近年では転職市場が“売り手市場”と呼ばれ、転職を支援するサービスが増え続けています。その中で、転職活動に欠かせないツールといえる“転職サイト”は、転職エージェントとともに利用するべきサービスのひとつであると言えます。
ただその一方で、「転職サイトに登録すると会社にばれるんじゃないか?」と不安を感じる方も多いはずです。もちろん、会社にばれてもかまわない方は別ですが、在職しながら仕事を探したい方にとっては、絶対にばれたくないのが正直なところでしょう。
そこでこの記事では、転職サイトへの登録が会社にばれない方法を紹介していきます。
もくじ
会社にばれる原因のほとんどが“本人の不注意”
まず結論として、転職サイトへの登録が会社にばれてしまうケースは少なからずあります。しかし会社にばれてしまう原因が、“本人の不注意”である場合が多いということも事実です。
というのも、転職サイトでは基本的に個人情報が非公開となっており、たとえ転職サイトに求人を出している企業であっても見ることができません。では、なぜ転職サイトへの登録がばれてしまうのでしょうか?
転職サイトへの登録が会社にばれてしまう原因として、
- 転職サイトの“ブロック機能”を使っていない
- 会社の同僚に転職活動をしていることを言う
- 会社内で転職サイトを見ていた
- 会社内に転職関係の書類を持っていった
などが挙げられます。おわかりの通り、ほとんどの場合が「本人が注意していればばれなかった」というもの。つまりは、たとえ在職中に転職サイトへ登録しても、しっかりとやるべきことにさえ注意を払っていれば「ばれる可能性は低い」と言えるでしょう。
転職サイトへの登録が会社にばれないための方法は?
転職サイトへの登録が会社にばれてしまう原因のほとんどは、本人の不注意と言えます。しっかりとやるべきことに注意を払い、転職サイトを有効活用していきましょう。
とはいえ、初めて転職をする方は「そもそも注意すべきことがわからない」と感じるかもしれません。では、何をして何に注意を払えばいいのでしょうか?
そこでここからは、転職サイトへの登録が会社にばれないための“方法”を紹介していきます。これらの方法はかなり簡単なものですので、転職サイトへの登録時は間違いなく注意を払っておきましょう。
転職サイトにある“ブロック機能”を活用する
まず、会社にばれてしまう大きな原因のひとつとして「転職サイトの“ブロック機能”を使っていない」というものがあります。もしブロック機能を使わなければ、たとえ現在勤めている会社であろうとも、あなたの登録情報を見たりスカウトしたりできてしまうのです。
基本的に転職サイトには、“ブロック機能”が搭載されています。ブロック機能とは「特定の企業に対してのみ、登録情報を“非公開”にする機能」のこと。つまりは、現在あなたが勤めている企業をブロックしておけば、会社側からあなたの登録情報を見れなくできるのです。
この機能を“ON”にしておけば、たとえ会社があなたの情報を検索したとしても結果に出ませんので、ばれる可能性が極めて低くなります。簡単に設定できる場合がほとんどですので、登録したらまず設定しておいてください。
また、クライアント担当者と直接関わる営業職などの方は、顔が知れているクライアントや関係会社もブロックしておくと安心でしょう。可能性は低いですが、クライアントから転職活動がばれてしまうケースも少なからずあるようです。
登録情報に専門用語など特定されるワードはNG
転職サイトでは、これまでの経歴や培ったスキルなどを登録する場合がほとんどです。その際の登録情報には、あなたの会社が特定できるような専門用語や製品情報、内部的な情報は記載しないようにしましょう。
個人が特定されるような細かい情報は企業に対して公開されない場合がほとんどである一方で、希望条件や自己PRなどは会社側からも基本的に見える状態になっています。ですので、自己PRなどに「〇〇という製品の営業担当をしていた」「〇〇という技術の開発に携わっていた」などを書くと、会社側から個人が特定されてしまうかもしれません。
もちろん、ブロック機能を設定してれば問題ないでしょうが、念のためにも記載する情報には注意を払っておきましょう。特に、ニッチな業界や専門的な技術を取り扱う会社に勤めている方は、細心の注意を払って登録情報を記入するようにしてください。
仕事に関係する人にはできるだけ口外しない
転職をしていることが会社にばれるのは、なにも転職サイト経由だけではありません。もし、転職サイトに登録したことを会社の同僚に話せば、その事実が“うわさ”として広まってしまう危険性があります。
たしかに、転職は新卒の頃とは違ってとても“孤独”なもので、時に大きな不安を感じ、誰か周りの人に話したくなることもあるでしょう。しかし、同僚や取引先に話してしまったことで、会社の上層部に転職活動がばれてしまうケースも少なくありません。
また、転職を会社に伝える場合は、最初に直属の上司へ伝えるのが礼儀であり、人伝いで会社にばれてしまえば周りからの印象も最悪です。よほど信頼できる同期や先輩などは別ですが、あまり深い関係性でない相手に勢いで話してしまうのはやめておきましょう。
転職サイトや関係する書類などを会社で見ない
会社で働きながら転職活動をする方がやりがちなミスが、転職サイトや関係する書類を会社で見てしまうこと。見ている現場がみつかってしまえば、もう言い逃れはできないでしょう。
仕事をしながら転職活動をするというのは時間的にも体力的にもハードで、常に時間に追われながらの活動になります。仕事後に面接があったり、休憩中に求人を探したりしてしまうかもしれません。たしかに時間が足りないのはわかりますが、最悪の場合を避けるための“リスク管理”として避けるべきでしょう。
もちろん、仕事が終わって面接へ直行する場合は必要書類や資料を持っていく必要があります。その場合は、たとえ会社に持ち込んだとしても「出さない、見ない」を心がけ、出したり見たりするときは周りに注意を払っておくのがベストです。
転職エージェントを活用するのもオススメ
転職サイトへの登録は、本人の不注意で会社にばれる可能性がある一方で、転職エージェントであればサービス経由で会社にばれる可能性は極めて低いと言えるでしょう。
なぜなら、転職エージェントでは「あなたと企業との間に必ず“コンサルタント”が入る」から。あなたの登録情報を持っているのはコンサルタントだけであり、その情報はあなたが実際に応募する会社相手にしか公開されません。
転職エージェントは初めて転職する方におすすめできるサービスですで、勤めている会社にばれないのはもちろん、求人紹介や面接対策、選考日程の調整など、“転職のプロ”からさまざまなサポートが受けられます。
ですので「会社に絶対ばれたくない」という方はもちろん、「転職が不安」「面接や書類に自信がない」という方はぜひ一度利用を検討してみてください。
転職サイトに登録しても気を使えば「ばれない」
ここまで転職サイトへの登録が会社にばれるパターンや、それに対応する方法を紹介しました。もうおわかりでしょうが、転職サイトに登録しても注意するべきことさえ守っていれば、会社にばれる可能性はかなり低いと言えるでしょう。
もちろん、転職サイト側が個人情報を漏らすことは絶対にありませんので、ブロック機能を活用したり登録情報に気を使っていれば、転職サイト経由で会社にばれることはないはずです。それに加えて、仕事に関わる人に口外したり会社で転職活動をしたりしなければ、まず会社にばれることはないでしょう。
ですので、もし「会社にばれるかもしれない」と悩んで転職サイトを使えずにいる方は、これらのことを注意しつつ利用してみることをオススメします。もちろん、実際に転職をしなくても利用は可能ですので「どんな求人があるのかな?」という気持ちでも利用してみてはいかがでしょうか?
まとめ
転職サイトには本当に多くの求人情報が掲載されており、転職活動をする上でとても便利なサービスです。その一方で、あなたの使い方次第では「会社にばれてしまう可能性がある」ということは覚えておきましょう。
とはいえ、会社にばれないようにする方法はむずかしいものではありません。ポイントは「自分の身は自分自身で守る」ということ。この意識を持ちつつ、やるべきことに注意を払っていれば、会社にばれることなく転職サイトを活用できるはずです。
当然ながら、会社に勤めながら転職活動をするにあたり、会社にばれてしまえばかなり活動がしづらくなるでしょう。上司や同僚との関係性にもヒビが入る可能性もあれば、転職自体を止められる可能性も考えられます。
とにかく「自分の身は自分自身で守る」ということを意識し、会社にばれないように注意を払いながら転職サイトを有効活用していきましょう。