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職務経歴書における退職理由の書き方!ポイントや例文をご紹介

転職活動をしていると、“職務経歴書”を書く機会があると思います。職務経歴書といえば「あなたのスキルや経歴を示すもの」で、その書き方次第で企業から持たれる印象を左右します。

この職務経歴書へ記入する項目の中でも悩むことが多いのが、前職の“退職理由”でしょう。「職務経歴書には退職理由を書く必要はない」とも言われることもあるなか、職務経歴書において“退職理由”はどのような扱いをすればいいのでしょうか?

そこで今回は、職務経歴書においての“退職理由”の書き方について紹介していきます。

もくじ

職務経歴書のポイントは「ポジティブへの変換」

大前提として、職務経歴書は転職活動における「あなたが培ってきた経験やスキルを示すもの」です。「いままでどのような経験をしてきて、今後どんなスキルを活かせるのか?」ということを企業へ伝える目的があります。

とはいえ、職務経歴書にすべてを正直に書く必要はありませんし、それは“退職理由”においても同様です。例えば“ネガティブな理由”で前職を退職している場合は、職務経歴書には「一身上の都合」「会社都合」と書くだけでも十分でしょう。むしろ正直にネガティブな理由を伝えてしまえば、選考を受ける企業に悪い印象を与えかねません。

もちろん“嘘”をつくことは絶対にいけませんが、企業に対して悪い印象を与えないことは職務経歴書において大切なことです。ポジティブな理由は正直に書くべきですが、ネガティブな理由での退職をしている場合はあまり深く触れずに、実際に聞かれた場合のみ「できる限りポジティブな理由に変換して」伝えるべきでしょう。

どう書く?職務経歴書における退職理由の例文3選

退職理由というのは人それぞれです。「前の会社で人間関係がうまくいかなかったから」「キャリアアップがしたいから」「会社が倒産して…」など、ひと言で“退職”と言っても事情はさまざまでしょう。

職務経歴書においては「一身上の都合」「会社都合」などで済む場合がほとんどですが、これから企業の選考が進むにつれ、前職の退職理由は確実に聞かれることになります。ですので、この段階で「退職理由の伝え方」を整理しておきましょう。

ここでは、場合別の「退職理由の書き方」について紹介していきます。あなたの“退職理由”に合わせて、ぜひ参考にしてみてください。

働く環境に不満があった場合は「ポジティブに変換」

“退職をした理由”において、最も多い理由は「前職に何かしらの不安・不満があった」ということでしょう。人間関係や仕事内容、給与額など、さまざまな理由で退職をする人が増え続けています。

もしあなたの退職理由が“前職への不満”であれば、その理由を正直に伝えることは避けましょう。前の会社の不満を伝えることは、あなたにとってデメリットにしかなりませんし、「この人はうちの会社でも同じ不満を持つんじゃないか」という印象を企業に与える可能性もあります。

ネガティブな理由をありのままを伝えることはせず、できる限り「ポジティブな理由に変換すること」が大切です。例えば「人間関係がつらい」ならば「周りがギスギスしていて、もっと周囲と協力して仕事がしたかったから」、「給料が少ない」ならば「成績を残している人が評価されず、キャリアに希望を感じなかったから」というように、できる限りポジティブな理由に変換して伝えるようにしましょう。

キャリアアップのための転職では「熱意を伝える」

あなたが前職を退職した理由が「キャリアアップをしたい」という理由であれば、できる限り正直に伝えるようにしましょう。採用する企業にとって“向上心”というのは重要視するポイントのひとつですので、ポジティブな理由は積極的に伝える必要があります。

それに退職理由が「キャリアアップをしたい」という理由であれば、その分あなたの中にも“次の仕事に対する熱意”があるはずです。その“熱意”をうまく伝えて、企業に「この人には強い向上心があって、うちの会社でも成長してくれるだろう」と印象を持ってもらいましょう。

ポイントとしては、自身や会社における“将来の展望”を語ること。例えば「これから〇〇な人になりたい」「この会社で〇〇をして貢献したい」など、あなたの“将来性”を企業が感じられる伝え方をすることが大切になります。

やむを得ず転職をする場合は「詳しく書く」

繰り返しになりますが、退職理由というのは本当に人それぞれです。そのなかで「会社の都合でやむを得ず退職した」という方もいるでしょう。その場合、その事情をできる限り正直に企業へ伝えるべきです。

近年、転職に対しての考え方が変わっており、転職を“ポジティブな行動”と捉えるケースが増えつつあります。しかしその一方で、いまだに「転職する人は前職と合わなかったから退職している」という印象を持つ方も少なくありません。ただ「会社都合で退職した」と伝えれば、企業へ誤解を与えてしまう可能性もあります。

ですので会社の倒産や自身の体調不良などで退職したのであれば、職務経歴書に退職理由を詳しく書くべきでしょう。企業から「前職では“仕方がなく”退職した」という印象を持ってもらえれば、転職に対しての偏見もなく選考が進められるはずです。

書き方に迷ったら“転職エージェント”の利用も

転職において、職務経歴書はとても重要なものです。いままでの経験やスキルを示す“証明書”のようなもので、企業は職務経歴書を見て「この人はうちの会社の役に立ちそうだな」と判断することになります。ですので、もし「職務経歴書をどう書けばいいかわからない」と悩む方は、“転職エージェント”の利用を検討しましょう。

“転職エージェント”というのは、いわば「転職のプロから転職活動のサポートが無料で受けられるサービス」です。もちろん職務経歴書の書き方についても「こう伝えたほうが効果的」「この部分は積極的に伝えるべき」とプロがアドバイスをくれるので、「どう書けばいいのか?」と悩む必要はありません。

また転職エージェントでは、職務経歴書の書き方はもちろん、求人情報の紹介や面接対策、企業への応募の手伝いのなどのサポートも受けられます。ですので転職に対して不安を感じている方は、転職エージェントの利用を検討してみてください。

まとめ

職務経歴書というのは転職活動においてとても重要なものです。基本的に企業は、職務経歴書を見て“あなたが持つ能力やスキル”を判断しますし、それによって次の選考に進むかどうかを判断するケースがほとんど。職務経歴書は、転職活動における“顔”とも言えます。

退職理由の伝え方は、それぞれが持つ退職理由によって異なります。ネガティブな理由の場合はできる限りポジティブな理由に変換して、ポジティブな理由や会社都合の場合は正直に伝えましょう。

とはいえ、職務経歴書の書き方というのは誰でも悩んでしまうものです。どうしても「どう書けばいいのかわからない」と悩んでしまう場合は、“転職エージェント”の利用をおすすめします。転職エージェントでは職務経歴書のサポートだけではなく、求人紹介や面接対策などのサポートも受けられます。

あらためて自身の退職理由と向き合いつつ、必要であればプロからのサポートを受けるようにしましょう。職務経歴書をうまく作成し、自身が考える理想の転職を実現させてください。

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