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転職が決まらないときに脳裏に浮かぶ不安4つをやっつけてみる

なかなか転職が決まらないと、自分の意思に関わらずマイナス思考になってしまうことがあります。そうなると、ふとした瞬間に脳裏に浮かぶ不安が、せっかくのやる気を大きく削いでしまいます。

しかし、その多くの実際は、ほとんど思い込みや根拠が無いものだったりします。

そこで今回は、転職活動を「頑張らなければいけない!」と意気込むあなたの脳裏に浮かぶ代表的な不安を、4つピックアップして、原因と考え方をチェックしていこうと思います。

もくじ

転職の不安 その1明日の面接官は嫌な人かも

言うまでもなく、面接官との相性はとても重要です。面接の突破のしやすさもそうですが、面接官も会社の人間であるため、入社後に自分が良好な人間関係を築けるかの指標にもなります。

しかし、面接官とは、部屋に入ったら一発勝負。苦手であろうと、嫌いであろうと数十分間は話さなければなりません。転職活動がなかなか決まらないとなると、その回数も増えてしまい、これから出会う面接官にさえ、推測から苦手意識を持つようになってしまうことがあります。

原因:面接官との苦い経験

転職を続けていく中で、様々な性格の面接官と会うことになります。残念なことに全員が全員、自分に合う人や良い人ではありません。中にはプレッシャーをあえてかけることで、人物を判断する圧迫面接を行う面接官もいるでしょう。

圧迫面接だけでなく、そもそも人柄として良くない面接官と出会ってしまうと、自分のマインドに深刻な影響を与えます。単純にストレスを受けてやる気が無くなってしまうこともあるでしょう。

そして、転職活動が長続きしてメンタル的に弱ってくると、ふとしたときに、その面接時の悪い場面が浮かんでしまうことがあります。それによって当時の様子が思い起こされて、これから出会う面接官に対しても苦手意識が生まれてしまうことがあります。

考え方:未来は過去で決まらないと思い込む

まだ会ってもいない面接官に対して不安を抱く気持ちは当然です。出口が見えない転職活動では尚更です。

しかし、確実に言えることは次の面接官が自分と合わない、苦手な人であるとは決まってはいないということです。この不安は決まった過去と、決まるはずがない未来が結びついてしまって、根拠のない推測をしている状況です。

なので、まずは過去で未来は決まらないと強く心に留めておくことが大切です。また、自分と合わなかった面接官との面接を振り返って反省点を出したら、きっぱり忘れてしまうこと。人間の思考は積み重なっていくので、意図的に忘れようとする姿勢がなければ、いつか負の思考で埋め尽くされてしまうことになります。

転職の不安 その2いつまで転職活動が続くのか

自分の転職がいつ決まるのか、決まらないのか、それを知るのは神様だけ。自分には知る術はありません。本当にタイムマシンがあったらなと、思わず考えてしまう日もあるでしょう。

ほとんどの人がわかりきっていることだと思うのですが、残念なことにこの事実はどう考えても覆すことができません。

それでも考えてしまうのは、人間の心情としては仕方の無いことではありますが、答えは結局出ずに堂々巡りに。悩んでいる時間が無駄になってしまいます。

原因:ストレスで考えすぎている

これは誰でも経験があることですが、やはりストレスが溜まってくると、頭の回転が鈍くなってきます。カッとしやすくなったり、ぼんやりしたりして、いつもなら冷静に考えられることが、まったく考えられなくなる場合があります。

転職活動が決まらないとなると、色々な問題が頭の中を駆け巡り、ストレスが溜まりやすくなってきます。また、ストレス発散の機会があったとしても、心の中からその機会に打ち込めるかというと、難しい部分があります。

その状態で「転職活動はいつまで続くのだろうか?」という問題を考えても、そもそも答えが出るはずもなく、辛い思いだけが積み重なっていきます。いつ転職が決まるかの日付は、やはり神様にしかわかりません。

考え方:無理にでも息抜きの日を作る

転職活動がいつまで続くのかという悩みは、手段として解決しようがないわけですが、それでも辛いことには変わりありません。その辛さから夜、寝つきが悪くなってしまい、昼に眠気が取れないという悪循環に陥ってしまうことも。

ともなれば、後はストレスを発散して、自分の精神状態をできるだけ良い状態で保つ工夫が必要ということになります。

転職活動はもちろん頑張るという姿勢が大切です。しかし、スポーツ選手と同じように休息がなければ、自分の全てを発揮する面接においてベストで臨むことは難しくなります。

転職活動がいつまで続くのかと、追い込まれているくらい考えている人は、言い換えると真剣で真面目であるということです。もしそうならば、少し息抜きするくらいは何も問題はありません。

転職の不安 その3:ブラック企業に転職かも

最近では、テレビやネットニュースでブラック企業の問題が数多く取り上げられるようになりました。恐らく氷山の一角であり、これからも続いていくでしょう。

ブラック企業のネガティブな情報が目につくようになっているのは、転職者にとって一概に悪いことではありません。

しかし、転職がなかなか決まらない身になると、日ごろの疲れから、そのネガティブな情報を自分にも当てはめるようになってしまうことがあります。また、とにかく就職をしなければという気持ちから、ブラック企業への転職でも良いかもと考えてしまう人もいるでしょう。

原因:情報収集時に受けた悪い影響

人間は自分の心を全てコントロールすることができません。どうしても無意識の部分があり、自分の考えが及ばない自立しているような面があります。だからこそ、周囲からの影響を受けやすく、良い方向にも、悪い方向にも向かう可能性があります。

これはテレビやネットによるブラック企業の情報も同様です。何回も同じような情報に触れていると、少しずつ自分の心の奥底に刻まれてしまいます。やっかいなことに、一度そうなると、自分の心の中から追い出すのが難しいということです。

しかも、人の不幸は蜜の味と言わんばかりに悪いニュースがたくさん溢れているわけで、ブラック企業のニュースにおいても、ここぞとばかりに自分の頭の中に入ってきます。

考え方:ポジティブな情報を取り入れる

ブラック企業が存在していることに対して、その問題を自分で理解することは転職活動を行う上でとても重要です。

しかし、心の中に刻まれてしまって、転職活動がネガティブなものにならないようにしなければなりません。

なので、まずは積極的に優良企業の景気の良いニュースに、自分から触れにいく姿勢が大切です。転職活動をネットで行うのはもはや当たり前になっていますが、ネガティブなキーワードばかりで情報収集をする人は注意が必要です。

ブラック企業のニュースから、転職活動についての負の面、危険について学んだら、すぐに心の隅に置いておきましょう。ポジティブな思考を生み出すために、心の中は優良企業の情報で満たすことが大切です。

転職の不安 その4貯金が無くなってきて心配だ

もちろん、転職活動の間は収入が無いため、貯金に対する不安は大きいものです。中には急に辞めざるを得ない事情があり、貯金どころではないという人もいるでしょう、

ただ、いくら貯金をしていたとしても、いつ転職活動が終わるかについては、未来の自分次第なので、結局お金の悩みが尽きることはなかなかありません。

しかし、お金の問題については、貯金が尽きることよりも、仕事が欠けているという焦りにフォーカスすることがとても大切になります。

原因:何もない現状の危機感

人生の中で仕事という事柄は大きな割合を占めています。それがどのような仕事であっても、多かれ少なかれ楽しさ、喜び、苦労や悲しみなど様々な感情が含まれていて、人生を大きく変化させます。

転職が決まらないと、その『大きなもの』が失われている状態が続きます。そうなると、転職が決まらないストレスに加えて、無力感が生まれ、その解決をお金でなんとかしようとします。

そこで極端に自分の経済状況(主に貯金)が気になるようになり、転職が決まらない中で、貯金についての悩みが膨らんでいってしまいます。そうなると、今度は次第に貯金がゼロになったときのシミュレーションをするようになり、大きなストレスが生まれるようになります。

考え方:いざとなればどうにかなると考えを切り替える

確かに、現在仕事がないというのは、紛れも無い事実です。周りの人たちが楽しそうに働いていたり、休日をのんびり過ごしているのを見聞きすると、自分ってダメなのかなと落ち込んでしまうこともあるでしょう。

そのストレスを発散するために、貯金を使ってしまうのはある程度は仕方の無いことです。こればかりは、転職活動という試練の中にある自分を許してあげたほうがいいでしょう。

その中で、「いざとなればどうにかなる!」という考えを定着させることが大切です。実際に貯金が無くなっても、手間と時間はかかりますがアルバイトという手段があります。

一番の問題は転職活動で気力を使い果たしてしまい、アルバイトをする気力さえも失ってしまうことです。深刻なストレスを受けるくらいなら、貯金を使いつつ、ポジティブな思考を持ち、反対に貯金に対して深刻に悩まないようにする姿勢が大切です。

まとめ

ゲームと現実の違うところは、ゴールが決まっていないことです。転職活動も同様で、辛く厳しい道のりが待っています。

だからこそ、たくさんの不安が出てくるわけですが、人によっては「成長の糧にするのだ!」なんて言う人もいたりします。

しかし、転職が決まらないときの不安は、その人の状況や感受性によって大きさや深刻度が変わります。なので、なんでもプラスに捉えられないことがあっても大丈夫。何か不安があって、くよくよ悩んでしまっても、それは心配することはありません。自分はたまたまそうであったというだけです。

まずは、今回紹介したように考え方を変えてみることが非常に大切です。転職活動中に生まれる不安は、よくよく考えてみると大したことがない場合がほとんどです。そのまやかしの不安をかき消して、転職活動に打ち込んでいきましょう。

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