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信用を失うと取り返しがつかない。そのために気をつけたい4つのこと

信用を得ることは仕事をする上で非常に大事であり、周囲との信頼関係がないと上手くいくものもいかなくなってしまいます。納期通りに仕事を上げてくれない人と協働すると進捗管理に大変な手間がかかり、生産性を上げるのは難しくなってしまうでしょう。

この記事では、信用を失ってしまうリスク、及び失わないために気をつけたいことを見ていきたいと思います。信用というのは積み重ねるのは大変難しいものですが、失う時は一瞬ではないでしょうか。

もくじ

信用を失ってしまうことによるリスクは?

信用を失うことはビジネスにおいては致命的であり、様々なところで弊害が生じてしまうリスクがあります。それだけに、仕事をする際には周囲からの信用を失わないよう努めることが大事であり、なるべく相手の期待を裏切らないように心がける必要があるでしょう。

もし信用を失ってしまった場合、それを取り戻すには膨大な労力をかけなければいけません。多くの場合、失った信用を取り戻すのはゼロから信用を構築すること以上に困難ではないでしょうか。

以下、その辺りを詳しく見ていきたいと思います。

チャンスや機会を与えてもらえなくなる

周囲からの信用を失ってしまった場合、チャンスや機会を与えてもらうことが難しくなってしまいます。仕事は日々の積み重ねやスキルアップ等も大切ですが、大きく飛躍するためには誰かからチャンスや機会を与えてもらい、それを活かさなければなりません。

チャンスや機会に恵まれている人は、本人の努力が実りやすい土壌が整っていると言えるでしょう。しかし、周囲からの信用に乏しく、スキルアップした成果を発揮できる場がないと次第にモチベーションが下がってしまい、自分のやっていることに徒労感を感じてしまうのではないでしょうか。

資格取得やスキルアップ等は自助努力で行うことができますが、それを発揮できるチャンスは他者から与えられることが多いものです。その時のために研鑽を積み重ねることも大事ですが、同時に周囲との関係も良好に保っておく必要があります。

もし失ってしまった場合は膨大な努力が必要になる

信用を得るのは難しいものですが、失う時は一瞬です。長年をかけてコツコツ積み重ねてきた信用があれば1度や2度の失態は大目に見てもらえるかもしれませんが、何度も繰り返してしまった場合はその限りではありません。

もし信用を失ってしまうと、それを取り戻すには膨大な労力が必要です。下手するとゼロベースで信用を構築するより困難が予想されますので、できる限り信用を失わないよう、誰に対しても誠実に対応した方が良いでしょう。

しかし、時には不手際で信用を失ってしまうこともあるかもしれません。その際はなるべく誠意を尽くして相手に謝罪すること、そして自分が行ってしまったことで相手に不利益を被らせた場合は、それを補填することが大切です。

後から全てを補填するのは難しい場合もありますが、自分に非があること、そしてそれをカバーしようとする姿勢を見せることで、信用の損失を抑えることができるのではないでしょうか。

信用を失わないために気をつけるべきことって?

それでは、引き続き信用を失わないために気をつけるべきことを見ていきたいと思います。信用を失ってしまうことによるリスクは前述した通りですので、なるべく信用を失わないようにするのが仕事をスムーズにこなすコツと言えるでしょう。

そのためには、「自分で口にしたことは守る」「態度や言動に一貫性をもたせる」ことが大切です。自分が口にしたことは相手に対する約束であるのと共に、自分に対する約束でもあります。

その辺りを、以下詳しく見ていきたいと思います。

納期や時間等、約束事は必ず守ろう

納期や時間等、約束事を守ることで信用は蓄積されていきます。何事も口で言うのはたやすいものですが、それを実行するとなると困難を伴うものでしょう。また、1度や2度であれば誰しもが有言実行できますが、それを永続的に行うのは大変難しいものです。

自分で言ったことに対して責任を持てる人は周囲からの信用を得ることができ、良い機会やチャンスに恵まれる可能性が上昇します。もし仕事を頼むとしたら、信用という名の実績が乏しい人よりは、それを積み重ねている人に頼みたいのが人情というものではないでしょうか。

しかし、長い仕事人生の中で1度や2度くらいは納期を超過してしまったり、時間に間に合わないこともあるでしょう。その場合は、その旨を丁寧に伝えて謝罪し、何かしらの形で埋め合わせる姿勢を見せることで、信用の毀損を最低限に抑えることができます。

態度や言動に一貫性をもたせよう

態度や言動に一貫性をもたせることも、周囲からの信用を得るためには重要です。その時々で言ってることがチグハグになってしまったり、他人への指示が日替わりになってしまうようでは信用を構築するのは難しく、いずれ「あの人とは仕事がし辛い」という評価を受けてしまうかもしれません。

前述した有言実行もそうですが、態度や言動に一貫性をもたせることも非常に難しいものです。そこには何があってもぶれることのない自分軸が必要になりますし、また感情に左右されない冷静な判断力も求められるでしょう。

それだけに、態度や言動に一貫性のある人は周囲からの信用が厚くなります。一貫性のある態度や言動をキープし続けるというのは口で言うほど簡単なことではありませんし、周囲もある程度それを理解しています。

実現困難なことを本人の努力や意思で継続できるというのは、それだけで十分信頼に値する人物と言えるでしょう。

できないことは正直に「できない」と告げよう

できないことは正直に「できない」と告げることも、信用を失わないためには大事なことです。何もかもをスムーズにこなせれば良いのですが、そのような万能な人間は存在せず、誰しも得意不得意、そして時間の都合等でできることとできないことを分けるしかありません。

しかし、実際には実現困難なことにも関わらず「できます」と口にするのは、信用という面から見るとマイナスです。勿論、場合によっては大言壮語を吐かなければならないシーンもありますが、基本的には正直かつ現実的な方が好まれるでしょう。

「できます」と口にしたにも関わらず実現不可能だった場合、周囲は落胆してしまいます。もしかしたら「できる」という言葉を信じてプロジェクトを進めていたかもしれず、その場合は進捗に大きな影響を及ぼしてしまうでしょう。

常に時間的、精神的な余裕をキープしよう

周囲からの信頼を失わないためにも、常に時間的、精神的な余裕をキープしておくことが大切です。日々を忙しく過ごしていると、なかなか生活や仕事の面で余白を生み出しにくくなってしまいますが、余白がないと新しいものが入ってくる余地がないため、成長の機会や仕事のチャンスを見逃してしまいます。

また、機会やチャンスをもらったとしても、時間や心の余裕がなければ注力することはできないでしょう。そうなると仕事を満足のいくクオリティに仕上げることもできませんし、下手をすると納期内に仕上げることすら困難になるかもしれません。

それでは結局周囲からの信頼を失ってしまいますので、常に時間的、精神的余裕を保つことが大切です。周囲も、常にいっぱいいっぱいな人よりは、余裕を持って過ごしている人に仕事を頼みたいのではないでしょうか。

周囲との信頼関係は、自分を守る砦

周囲との信頼関係はビジネスを行う上で非常に重要なものであり、それが欠けていると満足に仕事を進めることはできないでしょう。信頼関係のない相手と仕事をしていると、言ったことを守ってくれる保証もなければ、納期通りに仕上げてくれる保証もありません。

その場合は進捗を逐一目で見て確認しなければならないため、業務効率が著しく落ちてしまうことが懸念されます。周囲との信頼関係は、自分及び相手がスムーズに仕事を行うための潤滑油とも言えそうです。

また、周囲との信頼関係が自分を守る砦になってくれることもあるでしょう。仕事上の機会やチャンスというのは他人からもたらされることが多く、日々の努力を欠かさなければそれに乗って大きく飛躍することが可能です。

加えて、周囲との信頼関係を適切に築くことができていれば、自分が困っている時に思わぬサポートを受けることができるかもしれません。

まとめ

信用を失うことは金銀財宝を失うより痛手であるという見方もあり、特に商売をしている人は金銭より信用を第一に考えているようです。それは、一時的に損をしても周囲からの信頼を得ることが長期的利益に繋がるという考え方であり、一例として「三方良し」という考え方が有名ではないでしょうか。

現代のビジネスにおいてもそれは変わるところはありません。短期的利益を得ても信用がなく失墜してしまうパターンや、短期的には損をしてもしっかりと信頼を得て長期的に利益を得ている例は枚挙に暇がないでしょう。

しかし、場合によっては相手の信頼を裏切ってしまうこともあるかもしれません。その際はなるべく誠意を尽くして謝罪し、何かしらの形で埋め合わせる姿勢を見せることで、信頼の失墜を最小限に抑えることができます。

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