現在は転職ブームということもあり、全国各地で様々な転職フェアが開催されています。基本的には採用意欲の高い企業がブースを出展し、参加者が訪問する形になるのですが、他にも様々な催しが設けられているため、様々な角度から転職活動の助けになるでしょう。
この記事では、リクルートが主催する三つの転職フェアについて見ていきたいと思います。どれも有意義なイベントとなっていますので、もし近くで開催されていたり気になっている企業が出展しているのであれば、足を運んでみてはいかがでしょうか。
もくじ
リクナビ主催の「はじめての転職フェア」の特徴は?
まず、リクナビNEXTが主催している転職フェアである「はじめての転職フェア」についてご紹介します。「はじめての転職フェア」は転職未経験者のためのフェアと銘打たれていますが、特に参加資格等が設けられているわけではないため、転職を何度か経験しているという人でも参加が可能です。
「はじめての転職フェア」の特徴は下記の通りです。全国の大都市で開催されており、参加者の年齢層は比較的若いため、やはり転職経験が浅い人に向けたフェアという色が強いでしょう。
大阪、東京、名古屋の三箇所で開催
「はじめての転職フェア」は、大阪、東京、名古屋の三箇所で開催されています。それぞれ大阪はグランフロント大阪、東京は東京国際フォーラム、名古屋は吹上ホールで催しが行われます。
誰もが知っている有名企業から、地元の優良企業まで幅広く出展が予定されており、その場で様々な話を聞いたり、企業によっては書類選考免除等の特典が設けられています。また、希望者にはその場で面接を行う企業もありますので、基本的には採用意欲の高い会社が出展していると見て良いでしょう。
その他、参加者は転職力向上セミナーを受講することが可能です。こちらでは、自分に合う仕事の見つけ方や実際の職務経歴書の書き方、そして様々な面接テクニック等を転職コンサルタントである講師の方が語ってくれます。
参加者の年齢層は20〜30代がメイン
「はじめての転職フェア」に参加するメインの年齢層は20〜30代であり、基本的には転職経験が浅い人を対象としています。初めての転職にあたっては何かと不安も多く、人によっては尻込みしてしまうものですが、このような転職フェアを行うことによって、その辺りを上手くサポートする目論見があるのではないでしょうか。
転職経験が浅い人は、転職フェアに参加した経験が少ないことが想定されるため、「はじめての転職フェア」では、フェアナビゲーターというサポーターの方が配置されています。イベントに関して何か分からないことがある場合、フェアナビゲーターに相談することで「はじめての転職フェア」を大いに活用することができるでしょう。
「はたらいく就転職フェア」の特徴って?
それでは、次に「はたらいく就転職フェア」について見ていきたいと思います。こちらも上記同様リクルートが主催する転職フェアになるのですが、「はじめての転職フェア」と比べると、参加年齢層の幅が広いのが特徴です。
基本的な開催概要としては他の転職フェアと大きく異なるところはありませんが、やはり企業ブースで直接話せるというのは参加者にとってメリットが大きいものです。以下、「はたらいく就転職フェア」についてもう少し詳しく見ていきましょう。
大阪、東京、千葉、埼玉の四箇所で開催
「はたらいく就転職フェア」は、大阪、東京、千葉、埼玉の四箇所で開催されています。大阪は阪急グランドビル、東京は秋葉原コンベンションホール、千葉はペリエホール、埼玉は大宮ソニックシティでの開催となっています。
当日は、企業と直接話せる企業ブース、キャリアアドバイザー相談コーナー、無料で撮影できる証明写真コーナー等が設けられています。企業ブースで働いている人の生の声を聞いたり気になっている点を質問したり、キャリアアドバイザーに転職について不安に思っていること等を相談することができるでしょう。
その他、掲示板に積極採用を謳っている企業の求人が掲載されていたり、セミナーで面接のイロハや天職の探し方を学ぶこともできます。転職経験が浅い人から、何度も転職を行っている人まで、「はたらいく就転職フェア」は幅広いキャリアの人に役立つイベントと言えるのではないでしょうか。
20代〜50代まで幅広い年齢層が参加している
「はたらいく就転職フェア」の参加者の年齢層は、20代から50代までと非常に幅広くなっています。上述した「はじめての転職フェア」では、参加者の9割が20代〜30代なのに対し、「はたらいく就転職フェア」では、20代〜30代の参加者は全体の7割程度にとどまっています。
しかし、パーセンテージで言えば20代の参加者が最も多く、次いで30代、40代、50代と年齢と共に参加比率は下がっています。そのため、基本的には参加企業も20代〜30代をメインに採用を考えていることが予想されますが、「はじめての転職フェア」ほど年齢層の偏りがないため、中には年齢不問で考えている企業も出展している可能性があります。
転職市場ではどうしても年齢が若い方が有利になりがちですが、然るべきキャリアを積んでいるのであればその限りではありません。中間管理層が不足している企業も多いため、マネジメント経験やチームを主導して何らかの成果を挙げた経験をアピールすれば、目を留めてくれる企業も多いのではないでしょうか。
「女性のお仕事探しフェア」の特徴は?
それでは、最後に「女性のお仕事探しフェア」について見ていきたいと思います。「女性のお仕事探しフェア」は文字通り女性のための転職フェアになるため、内容も女性の転職に特化したものとなっています。
上述した「はじめての転職フェア」及び「はたらいく就転職フェア」は特に参加制限はありませんでしたが、こちらは女性の参加が想定されているため、男性は参加不可と考えて良いでしょう。その点も含め、「女性のお仕事探しフェア」には以下のような特徴があります。
女性を積極的に採用したい企業が出展
「女性のお仕事探しフェア」には、女性を積極的に採用したいという思いを抱いた企業が出展しています。そのため、女性だからという理由で選考が不利になるようなことは考えにくく、むしろ女性であることが有利に働くことが予想されるのではないでしょうか。
日本は先進各国と比較し、女性の管理職が少ないと言われています。それ自体の是非を問うことは簡単ではありませんが、ビジネスをグローバルに展開することが多くなってきた昨今、できればグローバル基準で組織を構築したいと考えている企業も多いことでしょう。
そのような企業との出会いが、時に人生を一変させることもあるかもしれません。それは少々大げさかもしれませんが、せっかく参加する以上、気になっている企業には積極的に訪問してみることをお薦めします。
自分の優先順位とマッチする企業を訪問できる
「女性のお仕事探しフェア」では、ユニークな試みを行っており、自分の条件とマッチした企業を一目で見つけることができるようになっています。参加者は、まず働く上で大切にするポイントを提示し、それに沿ったカラーシールを受け取ります。
そして、同じ色のカラーシールが貼られている企業は同じポイントを推奨している企業になりますので、自ずと自分と相性の良い企業を見つけることができるでしょう。就職や転職においては採用のミスマッチが起こることが多く、入社後に自分が求めていた環境と全く違ったということも少なくありません。
そのような場合は早々に退職する人も多いのではないかと思いますが、企業としてもせっかく採用した人に早期退職されてしまうのは、採用効率が良いとは言えないでしょう。応募者から待遇面等は聞きづらい空気もありますので、このような形で互いに表明することで、参加者も企業側も互いにマッチした相手を選ぶことができます。
服装は自由。しかしスーツ着用が無難
リクルート主催の転職フェアをいくつかご紹介させて頂きましたが、これらは全て入場無料、服装自由という形になっています。いつ行っても良いし、いつ退場しても良いという自由度の高いイベントですが、服装に関してだけは注意した方が良いかもしれません。
その場で選考が行われるわけではありませんが、やはり企業を訪問する以上は失礼のないようにするのが無難です。また、履歴書用の写真を無料で撮影してくれるサービスも設けられているため、できればスーツでの参加をお薦めします。
勿論、なんとなく雰囲気を見るためだけに参加し、企業訪問も写真撮影も行わないという場合にはその限りではありません。しかし、いつどこで気になる企業が見つかるか分からないため、あらゆる可能性を想定しておいた方が良いでしょう。
まとめ
転職フェアに参加することで、今まで知らなかった魅力的な企業と出会える可能性があります。インターネット等で様々な企業の情報を見ることはできますが、実際に働いている人と直接話せる機会はそうあることではありません。
しかし、転職フェアに参加すれば、自分が気になっていた企業は勿論、その場で見て「良いな」と思った企業に直接訪問することができます。その際に気になっていることを尋ねることもでき、仕事に対する理解を深めることもできるでしょう。
転職活動では企業研究が大事と言われていますが、転職フェア等に赴くのもその一環と言えるのかもしれません。働いている人の雰囲気はどうか、実際に話してみた印象はどうか等、得られる情報は多いのではないでしょうか。