待ちに待った内定の知らせが来たあと、入社日を待つだけだと安堵してしまうかもしれませんね。もしかするとなかには、ゆっくりと旅行でもと考えている人もいるのではないでしょうか?
ですが、内定後から入社日まで、意外としておくべきことたくさんあります。
あとでうっかり忘れていたということがないように、事前に何をしておくべきかを調べておくのが賢明です。
入社日までに、しておかなければならないことを説明していきますので、前もってチェックしておいてくださいね。
もくじ
内定の連絡を受けたあとにすぐやるべきこと
うれしい内定の知らせを受けると、喜びで舞い上がってしまうかもしれませんね。そこをぐっとこらえて、まずはすぐにしておかなければならないことがあります。
連絡を受けたあとは、冷静になって忘れないうちにすぐに対応していきましょう。
提示された条件を十分に検討すること
実際に働く仕事内容や給与、休日などの条件を提示されますので、それらの条件をじっくりと読んで検討してみましょう。内定が決まったのだから、何でも良いというのはいけません。
これから長く働いていくのですから、妥協できる点、できない点を明確にし、条件がどうなっているのかをしっかりと検討してみることが大切です。
万が一、どうしても妥協できない点があれば、採用担当者に意思を伝えて相談をしてみましょう。
可能か不可能かは、会社側で決めることなので、気になる点はすべてこの段階で相談しておいてください。
働き始めてから要望や不満を言ったところで、印象が悪くなりますし、手遅れになるので意味がありません。
納得できる条件が整えば承諾の返信をしよう!
提示された条件で働いていけると確信が持てれば、あとは採用担当者に返事を出すだけです。
内定と条件の提示をメールで受け取っている場合は、メールで返事を返します。1週間以内に出すのが礼儀ですが、早ければ早いほど印象は良くなります。
何らかの都合で返事が遅くなりそうなときは、すぐに採用担当者へ遅れることと理由をきちんと入れてメールを送っておきましょう。心配なら電話で連絡をするのもいいですね。
書類で受け取っている場合は、メールでの返信でも良いのですが、頻繁にメールを利用する環境ではないこともあるので、電話で返事をする方が無難です。
メールで返事をして、返事がなかなかこない場合は、確認の電話を入れてみてください。
現職場への退職勧告と転職先の入社日を相談
順番としては、まずは現職場へ退職をすることを報告し、いつなら退職できるのかを相談してください。
最短で2週間前となっていますが、大体の場合1~2カ月を要することがあります。なかには3カ月と長い期間を提示してくる上司もいるでしょう。
ただし、転職先の会社では早く来てほしいのが本音です。せいぜい待ってくれても、1カ月のところがほとんどなので、現職場の上司には1カ月で辞めたいと強く申し出てみましょう。
1カ月後に退職する目途が付いたあとに、転職先の採用担当者へその旨を伝えてください。そこで正式な入社日が決定するでしょう。
万が一、1カ月より先に延びてしまような場合も、即断はせずに、まずは転職先の採用担当者に相談してみてください。
それでも答えが出ないようなら、あとは判断するのは自分です。これからの自分を大切にするなら、転職先を優先させるのが最善ではないでしょうか。
雇用契約書を記載するタイミングの確認
雇用契約書などの書類は、ほぼどの会社も内定後に郵送で自宅へ届きます。必要な書類のリスト一覧と、雇用契約書などの書類が一式入っていて、記入後すぐに送り返すか、入社日に必要な書類と一緒に提出するかのどちらかです。
たまに、入社日に必要書類を提出後、会社で記入と捺印をする場合がありますので、会社の指示に従ってください。内定の連絡を受けたときに、詳細が書かれていない場合は、採用担当者へ連絡をして聞いてみるのが最善です。
郵送したのに届いていなかったというケースも絶対にないとは言えませんので、内定後の詳細が不明の場合は、連絡をして確認しておいた方がいいでしょう。
内定後に他社で面接するときは?
転職は1社のみという人は少なく、内定をもらってもまだ面接が残っているという人の方が多いのではないでしょうか。
内定後に他社の面接をすべて断るのなら問題はありませんが、他社も面接してみたいと考えている人に注意すべき点について見ていきましょう。
内定の連絡を受けたときに必ず申告する
内定の知らせを受けたあと、採用担当者にすぐ他社の面接を受けさせてほしい旨を申告しておきましょう。
他社の面接を受けるからといって、内定が取り消されることはありません。下手に隠し立てすると、返事を遅らせるときに言い訳が立たなくなります。
返事を待ってほしいという申告も、他社で面接を受けるからと言っておけば、すぐに納得してくれます。そのときに、返事を長く待たせないようにする旨を伝えておけば、採用担当者に嫌な感情を持たせずに済むでしょう。
他社面接時に内定をもらっていることを申告しよう!
内定後に他者で面接をするさいには、必ず内定をもらっているという点を伝えましょう。内定がもらえるくらい能力があるということをアピールができ、面接を優位に進められるだけではなく、早めに返事をもらえるように催促できるからです。
内定を受けている会社に迷惑を掛けたくないことを付け加えれば、細かい配慮をする人物だという印象も与えられます。
返事をいつまでにもらえるか約束を取り付けたところで、面接後に必ず内定をもらった会社の採用担当者に報告をしておきましょう。
入社日までに済ませておくこと
内定の連絡後にすぐにやっておくことが済んだら、あとは入社日までに漏れがないようにしておくべきことがあります。急ぐ必要はありませんので、忘れていることはないか十分に確認をしながらやっていきましょう。
現職場での退職準備
まずは現職場での退職をする準備を進めます。上司に相談をしながらになりますが、引継ぎのためのマニュアル作成が必要です。
新しい人を入れる場合は、引継ぎが間に合わない可能性があるので、初めての人でもわかりやすいマニュアルを作成しましょう。
とくに自分にしかわからない仕事などは、入念なマニュアルを作成し、上司に説明しておきます。
転職先へ提出する書類の準備
ほとんどの会社で提出を要求される書類は以下の通りです。
- 雇用保険被保険者証(原本)
- 年金手帳、源泉徴収票(原本)
- 入社承諾書(署名・捺印)
- 労働契約書(署名・捺印)
- 健康保険被扶養者異動届(要記入)
一部、名称が少し異なる場合や、会社によってはこのほかにも追加される書類があるかもしれません。
給与振込口座届出書(要記入)」いずれも会社から要求される書類は、すべて提出をする必要があります。書き漏れがないか、すべての書類はそろっているか、入念なチェックをしてから提出をしてください。
会社によって違いあり!健康診断書類の提出
会社によっては事前に病院で健康診断を受け、健康診断結果の書類を提出するように言われることがあります。
ただし、時期によっては健康診断を受けたばかりで、転職先の会社規定にある診断項目が記載されていれば、その健康診断書を提出するだけで済むこともあります。
転職先の採用担当者に、健康診断書について、提出可能な条件などを事前に確認しておいてください。
まとめ
内定後にやらなければならないことは意外と多いものです。どれも大切なことばかりなので、うっかり忘れないようにしなければなりません。とくに入社日まで前職場で働く人にとっては、すべてをこなすのは大変なことです。
有給休暇が残っていれば可能な限り利用し、しなければならないことを余裕をもってやっておくことで、忘れずに済みます。入社日まで日数があったとしても、早めに対処していきましょう。