読書をすることは、知識を得たり見識を深めたり柔軟な考え方を持ったりするためにはとても効果的な方法です。しかし、社会人になると、新生活の慣れない環境に疲れたり、仕事が忙しかったりしてなかなか読書をする時間が無かったりするのではないでしょうか?
また、最近では若者の読書離れが進んでいることもあり、「ここ数年読書をしたことがない!」という方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、社会人のために役立つビジネス書や自己啓発本等のおすすめ読書術を紹介していきます。
もくじ
読書が楽しくなるための正しい本の選び方とは?
まずは、本を選ぶことからはじめましょう。読書をはじめるにあたりどんな本を選ぶかはとても重要です。選んだ本が「つまらない」や「全く共感できない」ということになってしまうと、読書をすること自体が苦痛に感じてしまい、今後読書をする気が起きなくなってしまいます。
そこで、読書が楽しくなるような本の選び方のポイントを紹介していきます。読書が楽しくなり継続できるようするためにも、自分に合った本をしっかりと選んでいきましょう。
自分自身が読書をする目的意識をしっかりと持つこと!
本を選ぶときの重要なポイントの一つは、「目的意識」をしっかりと持つということです。自分は何のために読書するのかを明確にしないまま読書をはじめても読んだ内容が頭に残らず、読書するだけ時間の無駄になってしまいます。
読書をする目的はより具体的にすることで、内容が記憶に残るようになります。例えば、「仕事のスキルを身につけたい」という目的で本を選んだ場合、目的が抽象的すぎるのでどの本を選んだらよいのかわかりません。
「簿記の知識を身につけたい!」というように具体的な目的を持つことで、本がより選びやすくなり、記憶に残る効果的な読書に繋がります。
本のタイトルで選ばない!目次を見て判断すること!
出版社は、お客様に本を手に取って買ってもらいたいために、様々な魅力的なタイトルをつけています。しかしあなたがどんなに魅力的なタイトルの本を見つけたとしても、それはあなたが望んでいる本ではない場合があります。
タイトルに惹かれてもすぐに買わずに、まずは「目次」をチェックしてみましょう。目次を確認することによってその本に書かれている概要を把握する事ができます。目次で概要を確認すれば、あなたが求めている本かどうかを判断する事ができます。
また、目次だけでは判断しずらい場合は、気になる目次のページを流し読みしてみましょう。すると、書かれている内容がより具体的になります。
他薦は気にしない!自分本位で本を選ぶこと!
本にはよく表紙に著名人の推薦の声がついている場合があります。「好きな有名人が推薦しているから買ってみようかな?」と思う気持ちもわかりますが、まずは気持ちを落ち着けましょう。
先述した「タイトル買い」と同様に、推薦している人が魅力的でもその本があなたの求めている本であるとは限りません。
また、インターネットでその本を検索すると他の人が読んだ感想が記載されている場合もありますが、こちらも同様に、他人がおすすめしているからと言ってあなたが求めている本かどうかはまた別の話です。
他人の意見に惑わされずに自分の目的を満たしてくれる本を「自分自身の判断」で選ぶことを心掛けましょう。
ジャンルごとに効果的な本の「読み方」とは?
自分が求めている本を選んだら、早速読み進めていく訳ですが、効果的な本の「読み方」は本の種類によって異なります。ビジネス書は大きく分けて「参考書タイプ」と「自己啓発本タイプ」の2種類に分かれています。
社会人は忙しいので読書に割ける時間は限られています。その限られた時間の中で本をダラダラと読み進めて、あまり頭に残らなかったという結果にならないように、それぞれの種類の本の効果的な読み方をしっかりと学んでいきましょう。
自己啓発本は著者の考えを充分に把握するため「熟読」!
自己啓発本は、抽象的な内容が多いのが特徴です。例えば「夢をかなえるための方法」や「人生を切り開くための心構え」等精神的な部分や心理的な部分の知識の習得に焦点を当てた本です。
自己啓発本は、第1章から最後まで順序立てて説明されている本がほとんどですので、「熟読」することが記憶に残すためには効果的です。自分に興味のあるところだけを部分読みしてしまうと、作者の言いたいことがうまく伝わらないことや誤った解釈をしてしまう可能性があります。
作者が何を伝えようとしているのかをしっかりと理解することに気を付けて最後まで読み進めてみましょう。
参考書は自分が必要なところを目次から探して「部分読み」!
参考書タイプの本は、教科書や問題集のように、大事な部分に付箋を貼ったり、マーカーを引いたりと読みながら手を動かしていくと効果的な本です。
例えば、「デキる社会人の仕事術!」や「営業マンのための会話術!」等といった具体的なノウハウを説明しているような本は、最初から最後までじっくりと熟読するということはしません。
まずは目次を確認し、自分の目的に合わせて必要なページだけをピックアップしながら読んでいく「部分読み」が記憶に残すためには効果的です。
英和辞典や国語辞書のような「辞書」をイメージしていただければわかりやすいと思います。わからなくなったときに調べるといったイメージです。
本の内容を忘れずに「吸収」するための方法とは?
本を読み切った後は、何とも言えない満足感と達成感に包まれます。そして数日経つと本の内容をすっかり忘れてしまうという経験がある方も多いと思います。しかし、社会人のための読書の目的は、満足感や達成感を得るためでありません。
読書によって知識を得たり見識を深めたり柔軟な考え方を持ったりすることつまり「読んだ本の内容を忘れないこと」なのです。
ためになった本の内容をどれだけ自分の記憶に残しておくことができるかが重要になります。そこで本の内容を忘れずに自分の中に「吸収」するための方法を紹介していきましょう。
常に自分自身に置き換えて本を読み進めること!
読書をするときは、なるべく自分自身に置き換えて本を読み進めることが本の内容を記憶に残すためには効果的です。
例えば夢をかなえるための自己啓発本であれば、自分自身の具体的な夢をイメージし、その本に基づき自分自身が具体的な夢をかなえるためのイメージを広げてシミュレーションしていきましょう。
一気に読み進めることよりも、自分の頭の中で考えることに重点を置くことで、読み進める速度は遅くなってしまっても、自分の中にしっかりとイメージを焼き付けることができ、しっかりとその本を「吸収」することができます。
参考書の場合も同様で、必ずイメージに自分自身を登場させて具体的なイメージをもって読書をすることを心掛けましょう。
人に伝えたり書き留めたり本の内容を「アウトプット」すること!
人に伝えるということは、自分自身が理解すること以上に内容をしっかりと理解していなければ、的確に伝えることはできません。「覚える」ことよりも「教える」ことの方が大変だということは、皆さんご存知のことだと思います。
このように、本の内容を人に伝えることいわゆる「アウトプット」するという意識をもって本を読み進めることにより、「吸収力」格段に上がります。
人に伝えるために本に書いている内容のポイントをまとめてみたり、どこがどのようにためになったのかをしっかりと説明できることが大切です。その本のレビューを書いてみたり、自身のブログに掲載すること想定して本を読み進めることも効果的な方法です。
まとめ
今回紹介した読書術のように、本を読む目的を決めたり本に合った読み方を決めたり、本を吸収するためにアウトプットしてみたりすることによって、何気なく読書をすることに比べてより本を吸収する力が格段に上がります。
読書は忙しい社会人の大切な時間を割いて行うわけですから、本を「無駄なく、味わい尽くす」ことを心掛けましょう。そして読書をしたことが仕事に活かされる経験をすると、読書がますます好きになり楽しくなってくることでしょう。
自分に合った読書術をマスターし、自分に合った本をたくさん見つけてどんどん吸収し「デキる社会人」に成長していきましょう!