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面接のコツって何?失敗しないために覚えておきたい5つのポイント

「何度やっても面接に受からない」という悩みを抱えている人も多いかもしれません。転職活動には主に書類と面接の二種類の選考がありますが、書類選考は比較的評価点が分かりやすいのに対し、面接は何がプラスになって何がマイナスになるかが分かりづらいものです。

この記事では、面接担当者は一体応募者のどこを見ているのか、そして面接に失敗しないためのポイント等を見ていきたいと思います。面接に臨む際には、何よりも事前準備が重要になるでしょう。

もくじ

リスクを感じさせる応募者は受かりにくい

面接の際に気をつけるべきは、相手に不要なリスクを感じさせないということです。この場合のリスクというのは、採用されて実際に働き始めた時に上手く周囲と協調できるか、輪を乱すような行為はしないか、といったものになります。

具体例としては、頻繁に遅刻をする、空気を読まず自分の我を通す、等が挙げられます。時間にルーズな人は信用を積み重ねることができませんし、協調性のない人は一人で仕事を抱え込んでしまい、仕事の見える化を阻害する要因になりかねません。

面接時にそのようなリスクを感じさせてしまった場合、その応募者が選考を通過するのは難しいでしょう。面接の際には、自分はそのようなリスク要因にはなりえないことを態度や言動でアピールする必要があります。

面接の担当者は応募者のどこを見てるの?

実際に面接を行う際、担当者は応募者のどのような点を見ているのでしょうか?それが分かれば応募者側もある程度注意を払うことができ、減点評価を受けることは少なくなるでしょう。

応募者が何を語るかという点も当然ながら評価対象です。しかし、それだけに固執するのであれば何も直接相対せず、書類等で応募者の熱意や志望動機、働く理由等を尋ねれば良いだけでしょう。

そうではなく、何故面接というスタイルが取られているのかという点を考えてみることが大切です。

身だしなみは面接突破の重要なコツ!清潔感がある?

面接を行う際、面接担当者はまず応募者の身なりをチェックします。身なりというのはよく言われている通り「清潔感があるかどうか」という話になるでしょう。最低限の清潔感がない応募者はそれだけで面接を通過することはできず、選考に漏れてしまいます。

清潔感というのはお洒落とは異なり、身なりで相手を不快にさせないためのマナーのことです。男性であれば無精髭が伸びたまま、女性であれば面接の場に相応しくないメイクをして面接に臨んでしまうと、それはTPOをわきまえていない行為であり、ある種のマナー違反と言えるでしょう。

最低限のマナーを守れないということは、その他の分野でもマナーに無頓着であることが予想されます。そのような応募者は自社に不利益を与える可能性があり、あまり一緒に仕事をしたいという気持ちにはならないのではないでしょうか。

態度や挙動におかしなところはないか

面接担当者は、応募者の態度や挙動を逐一チェックしています。面接の場で緊張して多少挙動がおかしくなるのは当り前のことですが、それ以外にも応募者の人柄を見極めるべく、その様態を事細かに見ていると考えて良いでしょう。

態度や挙動というのは、時にその人自身を雄弁に語る材料となります。手が震えているのであれば緊張していると見なすことができますし、言葉が飛んだりどもったりするのも同様でしょう。

その程度であれば特に問題はありませんが、場合によっては態度や挙動から応募者本人を採用するリスクを計ることができます。一つ一つの所作が雑な応募者は、仕事に対しても同様であることが予想されますし、逆に丁寧な態度であればその可能性は少なくなるでしょう。

採用担当者としてどちらを採用したいかと問われると、おおむね後者に軍配が上がるのではないでしょうか。

ちゃんと意思疎通を図ることができるか

面接担当者は、応募者がしっかりと意思疎通を図れるかどうかをチェックしています。意思疎通というのは、すなわちコミュニケーションのことであり、意思疎通が図れるかどうかというのは、コミュニケーション能力が高いかどうかという話にもなるでしょう。

面接担当者の言葉にしっかりと耳を傾け、その内容を正しく理解しているか。そして、応募者本人が話す時の口調によどみがなく、自分が伝えたいことをしっかりと相手に伝えられているか等が重要なポイントです。

コミュニケーションというのは奥が深いものであり、人によってどのようなコミュニケーションを得意とするかは千差万別でしょう。しかし、この場合においては仕事上のコミュニケーション能力が計られているため、フォーマルな態度、及び口調を意識したいところです。

TPOに合わせ、相手の言葉に耳を傾け、伝えるべきことをしっかりと伝えることができるかどうかがポイントです。

仕事に対する熱意や協調性は問題ないか

面接担当者は、応募者の仕事に対する熱意や協調性に問題はないかという点をチェックしています。仕事に対する熱意があるのとないのとでは入社後戦力化できるまでの期間に大きく差が出ることが予想されるため、なるべくであれば熱意のある応募者を採用したいところでしょう。

また、熱意と共に協調性も大事なポイントです。仕事というのは一人で完結させられるものではなく、多くの場合他者と協働して行うものです。そのため、仕事を行う際は自分の都合だけで進めるのではなく、様々な人の思惑を考慮して動くことが求められるのではないでしょうか。

それができるのとできないのでは生産性が大きく異なるため、こちらもできれば協調性に長けている人を採用したいものです。少なくとも、チームの雰囲気を故意に悪化させてしまうような人材が選考を通過するとは考えにくいでしょう。

熱意及び協調性は、入社後に当人がどの程度成長するかを計るバロメーターと言えるかもしれません。

面接に受かるためのコツにはどんなものがある?

では、引き続き面接に受かるためのコツを見ていきたいと思います。「これをやれば必ず受かる!」という絶対的な成功法則は存在しませんが、面接を通過しやすい考え方や価値観については、既に公にされているものも多いのではないでしょうか。

それらも必ずしも正解とは言い切れませんが、面接が上手くいかないという場合には試してみる価値はあるでしょう。面接では以下の項目を意識しつつ、相手の態度を観察して柔軟に対応することが大事です。

まずは身だしなみをチェックしよう

身だしなみを整えることはビジネスパーソンとしての基本ですが、面接が上手くいかない時は今一度チェックしてみてはいかがでしょうか。人の容姿には好き嫌いが存在しますが、清潔感がある人を嫌う人はまずいないため、その点を意識することが重要です。

清潔感という言葉を改めて考えてみると、「清潔であることをアピールしている様」という風に捉えることができるかもしれません。当人が本当に身も心も清潔であるかどうかは外からは分かりませんが、少なくともその可能性が高いと感じさせることは可能です。

基本的なことではありますが、髪を適切に整え、男性であれば髭はしっかりと剃り、女性であればナチュラルなメイクを心掛けましょう。そしてスーツはシワのないようしっかりとアイロンをかけ、鞄や靴も汚れのないようしっかりと磨くことをお薦めします。

清潔感というのは、「自分は自分及び身の回りの物を大切に扱っています」というアピールとも言えるのではないでしょうか。

事前準備が大事。企業研究は怠らないように

面接に臨む際は事前準備が何より大事であり、特に企業研究を怠っていては相手に熱意を感じさせるのは難しくなってしまいます。採用選考というものを端的に言うと「何故うちでなければならないのか?」という話になり、そこに的確に答えを出せる応募者に企業は魅力を感じます。

それに的確に答えるためには、企業研究、及び業界研究が欠かせません。また、「何故うちでなければならないのか?」という質問は、すなわちその企業の特性と応募者自身の特性がどのようにリンクするか?という風にも言い換えることができます。

そのため、応募者自身に何かしらやりたいことがあり、そのためにはここで働く必要がある、という部分を明確にする必要があるでしょう。履歴書の志望動機でも一度は考えている項目かもしれませんが、面接の際には深掘りされることが想定されますので、今一度しっかりと確認しておくことが大切です。

動画を撮って、自分の応答や態度をチェックしよう

事前に面接をシミュレーションした動画を撮影し、自分が相手にとってどのように映るのかを確認することも大事です。自分が普段普通に過ごしている様を動画に撮影したところ、自分でも気づいていなかったおかしな癖があったということも珍しくはありません。

人は誰しも自分の姿形を客観的に眺めることはできません。せいぜい鏡に映った鏡像を見たり、他人の目から見た自分を教えてもらうくらいのものでしょう。しかし、動画に撮影した自分の姿を見ることで、自分が第三者にどのように見られているのかを確認することができます。

最初は自分の姿を客観的に見ることに抵抗があるかもしれませんが、何度か繰り返す内に慣れてくるものです。そうなって初めて自分の挙動や言動を第三者的視点で見ることができるようになり、様々な改善点を見つけられるようになるのではないでしょうか。

自分を客観的に眺められることはビジネスシーンにおいても強みであり、立派に長所としてアピールすることもできるでしょう。

ありきたりな答えではなく、自分の経験を話そう

面接の際の応答は、できるだけありきたりな答えではなく、自分の経験に絡めて話すことが大切です。例えば、「あなたの長所は?」と聞かれた際に「協調性があることです」と一辺倒に答えることはありきたりであり、面接担当者も「またか」と肩を落としてしまうかもしれません。

長所を聞かれた際に協調性があることをアピ―ルするのは間違ってはいません。問題は、長所そのものだけではなく、過去のどのようなエピソードからそれを伺うことができるのか、という点です。

「協調性がある」という言葉自体は誰でも口にすることができますので、それだけではなく、自身が過去どのような経験をして協調性を発揮したのかという点を伝えることが大事です。

それにより、「協調性がある」ということの真実味が増し、強いアピールポイントとなるでしょう。

社風に合わせる意思があることをアピールしよう

面接では、自分は会社の社風に合わせる意思があることをしっかりとアピールしましょう。会社というのはそれぞれ独自の企業文化を持っており、基本的にはそれに順応してくれる人材を求めているものです。

そのため、能力が高くても社風に合わなさそうな人は敬遠されてしまう傾向があり、逆に多少能力に劣っていても社風と合致している人であれば採用されることもあるでしょう。それだけ社風というのは企業にとって大切なものであり、様々な意思決定に大きな影響を与えています。

米Googleの実験では、生産性を高める最も効果的な方法は、メンバー一人一人が本来の自分をさらけ出すことのできるチームを作るというものでした。そこまでいくと少々大げさかもしれませんが、ある程度社風に沿った人材選びを行うことで、メンバー間に共通理解や信頼関係を築くことができるのかもしれません。

面接は相性。受からなくても落ち込みすぎないように

面接に受かるためのコツを色々とご紹介しましたが、面接の成否は運と相性によるところも大きいものです。たまたま今日は面接担当者の機嫌が悪かったから不採用ということもあるかもしれませんし、いつも面接を担当している人が急用で出られなくなったから代わりの人が担当したところ、たまたま受かったということもあるでしょう。

面接も人間関係と同様、言葉や理屈では表現しきれない縁というものがあるのではないでしょうか。そうであるならば、もし面接に落ちたとしてもたまたま運がなかっただけと考えることもでき、多少は楽観的に捉えることもできそうです。

転職という人生の一大イベントにおいて、何度も何度も面接に落ちてしまうと気分が滅入ってしまうのは無理もありません。しかし、滅入った気分を引きずって次の面接に臨んだところで上手くいくはずもなく、せっかくの機会をふいにしてしまうということもあるでしょう。

もし受からなかったとしてもあまり落ち込みすぎず、やるべきことを淡々とこなす姿勢が大切です。

まとめ

面接の完全攻略法などというものはありませんが、ある程度セオリーは存在します。清潔感のある身だしなみであったり、しっかりとした企業研究や自己分析、そして面接担当者の質問の意図を読み、的確な答えを返すというものが挙げられるでしょう。

しかし、それらも万能ではなく、企業によっては評価の対象にならないケースもあるかもしれません。純粋に能力のみで採用を決めるところもあるでしょうし、その場合は多少身なりに清潔感を感じられなくても面接を通過するということもあるでしょう。

世の中には星の数ほどの会社が存在しますので、それら全てに適応可能なパターンはありません。そのため、自分が志望している業界や会社の慣習や雰囲気、働いている人の実体等に目を向け、柔軟に対応していく姿勢が求められるのではないでしょうか。

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