現企業に在職したまま次の転職先を探す人も多いのではないでしょうか。
ご自身のことだけではなく、周囲の人達を見てみても意外と仕事と転職活動を両立させている人はいますよね。
彼らはどうやって両立させているのでしょうか。
そしてどうやって成功させているのでしょうか。
今回の重要なキーワードは『時間』です。時間に左右され、両立が難しくなっている方も多いかもしれません。
どうすれば上手に時間を使えるのか、この先で見ていきましょう。
もくじ
在職中と退職後に行なう転職活動の違いは?
在職中に行なう転職活動と退職後に行なう転職活動では大きな差があります。
先程も述べたようにキーワードである『時間の余裕』が大きな違いです。退職後はフリーになり、1日に制限される時間もさほど多くはないでしょう。
ハローワークへ行く時間や役所に行く時間など、平日の昼間に限定されてしまうものさえ、容易にこなせます。
一方、在職中のまま転職活動を行なうには、仕事との両立が余儀なくされます。
メリットが大きくなるのはどちらになるのでしょうか。
在職中のデメリットは時間が取れないこと
在職中のデメリットから見ていきましょう。
在職中は仕事との両立があるため、どうしても時間が取れません。仕事が休みの日や仕事終わりのプライベートな時間を犠牲にする覚悟も必要です。
現職が残業だらけであったり、通勤に時間がかかり拘束時間が長かったり、それだけでも時間を縛られてしまいますが、その中でも一番大変な新しい転職先を見つけるにあたってどれだけ吟味できる時間が取れるか、が問題です。
面接に行く時間などは相手企業の方と相談して調整すれば、比較的簡単に取れるでしょう。
例えば今の会社がブラックで転職をしたい、と考えている方が、新しい転職先を見つけた時にあまり長考する余裕が取れずに転職先もブラックだった、なんてことも有り得ます。
自分の求める条件は最低限のラインで決めておいて、中途採用の募集要項と見比べることが大切です。
退職後のメリットはリフレッシュしてから臨めること
退職後に転職活動を行なう場合には時間に余裕があるため、仕事で疲れた心身をリフレッシュさせてから転職活動を行なうことができます。
また、転職活動にあたって必要なものを揃えることもできますし、余裕を持って新しい転職先を見つけることもできます。
ただし、これらは全て経済的に余裕があることも前提されてしまいますね。
勢いで会社を辞めてしまったなど、緊急性を要する退職の仕方をされた場合は、周囲が仕事をしている時間帯すべてを転職活動にあてるくらいの心づもりで、転職活動に臨むことが必要です。
リフレッシュしている暇はないかもしれませんが、仕事をせずに職を探している時間そのものがリフレッシュになる場合もありますね。
考えようで様々に捉えることができますので、勢いで辞めてしまった方も焦らずに転職先を探すようにしましょう。
在職中のほうがメリットは大きい?
退職後よりも在職中に行なう転職活動のほうがメリットは大きいかもしれません。ここから先は在職中の転職を成功させるためのポイントやメリットなどをご紹介していきます。
在職中に転職活動を行なうデメリットとして挙げられるのは、先程の『時間』くらいかもしれません。ですから、先程はあえてデメリットのみを挙げておきました。
この先は気持ちの問題だけでなく、税金や保険など経済的な話も混じってきますので、きちんと把握して抑えておきたいところです。
住民税や国民年金などの税金関係は待ってくれない
見出しの通り、税金関係は待ってくれません。
住民税はその居住地に住んでいるだけでかかる税金、国民年金(厚生年金)は日本在住であれば誰でも払わなければならない日本のシステムです。
そしてここに落とし穴もあるんです。それは『健康保険証』に関する社会保険や国民保険などのシステムです。
退職すると、会社が負担してくれていた社会保険は抜けなければなりません。切り替える手間と、社会保険に比べて圧倒的に保険料の高い国民保険。
万が一、体調を崩して病院へかからなければならない、となった場面で10割すべてを負担するのは経済的にとてもきついですよね。
在職中に転職を成功させれば、現企業を辞職する翌日から新しい転職先に配属されていることにすれば、健康保険証について悩むことはありません。
有給消化を上手に使って転職や引っ越しをしよう
新しい転職先から見事内定をもらい、成功した時に気をつけたいことは健康保険証だけではありません。
現企業で残っている有給の消化についてです。先程までの税金関係とは違い、有給は消化しておかないともったいない、というだけの話ですが、それを有効活用することによって、新しい転職先に迷惑をかけることも少なくなる場合があります。
転職先が住んでいる場所から遠くなり、引っ越しをしなければならない場合は、現企業を退職してから新しい転職先に待ってもらって引っ越しするのではなく、現企業であまっていた有給を辞職する日から逆算してすべてそこにあててしまえば、それだけで引っ越し作業も完了できます。
引っ越しも物件を見に行ったり新しい家具家電を揃えたりとやることだらけです。
時間がないからこそ、有給は上手に使いたいものです。
在職しつつ転職を成功させる秘訣とは?
在職しつつ転職を成功させるには、いくつかのポイントを抑えておく必要があります。
同時進行なんて無理だと思われる方のほうが圧倒的に多いとは思いますが、すべて1人で行なおうとするから無理だという判断になるのです。
後述する方法を使えば、同時進行ができるどころかそれ以上のメリットも期待できるんです。まずは頭に入れておきたい風評からですね。
在職中の評価はどこの風に乗って噂されるか分からない
転職を決めたから、新しい転職先から内定をもらったからといって、勤務怠慢状態になってしまったり、仕事の引き継ぎもせずにほうけてばかりいたりすると、後々ブーメランとして自分に返ってくる可能性もあります。
全く別の業種になるならともかく、同じ業界や似たような業界では風の噂がどこからやってくるのか分かりません。そして噂とは、良い噂よりも悪い噂のほうが圧倒的に多く、広まりやすいんです。
転職活動をする時間が欲しいために、あまりにも現企業を休みすぎてしまうのも問題です。
休みがちになればやる気がないと思われてしまい、それはそのまま風の噂となって社外にまで出ていく可能性もあるんです。
現企業で行なう業務の最後の最後まで気を抜かず、しっかりと引き継ぎも行なって笑顔で退職できるような働き方をしましょう。
時間の有効活用は時間管理の仕方から
時間には管理の仕方にも問題があります。
限られた時間の中で転職活動を成功させるためには、自分に対して厳しいスケジューリングをしなければなりません。
分刻みでのスケジューリングも必要になるかもしれないほどです。
しかしその厳しいスケジューリングによって、仕事と転職活動とを両立させることが可能になるのです。
スケジューリングをしっかりしていれば、犠牲となるプライベート時間も少なくてすむ場合だってあるんです。
淡々と過ぎていく毎日のような日々のまま転職活動を行なうと、転職失敗に繋がる率も上がってしまうでしょう。
ひとつの予定が狂うと、スケジューリングをし直さなければならないようなことも出てくるかもしれませんが、それでもスケジュールを組む、組まないの差は大きく出てきます。
両立する時間が取れない時は転職サイトを活用しよう
ここまでは自力で転職活動を行なう際のポイントや注意点を挙げてきましたが、どうしても時間が取れない場合や条件の良い企業を探している暇がない場合には、転職サイトを活用してみましょう。
個人的な知り合いにも転職サイトを通して転職を成功させた人がいますが、マッチングを始め、相手企業との相談や打ち合わせなども代行してくれますし、条件交渉もすべて転職サイトの方に任せてしまうこともできます。
あとは面接に行くだけ、という状態にまでスムーズに時間もかけずやってくれる、言わば転職に関するプロです。
プロに任せれば失敗も減りますし、新しい転職先に配属されたあとのサポートを行なってくれる場合もあります。
第三者が介入することによって「言った」「言わない」論争が起きないこともポイントです。
更に嬉しいポイントは、面接に3社へ行ったとしてすべて内定をもらった場合、断るのもプロに任せられるという点です。
まとめ
さて、いかがでしたか?
ここまでで知っておきたい7つのポイントをお伝えしてきました。
在職中に行なう転職活動は、時間以外のデメリットもありますが、それが気にならないほどのメリットがたくさんあります。
在職していることで経済的に困ることもなく、税金などの滞納もなく、そしてプロに任せればサポートもバッチリです。
ご自身にとって、よりやりたいこと、より自分に合った仕事を求めて、転職を視野に入れるのも良いかもしれませんね。
年齢が上がると転職が難しくなってくる業界もありますので、転職したいともやもや考えが浮かんでいる場合は、できる限り早く決断をして在職したまま安定を得ながら転職に臨むのも良いでしょう。