転職エージェント経由で転職活動を進め内定を受けた場合でも、「他に条件が良い求人案件が見つかった!」や「並行して受けていた第一希望から内定をもらった!」そして「なかなか転職が決まらなくてやっと内定をもらったがどうしても条件に納得いかない!」等様々な理由で内定辞退をしなければならない状況があると思います。
今回は転職エージェント経由で転職活動を行い受けた内定の辞退をスマートに行う方法を紹介していきましょう。
もくじ
メールでもOK!内定辞退を伝える適切な手段や伝え方とは?
転職エージェントから転職をサポートしてもらい得た内定を辞退することはとても心苦しいことではありますが、「言わない」という選択肢はありません。
社会人としてしっかりとけじめをつけて次に進むためにも適切な内定辞退の伝え方を考えていきましょう。重要なことなので必ず会って伝えなければならない訳ではありません。状況に応じてメールや電話等手段は問いません。
ポイントとしては、内定を辞退する旨を担当者に「確実」に伝えるということです。
「メール・電話・会う」の選択肢から状況に応じて判断する!
内定辞退を転職エージェントの担当者に伝える手段としては、メール・電話・会って直接伝えるという3つの手段がありますので状況に応じて判断していきましょう。
実際に会って直接話すことがベストなのですが、内定辞退の意思が固まったのであれば「いち早く伝える」方法が最優先です。いち早く伝えることにより担当者は内定辞退に伴う対応に動くことができるようになります。
したがって内定辞退を伝える最初の連絡は取り急ぎ電話がメールで行うことになるでしょう。内定辞退は重要な連絡事項ですから、メールで連絡して返信がない場合は更に電話をかけるなどして確実に担当者に伝わったかどうかを確認することが重要です。
条件面の相違が内定辞退の理由の場合の適切な伝え方!
条件面の相違が内定辞退の理由だった場合の適切な伝え方を紹介していきましょう。まずは内定を辞退するという意思表示です。「内定を辞退します」ということを明確に相手に伝えるようにしましょう。
メールで連絡する場合は、文字が残るので明確ですが電話で直接話をすると、言いづらいため言い方が回りくどくなりわかり難くなってしまうことがあります。一番伝えたいことである「内定を辞退する」ということははっきりと担当者に明言しましょう。
そして内定辞退の理由である条件面の相違についても具体的にどの条件が自分の希望とどのように違っていたのかを明確に伝えるようにしましょう。
他社への就職が内定辞退の理由の場合の適切な伝え方!
他社への就職が内定辞退の理由になった場合も条件面の相違同様にまずは内定を辞退するという意思表示を先に明確に伝えましょう。
次に内定辞退の理由である他社への就職が決まったことの伝え方ですが、転職エージェントの担当者が気になる点はどの企業に就職が決まったのかそして自社経由の転職の内定を蹴ってその企業への就職を選択したのかという点です。
就職が決まった企業名とその企業を選択した理由は正直にそして明確に伝えましょう。転職エージェント経由の内定を辞退する時点で当該転職エージェントへの印象が悪くなることは明らかですから、内定辞退理由を濁して更に印象を悪くさせるよりは明確に話した方が良いでしょう。
内定辞退を伝えるときに気を付けることとは何か?
転職エージェントを経由して内定をもらったにも関わらず内定辞退をする場合に気を付けるべき点を紹介していきましょう。ポイントとしては「正直に誠意をもって伝えること」につきます。また、転職エージェントを経由した内定の取り消しは直接企業へ連絡しないというルールも注意しておきたいところです。
例え転職エージェントに迷惑をかけることになったとしても自分自身の転職を成功させるために背に腹は代えられません。気を付けるポイントを押さえしっかりと対応していきましょう。
条件が合わなかった等内定辞退する理由を正直に伝える!
内定辞退をする場合には辞退理由を正直に伝えることが大切です。理由を伝えずに内定辞退の意志だけを伝えて理由を頑なに伝えないという方もいらっしゃるようですが、今まで親身になって自分の転職をサポートしてくれた担当者にとって内定辞退の理由は、次の案件紹介の参考のためにもぜひ知っておきたいものです。
条件が合わなかった場合具体的にどの部分が合わなかったのか、また他の企業への就職を選択した場合なぜその企業を選択したのかを正直に伝えることにより誠意は伝わりますし、逆に転職する人材をみすみす逃すまいと更に自分に合った条件の求人案件を提案されることもあり自分にとっての損失は何もなくむしろプラスに働く可能性もあるのです。
転職エージェントと内定先企業に配慮しできるだけ早く伝える!
内定を辞退するときは転職エージェントと内定を辞退する企業への迷惑を抑えるためにできるだけ早く伝えることが重要です。転職エージェントは応募先の企業の依頼により内定が決まれば報酬が入るというビジネスとして人材を紹介しています。応募先の企業もまた人手や資金や時間のコストをかけて人材の採用活動をしているのです。
内定辞退はそういった活動が無になってしまうことになりますので、内定辞退という行為だけで転職エージェントや企業に迷惑をかけることには変わりありませんが、できるだけ早く内定辞退の意思を伝えることで転職エージェントも企業も早期に次の対応を検討することができるのです。
転職をサポートしてくれた相手への感謝を忘れない!
内定辞退を転職エージェントの担当者に伝えるときは、内定を辞退する意思と共にこれまで転職活動をサポートしてくれたことに対する感謝の気持ちを伝えることを忘れてはなりません。
今回は内定辞退する結果になったとしても、今後また転職することになり同じ転職エージェントを利用する機会があるかもしれません。
内定を辞退するという行為自体であなたの印象を悪くしていることは明らかなのですから、少しでも悪い印象を回復させ再び転職活動でお世話になる場合でも気持ちよく転職活動をサポートしてもらえるように電話やメールをする際には必ず感謝の言葉を添えるように心掛けましょう。
内定辞退先の会社へ直接連絡は絶対にしない!
転職エージェントの紹介で内定をもらった企業への内定辞退の意思表示は必ず転職エージェントの担当者を通して行うことがルールです。転職エージェントは自分の代わりに企業と交渉しているわけですから、自分自身が直接企業と連絡を取ってしまうと、企業側と転職エージェントの関係性がこじれる可能性があります。
例えば内定辞退理由が他の会社の内定待ちであった場合でも上手く理由を伏せて交渉してくれている場合もあるのです。「郷に入っては郷に従え」ということわざの通り、自分自身の責任感や申し訳ないという気持ちから自分勝手な行動を取らずに転職エージェントを経由した場合のルールをしっかりと理解しておきましょう。
担当者に惑わされない!内定辞退を伝えるときの心構えとは?
転職エージェントは求職者が紹介先の企業に入社することで利益を得るビジネスです。内定の辞退つまりせっかく決まった「売り上げ」が取り消しになるような事態は避けたいということが本音です。
そこで内定辞退を伝えた際に引き止められることも多く見受けられますが、担当者によっては「この内定を取り消したらもう次の紹介案件はありませんよ!」等といった強引に引き止められる場合もあるようです。
引き止められることも充分に想定したうえで内定辞退を伝える時の心構えについて考えていきましょう。
引き止めには応じない!自分の転職の成功を最優先!
内定辞退を伝えたときの転職エージェントによる引き止めには、基本的に応じないという姿勢を持つことが大切です。自分自身でもせっかくもらった内定を辞退するということは大きな決断であるはずです。
「内定を辞退する」という結論に至るまでに内定を辞退するか否かについて他の転職先のことや就業条件のこと等を考え抜き自分自身の中で総合的に決断している方がほとんどだと思います。
内定を辞退すると伝えたところ、給与アップの交渉が成立したり就業条件が自分の希望する条件に変更された場合は引き止めに応じる余地はありますが、同条件で引き止めに応じることは自分自身の転職活動に妥協することになります。
自分自身の転職の条件にぶれない軸を持ち、担当者の強引な引き止めには転職エージェント自体の切り替えを行う等毅然とした態度で臨みましょう。
まとめ
転職エージェント経由での内定を辞退することは、転職エージェントや応募企業に迷惑をかけることは明らかですが、ドタキャンや入社前辞退等の明らかなルール違反とは違い一般的に起こり得ることです。
転職エージェントの担当者も「良くあること」という認識で仕事の一環として捉えていることがほとんどなのです。自分自身の転職活動に妥協することなく内定辞退をすることになった場合は担当者に速やかに正直に誠意を持って伝えることができていれば致命的な問題になることはありません。
内定を辞退することに怯え転職活動に妥協することなく、自身の転職成功に向けて積極的に活動していきましょう。