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営業職の必須スキル!会話のネタはこの5つの手法で見つけよう!

あらゆる場面で人は誰かと会話をします。会話は基本的にキャッチボールであるべきですから、あなたの側からも相手に対して話のネタを提供することも必要です。とは言え、話のネタを提供するということは完全なるアウトプットの作業ですから、インプットがないといずれはネタが枯渇することになります。

毎回初対面の違う人と会話するのであればネタの枯渇は起こりませんが、何度も会話をしたことのある人であれば、ネタが枯渇してしまうと同じネタを繰り返してしまう状況も生まれて、相手に対して「この人は同じことばっかり言っている」と思われてしまいます。つまらない人だと思われないように、会話のネタを探す方法を考えてみませんか?

もくじ

会話におけるネタの豊富さの重要性を今一度考える

通り一辺倒でいつも同じ話のネタでしか会話をしない人に対して、あなたはどのように思いますか?その話はこの前も聞きました、と言える間柄ならまだマシですが、取引先の相手や上司などに対してはなかなか言えることではありませんよね。前にも聞いたし、しかもその話が面白くない上に繰り返しとなれば、その相手に対して鬱陶しいとすら感じてしまうでしょう。

鬱陶しい人だと相手に思われてしまうことは、人間関係において非常に良くないことです。人間は不思議なもので、1度そう思った相手に対してはそれから先、何に関しても鬱陶しいと感じてしまうことも少なくありません。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いというやつです。

この様な事態を避けるためには、会話で使う話のネタの数を増やすことが一番手っ取り早い方法です。

そうすることでネタの繰り返しを少なくすることができます。また、話のネタが豊富な人は知的なイメージを持たれることもしばしばです。知識が豊富なことを鼻にかけて自慢する人は嫌われてしまいますが、それに気をつけていれば知的な人だと思われることはマイナスにはなりません。会話のネタが豊富であることは、思っている以上に重要な役割を担っています。

会話のネタを見つける手法をあなたはいくつ実践していますか?

ネタが豊富であることは会話というコミュニケーションの重要な役割を担っていることは先述の通りです。しかし大事なことだと分かってはいても、いざ会話のネタを探すとなると案外難しいものです。

常日頃から色々なことに自らの意思で広くアンテナを張って情報収集をするように心がけていないと、会話のネタを増やしていくことは容易ではありません。人それぞれ、もっと上手な情報収集の方法はあるでしょうが、最低限これぐらいの事はやっておきましょうという会話のネタを見つける方法をいくつかご紹介します。

会話のネタを見つける手法1、新聞やニュースに目を通す

社会人であるならばこれぐらいの事はやっていて然るべきですが、いざ蓋を開けてみると意外にやっていない人が多いことに驚きます。新聞やニュースなどのメディアの情報正誤やその存在の是非は別として、多くの人が共通認識として見る情報源であることは確かです。見ていて当然だというスタンスで話をしてくる人も少なくありませんから、見ていないから知りませんと言ってしまうと、少々気まずい雰囲気にすらなりかねません。なにも1つ1つの記事に対して深く考察しながら目を通す必要もありませんが、全体の記事にサラッと目を通すぐらいのことはするべきでしょう。

朝食を食べながら、通勤の最中などスキマ時間を利用して目を通すクセをつけましょう。昔と違って、今はスマホを使えば膨大な量のニュースに自分の好きなタイミングでいつでも目を通すことができます。便利なツールがあるにも関わらず、それを使って新聞やニュースに目を通すことすらしていないとなれば、場合によっては相手に怠慢な人だと思われてしまうかもしれません。会話のネタ探しの基本中の基本ですし、王道ですからここは必ず抑えるようにしましょう。

会話のネタを見つける手法2、興味のあることを深く調べる

これは一番簡単で、ストレスを感じることも少ないのでオススメの手法です。自分の好きなことをただ掘り下げていけば良いだけです。気をつけるべきことの1つ目は、同じ対象であってもそれについて他の人よりも1歩深い知識を持っている必要があることです。他の誰もが知っていることであれば共感の対象にはなりますが、それをネタとして話しても相手の関心を引くことは難しいでしょう。

2つ目はあまりにもディープな知識は避けるべきということです。何度もその人とその対象について話をしているのであればこれは特段問題ではないですが、対象が同じであるからと最初からガンガン深い話をしてしまうと相手に引かれてしまう可能性があります。またこれに没頭してしまうと、会話のネタの幅が狭くなってしまう場合も多いので、注意してください。

会話のネタを見つける手法3、興味のないことを浅く調べる

2つ目の興味のあることを深く調べる手法の逆であるこの手法は、興味のないことや嫌いなことについて調べることになるため少々ストレスを感じてしまうかもしれません。しかし会話のネタを探すためには有用な手段の1つですから、多少の我慢は必要です。あなたは興味がなくても、相手は興味を持っていることは世の中には沢山あります。あなたの興味の対象外にあることの方が世の中には多いでしょうから、これは当然のことです。自分に興味がないからと言って相手が振ってくれた会話のネタに対して、「知りません」「興味ありません」で片付けてしまうのは良くありません。

なにも深く知っている必要はありません。表面上の会話に対してはなんとなく付いていける程度の知識で十分です。大事なのはそのネタに対してあなたが少なからず興味を持っているという姿勢を相手に示すことです。これを示した後は、むしろあなたは多く話さずに聞き役に徹してしまいましょう。そうした方がコミュニケーションは円滑に進んでいきます。下手に出しゃばるのはオススメしません。

会話のネタを見つける手法4、とりあえず人の話を聞く

自分で調べることが基本であるとは言え、やはり人間はどうしても無意識的に自分の好みに合わせて情報を取捨選択してしまう傾向が強いものです。無意識下のことですから、気をつけるといっても難しいことです。であるならば、何の意識も持たずにとりあえず耳に入ってくる情報を片っ端から拾ってみるのも良いでしょう。変に自分の好みなどを気にせずに、とにかく聞こえてくることをそのまま情報として頭に入れる訓練をしてみてください。

最初の内はやはり自分の好みや、興味のあることに対して耳が傾いてしまいがちで、なかなか上手くいかないと思いますが、意識しないことを意識して訓練をしていけば、自然と情報の取捨選択をしないようになってきます。とりあえず聞くということができるようになれば、後はその中から興味のあることや使えそうなネタを発掘していくだけです。人の話を最後まで聞かないと、相手の話の腰を折ることもあります。聞く前や聞きながら選択するのではなく、全部聞いた後にそこから選ぶというクセをつけましょう。

会話のネタを見つける手法5、人間観察をしてみる

食事をしているとき、通勤をしているとき、休みに外出したとき、ありとあらゆる場所で私たちは多くの人を見ているはずです。その無数に見ている人間の動きや会話の中には面白いものや、会話のネタになるものが多く存在しています。

しかし、それらはあなた自身が意識して見ないとただの風景や雑音の一部として処理されてしまいます。同じ時間と空間にありながらも、これを意識している人は意識していない人よりも何十倍も多くの会話のネタを拾うチャンスを得ています。

お笑い芸人の中にも、こういった日常の本来気にも留めないような所作を少し誇張して一芸としている人は少なくありません。ほんの少し話を盛るだけで、誰にでも通用するネタになってくれる可能性を人間観察は秘めています。大事なことは全てが何かのネタになるかも、と意識して見ることができるかどうか、後はその中から面白いものをチョイスできるかです。この面白いものをチョイスするという作業は、何度か人前で披露して実験してみると良いでしょう。始めから完璧な選択ができる人はいませんし、プロの芸人であってもライブなどで実験することが当たり前ですから、スべることを恐れないようにしましょう。

営業における会話ではネタよりも重要なことがある

ここまで書いたように、会話においてネタの豊富さやその深度は非常に大事な要素であることは分かっていただけたかと思います。ただこれらは会話の全ての状況を考慮しているものであり、営業という1点に限った話をするならば、これらよりも大事なことがあります。それは相手の話を聞いて、何を求めているのかを正確に理解することです。営業というと豊富な話題でガンガン喋り、相手にアピールすることが大事だという意見もありますが、現代においては必ずしも正解とは言えません。人は話を聞いてもらいたい生き物です。当然全ての人がとは言いませんが、多くの人は自分の話を聞いてくれる人を悪くは思いません。

営業の大事な1歩目は、相手にいかに不快感を与えないかです。特にお金が絡む場面では、相手の心はガッチリと鍵をされた状態から交渉がスタートする場合がほとんどです。北風と太陽というイソップ寓話のように、まずは暖かい印象を与え相手に自分から心の鍵を開けてもらうことが営業の会話においては一番大事なことです。

まとめ

会話のネタが無くて困っているという人は、自分からその転がっているものを見ないようにしているか、気づけていないのでしょう。営業職に就いているのであれば、基本は相手の話を聞くことが1番ですが、その後はやはり相手に合わせて話を展開する必要がありますから、臨機応変に対応できるだけの会話のネタをストックしておくべきです。特別な才能や、特別な状況にいなければ会話のネタが見つからないということはまず有り得ません。常に意識をすること、どんなことにでも会話のネタになる原石は埋もれている可能性があることをしっかりと理解してください。

会話のネタはどこにでも転がっています。そのどこにでも転がっているものを、単なる石としてしまうのか、それとも原石に気づいて磨き上げダイヤモンドとするのかは、あなたの意識と努力次第です。

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