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圧迫面接は本当に存在するのか?圧迫面接をする理由と対処法まとめ

新卒の就職活動だけではなく、転職活動の現場でも圧迫面接はよく行われています。
圧迫面接を受けたことがない人は、自身の面接でいきなり面接官から理不尽な言動をされたら動揺してしまうかもしれません。
あらかじめ圧迫面接についての知識を備えておくことで、いざ自分がその当事者になった時に慌てず対処することが出来ます。
今回は実際に行われる圧迫面接の例と、企業が圧迫面接をする理由、そして圧迫面接への対処法をお伝えします。

もくじ

圧迫面接とは一体何か?その特徴と実例を紹介

就職活動の現場において、面接官が威圧的な態度や発言をすることにより、応募者へストレスを感じさせる手法を圧迫面接と言います。
多くは新卒の就職活動において行われると考えられていますが、実際には転職活動の現場でもよく行われているのです。
圧迫面接と言っても、企業によりそのやり口や手法は様々です。実際に転職活動の現場ではどういった圧迫面説が行われているのか、その特徴について例を交えて紹介したいと思います。

威圧的な態度や応募者に興味がないような態度をとる

まず圧迫面接の代表的な例として挙げられるのが、応募者に対して威圧的な態度をとるという点です。
大声で相手を威嚇するような話し方をしたり、頬杖をついて偉そうにするなどの高圧的な態度は圧迫面接の典型的な特徴です。
他にも、応募者が話している最中に大声で割り込んでくるなどといった身勝手な言動が挙げられます。
興味がないような態度の例としては、面接中に携帯を弄る、ため息をついたりよそ見をするなどが挙げられます。
こうした冷たい態度をとることにより、応募者が話しづらい雰囲気を作り上げるのです。こういった圧迫面接を受けてしまうと、応募者は恐縮してしまい面接で自分をアピールするのが難しく感じてしまうでしょう。

応募者を否定する発言や追い詰めるような発言をする

圧迫面接の現場では、応募者の発言に対して面接官が否定的な意見を述べるという行為がよく行われます。
応募者へ向かって「あなたは弊社には向いていない。」や「あなたの経歴やスキルでは通用できない。」などといった発言をします。
こうした発言をされた応募者は自分に自信を無くしてしまい、それ以降の面接を明るくポジティブに乗り切るのが難しくなってしまうでしょう。
また、否定だけではなく相手を追い詰めるような発言をする面接官もいます。応募者の発言に対して何度も不必要な質問を繰り返し、応募者を返答に困らせるのを目的としています。
こういった相手を追い詰める発言は、面接そのものの雰囲気を悪くしてしまいます。

転職活動において応募先企業が圧迫面接をする3つの理由

上記でお伝えしたような行為が、圧迫面接の現場では頻繁に行われています。なぜこういった面接の手法を取り入れる企業が存在するのでしょうか。
これには理由があり、ただ単に転職希望者を困らせるのが目的ではありません。
企業が圧迫面接をする意図を知れば、面接当日いきなり圧迫面接に直面してしまったとしても落ち着いて対処ができます。
企業が圧迫面接をする3つの理由をお伝えしますので、ぜひ今後の面接の参考にしてください。

転職希望中の応募者のストレス耐性を確かめるため

企業は、自社の社員にはできる限り長く勤めてほしいと考えています。しかしもしストレス耐性がない社員を採用してしまったら、業務で叱られただけで落ち込んですぐに退職してしまう可能性があります。
長い期間自社で働いてくれる人材を見つけるためにも、企業は圧迫面接を行うのです。
中には、日頃から厳しく叱咤することで社員を伸ばそうと考えている社風の会社があります。そういった会社へ入社するのであれば、ストレス耐性は必須です。
転職希望者が社風の合わない会社へ入社してしまうのは、転職する社員と雇用する企業両方にとって不幸でしかありません。
圧迫面接は、そういった採用のミスマッチを防ぐために行われることもあるのです。

応募者のコミュニケーション能力を測るため

圧迫面接をすることで、応募者のコミュニケーション能力を測ろうとする企業があります。特に販売職や営業職を希望する人にとって、コミュニケーション能力は必須です。
顧客に理不尽なことを言われた時に上手くかわせるか、そして笑顔で対応ができるかなどを面接で確かめようとします。
このコミュニケーション能力は、社内で円滑な関係を築くのにも重要なスキルです。何か問題が起きた時に感情が高ぶる人は、入社後に上司や同僚と良好な関係を構築するのは難しいでしょう。
圧迫面接を受けて感情的になってしまう人は、入社後も感情的な発言や行動をすると思われてしまいます。
圧迫面接は、企業が応募者を試すために行われていることが多いのです。

予想外の現場で論理的な思考をできるか試しているため <3/h>
予想だにしない現場で論理的な考え方ができるか、これを確認するために企業は圧迫面接をします。
論理的な思考の持ち主かどうかは、圧迫面接に対する応募者の解答で確かめることが可能です。圧迫面接をされた時、混乱して支離滅裂な回答をしてしまう人は論理的な思考が出来ているとは言えません。
そういう人は入社後も、何かトラブルが発生したときに落ち着いて行動することができない人であると思われてしまいます。
また圧迫面接のような予想外の場面でこそ、その人の本音や本質を知ることが出来ます。
予想外の場面で面接官に受けの良い解答を意識的にできる人は、企業が採用したい魅力的な人材に映るでしょう。

転職における圧迫面接に打ち勝つための3つの対処法

それでは、実際に圧迫面接を乗り越えるためにはどう対処すべきなのでしょうか。
企業が圧迫面接をするということは、少なからずその応募者に興味があるということです。採用する気のないどうでもいい相手には、圧迫面接のような手間のかかることはしません。
もし入社を希望する企業が圧迫面接をしてきたらチャンスだと思いましょう。圧迫面接は、適切な対処をすることで内定の確立が格段に上がります。

面接当日焦らないようにあらかじめ回答をつめておく

面接当日までに、予想される質問に対する回答を準備しておきましょう。様々なパターンの質問や回答を用意しておくことで、自信を持って面接に臨むことが出来ます。
またあらかじめ自分が面接で回答している姿をシミュレーションしておくと、当日は焦ることなくスムーズに発言することが出来ます。
その他の対処法としては、面接前に「もしかしたら今日の面接は圧迫面接かもしれない」ということを覚悟しておけば、いざ本当に圧迫面接だった場合でも落ち着いて対応できます。
圧迫面接を乗り越えるためには、いかに万全な準備とシミュレーションをしておくかが重要になってきます。

自分の返答にネガティブな要素が出ないよう意識する

いくら面接官の対応が酷かったとしても、こちら側からはネガティブな要素を見せてはいけません。
特に、感情的になって声を荒げたり泣き出したりするのはやめましょう。感情的な態度を取ってしまえばその場の雰囲気が悪くなるだけではなく、面接官からの評価が下がってしまう可能性が高いです。
面接官のペースにはまらず、自分が答えるべき回答にだけ集中する必要があります。
ネガティブな要素が出ないようにするコツとしては、あえて面接官の意見に同意してから自分の意見を述べるという方法があります。
まず初めに「おっしゃる通りですが」と付け加えるだけで、印象が柔らかくなります。自分の回答の仕方を工夫してみると良いかもしれません。

面接官は仕事でこういった発言をしているのだと割り切る

面接官が圧迫面接をする理由は、その応募者に興味を持っているからです。
全く採用する気のない相手には、そんな労力のかかることはしません。そのことを頭の片隅に置いておけば、圧迫面接も怖くはありません。
それでも面接官の態度や発言に委縮してしまったら、面接官の目を直接見るのではなく鼻の上あたりを見て話すと良いかもしれません。ただでさえ威嚇してくる相手なのですから、真剣に目を見て対話を続けていると余計緊張してしまいます。
面接官の対応に集中しすぎないよう視線を少し外すなり、自分なりのリラックス方法を身に着けておくと落ち着いて自分の発言に意識を向けることが出来ます。

まとめ

転職活動の現場で圧迫面接はよく行われます。
特段珍しいことではありませんので、面接がもし圧迫だったからといって過剰に心配する必要はありません。むしろ自分に興味を持ってくれているチャンスだと楽観的に受け止めましょう。
圧迫面接を切り抜けるために大切なことは、絶対に面接官のペースに飲まれないという冷静さです。
面接官も、どこまで応募者が冷静でいることができるのか試しています。落ち着いて論理的に自身のことをアピールすることができれば、面接官からは採用したい魅力的な人材として見てくれます。
自分を最大限にアピールするためにも、今回お伝えした圧迫面接への対処法はぜひ覚えておきましょう。

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