転職

復職率は約5割といわれる休職している人が一度は考える転職

私たちは、会社員として生活をしていると、何かとストレスが多い日々にさらされます。そんな生活の中で心身に不調をきたして休職することになるケースは、今では珍しいことではなくなりました。

休職生活を送るようになると、元の職場に戻るべきか、それとも転職するべきかという選択をすることになります。休職という時間を使って、じっくり自身の人生を振り返りつつ、将来への最善の選択をしたいものです。

それでは、休職しながら転職に迷っているときの心構えについて一緒に考えて行きましょう。

休職中の転職に対する迷いと決断

休職中に転職することが頭によぎるものの、実際に転職活動をすることに気が引けてしまうことは良くあることです。そのようなときには、所属している会社に縛られることなく、自由に将来を想像し、身体に無理がなければ、是非、他社の情報収集を始めてみましょう。

会社で仕事をしているときには、所属している会社の環境でしか見えなかった自身の価値観が、他社の情報を知ることで真に自信が求めているキャリアビジョンとして描き直すことができます。

休職しても会社との関係は変わらない?

休職生活を送っていても、休職者と会社との関係は何も変わりません。なぜなら、会社は休職者を雇用していることには違いないからです。また、休職者の中には、会社の福利厚生に助けられ、傷病手当金以外に休職に際する手当金を受け取りながら休職している状況でも、基準賃金相当の金額を支給されている人もいるはずです。

このように、会社は仕事が出来ない状況の休職者に対してフォローする意味は、復職後に再び会社の戦力として就業して欲しいという意図があります。ただし、この意図は、就業している間も変わるものではなく、常に従業員に対して会社が期待している態度と等しいものです。

休職しながら転職活動することは許されるのか?

休職することもなく、ある日突然、会社を辞めて転職する人がいるように、休職していても、復職することなく転職する人がいても特別な問題があるわけではありません。休職者が転職することを禁じる法律はなく、むしろ、憲法の中では職業を選択することは自由である旨が記されています。

従って、休職しながら転職活動をすることは許されています。しかしながら、所属している会社からすれば休職者が復職することを願っている立場であるため、実際に転職活動を行う際には上司や同僚に知られないことが好ましいです。この点は、就業中に転職活動をする場合においても留意しておいた方が良いでしょう。

休職中の最適な転職活動のタイミングはいつ?

休職中の転職活動においては、休職期間を意識しておく必要があります。疾病で休職している場合、診断書に記されている休職期間を、まずはしっかり把握しておきましょう。次に、復職許可を記された診断書を以って会社に復職する場合は、主治医と復職時期についてしっかり相談しておくことを勧めます。

このような休職期間の中で、心身ともに健康である状態を取り戻したタイミングで転職活動を始めることが、転職活動の最良の結果を得るための手段のひとつです。転職する際には、相手方の企業での選考に臨まなければなりません。健康な人でも転職時の採用試験には相当なストレスがかかりますので、決して体調が不安定な状態では転職活動を始めないようにして下さい。

復職のタイミングが回復直後となるようであれば、主治医と相談して十分な回復の時間を得られるように配慮してもらうようにしましょう。

注意しなければならない休職中の転職活動

休職中だからといって転職活動をしてはならないというルールはありませんが、所属している会社で同業他社のライバル会社への転職を禁じた規定がある場合は、同じ業種の会社への転職については慎重に考えなければなりません。

また、疾病を理由に休職している場合、転職を試みる会社での面接時に休職していることや持病について偽りを述べないようにしなければなりません。この点については、自ら偽りを語ることがなければ、採用が決まった後に問題が生じることはありません。

面接官から「休職したことがあるか?」「健康上の問題はあるか?」と問われた際に淡々と事実を述べ、その後、現状は仕事に支障をきたすようなことがない旨を説明しましょう。

休職している理由を転職するためと思い始めたら危険?

休職者が、休職中に集中するべき最もプライオリティーが高いことは、自身の状況の改善や克服をすることです。決して転職することに集中するための時間を与えられているわけではありません。

休職期間に入り、時間に余裕ができたからといって、無理して転職活動をすると、体調を悪くする可能性が高いことを忘れないで下さい。転職活動は、体力も精神力も十分に蓄えられていないと乗り越えることができません。

また、実際に転職先となる会社の採用面接時に休職等について問われた場合、普段から転職するために休職しているという認識でいると、面接官に対して、そのような心情が伝わってしまい、誠実さが伝わらなくなってしまいます。

職場に知られずに転職活動するのは難しいの?

職場に戻ってきて欲しいという願いを抱いている会社に、休職中の身分の者が転職活動をしていることを知られては困ります。会社側からすれば、復職する可能性がない人に対して休職手当を支払うだけではなく、職場においても、一次的な欠員を補充するために様々な努力をしているのです。

とはいえ、そのような状況の中でも、休職者が転職活動をした場合、所属している会社に転職活動の動向を把握される可能性は極めて低いと考えて良いでしょう。自身が会社関係者に転職活動をしている旨を話すことがなければ、職場に転職活動について情報が漏れることはありません。

どのようにして内定が出たら退職の意志を伝えるのか?

休職中の転職活動時に望みの会社から内定が出た場合、休職者と上司との関係を自身で判断して、退職の意志を会社に示すと良いでしょう。親しい間柄である人に退職を告げる際には、転職に至った経緯についてしっかり伝えておくべきでしょう。

逆に険悪な中であれば、一身上の都合という理由のみを上司に伝え、退職の手続きをとってもらうと、自身の後悔もなく退職できるはずです。また、メールや電話で退職の旨を伝えるべき人にアポイントを取り、顔を合わせて退職の意志を伝えるのが礼儀です。立つ鳥跡を濁さずというように、最後だけはスマートに退職の手続きを進めましょう。

まとめ

休職生活は、日々、仕事に追われ、十分に心の余裕が持てないような頃と違い、自身の人生に対する視野が広くなるものです。くれぐれも、安易に復職せずに転職するという答えにしがみつかないようにしましょう。

そもそも、転職活動で勝ち残るためにも、休職という時間を上手に活用して、自身の将来に対するビジョンを描くようにしてください。自ずとそのビジョンから、自身が歩むべき道が明らかになり、そのときに自然と転職活動を抵抗なく始めることができるようになります。

すぐにビジョンを描ける人もいるかもしれませんが、ビジョンを描くためには、自身の状況が安定し、また冷静になれることが必須です。そのためにも、休職中にしっかり取り組むことは、自身の状況の改善や克服であることをくれぐれもお忘れにならないでください。

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