メンタルが弱くて仕事が辛いと思っている人はたくさんいるかもしれません。ちょっとした言葉や、ひどい時にはちょっとした相手の表情、しぐさでさえ、自分を非難されているように感じて、落ち込むこともあります。
仕事にまつわることで言えば、面接もそうですし、応募もそうです。こうしたことでも、「あぁ、うまくできなかった」と落ち込むこともありますし、不採用だと人格を否定されたようにものすごく落ち込みますよね。採用は採用で、「どうしよう? 自分にできるかな?」と今更ながら落ち込むこともあります。
どうすれば、メンタルを強くすることができるのでしょうか。メンタルが弱くてもできる仕事はあるんでしょうか。メンタルが弱い人は、仕事を長く続けることはできないんでしょうか?こうしたことについて、詳しく見ていきましょう。
もくじ
メンタルが弱いのはなぜなのか? その原因は自分を守る心にあった!
メンタルが弱い。そもそもメンタルが弱いって、どういうことでしょう?それは「傷つきやすい」とか「落ち込みやすい」という言葉で言い換えてもいいかも知れません。では、どうして傷つくのでしょう?実は、人間は「拒否、否定」を極端にストレスに感じる生き物です。自分が拒否された、否定されたと感じると、ものすごくストレスに感じるのです。
これは「防衛本能」と言ってもいいかも知れません。自分を拒否したり、否定したりするものから、自分を守ろうとするのはあたりまえです。自分が、相手から否定されたとか、拒否されたと感じたとき、落ち込んだり、傷ついたり、怒りを感じたりするのです。
ただ、過敏になっていることはあります。相手には、まったくそんな気持ちがなく、普段通りにしていても、「あ、あの人私のこと嫌いなんだ」と勘違いして落ち込むようなことは、日本中で毎日起きていること。さっきも書いたように、しぐさを見ただけでとか、表情を見ただけで、コソコソ話をきいただけで「私の悪口を言っている」とか「できない奴って思われてる」と感じているのです。
なぜ、過敏になるのか。ここが問題です。これは過剰に自分を守ろうとしているということ。「嫌われたくない」「失敗したと思われたくない」「できないやつと思われたくない」など、自分の評価を下げたくないということが主な理由。こういう人には「完璧主義」が多くて、わずかなミスも許せません。他の人のミスでなく、自分のミスです。少し遅刻しただけとか、少しミスをしただけでも、「あぁ、嫌われたかもしれない」「ダメなやつと思われたかもしれない」と落ち込んでしまいます。そのときたまたま先輩の機嫌が悪かったり、先輩の体調が悪くて冷たくされたりすると、もう次の日には「仕事に行きたくない!」となってしまうのです。心当たり、ありませんか?
メンタルが弱い人でも、仕事をやめずに済む方法はある!
メンタルが弱い人でも、仕事を辞めずに済む方法はあります。それはまず、「あきらめること」です。メンタルが弱いというのは、たいていの場合、「自分をよく見せよう」という心の現れです。
「自分の評価を下げたくない!」「できれば自分の評価をどんどん上げたい!」もっと簡単に言うなら、「嫌われたくない」とか「好かれたい」ということかもしれません。
こうした気持ちを「あきらめる」こと。これが一番早い方法です。「ありのままの自分で嫌われるならしょうがない」「本当の自分でダメならしょうがない」「無理したってどうせ同じだ」このように「開き直る」とかなり楽になります。
金メダリストの例でいうなら、「金メダルをあきらめる」ということです。「これだけ頑張って金メダルを取れないならしょうがない」「やることはやった」と開き直るということですね。
このように、「仕事でうまくやる」とか「みんなに好かれたい」とかいう気持ちを捨てて、「一生懸命やってダメならしょうがない」「誠心誠意接して嫌われるなら仕方ない」と開き直ると、仕事を続けることができますし、余計な力が抜けて物事がうまくいくことがあります。
結局、周りの人はそれほどでもなく、自分だけが独り相撲をしていたということもよくあることなのです。
目標を達成できるメンタルの強さをつくるには
そうは言っても、仕事には目標があります。「一生懸命やったけど、今月売り上げ最下位でした」これでも落ち込む必要はありませんが、仕事がよくできたとはいえませんね。どうしてもダメなら仕事を変えるというのもありなんです。仕事は自分の輝ける仕事をするのが一番です。好きな仕事が一番世の中のお役に立てます。ですから、好きな仕事をするのが一番。
そして、目標を達成するためには、現実的な計画を立て、計画通り実行すること。これが重要です。そのあとは「淡々と続ける」ことです。目標達成に「強いメンタル」は入りません。必要なのは、現実的な計画と、それを粛々とこなすための工夫なのです。
たとえば、計画通りできた日はなにか美味しいものを食べるとかでもいいです。楽しくできる工夫をするのです。
営業などでもそうです。月の目標額を定め、現実的にそれを達成するには「1日10件」まわる必要があったとします。あとは、「迷惑だ!」「いらない」「間に合ってます」など、何を言われようととにかく10件まわること。このときに大切なのも、「一生懸命する」「誠心誠意丁寧に接する」というのは同じことです。要するに、1件1件の「結果」を気にすると落ち込みますが、1件1件の「結果」はどうでもよくて、最終的に目標を達成すればいいわけです。ですので、「計画」はもっとも重要になります。
どうしてもダメならメンタルが弱くてもできる仕事がある!
ここまで読んでも、「そんなこと無理」「自分にはできそうもない」という人はたくさんいるかもしれませんね。自分も、本当に落ち込んでいるときにこれを読んだらそう思うと思います。そんなときに大切なのは、まず「エネルギーをためる」ということ。
「充電」ですね。スマホも、電池切れしたら「充電」が必要です。
それは心も同じ。まずは休ませてあげて、しっかりと元気にしてあげないといけません。メンタルが弱い人の仕事として、探してみると、「工場の仕事」「郵便の仕分け」などが出てきます。人と接する必要がなかったり、クレームを聞く必要がなかったり、そういう理由で選ばれているようです。工場の仕事も、仕分け作業も、退屈で大変。これもある意味結構メンタルやられますよ。
今回おすすめするのは「在宅ワーク」です。一番のメリットは、自分の家でできること!これ、すごい大きなメリットです。自分の家にいるとどこか安心ですし、強気でいれますし、まさにホームグラウンドですよね。
現在では、WEBデザインやDTPなど、在宅でパソコンでできる仕事がたくさんありますし、こちらはハローワークで無料で講習を受けられます。ぜひ利用してみてくださいね。
まとめ
人は、人の悲しみや苦しみを感じることができますし、喜びやうれしさを感じることもできるのです。この「感じる」のが敏感すぎるのが「メンタルが弱い」ということ。でもそれって、本当に「弱い」のでしょうか?感じることが人間にしかできないことで、それが敏感であるということは、「優れている」ってことではないでしょうか?
そう、あなたのメンタルは「優れてる」んです!
だから、あなたは「変わる必要はない」んです。無理をするのをやめればいいだけです。自分なりに仕事を一生懸命やって、自分なりに誠心誠意人と付き合って、それでダメならしょうがない!そう割り切ることが、大切かもしれませんよ。