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求人票を見る際に注目するべき3つのポイント!ブラック企業見極めも

ハローワークで求人票をなんとなく見て、分かったような気になっていませんか?希望する職種ではないからと見るのをすぐにやめていませんか?

求人票には、多くの情報がつまっています。流し読みして大事な情報を見ずに応募するかしないかを決めてしまうのは危険です。自分の希望と重視する点を明確にした上で、求人票を見るようにしましょう。

求人票を見る際に注目するべきポイントをおさえれば、応募したい企業を効率的に見つけることができます。これを読めば、もうなんとなく求人票を見ることから卒業して、しっかりとポイントをおさえた仕事の選び方ができます。

もくじ

最初に注目するべき3つのポイント

多くの情報がつまった求人票は、どこから見たら良いのか迷う人もいるかもしれません。求人票に記載されていることは全て重要です。しかし、全部じっくりと見ていては、たくさんの求人の中から自分に合ったものを見つけるのに時間がかかってしまいます。

まず最初に注目するべきポイントをこれから3つ紹介します。この3つは全て、求人票の2番目にある「仕事の内容等」の欄に記載されています。

正社員、契約社員、アルバイトなのかが分かる雇用形態や、雇用期間に定めがあるのかないのか。職種そして仕事の内容は何か。応募する際に必要な資格や経験が問われているかどうか。これら3つの点をまず見れば、応募したい企業かどうかまず判断することができます。3つのポイントを1つずつ詳細に見ていきましょう。

雇用形態と雇用期間は希望するものか

一番に注目するべき点は、雇用形態です。雇用形態は、正社員、契約社員、(準社員)、アルバイト、パートなどに分けられています。この雇用形態によって雇用期間や給与、休日などが大きく変わります。

正社員とは、雇用期間の定めがなく、社会保険や昇給などが充実していて、一般に安定していると言われます。デメリットとしては、残業があったり、転勤があったりすることが特徴です。

契約社員は社会保険など、正社員と同じような福利厚生がある一方で、雇用期間が定められている点が大きく違います。そのため定期的に契約更新をしていく必要があります。

派遣社員は派遣会社に登録をして、そこからそれぞれの企業に派遣されます。一つの会社に入ってから部署や職種が異なるのに対して、自分の希望の仕事を選ぶことができます。その代わり、その希望とマッチする会社がなければ、就業できない期間が発生することがあります。

アルバイトやパートは短時間勤務です。シフト制などで自分の希望の時間帯や曜日に働くことも可能です。福利厚生はありません。

職種より仕事の内容をしっかり見る

求人票の2番目に仕事の内容が記載されています。職種を見て、希望する仕事かどうかすぐに判断する人も多いかもしれません。しかし、職種は会社ごとに呼び方が違う場合も多いため、それだけで判断すると、希望の仕事を見逃してしまう可能性があります。職種だけではなく、仕事の内容を見ることをお勧めします。

仕事の内容には、詳しい仕事の内容が記載されています。記載されている内容が必ずしも実際の仕事と一致しているとは言い切れません。実際に働き始めてから、記載されている仕事内容は、業務の2割程度しかなく、全く違う仕事が主な業務だったという例もあります。

求人票の仕事内容の欄を見て、不明点がある場合はハローワークで質問すれば、会社に電話で問い合わせをしてくれます。後で困ったことにならないためにも注意して見ておきましょう。

専門スキルや経験が必要かどうか

仕事によっては専門知識が必要になる場合があります。求人票には、必要な経験や免許・資格の欄に記載があります。特に必要なものがなければ「不問」とだけ書かれています。

例えば、海外との取引が多い会社で、英語力を応募者に求めている場合。必要な資格として、TOEIC800点以上のように記載があります。

通常このように記載がある場合は、その資格を持っている場合のみ応募できます。しかし、会社によっては、その資格がなくても書類や面接で判断することもあるので、ハローワークで問い合わせてもらいましょう。

経験も資格と同じように、経験がなかったらと言って応募できないわけではありません。会社としては経験のある人を優遇して採用したいという意思を示すものです。もし資格や経験がなくても希望する仕事の場合は、問い合わせをするのが一番です。

労働条件を見て働きたい会社か見る

求人票で注目するべき3つのポイントを見たら、次は労働条件を見ましょう。多くの人が気になる点は、給与と就業時間かもしれません。

給与は高くても就業時間が長すぎたり、就業時間が短いけど給与が低すぎるなど、極端に偏っていないかに注意して見ます。

給料が高いかどうか、働く時間の長さはどうか、個人によって重視するポイントは違うでしょう。自分の重視する点についてあらかじめ考えておき、それにどれだけ給与体系や就業時間が合っているかを見ていきます。

そして休日はいつなのか、年間にどのぐらいの日数あるのかも重要なポイントです。休日が少なくて給与も少ないとなると、長く働くのは難しいことが分かります。

求人票にある労働条件が自分のライフスタイルに合っているかどうか。1つずつ注目するべきポイントを見ていきましょう。

給与と就業時間のバランスがとれているか見る

求人票では3番目の労働条件の欄に、賃金(税込み)として基本給が記載されています。求人票に記載されている給与から社会保険料、雇用保険料、所得税などを引いたものが「手取り」と言われる金額です。

残業手当や交通費など、月によって変動する金額は含まれません。欠勤した場合は、基本給からその分が引かれる場合があります。

就業時間と休憩時間も大事なポイントです。就業時間は無理なく働ける時間かどうか見ておきましょう。休憩時間は60分の場合が多いです。

求人票の右下に、試用期間の記載があります。正式に採用される前に、試用期間を設けているところが多く、通常は3か月ぐらいです。この試用期間は賃金など労働条件が変わる場合があるので、合わせて確認しておきましょう。

会社によって異なる休日の種類と見るべきポイント

年間休日はワークライフバランスがとれるかどうかの決め手になります。年間休日の平均は113日。これより低い場合は、土日や祝日などカレンダー通りの休みよりも少なくなります。

「完全週休二日制」は、年間を通じて、毎週2日ずつ休みがあることを意味します。土日が休みということが多いですが、業種によって異なります。曜日が決まっていることが多く、シフト制の場合は変動するでしょう。週休二日制は、月に最低でも1週に2日休みがあることです。

注意するべき点は、どちらも休日に対して記載されているもので、祝日は企業によって規定が異なります。求人票を見て不明な点はハローワークで質問し、企業に確認してもらうようにしましょう。

産休や育休、介護休暇は求人票に記載されていても、実際には名前だけで取得が難しいこともまだまだあります。そこで働いている人に聞くことができれば一番です。同じように有休休暇も記載はあっても、実際に取れるかどうかが企業ごとに大きく異なります。

就業場所はどこか?交通費はでる?

毎日通う会社ですから、就業場所は大切なポイントです。あまり遠すぎて通勤が苦痛になってしまうのは困ります。自宅から無理なく通える範囲か、交通費は出るのかを確認しておきましょう。

交通費は、全額支給されるとは限りません。交通費は、実費(上限なし)または実費(上限あり)かが記載されています。実費(上限なし)の場合は、交通費全額を会社が負担してくれます。実費(上限あり)は、通勤にかかる費用を上限まで支給してくれます。後でトラブルにならないためにも、始めに確認しておきましょう。

車通勤が可能か、駐車場があるかどうかも重要なポイントです。会社によっては駐車場を用意していないため、車通勤が可能でも自分で駐車場を確保しないといけない場合があります。また、車通勤が不可の会社もあります。

求人票には、本社の住所が書かれているが、実際の勤務は支店の場合があります。就業場所がどこなのかしっかり見ておきましょう。求人票で不明の時は、ハローワークで確認してもらいましょう。

ブラック企業かどうか見極める

求人票に記載されていることは、法的効力を持ちません。求人票にこう書いてあったのに、実際に働き始めると書いてあったことと違う。という例も多々あります。

求人票に書かれているのは、前年度の実績であったり、提案の条件でしかありません。実際は面接後に、企業と採用された人が相談して決める場合もあります。後で、こんなはずじゃなかったとならないために、面接時や働き始める前に、不明な点はしっかりと確認しておきましょう。

求人票だけでブラック企業かどうかを見極めることは難しいと言えるでしょう。しかし、求人票に記載されていることから、ブラック企業の可能性が高い会社はある程度判断できます。どのような点を見ればそれが分かるでしょうか。

設立年数、従業員、資本金、給与額を見る

まずは設立年数です。設立年数が長い会社は一般的に業績が良く、安定していると見られます。反対に、設立年数が短い会社は、その他の点を注意深く見る必要があります。

設立年数の次に、従業員数を見ます。設立年数が短く、従業員数が多い場合は、短期間で大量に雇用していることを示します。資本金が少ないことが多く、労働環境が十分に整っていない可能性が高くなります。

設立年数が短いからといって、全ての会社が怪しいということでもありません。しかし、正社員で長く働く場所を探そうとするなら、その他の点もしっかりと見て、この会社は大丈夫かどうか見ておくことをお勧めします。

給与額が高すぎる、低すぎるのは要注意

給与額が極端に高かったり、低かったりする場合は、求人票の記載を偽って応募者をたくさん集めようとしていることがあります。実際の給与と違うことが多いので注意が必要です。

求人票の給与額を高く記載しておいて、実際はそれより低い給与であることもよくあります。それは求人票で雇用条件が決まるわけではなく、その後に条件を変更することもありえるからです。

給与が低い場合は、「歩合制」と呼ばれるものがついていることが多いでしょう。特に営業職では、成果を上げた分だけ給与に反映される歩合制を導入しています。基本給は低いけれど、仕事で成果が上げた分だけ給与に反映されます。

まとめ

これまでなんなとく見ていた求人票の詳しい見方がお分かり頂けたでしょうか。求人票にはたくさんの重要な情報がつまっています。なんとなく読み流してしまっては、大事な情報を見逃してしまいます。

まずは最初にご紹介した3つの注目するべきポイントを見て、自分の希望と合った求人かどうか判断しましょう。その次に労働条件を確認し、その会社で働いていけるかどうか考えましょう。

これらの段階を踏めば、求人票を見るのが楽になり、効率的に応募したい会社を選ぶことができます。今回ご紹介したポイントを考えながら希望の仕事が見つけるために頑張ってください。

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