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地頭がいい人の3つの特徴と 鍛える方法!誰でも地頭はよくできる!

「地頭(じあたま)」という言葉をご存知でしょうか。

「地頭が良い(悪い)」というような使われ方をする言葉なのですが、一般的に地頭が良いということはイコール仕事ができると見做されています。そして、地頭というのは勉強ができるできないとはまた別軸で語られることが多いのですが、地頭の良さというのは一体どのようなものなのでしょうか。

この記事では、地頭という言葉の意味、地頭の良い人の特徴、そして地頭の鍛え方等をご紹介していきます。

もくじ

仕事ができる人は地頭が良い?地頭が良いってどういう意味?

「地頭」とは、その人が持つ本来の頭の良し悪しという意味で使われます。「頭が良い」というのは、一般的には「(学校の)勉強ができる」という意味になることが多いですが、「地頭が良い」というのは、勉強の出来不出来という範囲にはとどまりません。

学校の勉強というのは、勿論本質的な思考力を養うカリキュラムもあるのですが、多くは暗記することが主体であり、どれだけ勉強に時間を費やしたかが勝負になると言われています。それは努力が報われるフェアな世界ということもできますが、勉強以外のことに興味があり、敢えて勉強に時間を割かない人は評価されにくいといった問題点も生じています。

学校の勉強ができるイコール地頭が良いとは限らない

後者のような人は学校での成績は奮いませんが、必ずしも地頭が悪いという意味にはなりません。様々なことに興味があるというのは、言い換えれば好奇心が強いということになり、それはビジネスをする上で、そして人生を生きていく上では大きなアドバンテージになります。

また、勉強をして良い学校を卒業しても社会で思うような結果を出せない場合もあるでしょう。勉強ができるイコール地頭が良く仕事ができるという結果にはならないこともありますし、逆に良い学校を出てない人が大きな富を稼いでいるといったケースもあります。この場合、どちらの方が地頭が良いかというと、恐らく後者に軍配が上がるのではないでしょうか。

そもそも、人間社会とは暗記力に長けているからいってどうにかなるものではなく、人との接し方や社会や業界トレンドの分析力、そして自分の適性を正しく把握するといったことの方が重要です。どれほど能力が高くても、レッドオーシャンな分野で起業した場合は成功する確率は低くなってしまいますし、自分に向いていないことを続けていてもなかなか成果は上がりません。

地頭の良さとは、物事の本質を正しく見極められる力

地頭の良さとは、そのような目に見えないものを正しく把握し、自分に適した分野で効率的に仕事を進めらる能力と言い換えることができるかもしれません。人間、どこまでいっても適性や才能といった縛りからは解放されることはありませんので、自分に向いた分野で能力を発揮した方が結果に繋がりやすいでしょう。

目に見えないものを正しく把握するということは、言い換えれば物事の本質的な面に正しくフォーカスすることができるということにもなりそうです。地頭の良い人は、物事の本質的な部分を正しく掴み、それに対して正しい判断を下すことのできる能力も持ち合わせているように思います。

そして、本質を見極められるということは、物事の要点を掴むことにも長けているということになります。それにより、複雑な事を分かりやすく噛み砕いて説明したり、相手の伝えたいことを瞬時に把握することができますので、結果的にコミュニケーション能力も高くなるのではないでしょうか。

地頭の良い人について知りたい。地頭の良い人にはどんな特徴がある?

地頭の良い人とは、上述したような本質を見極める力を持っていますので、物事の要点を瞬時に掴んだり、時代の流れを読んだりすることが得意です。その結果として、何かを習得及び理解するのが他人に比べて早かったり、複雑な物事の要点を押さえて上手に言語化することができますので、イコール仕事ができるという評価に繋がりやすいのではないでしょうか。では、そのような地頭が良いと言われる人の具体的な特徴をみていきましょう。

地頭が良い人は、勉強ができる(学習能力が高い)

先程、勉強ができるからといって地頭が良いとは限らないと述べましたが、地頭が良い人は勉強ができる人が多いというのもまた事実です。前述した通り、地頭の良い人は物事の要点を掴む事に長けていますので、複雑な事でも自分なりに解釈して理解することができます。それはすなわち学習能力が高いということにもなりますので、地頭の良い人はそれほど勉強時間を割かなくても良い成績をあげることができるでしょう。

ですが、勉強にまったく興味のない人もいますので、そのような場合は必ずしも成績が良いとは限りません。学校での勉強に限らず、全般的な学習能力が高いといった点が地頭の良い人の特徴です。そのため、地頭の良い人は資格取得にも向いており、自分が興味のある分野であれば、多少難関な資格でも一発で合格することもあるでしょう。

地頭の良い人は、世の中の流れを把握することができる

地頭の良い人は複雑に絡み合う事象を紐解き、自分なりに解釈して理解することが得意です。時代や社会の流れというのは様々な物事が複雑に絡み合って形成されていますが、地頭の良い人はその本質的な部分を掴み、大まかな流れを把握することができます。

また、その流れの行き着く先を自分なりに予測することも可能ですので、地頭の良い人は将来的に社会がどう変化するのかを大まかに掴むこともできるようです。それが必ずしも的中するかどうかは分かりませんが、歴史は繰り返すという言葉もありますので、然るべき学びを怠っていなければ、そう大きく外すようなことはないでしょう。

地頭の良い人は、そういった自分なりの未来予測に基いて行動していますので、結果として先行者利益を得たり、新しい分野で自分に最適なポジションを獲得することができます。

地頭の良い人は、物事を主観的ではなく客観的に俯瞰できる

地頭の良い人は、物事を自身の主観や感情を交えることなく客観的に判断する能力にも長けています。人間というのは、どうしても自分の好き嫌いといった感情面、および今までの経験則から物事を主観的に判断する傾向があります。ですが、地頭の良い人はそれらが判断を誤らせる何よりの原因になることを理解していますので、なるべく主観的要素に囚われることなく、物事を客観的に眺められるよう努めています。

また、物事を正しく判断するということは、その根拠となる情報やデータを質の高いものにアップデートしておかなければなりません。間違った情報やデータからは間違った結論が導き出されてしまいますので、地頭の良い人は確かな情報源と信頼できるデータに基いて物事を判断しているようです。

地頭が良くなりたい!地頭を鍛えるにはどうすればいい?

上述した通り、地頭の良さというのは仕事をする上で大変有利に働くものであり、できれば身につけたいと思うのが自然でしょう。ですが、地頭の良さとは、文字通り地の頭の良さというイメージもあり、生まれつきのものなのではないかという疑問を抱いてしまうかもしれません。

勿論、生まれつきの頭の良さというのは個々人で異なるため、それを努力で完全に埋めるのは難しいでしょう。それは、頭の良さだけではなく、運動神経や視力の良さ、感受性の高さ等様々な部分でも同様です。そういった生来のもを才能と言い切ってしまうこともできるのかもしれませんが、それでも努力や心掛けによって伸ばせる部分はゼロではありませんので、トライする価値は十分にあるのではないでしょうか。

何も上位数%に入らないといけないというわけでもありませんので、気長に、根気よく鍛え続けることが重要です。そうすることで、もしかしたら将来のボケ防止にも繋がるかもしれません。

地頭を鍛えるためには、物事を論理的・客観的に捉える癖をつけよう

地頭を鍛えるために、まずあらゆる事象や物事を論理的、客観的に捉える癖を身につけましょう。物事を論理的に捉えるというのは、自身の好き嫌いや主観的要素に左右されることなく、起こっている出来事をありのままに捉えるということを指します。

例えば、新聞に「日本の景気が悪い」と記載されていたとしましょう。これを論理的かつ客観的に捉えるということは、「その根拠は何か?」「日経平均等の数字は前年と比べてどうなっているのか?」等と問いかけることを意味します。「景気が悪い」というのは少々曖昧な表現になりますので、その根拠をしっかりと捉えましょう。

そうやって様々な事象を数珠つなぎで把握することにより、世の中の複雑に絡み合った関連性を同時に学ぶことができます。「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんが、ロジカルに物事を把握するということは、咄嗟の判断の瞬発力を高めてくれることにも繋がるでしょう。

そして、物事を論理的に考えるということは、脳に負荷をかけることにも繋がりますので、脳細胞が活性化し、単純思考力を向上させる効果も期待できます。

地頭を鍛えるためには、PDCAサイクルを回し続けよう

地頭を鍛えるには、ひたすらPDCAサイクルを回し続けるといった方法も効果的です。PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(検証)、Action(改善)という一連の流れを意味し、何かを成長及び向上させたい時には必ずといっていいほど実行されるべきサイクルです。要するに、ある計画(仮説)に沿って実行したことがより上手くいくよう改善し続けるサイクルというものになるのですが、これを絶え間なく回し続けることで地頭を鍛えることができるでしょう。

地頭が良い人が常に成功し続けているとは限らず、失敗することもそれなりに多いかもしれません。ですが、彼らはその失敗から学び、どうすれば成功確率を高められるかということを常に思考して実行に移しています。そして、その試行回数の多さこそが地頭の良さを作っているという部分もありますので、些細なことでもPDCAサイクルを回し続けることを心掛けることが大切です。

地頭の良さは一朝一夕に身につくものではない。長期的な視野と努力が大切

地頭が良い人というのは周囲からの評価も高く、実際の能力も伴っているため、多くの人が憧れる存在といえるでしょう。勿論、地頭が悪いよりは良い方が人生が捗りますので、できれば、すぐにでも地頭が良くなりたいものです。

ですが、地頭の良さというのは一朝一夕で身につけられるものではありません。昨日まで主観的かつ感情的に物事を判断していた人が、今日になって突然物事を客観的に判断できるようになることはまずありえませんので、長期的に、少しずつ物の見方を変えていく必要があるでしょう。それは途方もない道のりに思えるかもしれませんが、地頭の良い人というのは、そういった長い道程を経た結果、深い洞察力を身につけているのではないでしょうか。例え日々少しずつでも、意識的に、意欲的に取り組むことで、いつの間にか地頭が鍛わり、色々な物事の本質を見極めることができるようになるかもしれません。

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