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ハイクラス転職に求められるスキルや経験を知って転職成功率アップ!

転職理由に「今よりも高収入」「今よりも高ポジション」を希望する人は多いのではないでしょうか。そんなハイクラス転職を希望する人は、転職先でどのようなスキルや経験を求められるのかが気になるところですよね。

そこで今回は、ハイクラス転職とは何か、そしてハイクラス転職で求められるスキルや資格、どうすれば採用されやすくなるのかについて紹介します。

もくじ

転職するなら高年収のハイクラス求人を希望する人は多い

厚生労働省の調査によると、なぜ仕事を辞めたのかという理由について、退職者全体のうち40%の人が「給与・報酬が少なかったから」という理由を挙げています。この理由は出産・育児や人間関係などの他の理由にかなりの差をつけて堂々最も多い理由に位置しています。

次点は「労働時間が長かった・休暇が少なかったから」という理由であり、30.9%の人が挙げています。このように、実際に退職した人の半数近くが給与・報酬の少なさを理由にしているのですから、次の仕事にはそれを補てんするような高収入を狙う人が多いのです。

中でも「高年収」といえるほどの、いわゆるハイクラス転職を希望する人も多く、年収・報酬で苦労したぶんを取り返すこと、または自分の能力に見合ったより高い給与・報酬を目指して転職する人も多いのです。

後者の「能力はあるのに報酬が追い付いていない人」は、希望すればハイクラス転職を実現するのは難しくありません。

そもそもハイクラス求人って何?ハイクラス求人の要素

ハイクラス転職について紹介する前に、そもそもハイクラス転職を実現するためのハイクラス求人とは、どのような条件を保有している求人なのかについて紹介します。

年収800万円~!高収入もハイクラス求人の要素

ハイクラス求人に関する明確な定義はないのが現状です。ただ、さまざまな転職サイトを見てみると、「ハイクラス」「エグゼクティブ」というタグがついている求人は、その多くが年収800万円以上であることが多いのです。

このことから、ハイクラスの定義の中には「年収800万円以上の求人」という項目が入ることになるでしょう。年収800万円ときくと、多くの人が「高収入だな」と感じるかもしれませんが、中には「年収1000万円以上しか受けない」と決めている、ハイクラス出身で、さらなるハイクラス転職を求めている人もいます。

そのような人の場合は、元から年収1000万円以上という求人を探す目安がついているので、そこにかからない求人は見ずに済むため、むしろハイクラス求人を見つけやすいというメリットもあります。

ハイクラス求人の年収の上限はありませんが、公開されている求人の中では、たかくとも年収2000万円が限度です。さらにハイクラスな年収を望むなら、公開求人を見ていても見つからないでしょう。

ゼネラルマネジャー以上!高ポジションもハイクラスの要素

ハイクラス求人を構成する要素は、高収入だけではありません。「ハイクラス」と名がつくからには、その地位も高いことを約束されている求人も含まれています。

ハイクラス求人の中には、「転職直後からゼネラル・マネジャー」「地域統括者枠での採用」という看板を出しているものもあります。当然、管理職になれば収入も上がるため、結果的に「高収入=高ポジション=ハイクラス転職」という図式が成立します。

しかし、転職直後から管理職に就かせるということは、企業側にも高いリスクがあるため、中途採用試験では深いところまで質問されたり、経歴を検証されたりすることがあります。

ポジションが上がる転職は、それだけに入社前のリスクや手間が大きい、ハイリスク・ハイリターンな転職でもあるということです。

滅多に出ない希少性が高いものもハイクラスに位置づけられる

ハイクラスの要素として、「高収入」「高ポジション」を挙げてきましたが、それだけではなく「希少性の高い求人・転職」もまたハイクラスだといえます。

たとえばシンクタンクの求人は、高収入なこともありますが、それ以前に一般的な転職サイトではまずお目にかかることがありません。このように、滅多に出ない求人もハイクラス求人なのです。

希少性が高いということは、「辞める人が少ない」あるいは「その仕事に就けるくらいの能力を持つ人は珍しい」ということになります。どちらの意味合いだったとしても、「辞める人が少ない」のは収入がよくて働きやすい、またはとてもやりがいがあることが想像できます。

また、「その仕事に就けるくらいの能力を持つ人は珍しい」ということは、高い能力に対して支払われる対価も高いということが想像できます。

結果としてどちらの意味合いでも、前述してきたハイクラスの意味を満たしていることになります。ただし、希少性の高いハイクラス転職を実現するためには、タイミングが非常に大切です。

空きの出ることが少ない求人ですから、転職を決めた時点からコンスタントに求人を探す努力が求められるでしょう。

ハイクラス転職で求められるスキルや経験とは?

自分もハイクラス求人に応募して、高収入、高ポジションを実現したい!と思う人は多いでしょう。でも、実際に応募する前に「自分のスキルや所有している資格で、果たしてハイクラス転職が可能なのか?」と不安になる人も多いですよね。

そこで、ハイクラス転職で求められるスキルや、求められる経験などについて紹介します。

現時点である程度のマネジメント経験がある

ハイクラス求人に多いのは、やはり管理職としてマネジメントを任せられる人物を求めているものです。現場で働く社員には困らないけれど、その社員の中からマネジメントができる人物を育成することができなかった、あるいはマネジメントに力を入れたいから、外部から優秀な人を雇いたいという企業が多いのです。

そこで、管理職として雇用する際に、企業側が気にするのはやはり「マネジメントのスキル」です。マネジメントのスキルについて検討する場合、最も分かりやすいのは、現職でマネジメント経験があるか、どのようにマネジメントにたずさわっているか、マネジメントにおいて重視していることは何か…ということです。

人数は少なくとも、マネジメントをしていたチームがどのような功績をのこすことができたのか、その功績があなたのマネジメントスキルにいかに影響を受けているのかを伝えられるかが重要です。

マネジメントしてきた人数が多い場合でも、「このくらいの人数を一度にマネジメントできる」ということ自体が、立派なマネジメントスキルになるといえます。

その業界で指折りの業績を残している

ハイクラス転職が実現しやすい経験として、「その業界でもトップクラスの業績」を残した経験も挙げられます。この条件を満たすことができる人は少ないかもしれませんが、売り上げ、契約件数などの具体的な数値で表現できる業績ほど企業側の印象に残ります。

あるいは「こんなプロジェクトを実施したら、こんな大企業とのコラボレーションが実現できた」など、取引先の規模の大きさや、それによって生じた企業へのメリットを挙げて説明してもよいでしょう。

企業側には「この人を採用したら、大きなベネフィットがある」と感じさせることが大切です。そのための具体的なデータとして、あなたが前職で残した業績や、その業界なら知らない人はいないような成功を収めた実績があるとハイクラス転職も有利に運ぶことができるでしょう。

専門職なら専門スキルでハイクラス転職が可能に

ハイクラス転職を希望する人の中には、一般企業の枠を超えて、さまざまな業種において「専門職」として活躍している人も多いでしょう。専門的なスキルのある人は、前述した「希少性の高いハイクラス求人」において採用されやすい傾向にあります。

専門職の場合、専門的スキルに支払われる対価も大きいため、もともと高収入な人が多いものです。看護師、理学療法士、臨床検査技師、会計士、弁護士などの国家資格を所有するような専門職の人は、よりよい条件の転職先を見つけられる可能性が高いため、ハイクラス転職が実現しやすいといえます。

ただし、専門職でのハイクラス転職はいまだに縁故枠も多く、公開求人にならない案件も多いため、転職エージェントを利用したり、日ごろからネットワークを拡大しておくなどの努力が必要だと考えられます。

ハイクラス求人に採用されやすくなる方法とは?

高収入、高ポジション、希少性が高いといった特徴を持つハイクラス求人ですが、「どうせ自分が応募してもダメだろう…」と最初からあきらめていませんか?最初からあきらめずに、ハイクラス転職を実現するために、ハイクラス求人に採用されやすくなる方法について紹介します。

公開求人は競争率が高いのでオススメできない

ごくまでにインターネットで一般公開されているような公開求人の中にも、「年収1000万円以上」などのいわゆるハイクラス求人が掲載されていることがあります。

ただし、このような公開求人は誰の目にも触れるところに公開されているため、高収入を目指して転職を考えている人の多くが応募してしまいます。

競争率が上がるということは、不採用になるリスクも高まるということでもあり、公開求人に応募してくる時点でそれなりにスキルや実績に自信のある場合が多く、すぐに採用枠が埋まってしまうことが多いのです。

少ないパイを大人数で取りあうわけですから、よほど自分のスキルと実績、資格などに自信がない限り、このような公開求人に掲載されているハイクラス求人に手を出すのはやめておいたほうがいいでしょう。

ハローワークや転職サイトは最初から見ない

上記のような公開求人が掲載されているのは、多くの場合、ハローワークや一般的な転職サイトです。ところが、近年少しずつ問題視されてきているのが「ハイクラス転職に見せかけたウソ求人」の存在です。

ウソ求人とは、求人票には高額な給与や、短時間の時間外労働を記載しておいて、実際働いてみたらまるで違う労働条件だった…というような求人を指しています。

ハイクラス求人がすべてウソ求人ではないのですが、一般公開されているハイクラス案件が、本当にハイクラスではないこともあることを知っておきましょう。

リスクを背負って転職をするのですから、ウソ求人かもしれないハイクラス求人が掲載されている可能性があるハローワークや、一般的な転職サイトだけを見て、ハイクラス求人を探すのはやめましょう。

転職エージェントの非公開求人でハイクラス求人を紹介してもらう

公開ハイクラス求人は避け、定番のハローワークや転職サイトにも頼れないとなると、一体どこをみてハイクラス求人を探せばよいのか…悩むところですよね。

そこでオススメしたいのが、無料で転職支援サービスを提供している転職エージェントを活用することです。

転職エージェントの運営母体にもよるのですが、共通しているのが転職エージェントでは応募者のスキルや実績とマッチングした求人の紹介を行っていることです。

転職エージェントを利用するためには、まずあなたの現職・前職等について、そしてあなた自身のプロフィールを明かした上で登録する必要があります。

ここであなたが転職の条件として「高収入」「高ポジション」などのハイクラス条件を出すと、あなたが採用される可能性が高い企業をマッチングして紹介してくれます。

転職エージェントを利用すると年収交渉も代行してくれる

転職エージェントを利用するもうひとつのメリットは、個人ではやりにくい年収交渉を代行してくれることです。年収交渉は、社会人としての自分の価値を数値化されているようなものなので、自分ではやりにくい…という人も多いでしょう。

転職エージェントでは、直接企業の採用担当者等と連絡をとって、年収交渉を行ってくれます。

このことによって、ホンネでは「800万円以上」と思っているのに、自分では「600万円あれば…」と遠慮して答えてしまいがちな人も、ホンネの金額で企業に通すことがしやすくなるのです。

年収交渉に成功できれば、よりハイクラス転職が実現しやすくなるでしょう。

ハイクラス転職を有利にするオススメ転職エージェント3選

ハイクラス転職を実現するには転職エージェントを利用することが近道だということがわかりましたが、どの転職エージェントを選べばよいのか、利用したことがない人にはわかりにくいものですよね。そこでハイクラス転職を有利に進められるオススメの転職エージェントを紹介します。

ビズリーチはエグゼクティブに特化した転職エージェント

マネジメント職や上述した専門職、などの即戦力・ハイクラス人材に特化した、国内最大級のハイクラス・エグゼクティブ専用、会員制の転職エージェントです。

ビズリーチでは、転職直後からゼネラル・マネジャーなどのマネジメント職などの役職つきの求人や、管理職上層部に限定したのハイクラス求人を専門に扱っています。

会員制であることによって、紹介できる非公開案件の数もかなり多く、非公開求人の中には公開求人ではまずお目にかかれないようなハイクラス求人が含まれています。

ハイクラス専門だからこその手厚い支援によって、もともとスキルに自信のある人や、実績に自信のある人は、よりハイクラス転職が実現しやすくなります。

JACリクルートメントで海外勤務のあるハイクラス転職を実現

JACリクルートメントは、外資系・海外勤務に特化した転職エージェントです。外資系企業はもとから年収が高く、国内の企業でも海外勤務のある企業は高年収の傾向にあります。

そのため、ここで紹介されるような求人の多くは、ハイクラス求人に該当するので、ハイクラス転職を希望し、なおかつ英語力に自信のある人にはおすすめの転職エージェントです。

外資系企業に転職するとなると、転職時に提出するレジュメを英語で書く必要があったり、面接も英語だったり(そもそも面接官が内定後に上司となる外国人であることも)するため、英語力にイマイチ自信が持てないという人もいるでしょう。

JACリクルートメントなら、レジュメの添削、英語面談の模擬面接にも対応しているので、自信をもってハイクラス求人に挑戦することができます。

リクルートエージェントの非公開求人ならハイクラス求人も

リクルートエージェントは、業界ナンバーワンの転職成功率を誇る最大手エージェントです。実績豊富なキャリアアドバイザーが、業界最多の10万件という圧倒的多数の非公開求人から、あなたが希望する業種・職種のハイクラス求人を厳選して紹介してくれます。

また、紹介して、企業に履歴書や職務経歴書などの応募書類を送付した後も、キャリアアドバイザーが応募先にあなたの長所や実績等を推薦してくれるので、それも転職成功率アップにつながっているのです。

10万件を超える非公開求人の中には、「リクルートエージェントだから出した」というハイクラス求人もあるので、自分のやりがいなどにも妥協せずにハイクラス求人を探すことができます。

まとめ

ハイクラス求人は滅多に公開求人になることはなく、希少なものです。だからこそ転職エージェントを挟んで、間違いない転職を目指す必要があります。

高収入、高ポジションは、社会人でさらなる高みを目指そうと心がけている人ならだれしもが目指すものです。それだけに、ハイクラス転職を目指す人は多く、転職初心者は特にひとりで立ち向かうには乗り越えるべき壁が高すぎます。

利用する転職エージェントを精査して、ハイクラス転職を実現させましょう。

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