転職が当たり前になってきた今、転職をしたいという思いを抱くことは何ら不自然なことではなく、実際に転職活動を始める方は多くいらっしゃいます。
しかし、その転職をしたいという動機の裏に、「やりたことがあるかどうか」という点には個人差があり、本当に漠然とした思いだけで転職をしてしまう方もいらっしゃるようです。
ただ、満足のいく転職や労働を果たすためには、転職の希望を実現した先にあるやりたいこと(道筋)が見えていた方が良いのではないでしょうか?
今回はそんな道筋を4つご紹介します。
もくじ
転職希望でもやりたいことがないのはおかしくない
転職を希望する人は段々と増えています。
そしてその転職を希望している方のなかには、様々な動機があるようです。「今の給料では満足できない」、「今の職場での人間関係に突かれた」、「新しいことにチャレンジしたい」など、人によって転職することで改善を図りたいことや目指していることは千差万別あるのではないでしょうか。
こうした明確な道筋があっての転職は、ミスマッチを生みづらくそれに合った転職先を探すこともできるため、非常に芳しいことでしょう。
だからといって、「やりたいことは特にない」、「ただ何となく」といった理由で転職を希望することも、何らおかしいことではありません。
人は明確な理由がなかろうと、今置かれている状況(職場・待遇)に不満を覚えること、飽きを感じることは自然な現象といえるでしょう。
今やりたいことがなくてもこれから見つけることもできますし、やりたいことがなかったとしても転職が上手くいかないわけではありません。
転職希望でもやりたいことがないあなたへの道筋4つとは
現在転職を希望していてもやりたいことがないあなたは、これから紹介する4つの道筋をご自身のケースに当てはめてみてください。
その道筋をヒントにすれば、今まであなたが気付くことができなかったやりたいことに気付けたり、これから新たに設定する目標を見つけたりするためのヒントとなるはずです。
転職を希望するという自分の考えの裏にある本当の想いや、どうして自分がどのような決断に至ったのかいったプロセスについても考えながら、これからのことをよく考えてみましょう。
転職することは新しい自分と世界見つけること
転職をすることは、「新しい自分と世界を見つけること」ではないでしょうか?
あなたに今やりたいことがなかったとしても、転職をして経験したことのない業界や人間関係に身を置くことは、否が応でも新しい世界に足を踏み入れることを意味します。
そのなかであなたは今までは知る由もなかった自分の新しい才能に気付くことができたり、今までは興味もなかった業界で活き活きと働けるようになったりするかもしれません。
もしかすると、あなたが今の職場からの転職を考えているのも、心の何処かでそうした行き詰まりを感じ、自分に対して変革を起こしたかったからなのかもしれません。
そうした動機で転職することは「チャレンジャーだ」と、周囲から言われるかもしれませんが、あなたのそうした想いに基づいて行動するのも悪くないはずです。
転職によって自分は必ず成長できる、変われる
転職することであなたは「今の自分よりも必ず成長し変わる」ことができるでしょう。転職してすぐは慣れない業務や人間関係に疲れることもあるかもしれませんが、人はそうした不安定な状況に順応していくなかで成長できる生き物です。
成長を重ねていくことで、あなたは転職前よりも多くの人から必要とされる、貴重な人材へと変わることができるのではないでしょうか。
転職のハードルが高いと嘆く方もいるかもしれませんが、そのハードルを越えた先にある未来に目を向けてみてください。
転職をしたことによって改善されるのは何も待遇だけではありません。あなた自身の自己肯定感や理想とする働き方を、より高い次元で充実させることができるでしょう。
収入と休みに魅力を見出すのも構わない、普通のこと
もちろん、前述のように「転職することで自分を変えたい」、「必要とされる人材になりたい」といった意識の高い目標を見つけなくても構いません。
「収入と休みをもっと充実させたい」といった至極現実的な目標を理由に転職するのも普通のことです。
人の魅力は人それぞれで構いませんし、その違いに正解も不正解もありません。今のあなたがそうした待遇面に不満があるせいで、仕事へのモチベーションが上がらなかったり、心身に不調をきたしていたりするのならば、それは転職をする理由として当然のことでしょう。
また、転職や仕事そのものに生きる目的や意味を見出す必要もありません。満足のいく給料を受け取れること、そしてその給料を有意義に使うことのできる休日があること、そうした私生活で生き甲斐を見つけられればとても幸せなことではないでしょうか。
やりたいことは見つけられる、続けながら探そう
転職した後にやりたいことがない方も、何度考えても転職する原因がわからない方も、自分を責める必要はありませんし、転職を足踏みする必要も実はあまりありません。
転職をまだしないうちから、転職後の理想像を思い描くのはなかなか難しいことです。それなら思い切って転職をしてしまい、新しい感覚にふれてからの方がやりたいことは見つけられるのではないでしょうか。
「計画性もなしに転職なんて…」とあなたを哀れむ声も聞こえてくるかもしれませんが、その人も転職後のあなたの可能性を知りません。
あなたはあなたのために転職をするのです。今はその転職に明確な考えがなくとも、常の前を向いて行動していれば必ず道は見えてきます。それまでは自分を信じて行動し続けてみましょう。
やりたいことがなくても面接は通過可能!
考えに考え抜いた結果、今回お話させていただいた道筋についても考えてみても、やりたいことが見つからない方はいらっしゃるでしょう。それでも思い切って転職に挑戦してみましょう。
面接では「弊社であなたがやりたいことは何ですか?」といった質問が必ず飛んでくるかと思いますが、この時にも正直に「今は明確ではありません」と返事をしてしまっても良いです。ただ、この時に最低限の回答として、「自分がどういう人間になりたいか」といったビジョンを示しておくことをおすすめします。
やりたいことは明確ではなくとも、どんな人間になりたいのかというビジョンはやりたいこととリンクして考えることができるでしょう。
採用する側としても、あなたのそうしたビジョンに応じた仕事や役職について考えを巡らせてくれるはずです。
まとめ
転職を考えた時に、やりたいことが見つからない、わからないという方は、転職は「新しい世界と自分を見つける入り口であること」、「自分を成長させ、変える機会であること」、「転職の目的は休みや給与などの、待遇面の改善でも良いこと」、「やりたいことは仕事を続けていくなかで見つけられること」などを意識しましょう。それはあなたの転職を成功へと導くための道筋となるはずです。
「やりたいことはないのに転職なんて…」といった周囲からの厳しい声が寄せられることもあるかもしれませんが、やりたいことがなくても転職は無謀なチャレンジではありません。
考え方次第で転職への意識を変えること、転職を成功させることは十分に可能です。転職してみないとわからないこともたくさんありますし、意識の高い目標を掲げる必要もありません。
あなたはあなたが理想とする理由で転職を決断しても構わないのです。大切なのはよく考え、行動を続けることだけでしょう。