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「転職多い」を武器する職務経歴書の効果的な書き方!

転職活動に伴い職務経歴書を記入するとき、転職回数が多い方は「転職回数が多いと印象が悪くなるのでないか?」と不安になる方も多くいらっしゃると思います。

しかし、転職回数の多さでその人の印象が悪くなり転職に不利になるということは一概には言い切れません。職務経歴書の書き方によっては、転職回数が多いことを強力な「武器」に変えることができるのです。

今回はそんな「転職多い」を武器にできる効果的な職務経歴書の書き方を紹介していきます。転職が多いことをネガティブに捉えずに、強みとしてアピールできるようにしっかりと考え方をまとめ書類選考を突破できる職務経歴書を作っていきましょう。

もくじ

採用担当者が抱く転職が多い人の負のイメージとは?

まずは転職回数が多いということで採用担当者が持つ「負のイメージ」について考えていきましょう。一般的なイメージとしても転職回数が多い人は、「何がしたいかわからない人」や「飽きっぽくすぐに仕事を投げ出してしまう人」といったイメージを持つ人が多いと思います。

採用担当者が考える転職回数が多い人に持つ懸念点をしっかりと理解することによって、その懸念点を払しょくできるような職務経歴書の書き方を検討することができるのです。

キャリアに一貫性がなければ強みがわからない!

採用担当者は同じ職種で長年働いている人材つまりキャリアに一貫性がある人材を評価します。それはキャリアに一貫性が無く転職が多い場合、その人は何が得意なのか持ち味は何なのかといった強みがわからずつかみどころのない人材という印象を持ってしまうからです。

強みがわからない人材は、「使いにくい」や「転職が多い何かしらのマイナスな理由を持ち合わせている人」という評価につながる可能性があります。

「転職回数が多いのでキャリアに一貫性が無いと思われるのではないか」と不安な方は、できるだけポジティブな転職理由をしっかりと明記し自分自身の強みを理解してもらえるような職務経歴書の書き方が重要なのです。

粘り強さへの懸念!勤務の継続性が疑われる!

採用担当者は転職回数が多い人に対しては先入観があり「採用してもどうせまた今までと同様にすぐに辞めるのではないか?」という不安を抱き勤務の継続性が疑われることがほとんどです。20代は2回以上、30代は3回以上の転職経験がある場合、採用担当者は「この人は転職回数が多いな!」と第一印象から敬遠されることが多いのです。当てはまる方は一般的に持たれているイメージを払拭できるような職務経歴書の作成を行う必要があるでしょう。

「仕事への粘り強さが無いことが理由で転職を重ねたわけではない!」という転職回数が多い明確な理由を職務経歴書に記載することにより、継続して勤務することができる人材であるということをしっかりとアピールしていくことが大切です。

「負のイメージ」を「武器」に変える書き方とは?

採用担当者が抱く転職が多い人に抱く「負のイメージ」を充分に理解した上で、その負のイメージを払拭して更に自分をアピールするための「武器」に変えていく職務経歴書の書き方を紹介していきます。

書き方のポイントとしては、転職が多いという負のイメージが気にならないような書き方をすること、そして多く転職したことによる負のイメージを上回るような強みをアピールするということです。

転職が多いということを自分自身が決してマイナスに捉えず、ポジティブな考え方をどんどん見つけて考えを整理していきましょう。

業種や職種の共通点を探しキャリアの一貫性を示す!

これまで仕事をしてきた業界や職種が違いキャリアの一貫性が無いと思われる場合、異なる業種や職種の共通点を探してキャリアの一貫性を示していきましょう。

例えば、「営業職、家庭教師、販売員」という異なる仕事を経験してきた場合、業種も職種も異なる仕事ですが営業職や販売員は売上を上げること、そして家庭教師は生徒の成績を上げることといった「目標を達成するための工夫」が必要になりますし、顧客との信頼関係性を築くことが成果につながるという点も共通しています。

このように異なる仕事でも類似する点や共通点があるはずですから、異なる仕事でも一つの姿勢を貫いてきたという「仕事」との向き合い方で異なる職種でもキャリアに一貫性があるということを説明していくことが大切です。

転職によるスキルや経験がアップしたことを記載する!

転職回数の多さを評価の向上に繋げていくためには、転職によりスキルや経験がアップしたこと等の転職によって得られたメリットを積極的に書くことが大切です。役職が上がる等のキャリアアップではなくスキルや経験値が上がったことについてはたくさん書く材料が見つかるはずです。

例えば、「お客様のために最良の提案をする」という姿勢を一貫して大切にしてきたのであれば、「転職により商品や顧客が変わることで商品や顧客に応じた提案能力を身につけることができた!」や「様々な商品やサービスをお客様に提案してきたことによって応用力を習得することができた!」等考え方によってはスキルや経験がアップしたことを様々な視点からアピールすることができます。

在籍した会社で身につけたスキルを記載する!

PC処理能力が一般の人よりも優れていることや企画書を上手く作ることができるといった実務的な能力や提案する能力や仕事を管理する能力等転職が多い方は在籍してきた会社で身につけたスキルはたくさんあるはずです。

今まで勤めてきた会社で何を身につけそして何を学んだのかを職務経歴書に具体的に示すことで「転職が多くつかみどころのないイメージの人」から「自分自身の強みやスキルを明確に把握している人」になり、採用担当者のイメージが変化するのです。

また在籍した会社で身につけたスキルがあるということは、転職した会社で日々の業務としっかり向き合ってきた姿勢が伝わりますので、採用担当者からのイメージをアップさせることができます。

仕事の実績や取り組みを具体的に書く!

仕事の実績や取り組みを数字を用いて具体的に書くことにより、採用担当者に対しひたむきに仕事に取り組んできたことを効果的に主張することができます。営業職なら売り上げ実績で「たくさん契約を取りました!」よりも「社内目標契約件数20件のところを自分なりの工夫でお客様から信頼を得ることができ30件の契約を取ることが出来ました!」と書いた方が仕事の頑張りがより伝わりますし、事務職なら「多くの書類を作成していました」よりも「1日にワードで5,000文字程度の企画書を10件作成していました。」と書いた方が仕事へのひたむきさに加えて仕事ぶりが具体的にイメージできるようになるのです。

自分が企業に貢献できることを明記する!

自分が企業に貢献できることを職務経歴書に示すことにより、採用担当者に仕事に対する熱意をアピールすることができますし職務経歴書の趣旨をしっかりと理解しているという点から印象も良くなるはずです。

企業が職務経歴書で把握したいことの一つに、スキルや経験を自社でどのように活かしていくかという点があります。企業は社員に事業に貢献してもらい業績を上げることが目的なので、採用後どのように活躍できるのかは企業はとても気になるところなのです。

企業にどのように貢献できる人材なのかそしてどんな仕事に挑戦していきたいかを職務経歴書に具体的に示されているかどうかで企業が職務経歴書から受けるイメージは間違いなく変わります。

転職が多くても印象を良くする職務経歴書の魅せ方!

次は転職回数が多くても印象を良くするための職務経歴書の魅せ方について紹介します。これまで「転職回数が多いことから感じられる負のイメージ」そして「職務経歴書で転職回数の多さを自己アピールに活用する方法」を紹介してきました。

いざ職務経歴書を書くにあたり、転職が多いという「自己アピールの武器」を効果的に書くための「魅せ方」があるのです。ポイントは応募する求人案件に自分自身が適しているということを上手く伝わる内容にするということです。

応募職種と関連性の高い業務内容を書く!

転職回数が多ければ、身につけたスキルや経験も多く様々な自分の強みや良さを知ってもらいたいと思い職務経歴書が盛りだくさんの内容になってしまう場合がありますが、より効果的に自分をアピールするためには応募職種と関連性の高い業務内容を重点的に書くことがポイントです。

例えば営業職の求人案件に応募する場合、営業職に必要なコミュニケーション能力や提案能力等必要な能力をしっかりと把握した上で、必要な能力と関連性の高いお客様への提案やコミュニケーションに関する経験やエピソード等を記載することにより、無駄なく効果的なアピールを行うことができるのです。

まとめ

転職回数が多くてもしっかりと自分の希望に沿った転職に成功している方はたくさんいらっしゃいます。「転職回数が多い弱み」を「経験が豊富だという強み」にできるように、それぞれの仕事で得た経験や能力をしっかりと振り返り職務経歴書に書く内容を整理してみましょう。

採用担当者の評価視点は、「その人材が募集している求人案件とマッチしているかどうか」そして「その人材が募集している求人案件で長く働くことができるかどうか」という点です。

今回ご紹介した内容をしっかりと理解したうえで、採用担当者に「この人にこの仕事を任せれば能力を発揮して長く働いてくれそうだ!」と思わせる魅力的な職務経歴書を作成していきましょう。

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