ビジネススキル

激動の時代を生き抜くため。身に着けたいビジネススキルの種類3つ

会社に入るとビジネススキルという言葉をよく耳にします。また、ある会社に入ったはいいがこの会社ではビジネススキルは身につかない、将来的に不安なので再転職を考えている、などよく言われていますね。

このビジネススキルとは一体何でしょうか?

ビジネススキルの種類は細かく分類されており、企業が社員に求めるビジネススキルは仕事の内容により異なります。様々なビジネススキルがありますが、今回はこの各種スキルについて個別に見ていき、会社では何が求められているのかを知りましょう。

経団連の調査から見る企業が必要とする新入社員に対するビジネススキルの種類

2017年の調査で企業が新入社員の選考にあたって重視した点を重要な項目から順に10項目書き出してみると、コミュニケーション能力、主体性、チャレンジ精神、協調性、誠実性、ストレス耐性、責任感、論理性、課題解決能力、リーダーシップの順になりました。近年不動の第1位はコミュニケーション能力で、新入社員必須のビジネススキルと言えます。この結果を見てみると、個人的な能力の高さよりも全体を考えて行動し自発性を持った人材が好まれる傾向が見て取れます。新卒採用試験の際には企業の担当者は、例えばサークルなどの団体活動でどのような行動を行ったのかなどの点に注目している可能性を伺わせます。

新卒の方で入社試験を受けている方々にとっては、大学時代に周囲と協調性を持ちながらしっかりとコミュニケーションをとりつつ、主体的に行動した経験があれば面接の際にはいいアピールポイントになり得ます。この大学時代に行った活動内容に関して、なぜその行動を行ったのかを論理的に説明でき、かつ困難などの課題に直面した時にどのように解決したかなどを答えられると面接官にとって好印象です。もちろん面接をクリアして採用され、実際に職場に配属された時に本番が始まります。新入社員の方々は入社後にビジネススキルを日々研鑽し、より結果が出せ、会社から必要とされる人材へと成長できればいいですね。

3つのカテゴリーに分けられる一般的なビジネススキルの種類

一般的なビジネススキルと言われているスキルの種類は経団連の調査項目から見ることが出来ますが、これらの個別のスキルは大きく3つのカテゴリーで分けることが出来ます。即ち、1. 他人がいて発揮される能力、2. 自分自身が発揮する能力、3. 課題を得て発揮される能力です。1の能力は、コミュニケーション能力、協調性、誠実性、リーダーシップなどが挙げられます。2は主体性、チャレンジ精神、ストレス耐性、責任感などが挙げられ、3は論理性、課題解決能力などが挙げられます。これら3つのカテゴリーそれぞれについてみてみましょう。

他人がいて発揮される能力とはどのようなビジネススキル?

仕事中によく使用しているのをよく見かけるのが心理学です。心理学はその概要を知っていれば簡単な心理学を用いたテクニックなら見抜けます。仕事においてはテクニックを見抜くことが本質ではないので、心理学のテクニックを使用しているのを見てもこの人も自分の仕事を少しでも良くしようと色々と努力しているのだな、という程度の認識を持ちつつその効果を観察するのがいいと思います。コミュニケーションの基本は心理状態の変化にありますので、心理学のテクニックを使用することで相手の感情をいい方に変化させることが出来ます。つまり、心理学が最も効果を発揮する分野はコミュニケーションです。

コミュニケーションがどうも苦手だ、という方には心理学を学んでみることをお勧めしますね。一方で、いい感情へと変化させるテクニックは良いのですが、心理的な圧迫をかけてくる場合は問題ありですのでこの場合は早めに上司へ相談して対処しましょう。その他にもグループで行動する際には協調性を持ち誠実に行動すべきですが、実は協調性や誠実性は周囲といい関係を築いているとより発揮されやすく、逆にいい関係を築くためには協調性や誠実性が必要とも言えます。つまり、他人がいて発揮される能力とは人間関係を良くし、より良いチームワークにつながるような能力を指しています。

この能力を向上させるためには、何事も投げ出さない、愚痴をこぼさない、最後までやり遂げるなど、誠実な対応を心がけましょう。特に愚痴や悪口は職場の雰囲気を悪くし、いじめにもつながりかねませんので、社会人であればグッと抑えて頑張りたいところですね。

自分自身が発揮する能力とはどのようなビジネススキル?

自分自身が主体になり発揮されるスキルには主体性、チャレンジ精神、ストレス耐性、責任感などが有ります。どれも一朝一夕で身につくものではありません。要するにどれも自発的な行動につながる要素ばかりです。自発的な行動はご自身の能力に基づいた自信によりもたらされることが多いです。自信がないとどうしても消極的になってしまいますね。しかし、自信をつけることは難しく、一般的には仕事ができるようになってから始めて身につきます。もちろん、根拠のない自信は失敗のもとですので、ご自身の能力をしっかりと知っておく必要があります。

若い頃の苦労は買ってでもすべし、とよく言われますが、これは大いに賛成できる名言だと思います。苦労や乗り越えた困難が大きいほど人は成長します。そして、その次に前回と同じような困難が待ち受けていても乗り越えることはそれほど苦には感じないでしょう。つまり、少しですが仕事に対して自信がついたことになります。自信をつけるとは、このコツコツと仕事をして少しずつ結果を積み重ねた先に得られる場合が多いです。もちろん、自分の能力にとって大きな仕事を成功させることで一気に自信をつける方もいらっしゃいます。いずれにせよ、自信のある方は自発的に仕事をする方が多いので、仕事に自信を持つことが大切です。

その他にも失敗を恐れない、ということも必要です。失敗を恐れると何をやる場合にも消極的になってしまいます。もちろん、慎重な態度も時には大切ですが、思い切って第一歩を踏み出すことが仕事では望まれているのです。一度踏み出して状況が動き出したら後はひたすら仕事に打ち込みます。自分から第一歩を踏み出したことですので当然責任を持って仕事をする必要があり、このような状況下では自然と責任感も強くなります。

課題を得て発揮される能力とはどのような種類のビジネススキル?

仕事で必要とされるスキルに課題解決能力があります。この能力が高い方は、非常に重宝され、何か問題が起こった時に真っ先に相談されるような方々です。この課題解決能力は、ある課題やトラブルに直面した時に、最も合理的な方法を選択したり、新たなアイデアで困難を乗り越えたりしてしまいます。もしも問題が解決できなければ、その仕事はとん挫してしまうことになりますので、課題解決能力は仕事の様々な局面で必要とされるのです。この問題解決のための能力は課題を得て発揮されるビジネススキルの代表であると言えます。

その他にはプレゼンを行い、周囲を納得させるプレゼン力があります。これは物事を論理的に説明し、何が良くて何が悪いのか、そして得られる効果は何かなどを説明し、自分の仕事の重要性を相手に説得させるスキルです。1対1で話している時には少々間違っても訂正は容易ですが、大勢に向かって話している際に何度か訂正しただけで全体が混乱に陥りやすいです。ですので、確かな情報に基づき、正しい情報のみを用いて間違をせずに論理的に説明する、これは非常に高いビジネススキルであると言えます。テンポがよく明解で簡潔なプレゼンを聞いていると、これは凄いと思わず舌を巻いてしまいますね。

一般的なビジネススキルを磨いた先に獲得できる専門ススキル

専門スキルとは高い専門性が必要なスキルで、例えば高い専門スキルを持つ職業に医師やパイロットなどが思い浮かびます。もちろんより一般的な企業においても様々な種類の部署がありますので、それぞれの部署における専門スキルがあります。研究開発部門では物事を深く研究し、そこで得られた結果を新製品開発へと活かします。会計部門ならば財務状況の把握からお金の流れを正確に把握し、社内外の不正から会社を守ります。人事部門であれば、その会社に役立つ人材を見抜く力が必要とされます。

この専門性の高いビジネススキルは知識のみでは得られるものではありません。一方で、職務経験があればいいという訳でもなく、専門知識なしに仕事をしてしまうと現場で何をやっているのかが理解できずにただの単純作業になってしまいがちです。つまり、専門スキルを獲得するためには、専門知識とその専門知識を用いた業務経験が必要となります。

専門スキルは中途採用の面接では役に立つ?

一般的に企業が中途採用で面接を行う場合には、学歴と職歴を確認します。学校で何を学んだか、そしてその知識は前職で活かされたのか、という点を見ます。これは専門知識を獲得しているかを見る最も単純な方法です。もちろん、知識は独学で学ぶことも可能ですが、このような場合は前職の業務内容を聞いていると、同じような職種の方々にはその人が行ってきた仕事が専門的であったのかどうか話せば話すほど明らかになってきます。それは面接官たちが自分の仕事と照らし合わせて考えてみますので、面接者の話の中で出てくる専門用語や問題解決方法などを聞いていると共感もしくは違和感を覚えやすくなるためです。

人事部の面接官は全ての職種の専門知識が分かるという訳ではないので、採用された際の配属先の方々が同席する専門性を問われる面接においては同じ職種の面接官たちの共感が得られれば面接は大成功と言えます。このような面接はあらかじめどのような職種の方が面接官として同席するかあらかじめ聞かされている場合が大半と思います。特に、これまでどのような仕事をして、どのような問題を解決してきたかなど問われやすいので、いきなり質問されても戸惑わないようにしっかりと答えを準備しておきましょう。中途採用の多くは即戦力となり得る専門的なビジネススキルを持っている方を探しているので、仕事をしている以上、専門スキルは必ず身に着けておきたいです。

専門スキルを獲得するために必要なことは?

専門スキルは先ほど申しましたように、専門知識とその専門知識を生かした業務経験が必要になります。この専門知識と業務経験は相乗効果をもたらしますので、非常に深い専門知識を持っていますと、その深い知識は業務に活かされ、より専門性の高い仕事へと繋がります。もちろん、業務経験が長いと専門知識を活かせる土壌ができていますので、新たに獲得した専門知識はすぐさま仕事へと活かしやすいです。専門スキルをより高めるためには、この両者を車の両輪のようにして研鑽を重ねます。日々努力で勉強し、知識を獲得すると共にその知識を積極的に業務へと活かして行くことが大切です。

特に、新しいことにチャレンジすることが最も専門スキルを取得しやすい方法だと思います。初めてパソコンを使用した時のことを思い出してみてください。何が何だか分からずに悪戦苦闘しつつ、何度も同じことを繰り返したと思いますが、やがて慣れてくると簡単に感じるものです。仕事でも同じで、新しいことは難しくなかなかご自身からやろうとは思わないかもしれませんが、挑戦してみる価値は十分にあると思います。そして、その経験を通してさらに高いスキルを身に着けられると思います。

理系と文系という分類から見るビジネススキルの種類

仕事の職種や業種などを分ける線引きは様々ありますが、最も大きく最も大雑把な線引きは世の中の仕事を強引に2種類に分けてしまう、理系と文系という線引きではないでしょうか。理系と文系は高校生の頃に分かれて大学を経て企業内でもこの線引きは使用できます。社内ではよく自分は理系だから漢字が分からない、自分は文系だから計算が苦手、という話がよく聞こえますよね。理系ならば研究開発やオペレーション、文系ならば法務や経営などのビジネススキルが挙げられますが、実際はどうなのでしょうか?

実際の仕事では理系文系問わずに様々な知識が必要になるのか?

理系の最たる職種が研究開発で、文系の最たる職種が法務関係でしょうか。しかし、実際は研究開発が全面的に理系かというとそうではなく、業務中で文系の知識を使用する場合があります。例えば研究開発であれば特許や実用新案を取得する際には知的財産法という包括的な法律が立ちふさがり法律を理解しなければなりません。一方の法務は他社の特許侵害を調べる場合には、技術的な内容を理解しなければなりません。ですので、案外理系は文系の仕事をしていますし、文系は理系の仕事をする場合もあるのです。もちろんお互いに異なる分野の専門スキルは必要ありませんが、最低限内容を理解する能力は必要なのです。

営業職も技術的な話ができないと自社製品をアピールできませんし、理系と文系という引きは職種上線では可能ですが、実際の仕事では線引きはあってないようなものです。このような状況で理系と文系に共通して本当に必要なビジネススキルはコミュニケーション能力です。分からなければ分かる人に聞けばいいのです。しかし、簡単に思えますが、案外人に聞くのは気が引け、特に他部署の方なら普段からいい関係を築いておかないと難しいですね。人間の基本はコミュニケーションですので、コミュニケーション能力はしっかりとレベルアップさせておきたいところです。

一方で、例えば開発で他社の特許の欠点や特許の侵害を見つけ出したり、一方で特許侵害を回避できたりするなど、理系文系の仕事を問わずに対応できてしまう方は非常に能力の高い人材だと言え、中核的なエンジニアとして企業の宝とされている場合も多いのではないでしょうか。このレベルまでまで到達できれば立派な専門スキルをお持ちであると言っても過言ではないでしょう。

まとめ

仕事では何をするにもコミュニケーション能力があった方がより良い仕事ができますし、周りにも気を使わせる必要がないので企業の多くはコミュニケーション能力の高い人材を必要としています。また、企業は経済活動を行う場ですので、直接利益を上げることが出来る有能なプレイヤータイプの人材や一方で縁の下の力持ちとして従業員を守り、組織を強固に維持できるマネジメントタイプの人材などが求められています。これらの人材は専門スキルに基づいた高い能力を持つプロフェッショナル達です。新入社員から必要なビジネススキルを身に着けていき、専門スキルを育て上げて企業になくてはならない人材になる、そしてこの人材は企業が決して手放したくない人材であり、企業の中で生き残り出世していく人たちなのです。

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