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履歴書の本人希望欄の意味って?書く際に意識したい3つのこと

履歴書には趣味・特技欄や本人希望欄という項目があります。これらには文字通り自分の趣味や特技、仕事に対して希望する条件等を記入することになりますが、その書き方一つで相手からの評価が大きく変わってくるということもあるようです。

この記事では、履歴書の趣味・特技欄及び本人希望欄を書く際のコツや注意点等をご紹介します。基本的に履歴書に無駄な項目はありませんので、趣味・特技欄を上手に活用し、しっかりと自分をアピールしましょう。

もくじ

面接時に深堀りされることを前提に書こう

趣味・特技欄、本人希望欄は一見選考には関係なさそうなものですが、面接時にはそこに書かれていることを軸に話が進むかもしれません。そのため、趣味・特技欄、本人希望欄を書く際には、面接時に深掘りされることを前提に書くのが基本です。

全くの嘘を書く人はいないかと思いますが、深掘りされて困るようなことを書くのは避けた方が良いでしょう。例えば、漫画を読むことが趣味である場合に趣味欄に「読書」と記載したり、インターネットが趣味である場合に「PC」と書くこと等が挙げられます。

それらが悪いというわけではありませんが、記載したことに対するイメージと実態に乖離がある点が問題です。「読書」と書いた場合は最近読んだ活字書籍を聞かれる可能性がありますし、「PC」と書いた場合にはPCやシステムに対するそれ相応の知識があるというイメージを抱かれてしまう可能性があります。

趣味・特技欄は、深堀りされても困らない程度の知識やスキルを持っていることを記載しましょう。

趣味・特技欄や本人希望欄を書く時のコツは?

それでは、趣味・特技欄、本人希望欄を書く時のコツを見ていきたいと思います。趣味に関しては一見選考とは関係なさそうなものですが、そこから話が弾むということもあるため、嘘は書かずに本当に自分が嗜んでいる趣味を書くことをお薦めします。

また、特技欄に珍しい特技が記載されていたり、自社の業務に適した特技が記載されている場合は、担当者の目を惹くこともできるでしょう。そして、本人希望欄は原則的に「貴社規定に従います」という記載が望ましいとされています。

その辺りをもう少し詳しく見ていきましょう。

履歴書に無駄な欄はない。空欄は避けるべき

基本的に履歴書に無駄な項目はないため、どの欄もしっかりと自分のことをアピールするための記載をすべきです。それは趣味・特技欄も例外ではなく、もし応募先企業に対してアピールできそうな趣味や特技があるのであれば、忘れずに記載しておきましょう。

稀に趣味・特技欄や本人希望欄が空白のまま提出されている履歴書がありますが、原則として空白はNGです。記入欄を空白にすることは、せっかくのアピール機会を自分からふいにする行為であり、場合によっては積極性を疑われかねません。

書きすぎも問題ですが、空白は論外です。趣味・特技欄はアピールすべきことを簡潔に、かつ具体的に書くことがセオリーですので、なるべく相手が興味を持ちそうなものをセレクトした上で分かりやすく記載しましょう。

趣味欄から話が広がる可能性も。でも過多なのはNG

面接では、一見選考に関係ないような話題になることもあります。それは応募者の緊張を和らげるためであったり、関係ない話題を振って相手の反応を見るためだったり等様々な理由が考えられますが、そのきっかけが履歴書の趣味欄ということもあるでしょう。

趣味というのは、その人を形成する大きな要因の一つです。人は多くの時間を好きなことに費やすものであり、人間関係やスキル、価値観等が趣味に左右されていることもあるのではないでしょうか。

すなわち、趣味について語ってもらうことで、応募者の人となりや人生観等をある程度掴むことができるでしょう。そのため、趣味欄は自分という人間をしっかりアピールできるもの、かつ仕事にプラスになりそうなものをセレクトし、簡潔かつ具体的に書くことが大事です。

しかし、好きなことだからといって表現が過剰になってしまうのは好ましくありません。趣味や特技を記載する際には、箇条書きに詳細を一言添える程度に留めておくのがスマートです。

本人希望欄にはどうしても妥協が難しい条件を記載

本人希望欄には「貴社規定に従います」という記載を行うのがセオリーですが、どうしても妥協するのが難しい条件がある場合、それを箇条書きで記入しましょう。一般的には、選考の際に応募者側から色々な条件を申し出るとマイナスイメージを抱かれます。

しかし、「この条件が確約されないのであれば転職は諦める」というレベルのものであれば、予め伝えておいた方が両者共に都合が良いのではないでしょうか。実際に働き始めてから条件面が折り合わず辞めてしまった場合、また一から転職活動をしなければなりません。

しかし、転職前に条件が折り合わないと判明したのであれば、その企業への応募を諦めるだけで済みます。それは自分に対しても誠実な行為ですし、相手に対しても余計な手間をかけさせないという気遣いになるのではないでしょうか。

意外と大事。連絡のつく時間帯の記載を忘れずに

意外と忘れやすいのが、本人希望欄に連絡のつく時間帯を書くことです。連絡可能な時間帯の記載がない場合、企業側は本人に連絡を取るのに、いつ電話をかけて良いのか分からないということになってしまうでしょう。

常識的に考えると、会社や学校が通常営業している平日の朝から夕方くらいであれば問題ないように思えます。しかし、本業を抱えたまま転職活動を行っている応募者がいることは容易に想定されますので、企業側としてはなるべく不用意なタイミングで電話をするのは避けたいのではないでしょうか。

その点、応募者にとって都合の良い時間帯が記載されていれば、その時間帯に連絡をすれば問題ないという話になります。連絡のつく時間帯を記載することは、「自分はしっかりと配慮のできる人間である」というアピールにも繋がるでしょう。

まとめ

趣味・特技欄を上手に活用して応募先企業への適性をアピ―ルすれば、それを見た担当者から一目置かれるということもあるかもしれません。転職活動時に提出する書類の中に無駄な項目は一つもなく、できる限り自分という人間を知ってもらうための場として活用したいところです。

しかし、過剰なアピールは時に逆効果になることを忘れてはいけません。読み手のことを考えずに長々と記載された項目はそれだけで読む気が失せますし、「他者視点が欠けている人」という評価を下されてしまう可能性もあります。

アピールというのは、相手が適切に受け取ってくれて初めて意味をなすものです。そのためにも、分かりやすく、かつ具体的な記載を心掛け、相手の目を惹くような履歴書の作成を目指しましょう。

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