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ミスしない転職を!求人票の注意すべき嘘と表現4つ

転職の際に必ず見ることになる「求人票」。ご自身が掲げている転職のビジョンと、求人票に欠かれていた労働条件とが一致した時、理想的な転職が実現することと思います。

しかし、そんな求人票に書かれていることは、そのすべてが真実とは限りません。そのことに気付かないまま転職を決めてしまうと、後々後悔するミスマッチになることもあります。

今回はそうしたミスがないよう、皆さんに注意していただきたい求人票の嘘や表現についてご紹介させていただきます。

もくじ

求人票の嘘と表現に騙されると起こる失敗!

求人票には実際の労働条件とは違う嘘が書かれていたり、煩雑でわかりにくくなっている表現がされていたりすることがあります。

こうした問題に悪意があるのかないのかはさておき、必要とされるのはそれを見抜くあなたのスキルでしょう。

悪意があろうとなかろうと、それに気付かないまま転職をして損をするのは、転職を希望したあなたです。

そうした損を未然に防ぐことができなければ、予想していたよりも「業務が辛い」、「給料が少ない」、「休みがない」といった失敗をすることになるでしょう。

転職を失敗することのダメージは、肉体的にも精神的にも非常に堪えます。そんな転職先で働くことが辛いのは言うまでもなく、仮に再度転職を試みようと思ったとしても、前回の失敗がトラウマになってしまっていることも考えられます。

人は失敗から学ぶことができますが、転職においては失敗しないに越したことはないでしょう。

求人票の注意すべき嘘と表現4つとは?

それでは求人票において注意すべき嘘と表現について、4つご紹介させていただきます。

ここでご紹介する事柄は、どれもそのまま記載されているわけではなく、難しい単語やまわりくどい表現によって、オブラートに隠されていることもあるのでよく注意しましょう。

わからない点や記載されていないことがある場合は、その求人票を出している企業や転職を斡旋しているハローワーク、転職エージェントなどに問い合わせることを忘れてはいけません。

常に自分で行動し続けることが、転職を成功させるポイントとなるでしょう。

全然稼げない!聞いていた基本給が違う

求人票で最も注意すべきは得られるお金の金額でしょう。このお金に関する記載は「年収」、「月給」、「総支給額」など、様々な表現の仕方で記載されていることが多く、実際にいくらもらえるのかという点がわかりにくくなっているケースが散見されます。

そんな時注意しておきたいのが基本給です。基本給は月給と同じものと考える方も多いのですが、ここには残業代や各種手当などは含まれておらず、月給とは違うくくりであることを理解しておかなくてはなりません。

また、基本給が低いとそれを基に決まってくる残業代やボーナスなども低くなってしまうため、「思っていたよりも稼げない」といった問題に繋がってしまいます。

全然休めない!年間休日が予想よりも少ない

年間休日の記載にもよく注意しましょう。年間休日の記載においては予想していた日数よりも実際は少なく、「思っていたよりも休めない」と感じる方が多くいらっしゃいます。

ちなみに日本の土・日・祝日といった休日は、どの年も120日前後です。

それと同じくらいの日数を記載しているのが芳しいわけですが、逆にそれよりも多い日数を記載してあるケースは疑う必要があるでしょう。

実際にはそれよりも休めなかったり、残業時間が長かったり、話にはなかったはずの休日出勤があるケースも見受けられます。

こうした年間休日の記載の嘘は、「そもそも客寄せパンダ的な扱いだった」というケースもあり、最初から記載通りの日数休ませるつもりがないこともあります。

予想以上に辛い!勤務時間と残業時間が長過ぎる

前述の年間休日に付随する形で、「勤務時間と残業時間が長過ぎる」というのもよくあるケースです。

これは労働条件に残業時間のケースを定めていないことによって強いられるケースもありますが、企業の側が法令に違反して強いてくるケースもあるでしょう。これが度々問題になっているブラック企業です。

ブラック企業はこれまで紹介してきた嘘を巧みにつくこともあれば、堂々とついてくることもあります。

求人票に残業時間の上限が記載されている場合があっても、それはあくまでも閑散期のみに適用されるものであり、繁忙期にはとてつもなく長い勤務時間・残業時間が課せられる場合があるので注意してください。

せっかく続けたのに!昇給に期待できなくなった

求人票にはあなたがその企業に転職する段階での基本給・年間休日・勤務時間などの記載があるはずで、あなたもそれを注視するでしょう。

しかし、転職は転職してからが本番です。その企業で勤務を継続して得られる昇給・昇格などについても知っておく必要があるのではないでしょうか?

求人票にはそうした昇給・昇格に関する記載がないケースも多く、転職希望者もそれに気付かず転職を決めてしまい、「昇給が期待できない」という失敗をしがちです。

そうした失敗をしないためにも、昇給などに関する記載がない場合は遠慮せずに先方の企業やハローワーク等に問い合わせてみるようにしましょう。聞くことは失礼にはなりませんので、昇給のことだけでなくボーナス(賞与)についても合わせて確認してみましょう。

求人票の嘘は違法じゃない!あくまでも目安と知っておこう

ここまで様々な求人票の嘘についてご紹介してきましたが、そもそも「求人票の嘘は違法ではない」ことを私達は知っておかなくてはなりません。「ハローワークやその他求人情報誌などに書かれている情報はあくまでも目安」です。

もっとも、目安とはいえ虚偽の記載ばかりを行う企業には指導が入るわけですが、そうした対応が追いついていないのも事実です。違法だと嘆いた所で仕方ない部分があることをあらかじめ理解しておかなくてはなりません。

すでにお話させていただいたことではありますが、求人票の記載に疑問や不安がある場合は、企業やハローワークに問い合わせることをおすすめします。あなたの転職を成功させるのも失敗させるのも、あなた自身の決断と行動にかかっています。

まとめ

求人票には、「基本給」、「年間休日」、「勤務時間・残業時間」、「昇給」などの様々な情報が掲載されています。

しかし、それらの情報のすべてが真実であるとは限らず、実のところは劣悪な労働条件の場合もあり、転職の失敗を招いてしまいます。しかも、そうした嘘は違反ではなく、「求人票に書かれていることはあくまでも目安」だということを認識しておかなくてはなりません。

記載されていることに疑問や不安がある場合は、自分自身で確かめるようにし、誤った選択をしないように注意しましょう。

求人票はあなたが転職を成功させるための重要なアイテムですが、あなたの転職を失敗させる原因にもなり得るということを理解しておきましょう。

そうした事情を理解した上で求人票を吟味することができれば、あなたは満足のいく転職が叶うはずです。

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