一度ニートになってしまうと、また仕事を始めることができるのか、自分にできる仕事は何なのか、不安なことがたくさんありますよね。転職エージェントを利用するといいと聞いたことはあっても、本当に紹介してもらえるのか、相手にされないんじゃないかと、まだ利用できずにいる人も多いでしょう。
そこで今回は、ニートが転職エージェントを利用するとどんないいことがあるのか、そして転職エージェントに求人の紹介してもらいやすくなるための方法について紹介します。
もくじ
ニートになると転職活動を始めるのが怖い
アルバイトをするわけでもなく、かといって仕事を探すわけでもない若年層をニートといいます。一度就職したのはいいものの、事情があって辞めてしまい、その後労働意欲をなくしてしまうとニートになってしまう人が多いのです。
ニートの生活ができる人は、貯蓄があるか、もしくは保護者のスネをかじっている人だと考えられますが、保護者が元気な間は食べるものや住むところに困ることはないでしょう。でも保護者が健康を害したり、保護者の命にかかわるようなことがあれば、働かなければ生きていっくことは難しいでしょう。
わかってはいても、ニートの生活は人間関係の摩擦もないのでストレスを感じることもなく、労働をするわけでもなく好きなことをしているので身体的にもラクができ、また働きに出ることが億劫になってしまいますよね。
しかし、ニートの期間が長くなればなるほど、転職は難しくなります。いつかくる、あなたが働かなければならない「その日」をリアルに想像し、転職活動に対するモチベーションを駆り立てる必要があります。
転職エージェントはニートにどんなことをしてくれるのか
転職に関するサポートを無料で提供している転職エージェントは、利用すれば転職成功に近づくとは聞いたことがあっても、その実態がよくわからないがために実際に利用できずにいる人も多いでしょう。
そこでここでは、転職エージェントがニートにどんなことをしてくれるのかについて紹介します。
ニートからでも働ける求人を探してくれる
ハローワークに求人を探しに行ったことがある人にとっては「ニートあるある」ですが、ニートだと伝えた時点で、職員にがっかりした表情をされて、雑な対応をされたことがありませんか?
確かにニートだというだけで紹介できる求人は激減してしまうのかもしれませんが、ニートとはつまり、ブランクと同義です。前職からのブランクが10年とか、かなり長いブランクがある場合は求人を紹介してもらいにくくなるかもしれませんが、1年や2年ならまだ可能性があります。
転職エージェントでは、ニートのこのような可能性を見つけ、そしてニートの経験があっても求人を紹介してくれます。ニートであることに着目するのではなく、あなたの持っている資格、スキル、実績などに着目し、マッチングする求人を紹介してくれるのです。
ニートで転職したいと考えている人の潜在的なニーズはあるため、それに応えてくれるのが転職エージェントなのです。
自分ではやりにくい年収交渉もしてくれる
ニートになってしまうと、中には人とのコミュニケーションが億劫になっている人もいるのではないでしょうか。でも、転職活動には、転職において重要な年収を決める年収交渉があります。
きちんとした年収交渉を行わなければ、働いてから実は低賃金だった、これならアルバイトのほうがよかった…という後悔をすることになるかもしれません。
転職エージェントでは、本来なら転職者が自分で行うはずの年収交渉を代行してくれるサービスがあります。転職エージェントのキャリアコンサルタントなどが実際に応募先に対し、あなたの年収交渉を行ってくれるのです。
あなたのスキルや実績をよく調べたうえで年収交渉をしてくれるので、納得いく年収で働くことができるでしょう。
ニートになった理由を一緒に考えてくれる
ニートからの転職を志す場合、困るのはニートとして過ごしていた空白の期間について質問されることではないでしょうか。さまざまな事情があってニートになったこと、ニートの期間にしていたことなど、聞かれてもすぐに答えられる人は少ないでしょう。
ニートになった理由や、ニートから転職を志すことになった理由を上手に答えられない場合でも、転職エージェントのサポートがあれば、その理由について一緒に考えてもらうことができます。
具体的には、あなたが作成した応募書類を添削して、説明が足りないところや言い回しがネガティブなところを見つけ、採用されやすいような理由を考えてくれるのです。ニートになった理由は、あまり人に言い難いものだという場合も、応募先によく見えるような表現で書き換えてくれます。
もともと文章能力に自信がない人や、転職活動が初めてだという人でも、採用されやすい応募書類を作成することができるので、安心して転職活動をすすめることができます。
心配な面接練習も模擬面接でチェックしてくれる
ニートになってから、人とのかかわりが少なくなってしまったニートの人は、何よりも面接試験に不安を抱いているのではないでしょうか。面接試験は転職活動で避けられるものではなく、どんな応募先でも必ず受けなければいけないものです。
面接で志望動機やニートになった理由をきかれた場合を想定して受け答えするのは、ニートではない転職者であっても緊張のためにうまくいかない人が多いものです。
ましてやニートの期間が長い人は、その緊張は現職の社会人よりもさらに高まるでしょう。
転職エージェントでは模擬面接を無料で行っているため、不安な人は何度か模擬面接を受けることで緊張をほぐし、面接場面に慣れることで実際の面接にも対応しやすくなります。
転職エージェントに紹介してもらいやすくする3つの方法
ニートでも転職しやすくするためには、転職エージェントを利用し、さらにそこからエージェントに求人を紹介してもらいやすくする努力を惜しまないことが必要です。
転職エージェントに少しでも紹介してもらいやすくするためには、以下のような工夫を試してみましょう。
- 自己分析は自分自身でできるところまでやる
- 自分に合う業種・職種にだいたいの目星をつける
- まったく資格のない人は、通信教育で取得する
自分自身のために転職するのですから、自己分析はできるところまで自分で行っておきましょう。自分で分析した結果をもとにエージェントに長所・短所を添削してもらうのが望ましいです。
また、対人業務の得意・苦手、クリエイティブな作業が好きか、ルーティンワークが好きか、自分が転職先でめざす仕事について、業種や職種に関するある程度の選別をしておくことも大切です。
ニートの場合、最終学歴以来まったく資格もとらずに、履歴書の資格欄がスカスカの人もいるでしょう。このような場合、通信教育などを利用して、秘書検定やビジネス文書検定、PCスキルを証明する資格を取得しておくことをおすすめします。
ある程度までは独学でも十分取得できるものもありますから、履歴書がまったくの白紙にならないように資格の取得にもあらかじめ努めましょう。
転職活動を始めるなら、1日でも早いほうがいい
ニートでいる期間=ブランクとなってしまいます。ブランクがある場合、企業側としては、「採用しても、実際に期待するような動きをしてもらうまでにはこれくらいかかるな…」と、即戦力にはならないだろうと推測されてしまいます。
失業保険が給付されている間はブランクにカウントしない企業もありますが、その期間を超えてしまうとブランクととらえる企業が増えてきます。
ブランクの期間が延びて、企業側に変な勘繰りをされないよう、転職しようかな…と思ったら、インターネットを見るついでに転職サイトや転職エージェントのWEBサイトなどを見てみましょう。
悩んだり、転職後のことを考えて眠れない夜が続くようなら、1日も早く転職活動を始めましょう。
まとめ
ニートの人が転職するためには、自分ひとりでは限界があるでしょう。そもそも社会とのかかわりを断っている状態が長く続いている人ほど、転職時にはサポートがあってしかるべきなのです。
ニートが今度こそ本当に転職したい!という場合は、転職エージェントを利用しましょう。転職エージェントの中でも面談時間が長いところや、キャリアアドバイザーが少数の転職者をサポートする場合、手厚いサポートを受けることができます。
ニート生活を脱出し、今度こそ社会に出て働くためにも、転職エージェントの応募書類添削、模擬面接、転職相談などの無料サービスを活用し、転職成功率をアップさせましょう。
エージェントに登録する際には、前職やニートでいた期間(ブランク)もオープンにする必要があります。その際は変に見栄を張らず、本当のことを伝えることをおすすめします。
見栄を張っても後で明らかになることもありますし、そのまま転職が成功して、採用後にわかってしまえば経歴詐称になってしまいます。
転職エージェントを「転職のために力を貸してくれるパートナー」だと思って、ニートになったきっかけや、本当にやりたい仕事、これだけは避けたい条件など、ありのままに話してみましょう。