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平常心を保つには?平常心を鍛えるために簡単にできる5つの方法

いつも平常心でいられる人を見て、私はどうしてこんなに感情的なんだろう?と悩んだことはありませんか?性格が違うから。あの人にはできるけど私にはできないと思っていませんか?

平常心は持って生まれたものではなく、誰でも鍛えることができるものです。日常生活でも仕事でも平常心を保つことが良いと言われる理由は何でしょうか?

どうしたら平常心を鍛えることができるのか、すぐに実践できる5つの方法と合わせてご紹介します。

もくじ

平常心を保つことがなぜ良いのか?

平常心を保つことは、自分の心の健康にとっても、良好な人間関係を築くためにも大切なことです。平常心を保つことが難しいと、誰に対しても感情的になってしまい心が疲れてしまいます。誰かの何気ない一言に反応してネガティブに捉えてしまうことも多いでしょう。

感情的になりやすいと、誰かと一緒にいるのがしんどいと感じたり、人から見ても付き合いにくい人だと思われることがあります。平常心を保つことができれば、出すべき感情を出すべき相手や場面に適切に表すことができます。それは感情的になることと違います。

ビジネスの場では特に、平常心を保ち冷静に物事を判断し行動することが求められます。会社にとっても、一人の人の感情に振り回されるわけにはいきません。

平常心を鍛えるために簡単にできる5つの方法

平常心を保つことが心の健康にとっても、良好な人間関係を築くためにも大切だとわかりました。ビジネスでも大切な平常心を鍛えるためには、どのような方法があるでしょうか。

今回は5つの方法をご紹介します。1つ目は、一人の時にできる練習方法。2つ目は、誰かといても平常心を保つための方法。3つ目は、マインドフルネスを知って実践すること。4つ目は、セロトニンを増やして、最後にオンとオフの切り替えをすることです。

5つの方法からできそうだと思ったものをまずは1つやってみましょう。1つできたら2つ目と、できることを増やすことで平常心が鍛えられていくのが実感できるはずです。

一人の時に、平常心の保ち方を練習する

平常心を保つことが難しいと感じる人は、一人になれる時に練習することをお勧めします。誰かと一緒にいると、少なからず人に合わせる必要があるので、自分のペースを保つことが難しくなります。

人のペースに無理なく合わせることができる人なら問題ありません。しかし、よく感情的になってしまうという人は、一人での練習が必要です。

一人でいても、それまでに起こった出来事でイライラしていたり、気持ちが落ち着かないということがあります。まずは、そういった場合の対処法を学びます。

一人での練習の方法は、気持ちが大きく揺れたきっかけとなる出来事やその時の感情を冷静に見つめ直すことです。お風呂でゆっくり考えてみる、日記に書いてみるなど、やり方は自由です。

誰かと一緒の時に、冷静に観察する

一人で平常心を保つ練習がある程度できたら、次は誰かと一緒にいるときにも訓練してみましょう。平常心を保つことの反対は感情的になることです。

誰かの一言でイラッとすることは誰もが経験したことがあると思います。その後に、そのイライラを持ち続けると感情的になってしまいます。そこでイライラした自分の気持ちに気づきながら受けとめて、その感情を置いて次に進めるかどうかです。

誰かと一緒の時でも平常心を保つ練習として、出来事や感情を一歩離れたところから冷静に観察してみましょう。この訓練を続ければ、自分がどういう時にイライラするのか傾向が分かります。そしてそうならないように、自分の考え方や対応の仕方を変えることができます。

マインドフルネスを知って実践する

マインドフルネスは平常心を保つのに大切な考え方です。マインドフルネスとは、対象をあるがままに感じること。起こった出来事もその時の感情も全てそのまま受け止めます。

感情は、何かが起こったから一定の反応をすることに直接結びつくわけではありません。出来事と感情の間には、自分の判断があります。同じ出来事が起こっても、みんなが同じような感情を示すとは限らないのはこのためです。

マインドフルネスで出来事や感情をそのまま受け止める練習をすると、出来事と感情をそれぞれ分けて捉えることができます。そのため誰か、何かに対して感情的に反応することが少なります。つまり、平常心を鍛えることができるのです。

「幸福ホルモン」セロトニンを増やす

セロトニンは脳内の物質で、幸福ホルモンと呼ばれます。不足するとイライラしやすくなったり、ネガティブに考えがちになることが知られています。

平常心を保つには、このセロトニンが正常に分泌されている状態が理想です。女性の場合は、生理周期と関連してセロトニンの分泌に波があります。男性でも、忙しくてストレスが多いと、セロトニンの分泌が正常に働かないことがあります。

セロトニンの分泌を正常にするには、太陽の光を浴びることと、セロトニンを増やす食べ物を摂取することです。冬場で日照時間が少ないとセロトニンが不足しがちです。毎朝、起きたらカーテンをあけて、太陽の光を浴びるようにしましょう。

そして食べ物では、バナナがセロトニンを増やしてくれます。手軽に購入できて、いつでも思い立った時に食べられます。

仕事と休みの切り替えをきちんとする

忙しくて常にやることに追われているとストレスが溜まってしまいます。そんな状況では平常心を保つことが難しく、些細なことでイライラしがちです。

どんなに仕事が忙しくても、仕事と休みの切り替えをなるべくできるようにしましょう。外に働きに行く場合は、通勤の電車や車で仕事モードから休みモードに気持ちを切り替えることがお勧めです。在宅で仕事をしているなど、仕事と休みの境界線がハッキリしていない場合は、積極的にオンオフのスイッチを切り替えできる方法を考えて実践しましょう。仕事の部屋をきっちり分けるのも有効的です。

平常心が失われそうな時にすぐにできる対処法

平常心を保てるようにどれだけ練習しても、どうしても感情的になってしまいそうな時もあります。そんな時にすぐにできる対処法をいくつか知っておくことは大切です。

いつでもどこでもすぐに実践できて効果がある対処法を2つご紹介します。1つ目は、心の中で1から10までゆっくり数えることです。2つ目は、早く早く行動するのではなく、意識してゆったりと行動するように心がけることです。

この2つの対処法は知っておくと、感情的になりそうな時に思い出して実践できます。慣れないうちは、対処法を忘れてしまうこともあるかもしれません。後で思い出したら、今度同じようなことがあったら実践するようにします。

心の中で1から10まで数えて落ち着く

先ほど、出来事に対しての感情は決まっていないと言いました。出来事に対してどう反応する人は素早く判断することが多いので、出来事と感情が直接結びついているように思うだけです。

何かが起こったとき、それに対する感情をそのまま吐き出すと感情的になってしまいます。何かが起こってある感情が沸き上がったときに、冷静に考える作業をすることで、平常心を保つことができます。

すぐに反応するかわりに、1から10までゆっくりと数えましょう。その間に、怒りやイライラなどマイナス感情は一度落ち着いて、消えることもあるでしょう。この繰り返しで、本当にその感情を今出したいか、出すべきか考えることができます。

意識してゆっくりと行動するように心がける

忙しくてせかせかしていると、余裕がなくなってしまい、感情的になってしまいがちです。時間がない、やることがたくさんあると思う人こそ、ゆったりと行動することが大切です。

やるべきことがたくさんあると、早く作業を終わらせたくて必要以上に急いでしまいます。やるべきことがたくさんあると思っていても、書き出して整理してみると、それほど焦る必要がない場合もあります。

意識してゆっくりと行動するように心がけることで、冷静に物事を見ることができます。冷静に見ると、同じ作業でもどのように取り組むかの方法を考えたり、計画を立てたりできます。

まとめ

平常心を鍛える方法5つを中心にご紹介しました。平常心は誰にでも身につけることができます。よく感情的になってしまって、後から疲れると感じる人に特に試してほしい方法ばかりです。

感情的になることは悪いことではありませんが、心が疲れてしまったり、人間関係を良好に保つことが難しかったりします。忙しい毎日の中で、一度立ち止まって、平常心について考えてみましょう。そして今回ご紹介した5つの方法をぜひ実践してみてください。

練習し始めた頃はなかなか上手くいかないかもしれません。しかし、すぐにできる2つの対処法も活用しながら、徐々に平常心を保てるようになっていきましょう。

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