人間というのは、生きていくうえで人の目や評判が気になってしまうもの。仕事をしていると「周りの人の目や評価が気になって仕方がない」と悩むことはありませんか?
そうなれば、何事においても周囲の目や感情が気になり、仕事上の心配事がどんどん増えてしまって、「周りの目を気にせずに仕事をしたい」と悩む方も多いでしょう。
そこで今回は、人の目を可能なかぎり気にしなくするための方法について紹介していきます。考え方を少しだけ変えて、余計な疲れや悩みから解放される環境を作るようにしてください。
もくじ
人の目をまったく気にしないのは難しいと理解する
そもそも、人の目をまったく気にせずに生きることは可能なのでしょうか?結論から言ってしまうと、それは極めて困難なことと言っていいでしょう。
なぜなら、人は他人と関わることで生きていく必要があり、他人の存在そのものを無視することは不可能であるからです。無理をして「人の目を絶対に気にしないようにする」と考えてしまうと、余計思い悩む原因となってしまいます。
まずは「人の目をまったく気にしなくなることは難しい」という前提を理解したうえで、「できるだけ、人の目や評判を気にしない」という考え方にシフトしていきましょう。
ある程度周りの目も考慮しつつ、「自分が何をしたいのか?」を基準に行動ができるような考え方を目標に改善していくことがおすすめです。
人の目を気にしないための5つの方法とは?
人である以上、ある程度人の目を気にするのは仕方のないことです。人の目すべてを無視しようとはせずに、できるかぎり「自分が何をしたいのか?」を優先できるような考え方を身につけましょう。
人の目を気にしないためには、“あなた自身の考え方を変えること”がポイントになります。考え方を正しい方法へ変えていけば、周りからの目を気にしなくなるはずです。
では、ここからは人の目をできるだけ気にしないための方法を“5つ”紹介していきます。できることから少しずつ取り組んでみてください。
八方美人は疲れるだけ!すべての人に好かれるのは不可能
あなたは、“八方美人”という言葉に心当たりはありませんか?実は“八方美人”の考え方は、周りの人の目を必要以上に気にする原因となってしまうのです。
八方美人の人は、仕事で関わるすべての人から良い評価を得ようとしてしまいます。そのため、どうしても「周囲の人はどう考えているのか?」と気にして、この考え方を基準に行動をしてしまうのです。
結果、常に周りの人の目を必要以上に気にしてしまい、自分が本来したい行動ができないため、あなた自身が疲れてしまうことになるでしょう。
ですので、すべての人から良い評価を得ようという考え方をやめる必要があります。「周りの人はどう思っているか?」ではなく「自分がどうしたいか?」を基準に行動するように心がけてください。
自信を持つ!自分ができることを把握して認める
人の目を必要以上に気にする原因として、「自分に自信がない」という原因が挙げられます。「自分は周りの人にとって役に立っているのか?」と思い悩み、周囲の評価を必要以上に気にしてしまうのです。
自分に自信がない人の多くは、自分の“欠点”ばかりに目を向けてしまっている傾向にあります。しかし、それでは自分に自信を持てません。まずは、“自分にできること”に目を向けるようにしましょう。
このとき「自分には、できることや長所がない」と考える方がいるかもしれません。しかし、それは大きな間違いで「あなた自身が、自分にできることや長所に気づいていないだけ」です。
ですので、まずは自分の長所を知るところから始めましょう。あなたにとって当たり前にできることでも、周囲からすれば「あの人はすごい」と思われている部分は少なくありません。
周囲の話を全部は聞かない!人からの評価は無責任なことが多い
毎日仕事をしていると、周囲から数多くの意見をもらうと思います。そのたくさんの意見を、すべて正直に受け入れようとしていませんか?
改めて考えてほしいのですが、あなたに意見する人は、その言葉の責任を取ってくれるような人でしょうか?万が一その意見に従って行動したとき、失敗したら責任を取ってくれるような人でしょうか?
極端な話ですが、あなたの人生におけて責任を取れるのはあなた自身だけです。
そのような人の意見をすべて受け入れていたら、徐々に“あなた自身の意志”が失われていくでしょう。難しいことですが、「この意見は受け入れるべきなのか?」と常に考える必要があります。
周囲から得る情報を取捨選択して、得るべき情報は自分の力とし、できるだけ「自分はどうしたいか?」を優先できる考え方の基盤作りをしていきましょう。
大事なことを優先する!あなたにとって大切な人や物が最優先
くり返しますが、人の目を気にしすぎる人は「相手はどう思うのか?」を基準に行動しすぎている傾向にあります。その考え方を「自分はどうしたいか?」という方向へシフトしていきましょう。
そのためには、自分にとって大切なことを明確にする必要があります。
- 大切にしたい人
- 自分がやってみたいこと
- 自分がやりたくないことそれを避けるためにも、あなた自身の優先順位を間違えないようにしましょう。
など、あなたに心当たりはありますか?もし「相手はどう思うのか?」と気にしすぎていると、本当に大切なことを失ってしまう可能性があります。
いつまでも「仕方がない」と我慢し続けていれば、いずれ自分自身が疲れてしまいます。そうなる前に、改めて自分自身にとって大切なことを考えてみてください。
失敗をポジティブに捉える!次に活かすことを考える
周りの人の目が必要以上に気になる人は、自分の失敗に対して重く捉えてしまう傾向にあります。あなたは、自分の失敗に対してどのように捉えていますか?
難しいことですが、自分の失敗に対してできるだけポジティブに捉えられるようにしましょう。「失敗は成功のもと」の考え方は、人の目を気にしない方法としてはとても有効な方法です。
実際に、世の中にいる大きな成功を収めている人のほとんどは、過去に数多くの失敗を経験していると語られています。
もちろん、失敗というのは本当に怖いことでしょう。しかし、勇気を出して失敗を乗り越えることをできた人だけが、大きな成功をつかめるのも事実です。
失敗をポジティブに捉えることで、「相手はどう思うか?」から“自分の成長”に視点を向けられるようにしましょう。
気にしない方法が知りたい!おすすめしたい2冊の本とは?
くり返しますが、人の目を気にしない方法としては“あなた自身の考え方を変える”ことが必要になります。視点を自分に向けて、周りの目を気にしなくて済む環境を作っていきましょう。
とはいえ、考え方を変えるのは決して簡単なことではありません。できるだけ多くの考え方や価値観に触れて、時間をかけて考え方を変えていくべきです。
ここでは、人の目を気にしないための考え方が書かれた本を紹介していきます。悩む方にとっては一歩踏み出すキッカケとなるはずですので、ぜひ手に取ってみてください。
『気にしない練習ー不安・怒り・煩悩を「放念」するヒント』
『気にしない練習ー不安・怒り・煩悩を「放念」するヒント』は、住職である筆者が“人の目を気にしない人になるためのトレーニング法”を書いた本です。
「人生は、気にしないともっとうまくいく」というメッセージとともに、晴れ晴れとした毎日を過ごすための練習方法が書かれた本になっています。「自分の悪いクセを治したいけど、何をすればいいか分からない…」と悩む人にとっては次の行動に起こしやすいでしょう。
仕事で使える考え方はもちろん、日頃の生き方にも活用できる内容となっているため、漠然と悩んでいる方にも有効なはずです。仏教の教えをもとに、毎日を心穏やかに過ごすためのヒントが多く書かれており、悩みを解決するキッカケとなる本と言えるでしょう。
『気にしない生き方』:具体的なノウハウが満載な本
住職であり臨床心理士でもある著者が、心を楽にするための方法を書いた『気にしない生き方』も、おすすめできる本の1冊です。
“悩みのタネ”ごとに解決方法が具体的に書かれており、「自分は〇〇に悩んでいる」と具体的な悩みを抱えていれば、心を軽くするキッカケとなることでしょう。
- 周りに気を使いすぎて疲れる
- 同僚や友人と自分を比べてしまう
- 過去の失敗をずっと引きずっている
- 些細なことに思い悩んでしまう
- 他人に振り回されて自分の意思がない
などに心当たりがある方にとっては、この本を読むことで、その余計な感情から解放されるはずです。「人の目を気にしすぎて、日々抱えている悩みが多くてつらい」と感じる人は、ぜひ一度手に取ってみてください。
まとめ
人の目を気にするというのは、ある種仕方のないこととも言えます。「どうして人の目が気になるのか…」と思い詰めることはせず、できるだけ自分に視点を向けられるようにしましょう。
ポイントは、“日頃の考え方”を変えていくこと。これは、仕事においても生活においても共通して言えることです。考え方を変えるというのは難しいことですので、時間をかけてゆっくり変えていく必要があります。
また、自身が持つ考え方を変えるためには、多くの考え方や価値観に触れることが必要不可欠です。多くの考え方に触れて、「この考え方は良いな」と思える考え方を少しずつ日頃の生活に取り入れるようにしましょう。
何事においても視点を自分に向けて、「自分はどうしたいのか?」という気持ちを大切にしてください。この考え方を続けていれば、人の目が少しずつ気にならなくなり、自分にとって本当に大切なことを優先できるようになるはずです。