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転職エージェントの利用の流れに沿った上手な活用術!

「転職エージェントに登録したもののどのように転職活動を進めたらよいかわからない」と思っている方は多くいらっしゃると思います。今回は、転職エージェントの利用の流れとその流れに沿った上手な転職エージェントの活用術を紹介していきます。

転職エージェントは転職活動をするにあたっての様々な活動をサポートしてくれます。転職活動の流れの中で転職エージェントをいかに活用できるかが効率転職活動を進められる鍵となるのです。

もくじ

転職エージェントの利用の流れとは?

転職活動の流れに沿って転職エージェント利用の流れを紹介していきましょう。

転職エージェント利用の流れは、転職活動の進捗状況に応じて進んでいくことになります。一般的な転職活動の流れとしては自己分析や自分の経歴やスキルを整理したり求人案件の情報を収集したりする「転職の準備期間」があり、そこから求人に応募し書類選考や面接等の「選考期間」があります。その後見事内定を勝ち取れば現職の退職手続きも含めた「入社準備」を行うという流れになります。

「登録」後に転職の意思確認や面談日時の決定!

まずは転職エージェントに登録を行いましょう。転職エージェントを決めかねている方は求人数が多い大手の総合型転職エージェントを選択しておきましょう。

また、登録とは別に自身の情報の詳細である履歴書や職務経歴書を作成し転職エージェントとの面談に備えて事前に送付しておくことをおすすめします。事前に詳細な情報を伝えることにより、転職エージェント側は面談時に具体的な転職の提案がしやすくなります。

登録後に担当者から面談日時等の連絡が入り、そこで転職を希望する時期や面談の日時を決定します。転職をする意気込みを示すためそして転職エージェントに優先的に動いてもらうためには、「すぐにでも転職したい!」という意思表示を行うことがポイントです。

「面談」で自身のキャリアや希望を伝える!

転職エージェントとの面談では担当のキャリアコンサルタントがヒアリングを行う形になります。この面談では自身のキャリアや転職を希望する業界や職種や年収等を具体的に伝えましょう。希望をより具体的に伝えることにより転職エージェント側も紹介する求人案件を明確にすることができるのです。

また、自身のキャリアやスキルをしっかりと説明し自分自身を充分に理解してもらえば、担当キャリアコンサルタントから自分の適性に合った転職の提案をしてもらえることでしょう。

キャリアやスキルの説明のときに少しでも自分を高く評価してもらうために嘘をつくことはやめましょう。嘘は必ずバレますし場合によっては虚偽報告による内定取り消し等という事態にもなりかねません。正直に誠実に伝えることが大切です。

求人紹介を受け自分に合致した応募企業の決定!

面談後は担当のキャリアコンサルタントから様々な求人案件の紹介を受けることになります。紹介された求人案件の中から自分の希望に合致した企業を積極的に応募していきましょう。

じっくりと企業研究をして応募企業を絞り込み納得できる1社に応募して内定を勝ち取ることは理想的なシナリオですが、1社のみに応募し内定に至る人は少ないのが現実です。

1社のみに応募し落ちた場合またゼロから全ての過程をやり直す手間を考えた場合、複数の企業に同時に応募しておいた方が効率的です。後述しますが複数企業の面接等の日程調整も転職エージェントが調整してくれるサービスもありますので、まずは担当の転職エージェントと相談の上、沢山の企業に応募して可能性を広げてみましょう。

履歴書送付等の「応募」手続きを行い書類選考!

応募する企業が決定したら、職務経歴書や履歴書等の応募書類を送り書類選考になります。転職エージェントの支援の一つとして応募書類の添削してくれるサービスがあり、書類選考と突破するための的確なアドバイスを受けることができます。

職務経歴書の推奨枚数は2枚程度とされています。限られたスペースの中で自分自身の魅力を効果的に伝えるためには、自分自身で見やすさやわかりやすさ等記入内容を熟慮することも大切ですが、第三者の客観的なアドバイスが活きてきます。

「転職のプロ」である転職エージェントの豊富な経験に基づく意見を取り入れて「受かる」書類を作成しましょう。

日程調整や面接対策を経ていざ「面接」へ!

書類選考を通過すれば次は面接が待っています。面接の日程を調整する中で複数の企業へ応募している方は他の応募先の進捗状況も考慮しながら日程を調整していかなければ、転職の選択肢を狭めてしまう場合もありますので注意が必要です。

なぜなら、内定が出てから1週間程度で回答を出さなければならない企業がほとんどだからです。「第二希望の内定をもらったのに第一希望の合否通知まで二週間以上かかる」という事態に陥りどちらかをあきらめなければならないという事例は良くあります。

転職エージェントでは転職活動スケジュールを管理するサービスがありますので、自分の要望をしっかりと伝え選択肢を広げられるようにしっかりと管理してもらいましょう。

また、書類添削同様に面接対策も受けることができますので、「転職のプロ」である転職エージェントから「受かる」ための面接ノウハウを事前にしっかりと学んでおきましょう。

「内定」後に年収交渉や入社日交渉!

最終面接を終えた後に内定という流れになりますが、ここでも転職エージェントを活用するポイントがあります。それは年収や条件等の要望の交渉を転職エージェントに依頼することです。後悔しない転職を行うためには年収や条件等は最後まであきらめないことが大切です。自分一人では交渉しづらい年収や条件について転職エージェントがしっかりと交渉してくれます。高評価で内定を勝ち取った場合や複数社の内定をすでに受けているような場合、交渉が成立する可能性が高まります。ダメもとでも交渉を依頼する価値はあります。

また内定後の入社日についても、現職の退職手続きや自分自身の希望等を考慮しながら転職エージェントがしっかりと交渉してくれます。

「登録」から「面談」までにするべきこととは何か?

転職エージェントに登録してから初めての面談までにするべきことを紹介していきます。ポイントとしては、「転職に関する様々な情報を収集できる環境をつくること」そして「自分自身の考えを整理すること」です。

能動的に転職活動を行っていては転職を成功させることはできません。転職エージェントに登録してから面談までの期間は、ただ待つだけではなく転職エージェントの面談に向けてそして今後の転職活動に向けた準備を着々と進めておきましょう。

複数の転職エージェントに登録し幅広い情報収集!

転職活動を進めるにあたり幅広い情報収集を行い多くの選択肢から自分自身の最良の転職を決めるために複数の転職エージェントに登録することをおすすめします。

転職エージェントのキャリアコンサルタントによって転職の提案内容が異なることもありますし、転職エージェントごとに保有する求人案件も異なります。

様々な意見を聞き多くの求人案件から自分に合った転職先を探すことにより、転職してから「こんな優良な企業があるなんて知らなかった!」や「あの業界の方が自分に合っていたかもしれない」といった「無知による後悔」を防ぐことができます。

選択に迷わない!具体的な転職計画を立てておく!

これからの転職エージェントの面談や転職活動を進めていくにあたり、様々な転職に関する提案や求人案件の紹介を受けることになりますが、様々な意見や情報に惑わされ選択に迷わないためにも具体的な転職計画を立てておく必要があります。

具体的に希望する業界や業種が決まっていなくても、希望する勤務地や希望年収そして休日等の譲れない条件等の「転職に対する考え方の最低限の軸」はしっかりと事前に確立しておきましょう。

ぶれない軸を持つことにより、様々な提案を受けて迷ってしまったり、転職がなかなか決まらず妥協しようかどうか考える時に「自分軸」に基づき判断することができるのです。

自己分析やキャリアの振り返り自分自身を再認識!

自分自身のキャリアを振り返り、どんな仕事が合っているのか、そしてどんな強みがあるのかといった自己分析を充分に行い転職エージェントとの面談に備えましょう。

自己分析のポイントは、自分自身の理想や夢を膨らませ過ぎず、実際に自分が行ってきた仕事やキャリアといった「現状」と素直に向き合い自分自身を再認識するということです。

現状の自分をしっかりと把握できれば、自分に合っていてかつ充分に仕事をこなして行ける自分に適した業界や職種が見えてきますので、転職エージェントとの面談や今後の転職活動も円滑に進めることができるようになります。

整理した自身の情報を事前にしっかりと伝える!

自己分析やキャリアの振り返りで自分自身を再確認して希望業種や希望職種そして自分自身の強味をまとめることができたら、その内容を面談前に転職エージェントにしっかりと伝えておくことも大切です。

自分自身の情報を事前にしっかりと伝えておくことにより、初めての面談からより具体的な転職提案を受けることが可能になります。

転職に対する希望や自分自身の情報が漠然としている転職希望者に比べて、自分自身の情報や希望をしっかりと把握している転職希望者の方が、転職に対する強い意欲を示すことができより良い転職の提案や優良な転職案件の紹介が受けられる可能性も高まることでしょう。

「面談」における2つのポイントとは?

転職エージェントとの面談の内容次第では、優良な求人案件をどんどん紹介してもらえたりすることもあり今後の転職活動を左右することも大いにあり得ます。「転職エージェントの面談だし企業面接じゃないから気楽な気持ちで行こう!」と考えている方は考え方を改める必要があります。

今後転職エージェントを活用していくための面談でのポイントは、誠実さとやる気を示し転職エージェントをやる気にさせることです。転職エージェントをやる気にさせることにより転職エージェントの「働きぶり」が良い方向に一変するのです。

「協力者」であるコンサルタントに嘘をつかない!

まず転職エージェントは企業の「面接官」ではなく自分の転職をサポートしてくれる「協力者」であることを理解しておきましょう。

転職の協力者である転職エージェントに対し「これを伝えたら転職が不利になる」等と思い嘘の情報を伝えてしまうと転職のサポートが無駄になってしまう場合があります。

例えば、うつ病で半年間休職していたことを隠していたとしましょう。内定が出た後に転職先の企業から直近3ヶ月間の給与明細と源泉徴収を求められ結局休職がばれてしまった場合どうすることもできず内定取り消しになるしかありません。

転職エージェントでは事情をしっかりと伝えてくれれば事情があるなりにしっかりと転職サポートを行ってくれます。転職を成功させるためには協力者への嘘は禁物です。

熱意を示し担当コンサルタントをやる気にさせる!

担当キャリアコンサルタントをやる気にさせることは転職を成功させるためにはとても重要なことです。担当キャリアコンサルタントも人間ですので、転職希望者の好き嫌いややる気に差が出てくることはもちろんあります。

そのため、転職エージェントから手厚いサポートを受けるためにはファーストコンタクトである面談で担当のキャリアコンサルタントをやる気にさせる必要があるのです。

先述した嘘をつかないことはもちろんのこと、自分自身のスキルや自己PRをしっかりと行い「自分に合った仕事があればすぐにでも転職したい!」という転職に対する熱意をしっかりと示し、担当キャリアコンサルタントの心を掴みましょう。

「応募」における転職エージェント活用術とは?

求人企業へ応募する際に転職エージェントにサポートしてもらうべきことが2点あります。それは「スケジュール管理」と「応募書類の添削」です。

求人への応募は1社だけではなく優良な求人案件に複数応募することが一般的です。また、求人案件によって採用スケジュールが異なるため応募求人数が増えれば増える程スケジュール調整が難しくなります。

また、応募書類の質の向上は参考書や独学ではなかなか難しい部分があります。第三者に添削してもらうことで「受かる」応募書類の作成に繋がっていくのです。

円滑な転職活動ができるような日程調整を行う!

複数社応募する際に、内定の時期を考慮した上手な日程管理で選択肢を広げることの大切さは先述した通りですし、転職エージェントへ依頼すればしっかりと管理してくれるはずです。

しかし、転職希望者の都合を無視する転職エージェントには注意が必要です。例えば、複数の転職エージェントを利用していることを把握している場合、どうしても自社で転職を決めてもらいたいという考えから、自分自身の希望とは裏腹に日程調整を早めできるだけ自社が紹介した求人案件で決めてもらおうとすることがあります。

スケジュールに対する自分自身の考えをしっかりと伝え、それでも転職エージェント本位の日程調整をされるのであれば転職エージェントの変更も検討するべきです。

応募書類の添削や推薦状で書類選考通過を後押し!

応募書類の添削や推薦状は転職エージェントそして担当キャリアコンサルタントの腕の見せ所です。応募書類の添削では様々な転職案件の経験を活かし転職エージェントは応募する業界や業種に合わせて「受かる」応募書類作りを提案してくれます。

また、転職エージェント経由で応募する際は、応募書類とは別にスキルや経歴や転職理由そしておすすめできる理由等を記入した「推薦状」が転職エージェントから応募企業へ送られることになります。

この推薦状は書類選考時評価が同列の応募者がいた場合、担当キャリアコンサルタントの過去の紹介実績や応募企業との強い信頼関係により「このキャリアコンサルタントが推薦する人材は違いない!」と書類選考通過が有利になる可能性があります。

担当キャリアコンサルタントの実績や得意な業界についてはしっかりチェックしておきましょう。

「面接」における転職エージェント活用術とは?

応募企業の面接においても転職エージェントをどんどん活用しサポートしてもらいましょう。面接が上達するポイントは、「場数を踏むこと」そして「面接で与える印象を確認すること」です。

面接も応募書類作成同様になかなか一人で練習し質を上げることは困難です。面接対策が充実している転職エージェントも多々ありますので、たくさん面接の練習を行い、面接での自分の発言や振る舞いからどのような印象を与えられているかをしっかりとチェックしてもらいアドバイスに沿って面接対応の質を上げていきましょう。

具体的で的確な練習で自信がつく面接対策!

転職エージェントの面接対策では面接を突破できる的確なアドバイスを受けることができます。「緊張して何を話していいかわからない」と不安な方でも担当キャリアコンサルタントが面接官役となって模擬面接を行ってくれたりもします。実戦形式の模擬面接で場数を踏み自信をつけていきましょう。

また、転職理由や経験や実績のアピールそして想定される質問への適切な回答方法まで「転職のプロ」である転職エージェントが様々な事例や実績を基に的確なアドバイスなアドバイスをもらうことができます。

また、独学ではなかなか把握しきれない点は、業界や職種ごとに異なる面接のコツです。業界や求人内容によって欲しい人材が異なります。業界や職種ごとに面接官の評価視点のポイントをしっかりと教えてもらいましょう。

失敗を次に活かす!企業側のフィードバック確認!

企業との面接後に必ずしておきたいことは、企業側のフィードバックを確認することです。面接を通過できなかった場合、何が問題だったのかをしっかりと把握し修正し次の面接に繋げていくことが大切です。

転職エージェントを使わずに面接を受けている場合、企業からのフィードバックを受けることは困難です。転職エージェントを利用していれば、転職エージェント経由で企業からの面接のフィードバックを確認することができます。自分ではうまくいったと思える面接でも、案外低い評価だったということもあり得ますので、企業側の評価視点をしっかりと理解し、面接成功に繋げていきましょう。

「内定」後における転職エージェント活用術とは?

悔いのない転職にするための給与等の最後の条件交渉や転職先への入社に向けての準備や今の仕事の退職手続きや引継ぎ等やらなければならないことはまだまだ沢山あります。

そんな内定後の様々な「やるべきこと」をサポートしてくれるサービスが転職エージェントにはあります。内定後に転職エージェントを活用する方法を紹介していきましょう。「転職して本当によかった!」という結果にするためにも転職エージェントを上手に活用し最後まで気を引き締めて行動することが大切です。

給与等の条件交渉で悔いのない転職をサポート!

転職をするにあたっての一番のモチベーションとなる給与等の条件交渉は、転職エージェントを活用し最後まで諦めずに交渉をしてもらいましょう。

条件交渉を成功させるためのベストな条件としては、「高評価で内定を受けること」そして「複数内定を得ていること」が挙げられます。

高評価内定に関しては、企業から高い評価を受けているため、優秀な人材が他に流れてしまわないように条件交渉が有利に進む可能性が高まりますし、複数内定に関しても他社との比較によって競争力が働き交渉力が高まるのです。

自分が有利な立場にある場合は、企業へ効果的に掛け合ってもらうために転職エージェントに何社から内定を受けているかそしてどのくらいの年収を希望しているか等をしっかりと伝えましょう。

退職手続きや引継ぎ等円満退職をサポート!

転職エージェントでは、退職手続きに関する様々な悩みや相談を解決し退職をサポートしてくれます。多くの転職を手掛けている転職エージェントは「円満退職」を実現させるノウハウも持ち合わせていますので、様々な事例を踏まえ相談者に合った円満退職を提案してくれます。

会社への退職届の提出、貸与物の返却、必要書類の受け取り、社会保険や税金の手続き等、退職に関する手続きは複雑で面倒です。そして初めての退職の場合、「いつ退職を切り出そうか、どのように伝えたらよいかわからない」という不安を持っている方も沢山いらっしゃるはずですし、1人で退職手続きをスムーズにこなすことは難しいでしょう。

転職先が決まったらまずは退職について転職エージェントに相談し、円滑な退職手続きを行っていきましょう。

まとめ

「この場面では転職エージェントのこのサービスを活用しよう!」といったように転職エージェント利用の流れを充分に理解したうえで転職活動を進めていくことにより、応募書類作成や面接等の質が向上したりスケジュール管理の効率化ができたり等たくさんのメリットが生まれることは理解していただけたと思います。

転職エージェントを最大限に活用するために一番大切なポイントは、「流れを掴んで自ら動く」ということです。転職エージェント利用の流れを理解し自発的に行動し転職エージェントのサービスを最大限に活用することによりどれだけのメリットが得られたかによってあなたの転職活動の結果が大きく変わります。

少しでも良い結果を得られるように、転職エージェントをどんどん活用していきましょう。

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