転職

転職の学歴で悩んだ時に読みたい3つの視点と心構え

今も昔も、転職活動で頑張る人の頭をぼんやりと悩ませてくる学歴フィルター問題。最近はあえて学歴を考慮せず、人物や能力のみで合否を決める会社も増えてきていますが、一方で、会社によっては学歴フィルターを必ず使っていると思しき情報も耳に入ってきます。

それは、ただでさえ不安の大きい転職活動時においては頭痛の種になりかねません。今回はその頭痛の種が出来るだけ大きくならないように、学歴フィルターを3つの視点から考えていき、どのように臨めばいいのかを明確にしていきます。

学歴フィルターは現実問題として『ある』と肝に銘じる

学歴フィルターは言わずもがな、偏差値や知名度の高い大学が優遇されることを意味します。世間の風潮としては差別と捉えかねないため、企業もあからさまには公表していませんが、この学歴フィルターを生かすことで、自社の採用を有利に、そして効率良く進めようとする場合があります。

そこでまずは、自分の希望する転職先がそもそも学歴フィルターが有るのか、無いのか、という話になりますが、結論から言うと非常に高い確率であると言って差支えないでしょう。代表的な理由を以下の通りとなります。

学歴も努力の証の1つである

転職者は職歴によって独自の経験があるため、採用担当者も直近(前職)の実績や能力を一番重視するでしょう。しかし、それらが転職者の努力の証であるように、学歴もその人の過去における努力の証の1つということになります。

また、学歴はその人の基礎的な能力の裏付けになるため、採用担当者もチェックせざるを得ません。更に、大手企業の人事部ともなれば出身大学別の出世した人の数や、仕事の能力やくせを統計していることが多く、これもまた学歴の価値を高める要因となっています。

以前と比べると、学歴至上主義のようなものは影を潜めていますが、今後も大きくその価値が無くなることはないでしょう。

採用担当者も学歴でふるいをかけると楽

採用担当者は優秀な人材を如何に楽に、効率良く獲得するかを考えています。それは採用担当者自身の評価につながるため、当然と言えば当然のことです。

そのため、もしも転職希望者が多い場合、履歴書の学歴フィルターでふるいをかけたほうが手っ取り早いという事情があります。

もちろん、履歴書をふるいにかけて落ちてしまった人の中に採用すべき転職者がいる可能性は否めません。しかし、その代わりを生き残りの中から見つければ済む話と考えており、補って余りあるメリットとしては時間の大幅な節約が挙げられます。

とはいえ、さすがに実践の経歴が乏しい新卒の学歴フィルターと比べれば、それほど厳しくは無いでしょう。その点では、仕事の実績や能力でカバーしやすのが転職活動の大きな利点になります。

履歴書で既に高学歴のライバルと差が付いている

言うまでもなく、転職先として人気がある企業は非常に競争が激しくなります。給料面だけでなく、休みや福利厚生が充実していれば尚更です。

そのような状況下では、僅差で合格、不合格が決定するであろうことは想像に難くありません。その僅差には、目に見えてわかりやすい学歴フィルターが含まれることになるでしょう。

そのため、履歴書についても学歴フィルターがあることを前提として。予め充分に注意しなければなりません。

学歴は履歴書の価値を高めている

上記にて学歴は努力の証の1つであると書きましたが、それはストレートに履歴書の価値を高めるものでもあります。理由としては、より良い学歴を得るためには、忍耐と工夫が必要だからです。

中には要領良く学業をこなしている場合もありますが、それもまた、仕事を処理する能力の裏付けと考えられます。

そのため、履歴書に誰もが知る高偏差値の大学名が記載してあったら、履歴書に書かれている全体の印象が変わるでしょう。もちろん、前職の仕事の実績は大切ですが、その価値を更に高めるのが学歴フィルターなのです。

履歴書を記入する際には、学歴に代わる信頼性のある情報をできるだけ盛り込むことが大切です。

採用担当者も学歴に目を引かれる

例えばネットで、どこかの会社が上場したり、何か画期的なサービスを開発したニュースが流れたとします。そして、その会社の社長がインタビューを受けることになったとすると、経歴に『○○大学卒業』と書かれることがあります。

この学歴を掲載するかどうかの基準は、学歴の偏差値や知名度によって暗黙の了解がある点は否めません。もちろん個人で決められることなので、強制ではありませんが、そもそも偏差値や知名度に多少のインパクトが無いとニュースの情報としては、それほど意味がありません。

採用担当者も、日ごろからそのような情報に自然と触れています。それが積み重なることで、無意識のうちに固有の学歴フィルターが生まれてきます。その結果として、履歴書の学歴も自然の流れとして意識するようになります。

思い切った履歴書を作る

学歴フィルターの悩みを頭の片隅に置きながら履歴書を書いていると、ふとしたときに不安になってしまうこともあるでしょう。とは言え、学歴をアップデートするために、新しく学校に入りなおすのも、ハードルが高く現実的ではありません。

なので、後はシンプルに、学歴に目がいかないような思い切った履歴書を作る他ありません。つまり、転職希望の会社のイメージから想定して許される範囲で、逸脱した履歴書を書くということです。

自分でWebサイトを作ることができれば、自分の履歴書をWebサイトで作ってもいいですし、雑誌の編集能力があれば、雑誌にした履歴書を送ってもいいでしょう。

この逸脱具合の加減が難しいところではありますが、上記のような少し変わった履歴書の例はツイッターやフェイスブックのネタとしてたくさんあり、実際に採用にこぎつけているものもあります。

面接官の頭には学歴フィルターが入っている

面接官もプロになればなるほど、情報のインプット量が増え、それに基づいて自社に相応しい人材かどうかを判断します。転職者の中には、上手に嘘をつく人もいるため、ジョーカーをつかまないためにも、可能な限り情報を仕入れようとするでしょう。

その中で、面接官にとって学歴は重要な情報であり、過去の面接において出会った転職者と学歴を結びつけることで人物像を判断することがあります。その結果、面接官の質問内容が大きく変わることになります。

学歴で面接は優遇される傾向がある

面接官の人は自分だけでなく、数多くの転職者と会って話をしています。もちろん、いざ自分の番となって話してみても、そんなことは微塵も感じさせません。

しかし、面接の中身は個々に変わり、学歴によって優遇されている可能性があるため、油断するわけにはいきません。その理由としては、特に学歴フィルターによって良い人材を獲得できると考えている会社ともなれば、「めぼしい人に逃げられたくない!」と思うためです。

となれば、面接時「当社はあなたを評価している。」というのを匂わせて、間接的に他社に行かないように引き留めようとするでしょう。質問や話す内容も好意的なものとなり、面接日も優遇するなど、面接官からそれとなくアピールがあるはずです。

採用担当者も学歴で面接内容を区別する

私たちが転職活動を行う際に企業研究をするように、面接官も転職者の研究をします。それは、社風と合うかどうか、転職者が嘘をついていないか、入社してすぐに辞めないかなど、致命的な問題を見極めるためです。

ともなれば、それに合わせて面接の内容も個々に変えてくるでしょう。今回は学歴フィルターを問題にしていますが、面接官も学歴による個性、能力、くせをデータや勘でおさえています。

その情報を基に面接内容をカスタマイズすることで、より精度の高い採用を行えるように細心の注意を払っています。

転職先のニーズを超える面接を

もしも面接時に学歴フィルターが本当になければ、それを上回ろうと無理をする必要がなく、比較的安心感があります。とはいえ、転職先にも建前と本音があり、表では「学歴フィルターは無い。」と言っていても、鵜呑みにして面接に臨むわけにはいきません。

そのため、学歴フィルターの有無は考えずに、有ると心の中に決めて、面接官の「こんな人がほしい。」というニーズを超える面接内容にしなければなりません。ニーズに合致する程度ではインパクトが無く、もしもライバルと僅差だった場合に、学歴フィルターに合否が委ねられることになってしまいます。

ニーズを超えるには、実践で即使える提案をどれだけできるかが肝心です。もちろん、提案するための情報がそもそも限られているので、穴だらけなのは仕方ありません。あくまで、その中で、どのくらいの提案ができるかを見せることが大切です。

まとめ

学歴フィルターの悩みは、より良い転職を考える人にとっては、誰にでも付きまとうものです。要は相対的な問題となっているわけで、自分がどんなに良い学歴を持っていたとしても、その上の学歴が必要だと想定される会社を選べば、不安や悩みが出てきてしまうのは仕方のないことなのです。

また、転職先に自分のスパイでもいなければ、学歴フィルターの本当の有無を判別しようがないため、答えが出ずに堂々巡りになってしまうでしょう。

なので学歴フィルターに悩んでしまったら、それはもう有るものとして、動き出すほうが得策です。後は履歴書も面接も、嘘にならない範囲で脚色し、会社に必要不可欠である人材であることをアピールしていくのみです。その熱意もまた、学歴フィルターの悩みの種を小さくしてくれるはずです。

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