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面接時の言葉遣いやマナーで気をつけるべき3つのポイントと活用法

面接は就職活動時だけではなく「自分を受け入れてもらう」場面では付いて回るものです。しかし、面接が就職活動時やアルバイト探しの場面で圧倒的に行なわれるでしょう。

皆さんは面接時に何に気をつけるべきか、ある程度は学んできていると思います。本やインターネット上では様々なマナーやコツが載っていますね。

今回はそんな中でも最も気をつけるべき『言葉遣い』に的を絞ってご説明していきます。

もくじ

面接でマイナス評価を得ないためには言葉遣いが最重要

面接とは、加点方式よりも減点方式のほうが圧倒的に多いと聞きます。マイナス評価が増えれば増えるほど合格率も下がることは周知の事実ですね。

では、少しでもマイナス評価を減らすためにはどうすれば良いのか。努力ですぐに変われる、そしてポイントの高い言葉遣いは大変重要です。正しい言葉遣いを身につけて、面接後のビジネスシーンでも活かしましょう。

意識することによって、マイナス評価が逆にプラス評価へと繋がることも多くあります。『いかにマイナス評価を受けない面接にするか』に合否がかかっているとも言い換えられるでしょう。

言葉遣いは一般常識の範囲でもありますが、中には難しい表現やややこしい表現もありますので、注意が必要です。

5分で身につく受け答えのコツとは?

面接時の言葉遣いやマナーは自然と身につくものではありません。最初は意識をして、徐々に「自分のもの」になり、自然と意識せずともできるようになるものです。

ビジネスシーンでは、面接時に必要となった言葉遣いやマナーが一般的に使われ、できて当然とまでいわれます。その面から見ても、言葉遣いやマナーは面接前に習得しておくべきといえるでしょう。

たった5分でも読むだけで身につくコツを伝授していきます。

「あ、」「えっと」「え~、」など普段使いを避ける

自分の考えをまとめるために「あ、」や「え~っと」などの間投詞を普段使う方は多いと思いますが、いくら言葉に詰まっても間投詞は面接においてNG行為です。

普段何気なく使っている言葉遣いは面接時になるとタブーである、と覚えるのも良いでしょう。間投詞を入れたいと思うほど発言に迷いがある時は、無言を避けつつ一瞬だけ間を空けることをおすすめします。

一瞬の間でも言葉に詰まりそうな時には「クッション言葉」を使うのもひとつの手段です。「恐縮ですが」「差し支えなければ」「せっかくですが」など、様々なクッション言葉があります。

予想外の質問に対する対処法をあらかじめ作っておくと落ち着いて面接に臨めるでしょう。

「です~」「けど~」など語尾を伸ばさない

これも上記同様、普段語尾を伸ばす癖がついてしまっている方もいるでしょう。しかし、語尾を延ばすことは文章を間延びさせ、シャキッとしたイメージも失われてしまいます。

せっかくリクルートスーツをきれいに着こなしていても、言葉遣いひとつでイメージダウンです。「です。」「けど、」などの句読点を入れて話しているイメージを持てば、自ずと語尾を伸ばすことも少なくなります。

また、癖だけではなく方言が出てしまうこともマイナス評価へ繋がります。言葉のイントネーションは特に気をつけていないと出てしまうものです。地方から都心部への就職を試みている方は、あわせて気をつけましょう。

使ってしまいがちな「~のほう」はほぼ間違った使い方

「~のほう」という言い回しはあちらこちらで耳にしませんか?例えば「お茶のほうをお持ちしました」「お手洗いはあちらのほうにございます」など、ビジネスシーンでも良く出てくる言い回しです。

しかし定着しすぎていて何故間違っているのか、と疑問を抱く方もいるでしょう。

そもそも「~のほう」とは、何かと比較してそのどちらか一方を指す時に使われます。お茶とコーヒーを比較して「お茶のほうをお持ちしました」と言うこともできますが、話し言葉では伝わりにくいためストレートに「お茶をお持ちしました」と言いましょう。

面接時では「資料のほうをご覧ください」「御社のほうでは○○を扱っているため」などが当てはまりますね。

誰でも分かる、尊敬語と謙譲語の違い

言葉遣いの中でも細かな違いであり、それ故に難しい尊敬語と謙譲語ですが、面接の時に使う言葉はある程度限られています。

「言う」「会う」「する」「見る」「聞く」「居る」「思う」今回はこの7つに絞ってご説明します。

これらは多くのシーンで使われ、混同しやすく間違えやすい敬語の種類です。面接でも良く使用される言葉になりますので、正しい使い方を覚えてください。

尊敬語とは目上の相手が行なう動作、謙譲語とは自分や身内が行なう動作、と覚えるとスムーズかもしれません。

混同しやすい尊敬語と謙譲語の使い分け

先程挙げた7つを順に尊敬語(目上の相手が行なう動作)にしていきます。

  • 言う→おっしゃる
  • 会う→会われる、お会いになる
  • する→される、なさる
  • 見る→ご覧になる
  • 聞く→お聞きになる
  • 居る→いらっしゃる
  • 思う→思われる

となります。

そして謙譲語(自分や身内が行なう動作)になると、

  • 言う→申し上げる、申す
  • 会う→お目にかかる、お会いになる
  • する→いたす(致す)
  • 見る→拝見する
  • 聞く→拝聴する、お聞きする
  • 居る→おる
  • 思う→存じる

となります。

間違えやすい「御社」と「貴社」の違いは、「御社」が話し言葉、「貴社」が書き言葉と明確な違いがあるので、これら全てテンプレートとして頭の中に入れておくのが良いでしょう。

エントリーシートなどでも「御社」と書き間違えないように注意を。

二重敬語に気をつける

敬語ばかりを気にしてしまい、知らず知らずのうちに二重敬語になってしまっているパターンもあります。

× 社長がお越しになられました。

◯ 社長がお越しになりました。

 

× 部長はお帰りになられました。

◯部長はお帰りになりました。

◯部長は帰られました。

 

これらは同パターンの二重敬語の例ですが、「お越しになる」「お帰りになる」だけでも立派な尊敬語です。

それにプラスして「…れる」という尊敬語をつけてしまうと、「尊敬語+尊敬語」で回りくどい言い方になり、間違った用法です。

面接時に気をつけたい二重敬語は、相手に資料を渡して読んでもらいたい時に「お読みになっていただきたい」「ご拝読なられてください」「ご覧になられてください」などです。

前から順番に「尊敬語+謙譲語」「謙譲語+尊敬語」「「尊敬語+尊敬語」になっていてNGなパターンとなります。

まとめ

面接で気をつけなければならないことはたくさんあります。

メモの取り方や上着(コート)の持ち方、ノックの仕方などもマナーのひとつですが、言葉遣いは相手と会話をする以上、どうしても耳についてしまう部分です。

日本人として、間違った日本語ではなく正しい日本語を見につけ、ビジネスの場で活かしていきたいものですね。

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