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試用期間中の退職は転職に不利?給料や退職理由はどうする?

就職活動を経て「この会社に入ろう!」と入社を決意したあなた。実際に会社へ入社した後は、選考中では知れなかったことも知るはずです。そのなかで、「想像していた会社と違う…」と感じる方がいるかもしれません。

入社直後に転職を考えたとき、ひとつのハードルとなるのが“試用期間”制度。「試用期間に退職してもいいのか?」「次の転職において不利にならないか?」などの不安もあるでしょう。

そこで今回は、「退職期間の退職は可能か?」「その後の転職で不利にならないか?」について紹介していきます。

もくじ

そもそも試用期間とは?給料はどうなる?

選考時の印象と、実際に入社した際の印象が違うということはよくあること。選考時は企業側としても良い印象を与える努力をしており、見せたくない部分を隠している可能性も十分に考えられます。

入社後すぐの転職を検討する際、もし現在あなたが“試用期間中”であれば「試用期間ってどのような制度か?」ということを知らなければいけません。

ここでは、まず「試用期間とはどのような制度か?」について見ていきます。制度を正し知り転職を有利に進めていきましょう。

試用期間とは「正式採用前の“お試し期間”」

会社における試用期間は、「正式採用前の“お試し期間”のこと」です。企業側が「この人は本当にここでやっていけるのか?」という適性を判断するための時間とも言えるため、社員側はその間で会社への適性を示す必要があります。

“試用期間”とはいえ即クビのリスクがあるわけではなく、「今後の雇用を前提とした契約」です。会社の風紀を乱す行為や経歴詐称、無断欠勤などがあれば別ですが、「試用期間を経て今後正式に採用する」というのが一般的な流れとなります。

試用期間では保険の加入も義務付けられているため、ほとんどの点において正式な採用と違いはありません。「試用期間中は保険に入れない」「時間外労働の給料が出ないのは当然」「クビにされても仕方ない」という泣き寝入りはせず、正当な権利を主張することが大切です。

試用期間での給料は「下がる」ケースがほとんど

いくら試用期間とはいえ、クビに関する考え方や保険の決まり、時間外労働の給料については正式な採用時の扱いと変わりません。しかし“給料”の点に関しては、ほとんどのケースで「試用期間では下がる」ということを覚えておくべきです。

このケースでは、募集要項などに「試用期間中は月○万円」ということを書く義務があるため、企業選びの際には十分に気をつける必要があります。試用期間では給料が正式採用時と変わらない企業もあれば下がる企業もあるため、事前に給料面を正しく把握しておくようにしましょう。

試用期間では給料が下がるケースが多い一方で、時間外労働の手当てについては、企業側に支払う義務が課せられています。ですので「残業代が出ないのは試用期間中だからか…」と考えていれば、あたなが損をしてしまうだけです。

試用期間中の退職は可能?その日で辞められるのか?

給料面を除いて、ほとんどの点で正式採用と変わらないのが試用期間。「試用期間ならば仕方ない…」と泣き寝入りせず、自身が持つ権利を主張することが大切です。

では試用期間に「辞めたい…」と悩む際、会社を退職は可能なのでしょうか? 「すぐにでも辞めたい…」と悩む方もいるかもしれません。

これからは「試用期間の退職する方法」について見ていきます。事前に制度のことを理解しつつ、自身が望むキャリアを進められるようにしてください。

退職は可能!試用期間であろうとも関係ない

試用期間での退職について「退職はもちろん可能」となります。たとえ正式採用前の試用期間とはいえ、正式採用と同じように退職を望むのは可能です。

ただ気をつけたいのが、正式採用時と同じように「退職を伝えたその日に退職することはできない」ということ。いくら試用期間であろうとも、その会社で決められた手順や期間を守らなければいけません。ですので「いますぐ退職したい」という方は、できる限り迅速に退職を伝えることがおすすめです。

基本的に退職をする際は“14日前”に伝えれば退職が可能とされていますが、会社によっては「1ヶ月前の申告が必要」としている企業もあります。所属している会社の規定を把握したうえで、できる限り迅速に退職を伝えるようにしましょう。

踏むべき手順は通常と一緒!即日退職は難しい

試用期間であろうとも退職するのは可能ですが、意思を伝えてその日で退職はできません。踏むべき手順や期間を考慮したうえで、できる限りスムーズに退職しましょう。

ほとんどの企業において、退職を申し出る手順はさほど変わりません。まずは直属の上司へアポを取り、退職の意思を伝える必要があります。この際はメールや書面などではなく、口頭で伝えることが大切です。いくら退職をする企業とはいえ、短い期間でもお世話になった相手ですので最低限の礼儀は守るようにしましょう。

上司へ退職の意思を伝えて、意思が会社側に受け入れられれば晴れて“退職”となります。また企業によって、意思を伝えてから実際に退職するまでの日程が異なりますので注意が必要です。

給料は支給される!働いた分は全額もらえる

試用期間での退職をする際に不安を感じる点のひとつとして、「その間の給料はどうなるのか?」ということがあるでしょう。しかし試用期間であろうとも、会社側には働いた時間分の給料を支払う義務があるため、働いた分の給料が支給されるはずです。

ですので、会社側の「試用期間での退職だから、給料は支払えない」という言い分は通用しません。

もちろん残業代も支払われるため、「試用期間だから仕方がない…」と考えずに請求するようにしましょう。もし会社側が「残業代を支払わない」と言ったとしたら、あなたが働いた時間を証明できる証拠を持って労働基準監督署に提示するべきです。間違いっても泣き寝入りせず、働いた分は受け取るようにしましょう。

試用期間中の退職は転職に不利?辞めるデメリットは?

試用期間中であろうとも、正式採用時と同じように退職はできます。手順や期間などは会社の規定を守りつつ、正式な対応を心がけてください。

ただ実際に「退職できる」と聞いても、「転職には不利になるんじゃ?」と不安を感じる方も多いと言えます。「もし不利なら考え直したい」「できる限り不利にならないためにどうすればいいのか?」と悩むこともあるでしょう。

ここでは「試用期間での退職は不利になるか?」を紹介していきます。事前に転職する際に気をつけるべきことを知り、退職後もスムーズに転職活動ができるようにしましょう。

転職に不利となるリスクも!気にする会社は存在する

試用期間での退職というのはストレスから解放されますし、もし退職するならば決断は早いほうがいいでしょう。しかし一方で試用期間での退職は、少なからず「転職で不利に働く可能性がある」とも言えます。

というのも、試用期間での退職に対して悪い印象を持つ企業が少なからずあるのです。「この人はすぐに仕事を辞める」「やる気が足りない」「うちの会社に入社しても続くのか心配」など、試用期間での退職は相手の企業にとっての”懸念材料”となることは覚えておきましょう。

試用期間での退職をする際は、“退職理由”を明確に用意しておく必要があります。もし企業側が納得できる退職理由があれば、先ほど挙げた懸念材料にもならず今後につながることでしょう。

職歴にも残る!書かないと「経歴詐称」の疑いも

試用期間に退職をして転職活動をする際、「すぐに退職した職歴を書くべきか?」と悩むことがあるでしょう。この際いくら短い期間であったとしても、職歴と扱って履歴書や職務経歴書に書く必要があります。

試用期間での退職とはいえ、働いたことが職歴として残るのは事実です。その職歴を認識したうえで隠してしまうと“経歴詐称”に該当してしまい、企業が持つ印象は最悪となるでしょう。また経歴詐称に該当した場合、発覚した時点で“解雇”となるケースも考えられます。

もし「短い期間だし隠せばいいか」と考えていれば、その考えは通用しないということは覚えておくべきです。いくら短い期間とはいえ、正直に“職歴”として企業へ伝える必要があります。

試用期間での退職におすすめの退職理由とは?

試用期間での退職では、受け取る企業によって“マイナスイメージ”となる場合があります。ですのでマイナスイメージを事前に理解したうえで、できる限り払拭する準備をしておくことが必要です。

そのマイナスイメージを払拭するには、試用期間に退職をした“理由”を明確にしなければいけません。もちろん嘘は絶対にいけませんが、伝え方を工夫して退職理由を伝えることで「マイナスイメージを払拭できる」とも言えます。

では、マイナスイメージを払拭するには退職理由をどのように伝えればいいのでしょうか? ここからは、スムーズに転職活動を進めるために使える“退職理由の例”を紹介していきます。

退職理由①「会社の空気感が合わなかった」

試用期間での退職に使える理由で、「会社の空気感が合わなかった」というものが挙げられます。会社の内部というのは入社してからでなければ正しくわかりませんし、転職先の企業にも決して悪い印象は与えないはずです。

ただここで気をつけたいのは「すべてを会社のせいには決してしないこと」。あたかも「会社が悪くて…」ということを面接で伝えれば、転職先の企業としても良い印象は持たないでしょう。ですので、あくまで「雰囲気と自分が合わなかったけど、自分の調査や認識も甘かった」という伝え方が必要になります。

もし「会社の空気が悪い」という伝え方をすれば、面接官としても「うちの会社でも同じことを言って辞めるんじゃないか」と不安を感じてしまうはずです。できる限り「自分には合わなかった」というスタンスで伝えることで、面接官に悪い印象を与えない工夫をしましょう。

退職理由②「想定していた仕事内容じゃなかった」

「想定していた仕事じゃなかった」も退職理由として挙げられるでしょう。せっかく苦労して就職をしたのに、想像していた仕事ができずに退職を決意する方は少なくはないはずです。

この場合は正直に、入社前に想定していた仕事と違った旨を伝えましょう。仕事は会社を変えない限り変わりませんし、転職をしない限り改善がむずかしいのも事実です。ただここでも、会社のせいにせずにしてください。あくまで「自分の希望とは合致しなかった」という伝え方をおすすめします。

また、「入社前に伝えられていた条件や業務内容と違った」という場合は正直に伝えるようにしましょう。この場合はあなたの非は少ないですし、正直に伝えることで面接官も「仕方がなく転職した」と受け取ってくれるはずです。

まとめ

いくら面接などの選考を重ねても、「いざ入社したらイメージと違った」と感じるケースは少なからずあります。ですので、入社直後に転職を考える方は意外と多いとも言えます。

しかし退職を検討する際、あなたが“試用期間”であれば多くの不安を感じるでしょう。「どう退職すればいいのか?」「次の転職で不利に働くのか?」など、多くの不安を乗り越えて退職および転職活動をする必要があります。

試用期間中の退職において、捉える側によっては“マイナスイメージ”となる恐れがあることは覚えておきましょう。そのうえで「なぜ退職をしたのか?」に対しての明確な回答を用意し、スムーズに転職活動を進めていくことが大切です。

試用期間中とはいえ、あなたが「転職したい!」と感じるのであればしっかりと検討するべきです。この機会にあらためて、働いている会社のことや自分が退職を考えている理由、今後のキャリアについて考えてみてはいかがでしょうか?

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