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面接時は10分前に到着していても問題あり?意外な落とし穴も!

面接で困ることTOP5に入りそうな、面接の際の到着時間。あなたは何分前に到着することが良いと考えますか?

時間ピッタリ、なんて考える人はいないと思いますが、ピッタリに到着するのはNG行為です。

しかし人それぞれある価値観により「常識」とされる時間は、ひとつではありません。そんな人間の持つ感覚の問題は簡単には片付きませんよね。それでも他人の価値観に干渉されず、解決できる手段もあるんです。

それは日本人特有の曖昧な「無難」な時間です。「無難」な時間とは一体どれくらいなのか、そして時間と共に事前に準備しておきたいこととは何かをこれからご説明していきます。

もくじ

面接場所に到着するのは何分前が一般常識?

先程も述べたように、「常識」として○分、と断言することはできません。一般的に「良い」とされていることは全て「無難」と言う曖昧表現からできています。

ビジネスマナーで通用する一般論は、「無難」なことを基準としていることが多く見受けられるということです。

今回の時間に関する問題もひとつの例ですね。

そして時間の管理はビジネスパーソンにとって、必須ともいえるスキルのひとつです。面接時だけではなく、実際に仕事を始めてからも時間管理は重要です。

では、具体的にどれくらいの余裕を持って到着していれば「良い」とされるのでしょうか。

どれくらいの余裕を持って次の行動に移れば「悪い」と見なされないのでしょうか。

面接地には15分前までに到着しておくこととその理由

その答えは「10~15分前」です。

5分前行動、10分前行動、様々な言い方を耳にすると思いますが、面接地には15分前を目安として少なくとも10分前には到着しているようにしましょう。

それは一体何故なのか。

後述もしますが、「いつ何が起きるか分からない」という想定外の出来事を予測することからきています。

  • もし、電車が遅延してしまったら。
  • もし、バスに乗り遅れてしまったら。
  • もし、悪天候でスーツに泥ハネがついてしまったら。

まずこんなことはないだろう、と思っている時ほど、想定外の出来事は起こるものです。友人との待ち合わせで「ごめん」の一言ですむような場面ではありません。

相手企業の方も、貴重な時間を割いて面接をしてくださる、という意識を持ちましょう。それによって自ずと、時間の管理もできるようになるはずです。

『時間に余裕を持つ』とは具体的に10分前行動

時間に余裕が持てるようになると、仕事に対する自信も自然とついてくるものです。

仕事に対する自信が持てると、面接でも自信を持って臨むことができます。

仕事でも講義でも試験でも「あと5分あれば終わるのに!」という場面に遭遇したことはありませんか?

それがいわゆる、「たかが5分されど5分」なのです。

あらかじめ時間を逆計算しておき、何分までに何をすれば間に合うのか、ということがビジネスパーソンにとっては必須な思考になります。

そしてその逆計算の中で余裕を持たせるために、10分前には終わるよう予定を立てておく必要があります。

そうしておくことにより、万が一ちょっとしたミスが起きたときに対応がしやすくなり、ミスが起きても間に合うという計算が出来上がります。

面接においては、受付するまでが10分前行動と捉えておくようにしましょう。

自宅から面接場所までの行動チェック

自宅から面接地まで実際にどれくらいの時間を要するのか、道順は正しく頭に入っているかなど、頭の中でシミュレーションを何度も繰り返すことが重要です。

休日などで実際に足を運べる場合は、自宅からの所要時間も含めて自分の足で確かめてみるのも良いでしょう。百聞は一見にしかず、ということです。

他にも、いくつかチェックすべき点はあります。それらをシミュレーションしておくことが余裕を持った行動へと繋がります。

  • 自宅から最寄り駅までの所要時間
  • 交通手段
  • 最寄り駅からの所要時間、道順
  • 待ち合わせ場所
  • 上記から逆計算できる到着時間

リストにするとこのような形となります。

これ以外にも持ち物や頭の中に入れておくべき情報など、チェックすることは大量にありますが、まずは15分前に面接地へ到着する、という課題が最優先です。

面接前に注意すべき場面、落とし穴も?

面接前に注意すべき場面は色々とありますが、最も気をつけなければならないことも時間に関係することです。

相手企業の方も、仕事の合間に面接をしてくれます。それを忘れてはいけません。

しかし自身が現企業に在職したまま転職を行なうとなると、自身の時間の融通もききにくいでしょう。

そのためにはどうするべきか。面接日時を決める前に相談をしておくことです。

面接に行く相手企業にとっては、自社を辞めて自分のところへ来てくれるという意識から、相談段階では多少なりとも融通がきくでしょう。

その際には既に時間を逆計算しておき、15分前に到着できるような時間を提案することです。

到着ギリギリはNGだが早すぎても相手を困らせてしまう

面接地への到着がピッタリや1分前など、ギリギリになることは絶対にNGです。

ギリギリになってしまうと分かった時点で、「遅刻してしまう旨」の連絡を入れることが無難でしょう。

遅刻の連絡を入れずにギリギリで到着するのと、遅刻の連絡を入れてギリギリ間に合うのでは、印象に雲泥の差があるといえるでしょう。

遅刻の連絡を入れる際にも気をつけるべきことがあります。

  1. 「申し訳ございませんが、予定時刻より少々遅れてしまいそうです。」
  2. 「申し訳ございませんが、予定時刻より5分ほど遅れてしまいそうです。」

少し遅れる、という趣旨は変わりませんが、どちらのほうが好印象ですか?

そうです、時間を曖昧に伝えるよりも明確に伝えることが、ビジネスシーンでは求められてきます。

先程も述べたように、相手企業の方も仕事の合間に面接をしてくれます。

「少々」とはどれくらいなのか、その間にできることはあるかと、どんなに小さなことでも考えが及びます。逆に早く到着してしまうのはいかがなものか。これもNG行為になります。それは何故なのか。

早く到着する分には好印象になるのではないか、と思う方もいるかと思いますが、ギリギリ到着と同じ理由で早く到着しすぎてしまうのもNGとなるのです。

相手企業の方も、時間を計算して面接の時間を取ってくれています。30分も前に到着してしまうと、予定してしたことができなくなってしまう可能性があります。

そのあたりは忖度して、相手の邪魔にならない時間に伺う、ということを覚えておきましょう。

落とし穴とは建物から面接室までの所要時間だった!

そして実は意外な落とし穴は、建物到着から面接室までの所要時間だったのです。

都心にある、フロアごとに企業がたくさん入っている高層ビルを思い浮かべてください。建物に到着はしたものの、そこから何階のフロアまで移動し、受付を行なって誘導されるのを待つか、ここまでの計算はしにくいものです。

なので、これを読んだ瞬間に計算を始めてみてください。相手企業の所在地は何階にあるのか。そして受付から面接場所までの移動時間。

これらを考慮した上で、面接場所へ到着するのが10分前になるよう、15分前には建物に到着している必要がある、と述べてきたのです。ビジネスの場においては、時間の読み合いが大切だともいえます。

いかに先読みするか、ということは、入社後に取引先の方との待ち合わせにも使われる重大なことです。面接だけでなく、その次にある仕事のことまで考えて、時間に余裕を持つ癖をつけておきましょう。

やむを得ず遅刻してしまう時の対処法

特に在職中の方は、現企業での仕事の都合や移動手段などの関係で、どうしても遅刻せざるを得ない状況に陥ることもあると思います。その時は素直に、遅刻する旨の連絡を入れておきましょう。

その際も、先程述べた言い方と同じ言い方で、時間を明確に伝えることが「良い」とされます。

そして理由も明確に伝えることです。

  • 「申し訳ございませんが、電車の遅延により15分ほど遅れてしまいそうです。」

電車の遅延は、再開までの見込みが立たない場合があります。その際にもその旨をきちんと伝えることが大切です。

  • 「申し訳ございませんが、電車が遅延しておりまして、再開までの見込みが立たずに○○駅からタクシーでそちらへ向かいます。20分ほどで到着すると思います。」

単純に「少々遅れます」と伝えるよりも、より明確に、より丁寧に伝えることが「遅刻」という悪印象を少しでもやわらげてくれる要素です。

つい忘れがちな自社情報の収集と整理

相手企業のことを下調べすることは誰でも行なうことでしょう。しかし、つい忘れがちな自社の情報について、あなたは質問された時に明確に答えられるほどの情報を整理してありますか?

自社ホームページに載っているようなことは一切聞かれることはないでしょう。むしろ、答えても良いのかやめておいたほうが良いのか、迷う情報を聞かれることもあるかと思います。

質問された時に、どんな質問ならば答えても大丈夫な範囲なのか、どんな質問が飛んでくる可能性があるのか、相手企業に対して失礼のない答え方になるかどうかなど、整理しておくことは必須です。

これは情報さえ持っていれば、待合室に通されてからでも整理できることです。あまり構えずに、しかし情報だけは必ず持って、頭に入れておきましょう。

難しいことを聞かれることはないと思いますが、せめて現企業までの通勤時間や、勤務時間、交通手段、給料形態などは頭に入れておくことをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?これまでに面接地到着から面接場所到着まで、意外な落とし穴も含めてご説明してきました。

面接前にも気をつけるべきことがこんなにもあるのか、と肩を落とさずに、しっかりと現実を見据えて相手に対して失礼のないよう心がけましょう。

そして、面接だけでなく入社後のことも踏まえた時間管理をすることで、面接においても相手企業の方に好印象を与えることができるでしょう。

面接は転職の第一歩です。その中でも、面接を行うまでが重要な一歩でもあります。一歩一歩確実に準備を進め、面接に挑んで「合格」の二文字を勝ち取りましょう。それによって皆さんの人生が180度変わる可能性もあります。

到着は15分前が無難、普段は10分前行動を心がける、これらによって転職活動を円滑に進めることができるでしょう。頑張ってくださいね!

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