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転職時にも筆記試験がある?出やすい問題と対策のポイント5選

すべての会社で実施されているわけではありませんが、転職をするときに多くの会社で筆記試験を取り入れています。いまさら学生時代のときのように、必死で勉強をしなければならないのかと、憂鬱な気分になる人もいるかもしれませんね。

なぜ、転職時にも筆記試験を行うのか、会社側の意図、対策方法を解説していきますので、項目ごとに見ていきましょう。

もくじ

筆記試験を導入する会社側の意図

転職者には入社してすぐに即戦力となってほしいと考えている会社が多いです。そのため、どの程度の能力があるのかをというのは、人材を選ぶときの重要なポイントになります。面接だけでは、即戦力として役立ってくれる人材かどうかを判断するのが難しいからです。

そこで筆記試験を実施することで、どれだけ専門的な知識があるのか、即戦力として役立ってくれるのかをある程度把握しておけます。

即戦力の人材を確保するために、転職のときでも筆記試験を行う会社が増えているのではないでしょうか。

実際に働き始めてから、仕事についていけないという人を出さないようにするためにも、筆記試験は重要なポイントとなっているのです。

回答が正解かどうかよりも理解能力があるかどうかが重要

大学まできちんと卒業していたとしても、結局は在学中にどう勉強をがんばったのかが大切です。どこの学校を卒業したのかは重要ではなく、中身の濃い勉強ができているかどうかを見るために、筆記試験で判断します。

ただし、難しい問題が出るわけではなく、理解力を見るための問題が多いので、参考書の問題と回答を丸暗記してもあまり意味がありません。

問題をよく理解でき、どのような過程でその回答に至ったのかがわかっているかどうかが重要です。

一般的な教養があるかどうか?

一般的な常識として答えられるべき問題が出題されます。社会問題や世界経済など幅広い知識があるかどうかが問われるということです。常日頃から政治や経済などのニュースに関しては、一通り読んでおきましょう。

今はいろいろな種類の便利なニュースアプリがたくさんありますので、いくつかインストールしておいてください。朝の通勤時間や朝食後の休憩中に読むのが最も効率が良いかもしれません。

毎日少しずつでも、有益なニュースを読んでおくことで、筆記試験の問題を解くのに役立ちます。

時事ニュースは政治や経済などの重要なものはじっくりと読み、あまり重要ではないものでも、軽く目を通しておくなど偏りなく読んでおくことが大切です。

筆記試験で、どのような質問や問題に当たるかは当日になってみないとわかりません。

何でも幅広く知識を吸収することで、筆記試験に限らず、あとあと有効になる場面も増えていきますので、得をすることはあっても損をすることはないです。

転職時に実施する筆記試験の種類について

筆記試験では多くの会社で取り入れている適性検査のほかに、専門分野での知識を有しているかを見るために筆記試験を実施している会社があります。

筆記試験で行っている試験の種類や内容について解説していきますので、各試験ごとに見ていきましょう。

能力・性格を見るための適性検査とは?

ウェブ上で適性検査を実施している会社もありますが、用紙に記入するタイプの筆記試験として適性検査を実施している会社も多いです。面接と同時に実施することが多いので、面接時には必ず筆記用具を持参するのを忘れないようにしてください。

適性検査の筆記試験では、「能力適性検査」と「性格適性検査」の2種類を実施します。

「能力適性検査」では、主にSPI検査が実施されるのですが、言語分野と非言語分野の両方で出題されます。SPI対策用の問題集が販売されていますので、実際に問題を解いて慣れていく方法が最も確実でしょう。

「性格適性検査」は、協調性や新しい職場になじめるかどうかを判断するために実施するものです。適性検査を実施することにより、長く続けて働いていてくれる人材を確保することが可能となります。そのため、「性格適性検査」では、統一感のある偽りのない回答を心掛けましょう。

一般的な教養が備わっているのかを判断するための一般常識試験

あまり多くはないのですが、適性検査と合わせて一般常識試験を取り入れている会社もあります。主に国語や数学、英語に関して、中学生レベルの問題が出題されるほか、時事問題なども含まれることが多いです。

会社によっては、政治や経済などの社会問題や物理、化学なども出題されることがあります。大会社にもなると、インターネット上にどのような種類の試験が実施されるのかが載っていることもありますので、事前に調べておくのも良いでしょう。

専門分野の人材を必要とする会社が実施する専門知識試験

薬品会社や化学製品を扱う会社では、それなりの専門知識が必要なことが多いです。即戦力の人材を探している会社なら、専門知識のレベルはどの程度なのかを見るために、専門知識試験を実施していることがあります。

今までの専門知識を活かした転職なので心配はいらないかもしれませんが、念のために専門書を何冊か読んでおくといいでしょう。そのさいには、会社の事業内容を調査してから、必要な専門書を用意してください。

文章力や思考能力などを判断するための論文試験

少ない事例ですが、会社によっては文章力を見るために論文試験を実施しているところもあります。誰もが読みやすく内容の濃い文章が書けるかどうかで、判断するようです。

自発的にものを考えられるかどうか、理解力は十分に備わっているかどうか、これらを判定するのに論文試験を実施しています。

ただし、論文試験をクリアするのは、かなり難しいです。テーマに沿って起承転結になるように、執筆をするのですが、まずは構成案から作成してみましょう。

「起」でなぜこのテーマで書くのかということから始まり、「承」でテーマの本質に迫り、「転」でテーマで追記すべき点やポイントを書き、「結」でまとめの文章を入れるようにすると、わかりやすい文章となります。

テーマは時事ニュースや将来の展望などが多いです。時事ニュースの問題なら、最近気になったニュースについて、もしくは働き方についてどう考えているかが出題されます。

筆記試験対策におすすめの勉強方法

応募先の会社では、どのような内容の試験を行うかは、予想できません。適性検査だけなのか、他にも適性検査以外の試験を受けなければならないのかどうかは、実際に筆記試験を受けてみないと不明です。

インターネットや書籍などに載っていることもありますが、すべての会社が載っているわけではないので、その場合は予想するしかないでしょう。やみくもに問題集や参考書で勉強をしても、どこの範囲から問題が出るのかもわからないので、あまり意味がありません。

それよりも、どのような問題が出題されているのか、問題の傾向を探る方が先決です。

とにかく問題をたくさん解くことで慣れていこう!

転職時の筆記試験対策として多くの書籍が出ています。インターネットでも探せば傾向と対策の類はたくさんあるでしょう。ただし、これらすべてを必死に勉強したとしても、まったく別の問題が出題されることもあります。

膨大な勉強時間が無駄になってしまうのです。そう考えると、出題傾向と回答を覚えるよりも、とにかく何でも良いので問題を解く練習をしておくのが最もな対策法であるとも言えます。

なぜなら、学校を卒業したばかりの新入社員とは違い、試験で問題を解くのは久しぶりになるからです。勉強の仕方もどうやるのか覚えてない人もいるのではないでしょうか?ここで大切なのは、問題を読む読解力を身に付けることです。

問題の意図を汲み取ることで、正解率があがっていきます。

その場しのぎは危険!常日頃から時事ニュースは読んでおこう!

時事ニュースに関する問題はとにかく幅広い範囲から出題されます。時事問題に関しては、膨大な日々のニュースから出題されるので、まったく予想もできません。

常日頃から新聞やニュースアプリなどで、ニュースを幅広く読んでおき、重要だと思うニュースはじっくりと理解できるまで読み込んでおきましょう。

わからない単語や用語があれば、調べておくことも必要です。内容をよく理解することによって、当たり障りのないうわべだけの回答をせずに済みます。

まとめ

事前に十分な準備をしておくことで、筆記試験を受けるときになって、緊張して回答が埋められなかったという事態は避けられます。

とくに転職者は、筆記試験は久しぶりとなるはずなので、試験で動揺しないように、入念な準備をして挑みましょう。それから、冷静に落ち着いて受けることが大切なので、面接会場や試験会場に向かうときは、かなりの余裕を持って向かうようにしてください。

冷静で落ち着くことで、いつもの力を出し切れます。

筆記試験は長い目で見た場合に、将来的に双方が気分良く働くために必要な試験となるので、身構えることなく、落ち着いて試験を受けるようにしましょう。

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