転職において1番怖いのは「ミスマッチ」です。万が一でもミスマッチしてしまえば、あなたがその職場で快適に働くことは難しく、状況の改善を図るべく実行に移した転職は失敗してしまったことになるでしょう。
できることならそうしたミスマッチは転職する前から起こらないように気を付けなくてはなりません。今回はそのために気を付けたい事柄やチェックポイントについてご紹介していきます。
転職の際の企業研究・企業見学・面接などで役立てていただければと思います。
もくじ
要確認!転職は自分のためを思って実行するもの
ここで確認ですが、あなたが転職を決めた理由やきっかけは、自分の考えに因るものでしょうか?それとも自分以外の誰かの考えに影響されてのものでしょうか?
もっとも、そうした転職の理由やきっかけは自発的なものでなくとも構わないのですが、最終的な決断を下して行動に移すのはあなた自身であることを忘れてはいけません。
転職は自分のためにするものであって、その決断に自分の強い意志が伴っていなければ、軸のしっかりした転職は実現することができないでしょう。
迷うことはもちろん構いません。ただ、迷いながらも自分なりの考えや活路を見出すための努力を怠ってはいけません。
自分の置かれている現在の状況を客観視、どういった点に転職をすることの価値・意味があるのかをゆっくりと考えてみましょう。
そうすれば自ずと転職におけるあなたなりの軸も定まってきます。その軸を大切にしながら、転職活動を進めていきましょう。
転職する時に気をつけたいこと5つとは?
あなたが転職する時に気をつけたいことを5つご紹介させていただきます。
ここで紹介していく事柄を転職前にチェックしていただくことで、あなたが望まないミスマッチをしてしまう可能性を抑えることができます。
また先程もご紹介した転職活動の軸が定まっていない方にとっては、軸を定めていくためのヒントにすることもできるでしょう。闇雲ではなく計画的な転職活動を行うことにより、あなたが理想とする転職の実現に近付けていきましょう。
曖昧では不安!転職の理由は明確にしておくのが吉
転職する際には転職する理由を明確にしておくのがおすすめです。それは冒頭でご紹介したように、あなたが迷いなく転職するための軸をつくるためでもありますが、あなたの周囲(職場・家族)を納得させるためでもあるでしょう。
仮にしっかりとした理由がないのに転職しようとしているのならば、周囲はあなたに対して「無謀だ」、「計画性がない」と厳しい言葉を投げかけることは容易に想像できますし、それによってあなたも転職を諦めざるを得なくなります。
一度転職すると決めた以上は、あるいは転職によってしかあなたが理想とするキャリアを創出できないのならば、その意志にしっかりとした理由を伴わせなくてはなりません。そしてその理由を周囲に説明し、あなたの転職を応援してもらえるように努力しましょう。
求人票には嘘がある!あくまでも目安と考えよう
求人票には嘘があることをあなたは理解しておかなくてはなりません。
求人票に書かれた給与・福利厚生などの情報だけを当てにしていると、実際は全く違った条件で働かざるをえなくなるケースが起こることも考えられます。
そもそも求人票に書かれている情報は、あくまでも目安であることを覚えておきましょう。その裏に隠された細かな就業規則などを加味した上でなければ、求人票に書かれた情報だけを頼りに転職してはいけません。
全てを疑ってかかれとまではいいませんが、企業研究・企業見学・面接・知り合いからの口コミなど、複数の情報筋を参考にした上で転職するに値するかどうかを判断するようにしましょう。
また、求人票に疑わしい内容が記載されている場合は、ハローワークや企業に問い合わせることも忘れてはいけません。
待遇だけではNG、転職先の人間関係も注意
転職先の職場で気持ちよく働くためには、待遇面が良いだけでは気持ちよく働けるとはとてもいえません。
その職場における人間関係にも注目し、その良し悪しを判断することを忘れないようにしましょう。人間には色々なタイプがいて、そのすべてがあなたにとって心地よいものであるなんてことはあり得ません。
それでもあなたが絶対に嫌だと感じるタイプはあるでしょうし、そうしたタイプの人物と働くことは待遇が良いという魅力だけでは耐え難い苦痛を味わうことになるでしょう。
もっとも、元々の職場を退職することを決めた理由が人間関係である場合、「今度の職場こそは人間関係が良いところにしたい」という目的は最優先事項のはずです。
逆に「待遇さえ良ければ、多少の人間関係の悪さは気にしない」と考える人もいますが、それはあくまでも実際に転職する前の考えでしょう。実際に転職した後になって、その人間関係の悪さがもたらす弊害やストレスに悩まされるケースも散見されます。
人間関係の良し悪しは企業見学や面接などを通してうかがい知ることもできますし、身近にその職場に就職したことがある知り合いなどがいれば、様子を聞いてみるようにしましょう
ミスマッチはあり得る!企業研究は徹底的にやろう
ミスマッチは普通に起こり得ることをあなたは認識しておく必要があります。
リクルートワークス研究所の調査によると、転職をした方のうち74%が満足度について「以前(前の職場)よりも良くなった」と回答しています。
この数字は年を経る毎に段々と減っていくのですが、40代でも72%、50代でも67%とかなり高い水準となっていることがおわかりいただけるのではないでしょうか?
しかし、裏を返せば3割ほどの人達が転職に満足していないことも確かで、ミスマッチが起こることも珍しくないということになります。ミスマッチを起こさないためにまずできるのは、企業研究です。
その企業の方針・事業・具体的な業務内容などが、あなたの求めるものにあっているかどうかをよく調べるようにしましょう。
もっとも、そのすべてにあなたが賛同できるとはいえませんが、あなたが強く惹かれるポイントが1つでも2つでもあるならば、あんたが転職するに値する企業といえるのではないでしょうか?
円満退職!引き止められたら上手に対応しよう
転職するためにはまず、今いる職場に退職する旨を伝えなくてはなりません。働きながら転職活動をする場合でも、退職した後に転職活動をする場合でも、ここは避けて通ることはできません。
その際には「考えを改めてくれないか?」と転職の引き止めにあうことも考えられるでしょう。こうした場合においては、転職することによってあなたが成し遂げたい将来のことなどについて説明し、転職を応援してもらえるように努力しましょう。
逆にこの時にその職場における恨み節などを転職理由に挙げてしまうと、円満な退職は実現することができません。
言いたいことは色々とあるのかもしれませんが、後味は悪くなってしまいますし、この先取引先として付き合うことになった時の妨げになるでしょう。
そうした先々のことを見据えた上で対応することを心掛けてください。
転職のハウツーは1人で考えない方が良い
転職するにあたっては、色々なことに思いを巡らせるうちについつい孤独になりがちです。自分のなかで考えを深め決断することは悪いことではありませんが、そうした時に思い付く様々な転職のハウツーは、あなたを苦しめることに繋がりかねません。
良い転職先・悪い転職先の見極め方、自分が転職を考えようとしている企業の口コミ、面接時のテクニックなど、あなたは様々な情報をかき集め、それを自分の知識として吸収していくことと思います。
しかし、そうした情報のすべてが正しいとは限りませんし、あなたの行動を縛る原因にもなりかねません。
また、1人で集められる情報にも限りがありますから、様々な情報筋からの意見も参考にしつつ、広い視野をもって転職活動を進めていくようにしましょう。
まとめ
転職におけるミスマッチは誰にでも起こり得るもので、無計画のままに転職活動を進めることはおすすめしません。
必ず「自分の転職理由を明確にする」、「求人票の情報は目安と考える」、「待遇だけでなく人間関係にも注意する」、「企業研究を徹底的に行う」「引き止めに上手に対応する」といったポイントに注意しながら、計画的に転職活動を進めていくようにしましょう。
転職活動は自分のために行うものですから、自分が後悔しないためにもできる限りの努力をする必要があります。
また、転職活動は孤独に行うものではありません。自分の考えを醸成していくことは大切ですが、その前に複数の情報筋からの意見・考えも取り入れ、広い視野をもつようにしましょう。