空気」自体がよどんでいるような感覚すらあるかもしれません。
ですが、どういう状態を最悪の人間関係というのかは人それぞれでしょう。人によっては、罵声、怒号が飛び交うような職場を経験したことがある人もいいるかもしれません。上司は部下の失敗ばかりを探し、いつも罵声と怒号の繰り返し。本当に最悪ですよね。
今回は、こうした職場の最悪な人間関係の原因を突き止めながら、どういう対策があるかを見ていきたいと思います。
もくじ
職場の人間関係を最悪なものにする経営者や上司の特徴
まず、理想の上司とはどういう上司でしょうか。部下に仕事を丁寧に教え、部下が働きやすい環境を作り、部下とのコミュニケーションをしっかりと持ち、悩みや壁を取り除いてくれる。また、失敗すれば、きちんと原因を突き止めて再発防止を指示してくれたり、責任はしっかりととってくれ、部下の要望をしっかりと聞く耳を持ち、ダメな場合は納得のいく説明をしてくれる。信念や理念がしっかりとしていて、話の内容が一貫している、というのも理想の上司でしょうか。
では、最悪な上司とはどういう上司でしょう。ろくに仕事を教えてくれないのに、できないとボロクソ文句を言う。上司なのに報連相ができない。失敗するとブチ切れて怒鳴り散らし、責任も取らないし、成功すると、手柄を自分のものにする。部下の話を聞く耳を持たなければ、学歴や資格にこだわり、仕事ができても雑用しかさせない。そして、話の内容が機嫌や気分で変わる。こんな上司のもとでは働きたくありませんよね。これに加えてパワハラ、セクハラが横行している職場もまだまだあるようです。
また、「俺たちも入社したころはこれくらい当たり前だった」と部下や新人に苦労を奨励する上司。自分たちが苦労したのなら、改善して、部下や新人には苦労をさせないことが当たり前です。それができていないのは、「俺たちは仕事ができないんだ」と言っている上司も、避けたいですよね。
職場の人間関係を最悪なものにする派閥をつくるお局
また、職場の人間関係がうまくいかないパターンとして、「派閥」があります。これはたいていの場合、何年も務めている「お局」様が原因である場合が多いです。理想の先輩とはどんな先輩でしょうか。
まず、仕事を丁寧に教えてくれること。そして、コミュニケーションをとって悩みを聞いてくれたり、職場や会社に対する不信感をしっかりと消してくれたり。こうしたことが先輩の仕事といえるでしょう。
にもかかわらず、たいていの場合は会社の悪いうわさや同僚の悪いうわさを広めます。
「ここの会社、先月家賃滞納してるらしいよ」
「○○さん、▲▲さんより給料多いらしいよ」
こうした方は、情報網がすごいのが特徴で、「何でそんなこと知ってるの?」という内容まで詳しく知っていたりします。「あいつと仲良くしたらダメ」的なこともあって、派閥が出来上がってくることもあり、深刻な人間関係のトラブルを作ってしまいます。
職場の人間関係を最悪なものにする新人、後輩
さて、職場の人間関係を最悪なものにするのは、なにも上司や先輩だけではありません。新人や後輩の常識のなさや、態度の悪さも、かなりのストレスになります。ただ、新人や後輩は会社での影響力が小さだけに、ほかと比べると被害が小さいかも知れません。
理想の後輩、新人はどんな人でしょう。言うことを素直に聞いて、まわりによく気が付いて、教えたことの倍くらい働いてくれる人ですね。きちんと常識があり、わずかな変化でも報告をし、手柄を焦らず、淡々と仕事できること。非常識で、責任感がなく、「すぐ休む」「遅刻する」「仕事を覚えない」「一々反論する」「仕事が雑」「いった通りやらず、自分のやり方でする」などでは、かなりのストレスですね。
最悪な人間関係の職場を見分ける方法はこれ
実は、人間関係をうまく保つ方法というのはあります。それができているかできていないかで、簡単に職場の人間関係を知ることができます。たとえば、上司にしてもお局にしても新人にしても、人間関係を上手に保てない理由は一つ。それは、「コミュニケーションができていない」ことです。「報連相」ができていないのです。「いや、うちの上司はそういうんじゃなくて、人間が最悪!」という場合でもそうです。そういう人間が最悪な人を上司の地位に置いておくということは、上司の上司は、知らないということ。知らないということは、まさにコミュニケーションが取れていないということです。
経営者は積極的に幹部とコミュニケーションをとり、幹部が猫をかぶっていないか、自分にだけいい顔して部下にひどい態度をとっていないかを知っておく必要があります。これは経営者と幹部のコミュニケーションの問題でもあります。さらに、幹部は管理職、管理職は社員、社員はバイトなどと、きちんとコミュニケーションを取り、相手がどういう人物かを把握しておくべきだということです。
経営者がこれができていないと、会社全体ができていないことが多く、人間関係はひどくなります。きちんと「報連相」ができている会社かどうか。これが人間関係ができている職場かどうかを見分けるコツです。ただし、「報連相!」といって奨励している職場でも、できているとは限りません。「報連相」などとは一言も言っていない職場でもできているとことはあります。そこは気を付けないといけませんね。
最悪な人間関係の職場にいることの無駄
人間関係が最悪な職場は、コンサルタントなどが入って根本からやり直さないとなかなかよくなりません。自分で変えていくというのは本当に大変で、それもできるならありですが、その能力があるなら独立した方が儲かります。
人間関係の悪い職場では、何をするのも面白くありません。仕事ははかどりませんし、はかどらない仕事は誰からも喜ばれず、喜ばれない仕事にやりがいは生まれません。人間関係の悪い職場にいるのは、本当に無駄なのです!そんな職場で我慢して働く意味ってありますか?自分の仕事が喜ばれない職場にいるくらいなら、自分の仕事が喜ばれる職場の方が数倍いいですよね。もう一度言いますが、人間関係の悪い職場にいるのは無駄です!早いうちに決断しなくてはいけません。
人間関係が悪い職場は経営自体が危ういことがある
人間関係の悪い職場をそのままにしておくのは、経営者に責任があります。ただ、経営者はそういった現場を知らない場合が多く、あるいは、知っていてもそれどころではない場合があります。経営者が現場を知らない場合、これは報連相ができていない証拠で、この場合も、組織として長続きするはずがありません。知っていてそれどころでない場合、経営がすでに傾いているということです。
あるいは、体育会系の会社では、経営上人間関係に厳しい場合もあります。時間内は私語を禁止するとか、朝礼では腹から声を出せとか、これはこれで経営のためなので、人間関係が悪いとはいえないと思いますが、「自分にあうあわない」はあると思いますので、そういう場合も、自分にあう職場を選びたいですね。
まとめ
1つだけ言っておかないといけないことがあります。職場を変えても、変えても、そのたびに人間関係が最悪な職場になるという人。そういう場合、「自分が原因」ということがあります。これはものすごく大切なのでしっかり読んでください。
行く先々で同じことが起こる。
行く先々で同じようにうまくいかない。
行く先々で同じようにいじめられる。
このように、どこへいっても人間関係がうまくいかないといった場合、「自分」に原因があります。自分に原因があるのだから、どこへいってもうまくいくはずがありませんよね。では、自分のなにが原因なのか。
それは、理想の社員を思い浮かべることです。どんな社員だと理想ですか。上司の話は素直に聞き、きちんと仕事をこなす社員。後輩の相談には丁寧に乗ってあげ、しっかりと解決してあげる社員。悪いうわさが流れてきても、振り回されることなく、仕事に打ち込める社員。もっと簡単に言うと、きちんと「報連相」できる社員です。上司には細かなことまですぐに報告し、同僚にはわずかな変化も連絡し、わからないことや不安なことは貯めこまず、我慢せずに相談する。
たいていの場合「これくらい報告しなくてもいいか」とか「○○から電話あったけど、どうせかけなおしてくるだろう」とか「できるかどうか不安だけど、相談なんかしたら評価が下がる」とか、そういうことでトラブルを大きくしていくのが人間関係悪化の一番の原因です。仕事は、自分が一番お役に立てるものを選ぶべきです。人間関係が最悪の職場で、あなたは一番お役に立てると言えますか?自分が一番輝ける職場、お役に立てる職場を見つけてください。