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何故面接に受からない?面接が失敗してしまう4つの理由とその対策

「書類選考は通過するものの、何故か面接に受からない」という悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。面接が失敗してしまう理由には様々なものが考えられますが、その理由を教えてもらえるわけではないので、人によっては思考が堂々巡りになってしまうこともあるでしょう。

この記事では、面接に受からない理由やその対処法を考えてみたいと思います。その肝は「事前準備」ということになりそうです。

もくじ

書類選考を通過している時点で記載事項は概ね問題ない

書類選考を通過している時点で、経歴や職歴、保有資格等の記載事項は概ね問題ないと見て良いのではないでしょうか。その点に何か問題がある場合は書類選考で落ちていることが予想されますので、もし面接に続けて失敗してしまうようであれば、他に至らない部分があると見るべきです。

書類選考というのは文字情報からの判断になりますので、主に記載事項が判断基準となります。学歴や職歴はどのようなものか、保有資格やスキルが自社の求めているものと合致しているか等が書類選考時の判断基準として用いられるでしょう。

しかし、面接という場になるとそれは一変し、応募者の雰囲気や仕草、挙動、口調といったものが重視されます。人が普通に振る舞っている様を直接見ることで、人間観察力に長けた人なら当人がどのような人間性を持っているかを判断することができます。

そのため、記載事項に問題はないものの、それらが欠落しているせいで面接に受からないということも考えられます。

面接に受からない理由には何が考えられる?

では、面接に受からない理由をもう少し詳しく見ていきましょう。面接に臨む際には何よりも事前準備が大事になるため、それが欠けている場合は選考を通過するのは難しくなってしまいます。

他にも面接に受からない理由として、面接担当者と上手くコミュニケーションが取れなかったり、想定内の振る舞いしかできずインパクトが残せない等が考えられます。面接に完全な正解はありませんが、相手に不安を与えることなく、逆に期待を抱かせるような振る舞いを心掛けたいものです。

準備不足で適切な言葉を紡ぐことができない

準備不足で適切な言葉を紡ぐことができない場合、面接を通過するのは厳しくなってしまうでしょう。適切な言葉というのは、例えば自分がその企業を志望している理由や自分の仕事に対する熱意等を正しく表現する言葉です。

どれだけ内面に熱い思いを抱えていたとしても、それを正しく表現することができなければ、相手には伝わりません。勘の良い面接担当者なら見抜いてくれるかもしれませんが、それを期待するのは社会人として相応しい考え方とは言えないでしょう。

基本的にニュアンス等も含め、言葉は発した通りに伝わると考えるべきです。言葉による誤解が生まれる原因として、発した本人が正しく情報を伝えられていないことも多いものです。

適切な言葉を使うことができなければ、自分の思いを相手に理解してもらうことはできません。それは面接だけではなく、ビジネスの場においても時に悔しい思いをする原因となるのではないでしょうか。

面接官と上手くコミュニケーションが取れない

面接担当者と上手くコミュニケーションが取れない場合も、面接を通過するのは難しいでしょう。面接というのは端的に言ってしまえば応募者のコミュニケーション能力を計る場ですので、意思疎通に問題があると見なされてしまっては選考を通過することはできません。

コミュニケーション能力というのは幅広い意味を持つ言葉ですが、一つは相手の言ったことを正しく理解し、自分の伝えたいことを正しく伝える能力のことです。コミュニケーション能力に秀でている人は他人との関係を上手く築くことができますし、そうでない場合は互いにすれ違い誤解が生じることが多くなってしまいます。

仕事というのは多くの人が関わることで成立するものであり、プロジェクトのメンバーは相互によどみなく意思疎通を行うことが求められます。そのため、面接時に上手くコミュニケーションが取れないと、チームの意思疎通を阻害してしまうのではないか?という疑念を抱かれてしまうでしょう。

あまりに模範的な振る舞いで面白みがない

面接時にあまりに模範的な振る舞いをしすぎても、面接を通過するのは難しくなってしまうようです。模範的な振る舞いというのは、例えば面接対策の人気書籍に書かれてあるテクニックだったり、「こう言えば受かる!」と言われている必勝法等のことです。

それらが100%間違っているというわけではありませんが、問題は応募者自身のオリジナリティが見られないという点です。面接はコミュニケーション能力を計る場であるのと共に、応募者がどのような人間であるかというのが主な判断材料になります。

よそから借りてきた価値観で身を固めすぎていると、応募者本人の人間性が見えなくなってしまいます。それでは良い悪い以前に判断そのものができませんので、面接担当者としては不採用の通知を送る他ありません。

とはいえ、あまりにオリジナリティを感じさせすぎてもマイナス評価になってしまうでしょう。大切なのは、模範的な普遍性とオリジナリティのバランスです。

効果的な逆質問をすることができない

多くの場合、面接の最後には逆質問が行われますが、その際に適切な質問を行うことができない場合も通過は難しくなってしまいます。逆質問というのは「何か質問はありますか?」という企業からの問いかけであり、応募者は自分が気になっている点を尋ねることができます。

それだけに自由度が高く、中には「どんな質問をすれば良いのか分からない」という人もいるかもしれません。しかし、自由度が高い質問であるからこそ応募者の能力や熱意を計ることができ、面接の場では重要な判断基準になることが予想されます。

そのため、全てがそうであるとは限りませんが、面接時の多少のミス程度であれば逆質問で取り返すことも可能です。逆質問はそれだけ比重の高いものとなりますので、どのような質問を行うかは予め考えておいた方が良いでしょう。

面接に失敗しないための対策は?

それでは、引き続き面接に失敗しないための対策法を見ていきたいと思います。面接は事前準備が大切であり、それが成否を分けると言っても過言ではありません。

そのため、具体的な対策もさることながら、企業分析や業界研究、そして自己分析を怠らないようにしましょう。極端に言ってしまえば、それらが完璧にできていれば面接担当者からどのような質問をされても、自然に答えることができます。

その辺りをもう少し詳しく見ていきたいと思います。

事前準備は不可欠。要点を整理しておこう

面接に対して事前準備は不可欠であり、準備不足で臨んでしまうと、たちまち不採用の烙印を押されてしまうでしょう。稀にそうではない例もありますが、自分から応募して転職活動を行う以上、こちらがアピールしなければならない立場ですので、それに足る準備を行うことが重要です。

具体例としては、企業分析や業界研究、自己分析等が挙げられます。志望している企業や業界のことについて全く知らないというのは論外ですが、同様に自分の長所や短所といった特性を知らないのも厳しいものがあります。

また、面接担当者からの質問を想定して、「こうきたらこう返す」等のパターンを構築しておくのも良いでしょう。面接で尋ねられることは大体想定することができますので、予め答えを用意しておくことで、よどみなく意思疎通を図ることが可能です。

勿論、ありきたりな答えではなく、自分なりの答えを用意する必要があることは言うまでもありません。

精神的な余裕は大事。健康的な生活をキープしよう

面接対策として、普段から健康的な生活をキープし、精神的な余裕を保っておくことを心掛けましょう。精神的な余裕を持つことで、面接の際の受け答えに鋭気を感じさせることができ、同時に自分の自己管理力をアピールすることができます。

健康的な生活をキープするというのは何も面接に限った話ではなく、仕事やプライベート等あらゆる分野において有用です。心身が健全な人は魅力的に見え、多くの人と良い関係を築くことができるでしょう。

それ自体は採用面接にはあまり関係がないかもしれませんが、面接担当者は応募者が普段どのような生活をしているかもチェックする可能性があります。具体的な質問を行うことはないかもしれませんが、応募者の顔色や歩き方、姿勢等からある程度判断することは可能です。

そもそも、自分を管理できない人が他人やプロジェクトを管理することはできません。そのため、なるべく健康的な生活を心掛け、精神的な余裕をすり減らさないように気をつけましょう。

まとめ

面接に受からない理由には様々なものが考えられますので、ここに記載したものが全てであるとは限りません。場合によっては採用計画そのものが白紙になったため落ちたということもあるかもしれませんし、他にも応募者本人に起因しない理由を挙げればきりがないでしょう。

大切なのは「何故落ちたか?」ではなく、「どのような企業であれば自分の特性を活かせるか」という部分なのかもしれません。落ちた理由を逐一教えてもらえるわけではありませんので、時には被害妄想が膨らみ、「自分は駄目だ」という思いに苛まれてしまうようなこともあるでしょう。

そうなると他の選考にも影響が出ることが懸念されますので、なるべく切り替えて次に臨みたいところです。面接のコツとしては、失敗から学ぶことに加え、失敗を引きずらないことも挙げられるのではないでしょうか。

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