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面接官を惹き付ける!効果的な面接の自己紹介のコツ!

人生における様々な場面で自己紹介をされてきたと思いますが「自己紹介が苦手だ!」という方は多くいらっしゃると思います。転職活動の面接における自己紹介は、初対面の面接官に与える自分自身の第一印象が決まる「つかみ」の部分になりますので、面接官に第一印象から好印象を持たせて面接を良い流れで進めていくためにも、自己紹介を上手く行うことは非常に大切なのです。

自己紹介において面接官の評価視点をしっかりと把握し、面接を成功させるために効果的な自己紹介の方法を説明していきましょう。

もくじ

自己紹介における面接官の3つの視点とは?

まずは「面接官は自己紹介のときにどこに注目しているか」といった視点をしっかりと理解しましょう。主なポイントは、「第一印象のチェック」、「論理的思考のチェック」そして「これからの面接の構成を組み立てる」の3点です。

面接開始早々に行う自己紹介で、面接官は人材の大まかな印象や人間性を判断しています。第一印象のイメージで人を判断しそのままのイメージが記憶に残るという「初頭効果」もありますので、好印象を与え面接を自分のペースで進めることができるように、面接官の視点を理解して効果的な自己紹介を考えていきましょう。

第一印象で面接を通過できる人材かを判断する!

先述したように面接のみならず第一印象は、「初頭効果」が働くこともあり人に対する印象を決定づけるためにはとても大切な要素になります。

しかし面接対策として自己PRや志望動機を練りに練って考える方は多くいらっしゃいますが、第一印象に大きく関わる自己紹介について充分に準備してくるという方はまだまだ少ないようです。その人の印象を決定づける効果が最もある項目は最初の「自己紹介」なのです。

何人もの人材の面接を行ってきた面接官でも合否が第一印象に大きく影響してしまうものです。面接官を惹き付けるような自己紹介をする人材は、その魅力的な第一印象に引っ張られその後の回答もプラスのイメージを前提に評価することが多いのです。つまり面接官は、自己紹介で受ける人材の第一印象で面接の合否を大まかに判断していることになるのです。

短時間で自分を充分に説明できる論理的思考を見る!

自己紹介は面接の初めに行うことは決まっていることですから、面接の中で唯一自分の流れで話を進められる部分だということになります。

面接官は自分の流れで話をまとめることができる自己紹介という時間で、どれだけわかりやすく論理的に自分という「商品」を魅力的に説明できるかということをしっかりと見ています。

わかりやすく且つ論理的に自己紹介ができれば、「論理的思考を有する人材」と評価され面接突破の可能性も高まります。論理的思考は仕事においても重要視している企業が多く、論理的思考を用いて話せる人は、仕事がデキると判断されることが多いのです。

また「1分以内で自己紹介をしてください」等と時間の指定がある場合は、指定された時間内に自分を存分にPRできるように準備しておくことが大切です。

自己紹介に続く面接の構成を組み立てている!

面接官は、応募者の自己紹介を聞きながら「この後どのような質問をして掘り下げていこうか」等その後の面接の構成を組み立てています。

わかりやすく自己紹介をすることにより、面接官はその後の質問内容や話を掘り下げたいポイントが整理されますので、面接の時間が有意義にそして円滑に進むのです。面接が円滑に進むということは、自分自身の自己アピールを出し切ることにもなりますし、自分自身をしっかりと理解した上で評価してもらえるという「悔いのない面接」にも繋がるのです。

また、応募者が自己紹介を上手く使い面接で聞い欲しい内容について強調して話す等の工夫をすれば、応募者に有利な流れで面接を進めることも可能になります。

端的で評価が上がる自己紹介の構造とは何か?

自己紹介で評価を上げるためには端的でスマートな自己紹介の構造を考えておくことが大切です。

「何とか第一印象を上げたい!」という思いから、自己紹介を長々と話してしまっては、論理的思考が無い人材としてマイナスなイメージを与えてしまいます。

理想的な自己紹介の構造を考える上でのポイントは、わかりやすく端的であること、自己PRを盛り込み面接で欲しい内容について触れること、そして志望動機は前向きな考え方で表現することです。

職務経歴はわかりやすく端的にまとめる!

限られた時間でわかりやすさが求められる自己紹介は、短くシンプルに行うことが原則です。様々な職務経歴を詳しく紹介し自己アピールしたい気持ちを抑え、わかりやすく端的に伝えることを心掛けましょう。

アピールしたい職務経歴が沢山あったとしても長い自己紹介をしてしまうと経歴の中で強調したいポイントが薄れてしまい、面接官はどの内容を掘り下げて質問して欲しいのかわからなくなり面接自体が曖昧な内容で終わってしまうことがあります。

応募する業界や職種を考慮し、「この面接で自分がアピールしたい経歴や能力はこれだ!」という項目を事前にしっかりと把握して面接に臨みましょう。

自己PRで面接全体の「つかみ」を取る!

自己紹介は、限られた面接の時間の中で唯一自由に自己PRが行える時間です。面接のはじめに行う自己紹介で自己PRを含めて上手く説明することができれば、面接全体の「つかみ」を取ることがでます。

自己紹介で「上手くいった!」という感触をつかみ場の雰囲気を自分のものにできれば、気持ちも落ち着き面接自体も自分のペースで話すことができるようになる可能性が高まります。

自己紹介後の面接官からの質問では、自分が想定していないような特異な質問や答えずらい質問をされることも多々あります。事前準備次第で評価を上げられる確実な「得点源」である自己紹介はしっかりとものにしていきましょう。

志望動機では前向きなメッセージを端的に伝える!

自己紹介で大切なことはとにかく「ポジティブ」に話すことです。自己紹介の中で前向きな志望動機を端的に盛り込むことで、面接官の気持ちを掴む可能性を高めることができます。

例えば志望動機が「給与が高い」や「福利厚生が充実している」といった自分に都合の良い理由の場合、正直に話すのではなく企業からの評価が上がるように上手に「変換」して話すことを心掛けましょう。

「給与が高い」ということは、「社員の仕事ぶりを高く評価してくれている」企業ということになります。また、「福利厚生が充実している」ということは、「社員のことを大切にしてくれている」ということになります。

「給与面や福利厚生の充実している点から御社の社員を大切にしている姿勢が伺え、そのような充実した環境の下で企業に全力で貢献していきたい!」等、企業をしっかりと理解したうえでの前向きなメッセージで志望動機を伝えれば、評価は高まることでしょう。

自己紹介で評価を高める4つのコツとは?

自己紹介というカテゴリで少しでも評価を上げる4つのコツを紹介していきましょう。ポイントは「わかりやすくはっきりと自信を持って話す!」という基本的なことです。

しかし「言うは易く行うは難し」で、わかっているはずなのにいざ実行しようとするとなかなか上手くできない場合が多いのです。

評価を高めるためのコツを事前に把握しておけば、面接という緊張した場面でも「コツ」を意識して話すことを心掛けるようになり、面接での自己紹介が成功する可能性は高まります。

簡潔かつ具体的に伝えることを心掛ける!

自己紹介のポイントは、面接官に自分の主張を「わかりやすく」伝えるということですから、わかりやすい自己紹介にするためには内容をより簡潔で具体的なものにする必要があります。

簡潔かつ具体的な内容で且つ面白みのある自己紹介を行えば、面接官の興味を惹く事ができ「この人材は面白そうだからこれから色々と質問してみよう」となり、面接が盛り上がり評価も高くなる可能性は高まることでしょう。

また、具体的に伝える内容の中にこれからの面接で自分自身が「掘り下げて欲しい」内容を話すことで、自己紹介後の質問を自分の希望に沿って「誘導する」効果も生まれます。

具体的な数字を使い発言を印象付ける!

「数字」を使って話すことは、わかりやすくそして話に説得力を持たせるときに効果的です。また、具体的な数字を出すことにより面接官の記憶に話が残りやすくなる効果もあるのです。

同じ経歴であっても「職場リーダー経験があります」というよりも「20人の部下を統括するリーダー職を経験してきました」という内容の方が間違いなくインパクトがあります。

また面接官は、面接を行うときに話のキーワードとなる言葉のメモを取っていることが多いのですが、例えば面接官が面接終了後に選考について検討する際メモを見返したとしましょう。先の例を基に面接官が取るであろうメモの内容を比較すると、「職場リーダー」というメモよりも「20人の部下あり」という「数字入り」のメモの方が強く記憶に残り評価が上がることは明らかです。

挨拶を忘れず明るく大きな声で話す!

明るい挨拶は面接官の評価を高める基本の行動です。しかし、極度に緊張したり面接の質問の内容を気にし過ぎて、始まりと終わりの挨拶をしっかりと行えず面接官からの評価を下げてしまうケースも多くあります。

自己紹介は経歴や自己PRの評価だけでなく「第一印象」を判断する材料でもあるため、明るく大きな声で挨拶できるということは、自分に自信がありコミュニケーション能力も高いということを演出し第一印象を良くするチャンスなのです。

自己紹介のときは、緊張をほぐす意味でも面接の始まりは声を張り「宜しくお願い致します!」の挨拶を、そして面接終了後は「ありがとうございました!」と挨拶し、印象を良くすることを心掛け併せて面接官が次の質問に円滑に移れるように配慮しましょう。

面接官の目を見て自信をもって話す!

話に説得力を持たせたり誠実さをアピールするためには相手の目を見て話すことが効果的です。しかし面接においては、極度の緊張やまとめてきた内容をしっかり話すことだけに気を取られるあまり、「目線」について意識している方は少なく、下を向いてしまったり目が泳いだり等、面接官と目を合わせられない方が多くいらっしゃいます。目線が安定しないことそして面接官の目を見て話さないことにより、いくら完璧な自己紹介をしたとしても説得力や誠実さに欠け、面接官の評価を上げることはできません。

準備してきた自己紹介を思い出して話すことは大切なことですが、それと同時に話すときの姿勢にも気を配り、面接官の目をしっかりと見て自分自身の話すときの印象を良くすることを心掛けましょう。

ネガティブな退職理由を上手く伝えるコツとは?

自己紹介の構想を練るにあたり伝えたい様々なことを考えていると、退職理由等どうしてもネガティブになってしまうことを話さなければならない場合があります。

自己紹介で印象を良くするために大切なことは自分自身を明るく演出することです。ネガティブでマイナスな印象を与えることを話すことはできるだけ避けましょう。

しかしどうしてもネガティブな内容を話さなければつじつまが合わない場合は、これからご紹介する方法でネガティブな印象を解消するように心掛けましょう。

ネガティブをポジティブに変換する!

面接官に良い印象を与えるためには、自己紹介においてネガティブな話は禁物です。しかし前の職場の退職理由等、話さなければ話が進められないネガティブな内容もあります。

そんな時はネガティブな内容をポジティブに変換してみましょう。例えば「職場で上司との人間関係が合わずに辞めた」や「ノルマがきつくて辞めた」等の退職理由はどうしてもネガティブになりがちです。

しかし、ポジティブな内容に変換することを意識して物事を考えてみると、「職場での人間関係」が原因で辞めた場合「上司や同僚と一緒に気持ちよく働きもっと仕事の達成感ややりがいを共有したい」というポジティブな内容に変換することができます。

ポジティブな考え方を持つことによりあらゆるネガティブな内容をポジティブに変換することができますし、ポジティブな姿勢を示すことにより面接官からの評価も高まります。

まとめ

面接における自己紹介はこれからはじまる面接の「プロローグ」なのです。映画や演劇そして本のプロローグが面白くないと作品自体に興味を示さなくなでしょう。

それと同じようにどんなに優れた人材でもプロローグである自己紹介で興味を惹かれなければ、「この人についてもっと知りたい!」と興味を示すことは無くなり面接での評価を上げることは難しくなります。

面接での自己紹介を今回ご紹介した内容に基づきしっかりと準備し、自己アピールしていくことにより面接を通過する確率が高まることでしょう。面接での面接官の視点を意識し、面接官を惹き付ける自己紹介を考え実行していきましょう。

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