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理想の退職のタイミングは?考えるべき4つのこと

今、退職したいと思っていても、感情にまかせてすぐ行動してしまうのは危険です。退職には最適なタイミングというものがあります。そのタイミングが違えば、もらえるはずだったボーナスがもらえなかったり、転職活動がうまくいかなかったりします。

退職者が多いのは、年末の12月もしくは年度末の3月という区切りの時期です。最適な退職のタイミングを決めるには、転職に有利な時期か、ボーナスがもらえるかなど考えるべきことがあります。

仕事をしながら転職活動をする場合、およそ3か月ほどで次の内定先が決まり退職という流れになるのが一般的だと言われています。内定まで2か月、残りを引き継ぎや有休消化と考えると、3か月が妥当だと言えます。

もくじ

求人数が多い時期は10月と3月

厚生労働省のデータによると、求人数が最も多いのは10月と3月です。求人数が多い時期に転職活動をすることで、幅広い求人から選ぶことができます。

10月の求人に間に合うように転職活動をする場合、9月頃から転職活動ができるような準備と実際の活動を始めましょう。そして内定が決まってから引き継ぎや有休消化を年末までに済まし、1月から次の会社で新しいスタートを切ることができます。

3月は特に退職者数が多く、求人を出す企業が多くなります。3月の求人に向けて1月頃から転職活動を始めると良いでしょう。3月4月は年度末・年度はじめにあたるため、どの企業の人事部も繁忙期です。書類選考や面接などに時間がかかり、なかなか思うように転職活動が進まないかもしれません。早めに準備を初めて、余裕を持って転職活動が進められるようにしましょう。

最適な退職のタイミングとは?

次の会社が決まっている場合、退職するのに最適な時期を選ぶ範囲は狭くなるかもしれません。新しい会社がいつから働き始めてほしいのかによるところが大きいでしょう。通常は、人手が必要なため、なるべく早く働き始めてほしいのが本音です。働き始める日にある程度の余裕がある場合は、退職するのに最適なタイミングについて下記のように考えることができます。次に働く場所が決まっていない場合には、自分にとって最適なタイミングを選ぶことができます。以下のポイントについて考えながら、在職中に次の就職先を確保しておくことがお勧めです。

繁忙期が終わってから退職する

企業や業種によって繁忙期は少しずつ異なるかもしれません。なるべくなら、円満に退職したいものです。退職はなるべく繁忙期を避けたほうが良いでしょう。辞めることで、職場に負担がかかるのは言うまでもありません。

繁忙期が終わってから退職すると、上司や同僚などの理解も得やすく、退職の意思が伝えやすいです。大きなプロジェクトが終わってから退職する。サービス業などでは、忙しい夏休みが終わってから退職する。などそれぞれの業種、企業ごとの繁忙期を避け、繁忙期後に退職するのが良いでしょう。

繁忙期に入る前や繁忙期の真っ最中に退職しようとするのはなかなか難しいでしょう。よっぽどの事情がない限りは、今働いている会社に迷惑をかけないタイミングで退職するのが一番です。

今の会社に入社してから3年以上たっているか

退職するタイミングを考える上で、今の会社に入社してからの期間はどれぐらいでしょうか?3年以上たっているなら、次の就職先も探しやすく、これまでの知識や経験を生かしていくことができるでしょう。

しかし、まだ3年未満の場合は、よほどの事情がない限り、退職するのに良いタイミングとは言えません。3年続かなかった人が次の場所でやっていけるのだろうか?と思われる可能性が高くなります。

それでも転職したい場合は、書類や面接でその理由が答えられるように考えておきましょう。そして以下のような考え方で退職のタイミングを決めるようにしましょう。

生活するのに十分な貯金ができてから退職する

次にどこで働くかまだ決まっていないまま、退職する際に一番気をつけたいのは、生活するだけの貯金があるかどうかです。転職活動を始めてから内定をもらうまでに早くても1か月、一般的には3か月ほどかかると言われます。

その期間に生活できるだけの貯金があるかどうか考えてみましょう。もし十分な貯金がないなら、まだ次の仕事が決まっていない段階で退職するのは危険です。

ボーナスがもらえる時期も含めて、金銭面を考えてタイミングを決めるのは、退職してから生活しやすいか、しにくいかに大きく影響します。重要ポイントとして考えることをお勧めします。

ボーナスをもらってから退職する

正社員として働いている場合、退職するのに良いのは、ボーナスをもらってからです。ボーナスをもらって退職するにはどのようにすると良いでしょうか。

一般的な会社では、ボーナスの時期が6月~7月と、12月の年に2回あります。ボーナスをもらう前に退職の意思を告げると、退職の日を早められたり、支給額を減らされる恐れがあります。そのため、退職を告げるタイミングは、ボーナスをもらってから告げるのが良いでしょう。

会社によってボーナスの支給条件が異なります。その条件は支給日に在籍していることだったり、支給日の後にも一定期間在籍していることだったりします。会社の支給条件を調べておき、それに従ってボーナスがもらえる退職時期を考えましょう。

次の会社が決まっているか、まだか?

次の会社が決まっているかどうかによって、退職のタイミングで考えるべきことが違ってきます。次の会社が決まっている人は、新しい会社に入社可能な日を伝える必要があります。一般的には、内定の1か月~3か月後ですが、すぐにでも来てほしいという会社がほとんどです。

入社して欲しい日と、退職日がうまく調整できれば一番です。現在の会社と新しい会社の来てほしい日のバランスを取って、どのように交渉していくか。そして、その退職日が自分にとって最適なタイミングかどうかも重要です。

次の会社がまだ決まっていない人は、様々な観点から退職にベストなタイミングを考えて決めることができます。次の会社がまだ決まっていなければ、働き始めてほしい日を考えなくて良いので、現在の会社と自分にとって最適な時期を考えて決めることができます。最適なタイミングとはどのように考えれば良いでしょうか。

次の会社が決まっている人が注意すべきこと

在職中に次の仕事が決まった人は、新しい就職先の都合に合わせて働き始める日を考えないといけません。働き始める日から計算して退職日を決めましょう。現在の会社がここまでいてほしいという日と、新しい会社がこの日から来てほしいという日がうまくいかないかもしれません。

しかし、新しい会社で働き始める日が遅くなってしまうと、最悪の場合、内定が取り消されることもあるかもしれません。退職日と働き始める日、どちらかを優先しないといけない場合は、働き始める日を優先的に考え、それに合わせて退職日を上司に伝えるしかありません。

会社の都合を考えると、本当は1か月前に退職を告げるのが一番ですが、法律上、退職の2週間前までに意思を伝えれば良いことになっています。退職する側としても最低限のマナーは守りつつ、もし引き止められても、先方の都合があるのでと言えば分かってくれるでしょう。

次の会社が決まっていない人が注意すべきこと

できれば次の会社が決まってから退職するのが一番です。働きながら転職活動をするのは、忙しい中で精神的にも肉体的にも負担がかかります。大変だから辞めてから転職活動をすると安易に考えるのはやめましょう。

退職すると収入がなくなります。自己都合退職の場合は退職後3か月間、失業保険がもらえないし、社会保険料は自己負担となります。しかし、どうしても事情があって先に退職する人もいるかもしれません。その場合は、転職活動の期間に生活できるだけの貯金があるかどうかが大きな決め手になります。

次の会社が決まっていない人の場合の利点は、自分にとって最も良いタイミングで退職する日をある程度決めることができる点です。現在の会社にとっては、繁忙期を避けることができれば他は自分に良いタイミングを考えることができるでしょう。

まとめ

退職したいという気持ちを持ったまま、働き続けるのは大変なことです。しかし、タイミングを考えずに辞めてしまうのは、自分にとっても会社にとっても良いこととは言えません。

退職届を出す前に、自分にとって最適な退職のタイミングを考えてみましょう。ボーナスがもらえるタイミングというのが良い例です。

そして、お世話になった会社を円満退職できるように、繁忙期でない退職が望ましいでしょう。次の会社が決まっている人は、新しい会社が働き始めてほしい日がいつなのかも考慮したいところです。

次の会社が決まっている人も、まだ決まっていない人も、最適なタイミングで退職できるように今回のポイントを役立ててください。

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