多くの人が悩みに悩んで決断する転職は、様々な目標の実現のために行うものです。待遇、人間関係、やりたい仕事など、その目標は人によって千差万別でしょう。
しかし、悩みに悩んで選んだ転職だからこそ、「成功させたい」と考えるのは皆さん同じではないでしょうか?その成功はあなたの心掛けと行動次第でいくらでも引き寄せることができます。
今回はそうした転職の成功例を挙げさせていただき、成功した人達がどういったポイントを大切にしていたのかなどをご紹介していきます。
今転職活動中の方も、転職を選択肢の1つとして考えておきたい方もぜひご参考ください。
もくじ
若い人ほど満足!転職して良かったと思う人は全体の約70%
「転職に成功した人がいるとは言うけれど、じゃあ実際にどれくらいの人が成功しているのだろうか?」とお考えの方は多いことと思います。まずはこの点について具体的な数字データから考えていきましょう。
派遣・人材サービスでお馴染みのリクルートグループは自社で「リクルートワークス研究所」という研究組織をもっています。このリクルートワークス研究所の調査によれば、転職を経験した人のうち「以前よりも良くなった」と回答した人は全体の74%にもなることがわかりました。
しかも、この数字は20代の場合だと75%、30代でも75%、40代で72%、50代で67%となっており、若い人ほど転職に満足していることを表す結果となっています。
若い人の場合、転職先として選べる業界・企業が多岐にわたることから、そのなかで自分に合ったものを選びやすいことが、高い満足度に繋がっているものと思われます。
ただ、年を経た人の場合選べる業界・企業に制限はあれども、待遇などは若い人よりも高い水準を期待することができるでしょう。
何をもって成功とみるかは人それぞれですが、皆さんが歩んできたキャリアやこれからの人生設計などを踏まえて考えてみると、それは簡単に見つけられるでしょう。
今あなたに必要なのは生活を豊かにするためのお金なのか、働き甲斐を感じることなのかなど、成し遂げたい成功を洗い出し、それに見合った転職先を選んでいくことをおすすめします。
転職の成功例と真似したくなるポイント4つとは?
それでは具体的な成功例を挙げさせていただこうと思います。
ここで挙げる成功例は当事者にとっては大きな成功でも、これをご覧になるあなたにとっては大きな成功ではないものも含まれるかもしれません。
しかし、小さな成功でも積み重なれば大きな成功になるでしょうし、成功の基準も日々変化していきます。
1つの大きな成功を追いかけるのも良いですが、小さな成功を複数追いかけるのも賢い選択なのではないでしょうか?
また、リスクヘッジの観点からみても成功例はいくつか知っておいた方が良さそうです。それぞれで成功した人達が気にかけていたポイントについてもご紹介していきますので、あなたの転職活動の指針にしていただければと思います。
働き甲斐ができる!前の職場よりも待遇が良くなった
働き甲斐の基準は人それぞれですが、「待遇が良くなる」ことに関しては皆さん共通して魅力を感じるポイントだと思われます。
やはり仕事をするのは生活のためだと考えている方も多く、待遇(給与・昇進・昇給)といったお金に関わる部分が充実してくることで、それが働き甲斐に変わっていくことも往々にしてあるでしょう。
前の職場での待遇では実現できなかった、以前よりも豪華な食生活、多少の出費を覚悟しての趣味や旅行など、プライベートを充実させることも可能になります・
結局はそれが働き甲斐になるため、転職活動の際にも待遇を重視するのは間違いではありません。転職活動の際には求人票などを活用しながら自力で行う方も多いですが、高収入な転職先を斡旋する「ハイクラス向けの転職エージェント」などの利用をおすすめします。
こちらを活用すれば、これまでのキャリアに配慮しながらあなたが理想とする待遇を用意してくれる企業に絞って斡旋してもらえることが可能になります。転職先の選びの足切り、時間の節約にもなるので、ぜひ利用を検討してみてください。
気持ちよく働ける!人間関係で悩むことがなくなった
リクナビNEXTが実施した調査、『退職理由の本音ランキング』においては「1位 上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(全体の23%)」ことを1番の理由にあげる方が多くいました。
他にも「3位 同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(全体の13%)」、「6位 社長がワンマンだった(7%)」と、人間関係におけるジレンマを抱えているケースは多く見受けられます。このデータからわかるのは、「待遇面も大切だが、人間関係の充実度も仕事を続けるのに欠かせない要素」だということでしょう。
転職することにより人間関係の悩みを払拭できた方は、企業見学(企業訪問)などを徹底したことが成功の秘訣といえそうです。
職場における人間関係は、その仕事に就いてからでないとわからないと考える方は多いですが、実際にはその前の企業見学・面接などからうかがい知ることは可能です。
あまりにも性格面に問題がありそうな社員がいるケース、社員同士のやり取りに違和感を抱くようなケースは、よく考える必要があるでしょう。
もっとも、環境を変えることであなたの性格に変化が生じ、前の職場では苦手だったような人間関係にも対応できるようになるケースも考えられます。
慎重な下調べを行いつつも、思い切って飛び込んでみることも成功への近道かもしれません。
輝ける居場所!やりたかったことができるようになった
以前あるいは今の職場であなたは自分の業務に満足していますか?本当はもっとやりたかったことがあったのではないでしょうか?
皆さんの周囲の転職経験者のなかにも「今はやりたいことができている」と笑顔で語るような人が何人かはいるはずです。しかし、それは単なる巡り合わせや奇跡の類によってもたらされたものではありません。
やりたいことができるようになったという方は、その全員が最初からやりたいことがあったという方ばかりではないでしょう。
転職を考えるタイミングになって初めて、「自分は仕事で何をしたいのか」、「どういった業務で社会に貢献したいのか」、「自分の力をどうやったら試すことができるのか」といったことを考えた方もいるはずです。そしてその考えを明確にしたことで企業選びも行いやすくなったといえます。
また、やりたいことが明確にできると、採用する企業側にとってもあなた(人材)をどの部署に配属すべきか、何の仕事を任せると輝いてもらうことができそうかといったことを考えやすくなります。
面接の際などにも、自分の考えるビジョンをしっかりと伝えておくようにしましょう。
挑戦したおかげ!自己肯定感が満たされてきた
転職はそれを実現して得られる物質的なメリットだけを重視して行うものではありません。
前項でご紹介したやりたいことができている幸福感の他にも、転職という挑戦を選んだことによる「自己肯定感を満たせる」という精神的な部分でのメリットも魅力的なのではないでしょうか?
転職という選択肢を選ぶことは、未来を切り開くために欠かせないポジティブな選択ではありますが、それを成功させるまで続けるのは苦労の積み重ねでもあります。
そうした苦労を課すこと、そしてそれを乗り越えることは、今後の人生にも活きてくる自分の自信に必ずなります。
転職する前に自分に自信がなかった人にとっては、新しい職場で働く際のエネルギーに換えることができ、良い形でリスタートを切ることができるのではないでしょうか。
落ち着いて!成功は持続させてこそ本当の成功
転職が上手くいった方、転職活動が順調に進んでいる方、おめでとうございます。
その成功は皆さんの努力によって成し遂げられたもので、皆さんは自分に自信をもっていただいて構いません。新しい職場で充実した日々を送ることができるよう、お祈りしております。
ただ、口を酸っぱくしてお話させていただくとすると、「成功は持続させてこそ本当の成功」といえるでしょう。自分が理想とする転職を実現したことで、舞い上がる気持ちは必ずやってきます。
しかし、その舞い上がる気持ちは新しい職場で持ち味を発揮するためのエネルギーに換えて、粛々と仕事に励むようにしてください。
転職でやってきた新しい社員に対して向けられる周囲の目には、「どんな仕事をするのだろうか?」といった期待の念と、「本当に弊社でやっていける人材なのだろうか?」という疑いの念とが入り混じっていることを忘れてはいけません。
仕事を疎かにしてしまったり、新しい職場での仕事・人間関係に馴染めなかったりすると、あなたへの評価はあっという間に下がってしまいます。
そうしたことのないよう、常に真摯に前向きに仕事に取り組むようにしてください。
まとめ
転職においては「待遇が以前よりも良くなった」、「人間関係に悩まされなくなった」、「やりたいことができるようになった」、「自己肯定感が満たされ、自信に繋がった」という成功を経験するケースがあります。
そうした成功の経験者は、転職先となる企業・職場を徹底的に調べるだけでなく、自分自身の考えを成熟させながら自分と企業がマッチングするに値するかをよく吟味しています。
そうした情報収集と吟味なくして、成功はあり得ません。
また、理想とする転職が実現できたとしても、それに奢ることなく仕事に対しては常に真摯で前向きに取り組むことが大切でしょう。転職を成功させたい方も、転職を成功させた方も、これからも邁進されていくことを心よりお祈りしております。